自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 659話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 子供に対して消極的なラティル

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659話 ラナムンは、突然、子供を連れて出て行くと言いました。

◇一人では無理◇

何を言っているの?

 

ラティルは、

口をぴくぴくさせました。

 

ラナムンは、

赤ちゃんが皇帝の命を奪う運命に

あるかもしれないと聞いたからだと

冷静に答えました。

 

ラティルは、

違うかもしれないと否定しましたが

100%確信しているわけでは

ありませんでした。

しかも、

アリタルには子供が2人いて、

2人とも良くない道を歩いているのが

問題でした。

 

ラナムンは、

皇帝のためにも子供のためにも

出て行った方がいいと

主張しました。

ラティルは、ラナムンが

皇配の席を望んでいるのでは

なかったかと尋ねましたが、

すぐに少し後悔しました。

この状況において

適切な質問ではなかったからでした。

 

ラナムンは、その通りだと

素直に認めましたが、

皇帝と子供が、

互いに命を奪おうとする姿を見てまで

ここに留まりたくないと言いました。

 

子供が、

再び泣きそうな声を出しました。

ラナムンは子供を見ましたが、

今回は抱き上げませんでした。

 

ラティルは、

出て行ったからといって、

全てが解決するわけではない。

出て行っても無駄かもしれないと

言うと、ラティルは、

体を支えるように

ゆりかごの持ち手を掴みました。

ラナムンの言葉に、

まだ混乱していました。

 

しかし、ラナムンは

そばに置いていたところで、

今のような状況で

子供がきちんと育つだろうかと

微妙な表情で尋ねました。

 

ラティルは、

それは、どういう意味かと尋ねると

ラナムンは、

普通に育っても、皆が子供のことを

皇帝の敵として見ている状況では、

子供が歪んでしまう。

この子に、

きちんと愛情を与えられる人が

いるだろうか。

皇帝だけではない。

自分もこの子を見るのが辛いと

子供を見下ろしながら、

率直に打ち明けました。

 

子供は、自分のことを話しているのが

分かっているのか泣いていました。

ラティルは子供の哀れな顔を見ると

心が震えましたが、その一方で

子供を慰めるために

手を伸ばすことができませんでした。

 

ラナムンは、

自分は全ての人に対して冷たい。

ほとんど、

このような顔をしている。

感情を隠すために、

こうしているわけではない。

しかし、そのおかげで

感情を隠すことが容易だ。

自分のそばで育っても、

赤ちゃんは

自分が嫌われていることに

気づかないだろうと言いました。

 

ラティルは首を横に振ると、

壁際の椅子に向かい、

再び座りました。

両手で頭を抱えながら腰を屈めると、

キラキラとした

靴の飾りが見えました 。

 

ラティルは、

運命はそんなに簡単ではないと

反論すると、ラナムンは

だから避けようとしていると

返事をしました。

 

ラティルは、

避けるだけで大丈夫なのか。

子供が自分を捨てたことを恨んで

現れたらどうするのかと尋ねると

頭を上げて、

ラナムンをぼんやりと見つめました。

そして、ラティルは、

自分よりも苦労せずに大きくなり、

手に水一滴もつけずに

育ったラナムンが、

一人でどうやって

子供を育てるつもりなのかと

尋ねました。

 

ラティルは皇后から生まれた

貴重な皇女として

とても安楽に育ちました。

平凡な家庭の子供たちと比べると、

当然、それなりに

悩みもあったという話をするのも

申し訳ないほどでした。

 

大人になってからは、

普通では経験しない

いくつかの恐ろしいことを

経験しましたが、

成長期には確かにそうでした。

 

ラティルには

異母兄弟がたくさんいたし、

父親には

母親よりも愛している女性が

たくさんいました。

その女性たちは皆、国が認める

父親の別の妻たちでした。

 

一方、アトラクシー公爵家

お金と権力、名誉、

広い領地を全て備えた

立派な家門であり、

公爵と公爵夫人は

仲睦まじいことで有名でした。

ラナムンは望まない席に

無理やり出て行く義務さえなかったので

ラティルが見るに、

ラナムンは温室の中で美しく育った

草花でした。

ラティルも以前は

温室の草花だったけれど、

ラティルが入り口付近にある草花なら

ラナムンは温室の中央で育った

草花でした。

 

ラナムンは、

自分を信じられないのかと

尋ねました。

ラティルは、ラナムンを

信じられないわけではない。

しかし、子供を育てるのは

とても大変なことだ。

公爵夫人や自分の母親も、

皆、乳母を置いて

自分たちを育ててくれたのに、

ラナムンは一人で出て行って

赤ちゃんを育てるのかと尋ねました。

 

ラナムンはしばらく考えてから、

出て行った後、

乳母を置けばいいと答えました。

ラティルは、

それは一人で育てるとは言わないと

反論すると、ラナムンは、

自分が一人で育てるということは

本当に自分一人で

育てるという意味ではなく、

皇帝や側室たちの手を借りずに

育てるという意味だったと

返事をしました。

 

そうしているうちに、赤ちゃんは

爆発するような泣き声を上げました。

ラナムンは子供を抱き上げました。

一方、ラティルは

椅子から立ち上がりました。

 

ラナムンは赤ちゃんをなだめ、

大理石のような額をしかめながら

やはり自分を信じられないようだと

ラティルを非難しました。

ラティルは、ラナムンこそ

自分を信じられないようだと

言い返しました。

ラナムンに抱かれても

今度は、赤ちゃんは

泣き止みませんでした。

 

その時、扉の外で

中へ入っても良いかと、

宮医の助手