自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 403話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラティルの声が恋しかったギルゴール

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

403話 ギルゴールと再会したと思ったら、サーナット卿まで現われました。

◇逃走◇

サーナット卿が

じっとラティルを見ているので

ラティルは心臓がドキドキしました。

 

なぜ皇帝が

自分を追いかけて来たのか。

自分に執着しているのだろうか。

皇帝は側室が

7人以上もいるのに、

自分が恋愛もできないように

するつもりなのか。

あれこそまさに悪徳君主ではないか。

 

サーナット卿に、こんな風に

思われているのではないかと、

ラティルの頭の中が

暴走し始めました。

 

彼が自分の方を見たのは

ギルゴールを呼ぶ声を

聞いたせいだろうか。

こちらを見たから、

自分に気づいたはずだ。

ラティルは心臓がドキドキして

唾を飲み込みました。

 

そうしているうちに、

いつのまにか新聞を半分に折って

興味深い視線を送っていた

ギルゴールと目が合いました。

サーナット卿と

ラティルを交互に見たギルゴールの目は

楽しさ、興味、関心、熱望で

いっぱいでした。

 

ギルゴールは、

ラティルの騎士が

隣に人間を連れていると言いました。

 

ラティルは、その言葉を聞いて

ようやく膠着状態から解放されました。

彼女は、新聞の端を

そっと引っ張りながら、

自分も見たけれど、

頭を下げて見えないふりをしてと

頼みました。

 

しかし、ギルゴールは、

彼らが、ゆっくりこちらへ来ている。

隣の人間の足が遅いと言いました。

ラティルは急いで

ギルゴールの新聞を開いて

顔を隠そうとした瞬間、

ギルゴールはラティルの肩を

包み込むように片手を動かし、

新聞を開いてラティルと自分の

上半身を隠し、

彼女が驚いている暇もなく

彼の唇が彼女の唇の上に

舞い降りました。

しっとりとして柔らかい感触に、

ラティルは目を丸くして彼を見ました。

目が合うと、

ギルゴールはにっこり笑いました。

ラティルも一緒に笑いましたが、

心の中では、

こんなことをしている場合ではないと

叫びました。

 

ギルゴールは、

ラティルのことを可愛いと言い、

自分に会いたかったかと尋ねました。

ラティルは、

会いたかったと答えましたが、

心の中でもう一度、

こんなことをしている場合ではないと

叫び、

急いで新聞を横に押し出しながら

立ち上がりました。

今、ここに座っている場合では

ありませんでした。

 

ギルゴールはラティルに

どこへ行くのかと尋ねました。

ラティルは、

サーナット卿がいない所と

考えながら、

どこかへ歩き出しました。

自然にギルゴールも後を付いてきたので

一緒に歩きました。

 

ラティルは後ろを振り返らず、

ずっと前を見て、速足で歩きました。 

どれだけそのようにして歩いたのか。

後ろから付いて来たギルゴールが

騎士を避けるなら右と言って

突然ラティルの身体を右に回しました。

驚くラティルにギルゴールは

サーナット卿が付いて来ていると

話すと、ギルゴールはラティルを

さっと抱き上げて

右の路地へ走り出しました。

 

ラティルは落ちないように

ギルゴールの首を

ぎゅっと抱きしめました 。

そして後ろを見ると、

サーナット卿がこちらへ走ってきて

ラティルとギルゴールを発見すると、

虚しい表情で立っていました。

 

ラティルは、

彼に内緒で付いて来たのを思い出して

悪気があって付いて来たのではない。

良い意味で付いて来たわけでも

ないけれど、

彼に申し訳ないと思い

サーナット卿に頭を下げました。 

ギルゴールは、

ラティルを人通りのない路地に

連れて行き、

ようやく降ろしてくれました。

 

サーナット卿の姿が

どこにも見えなくなると、

ラティルはため息をつきながら

しゃがみ込みました。

 

ラティルは、ギルゴールが

新聞を読んでいたのを

邪魔してしまったと謝ると、彼は

大丈夫。

ラティルが覚えているか

分からないけど、

自分はこういう状況が好きだと

平然と言いました。

 

ラティルは、

逃げることが好きなのか尋ねると、

ギルゴールは、

ラティルと自分が一緒に行くことと

答えました。

 

その言葉の意味が何なのか

分からないけれど、

聞こえが良いので、

良い意味だろうと思いました。

 

すると今度は、ギルゴールが、

ラティルの隣にしゃがみながら

自分と、どのくらい会いたかったかと

尋ねました。

なぜサーナット卿から

逃げているのかという質問では

ありませんでした。

 

ラティルは、

ギルゴールが自分に会いたかったほどと

答えると、

ギルゴールは

いたずらっぽく笑いながら

あまり会いたくなかったようだ

と言いました。

ラティルはギルゴールを睨むと

彼はラティルの鼻を

指先で軽く押しました。

 

それから腰にぶら下げておいた剣を

鞘ごと取り出し、

ラティルに見せながら

自分が取り戻したと言いました。

 

ラティルは、ギルゴールが

カリセンで剣を盗んだという話は

聞いた。

ヒュアツィンテが手紙で

教えてくれたと話しました。

 

ギルゴールは、

ラティルがカルレインを

送りたがらないから、

1/4対抗者でも訓練させようと思って

カリセンに行ったけれど、

もう消えた後だった。

だから剣を持ってきたと話しました。

 

その1/4対抗者は

拉致されてタリウムに来ていると

言うと、ギルゴールは、

本当にここにいるのかと

聞き返しました。

 

ラティルは、

今はどこに行ったのか分からないけど

とりあえず探しているので

ここにいて欲しいと頼みました。

 

すると、突然ギルゴールが

目元をふっと吹いたため、

ラティルは言葉を止めました。

目元に冷たい風が当たると

反射的に鳥肌が立ちました。

そして、ギルゴールは笑いながら、

ラティルの目元の髪の毛を撫でつけ

吹けば自然に整うと思ったのにと

残念がりました。

 

ラティルは気まずくなり、

ギルゴールの視線を避け、

対抗者の剣をいたずらに触りました。

 

なぜ、ここでギルゴールと

こうしているのか、

その理由を考えていた時に、

自分がサーナット卿から

逃げて来たことを思い出し、

ギルゴールに、

サーナット卿の隣にいた女性は

どうだったかと尋ねました。

 

ギルゴールは、

サーナット卿とは花園のことかと

尋ねました。

 

ラティルは、

先程、サーナット卿の

驚いた表情ばかり見ていたので、

彼の隣に女性がいて、

サーナット卿が彼女を

エスコートしていることは

確認したけれど、

どんな女性だったか

全く覚えていませんでした。

 

ギルゴールは、

再び剣を持ちながら、首を傾げ

どうだったとは、

どういう意味かと尋ねました。

ラティルは、その女性と

サーナット卿がお似合いかどうかと

尋ねました。

 

ギルゴールは、

餌が似合うとか

似合わないというのは、

どういうことなのか。 

お弟子さんは美食家なのかと

尋ねました。

 

ラティルは、

人間を餌扱いするギルゴールは

このような質問をするには

あまり役に立たない吸血鬼だと

思いました。

 

彼が心底不審そうな目をしているので

ラティルはため息をついて

首を横に振り、

自分は美食家ではない。

ただ、ばかげたことをしたので

聞いてみただけだと答えました。

 

するとギルゴールは、

どんなばかげたことをしたのかと

尋ねました。

ラティルは、

サーナット卿の偽婚約者が

気になって、

追いかけてきたとは言えないので、

バカげたことはやっていないと

答えた後、ギルゴールは

アイニを見つけられなかったので

完全に戻って来たのかと尋ねました。

ギルゴールは、

1/4の対抗者を逃した後は

聖騎士たちを訪ねたと答えました。

 

ラティルは、

彼らの命を奪ったりしていないよねと

尋ねました。

ギルゴールは、

奪っていない。

カリセンの宮殿に

吸血鬼が現れたという話を聞いたのか

彼らは、またカリセンに行ったと

答えました。

 

ラティルは、

彼らは、また遠くへ

行かなければならないので

その前に、カリセンに戻ったのかと

呟きました。

 

ギルゴールは、

自分がいない間、何もなかったかと

尋ねました。

多くのことがあったので、

ラティルは複雑な心境になり、

ため息をつきました。

 

するとギルゴールは先に立ち上がり、

ラティルの手を握り、

立ち上がらせてくれました。

そして食事をしながら話さないか。

ラティルの話を

たくさん聞かせて欲しい。

彼女の声が恋しかったと言いました。

 

ラティルは、

自分がギルゴールを

追い出したわけではなく、

彼は1人で放浪していたのに、

恋しかったと言うなんてと

文句を言うと、ギルゴールは、

側室生活が思ったより退屈だった。

やってはいけないことが

多すぎたと返事をしました。

 

ラティルは、

誰かの命を奪ったり

殴ったりしてはいけないとしか

言っていないと言い返しました。

するとギルゴールは、

自分に肉食するなと言いながら

菜食もするなというレベルだと

言い返しました。

◇複雑な事情◇

アガシャは、

初めてサーナット卿を見た時、

何てハンサムなのかと

心の中で感嘆しました。

 

サーナット卿は、

偽の婚約者とはいえ、

数か月間彼女と一緒に

名前が挙がる相手でした。

彼女の父親は、

サーナット卿のことを

何度も、とてもハンサムだと

言っていましたが、

アガシャは父の美的基準を

信頼できなかったので、

その言葉を信じていませんでした。

 

ところが、実際に見たサーナット卿は

本当にとてもハンサムなので、

アガシャは彼を見る度に

思わず口元が上がりました。

偽の婚約ではなく、本当の婚約でも

万歳と叫ぶと思いました。

近衛騎士団長なので、

当然強いだろうし、声も素晴らしく、

アガシャは彼のエスコートを受けながら

嬉しそうに歩き回りました。

 

ところが、

この完璧に見える騎士は

広場へ行き、噴水台を見ながら、

「ギルゴールですか?」と

ブツブツ呟くと、

噴水台に座っていた

カップルの方へ行こうとし、

そのカップルが逃げると

急いでその後を

追いかけようとしました。

結局、そのカップルを見逃すと、

サーナット卿の表情が暗くなり、

どこか一箇所を

じっと見つめさえしていました。

 

アガシャは、それがとても気になり、

食事に行った店で、

先程のカップルとは、どんな関係で

なぜ、熱心に追いかけたのかと

尋ねました。

 

生涯の敵でも見つめるように

メニューを睨みつけていた

サーナット卿は、

アガシャの質問に困惑しながら

先程の無礼を謝り、

色々、複雑な事情があると答えました。

 

アガシャは、

その事情について尋ねましたが

吸血鬼とロードの話をしなくても、

彼らが皇帝と側室という話も

しにくかったので、サーナット卿は

メニューをアガシャに返し

「すみません」と謝っただけで、

露骨に返事を避けました。

そして、先にアガシャが

メニューを選ぶよう勧めましたが、

彼女は、

それは15分前にも言われたので、

サーナット卿が選ぶ番だと

ぶっきらぼうに答えました。

サーナット卿はメニューを手にして

謝りました。

アガシャは、手袋を弄りながら

複雑な事情とは何なのか考えました。

男性の方と仲が悪く、

女性の方と事情があるのではないかと

考えていると、店の扉のベルが

チリンチリンと鳴りました。

 

アガシャは反射的にそちらを見て

手袋を握り締めました。

入って来たのは、あのカップルでした。


アガシャは、

わざとサーナット卿の

注意を引くために、

目に何かが入っているようだと

訴えました。

心配するサーナット卿に

アガシャは、大丈夫かどうか

見て欲しいと言って

顔を前に出し、目を見開きました。

 

サーナット卿は負担に思いながらも、

彼女の目を隈なく調べました。

その間に、

「複雑な事情」のあるカップルは

サーナット卿たちに目を向けず、

3つ隣の席に座りました。

 

サーナット卿は、

何も入っていないようだけれど

とても痛いかと尋ねました。

アガシャは

大丈夫だと思うと答えた後、

メニューを選ぶよう言いました。

 

アガシャは、サーナット卿に

メニューを指差しながら、

その複雑なカップルを見ました。

男性は後頭部しか見えませんでしたが

女性の方は顔が見えました。

 

その時、茶髪の女性が

男に何か言いながら周りを見回し、

自分たちを見つけると、

ギョッとしました。

それから、慌てたように

口をパクパクさせると、

急いでメニューで顔を隠しました。 

アガシャは、ニヤリと笑いました。

サーナット卿と複雑な事情があるのは

女性の方だということが分かりました。

 

アガシャは、サーナット卿と女性を

交互に見ました。

もしかして、

2人は付き合っているのか。

それなのにサーナット卿は

父親の頼みで、

偽の婚約を引き受けたのか。

でも、サーナット卿は

付き合っている人がいないと

聞いていた。

それでは別れた恋人なのか。

 

アガシャが、

必死に頭を働かせていると、

サーナット卿がその気配に気づいて

顔を上げ、

どうしたのかと尋ねました。

 

サーナット卿は

アガシャが見ている方を向き、

カップルを見るや否や

表情が固まりました。

彼は、噴水台にいた時と

同じ反応を示しました。

 

彼は躊躇うことなくメニューを下ろし

立ち上がって、

そちらへ歩いて行きました。

アガシャは詳しく話を聞くために

席を近くにこっそり移しました。

 

サーナット卿は、

なぜ付いてくるのかと言って

喧嘩を売るのか。

話をしようと言って連れ出すのか。

それとも、

行く先々が一緒なら、

むしろ一緒に食事をするのはどうかと

提案するのだろうかと

アガシャは考えました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

このお話に登場する女性は、

イケメン好きの人が多い(笑)

とりあえずハンサムなら

性格は気にせず、

誰でもいいのかと思いますが、

確かに、

ハンサムな人と一緒にいる方が

目立つし、注目されるし、

他の女性から羨ましがられるなど

女性冥利に尽きるのでしょうけれど。

 

ヒュアツィンテとクラインが

ハンサムなので、

きっとヘウンも

ハンサムだと思いますが、

アイニは、彼がハンサムだから

好きになったのではないと思います。

側室たち全員にドキドキしている

ラティルより、

ヘウン一筋のアイニの方が

恋愛面に関しては好感が持てます。

 

サーナット卿は、

嫉妬心だけではなく、

ラティルがギルゴールに

危害を加えられることも

心配しているのでしょうけれど、

サーナット卿と比べて

ギルゴールのラティルに対する

仕草の一つ一つに

彼女への愛を感じるので、

サーナット卿が心配するほど

ラティルは危険ではないと思います。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain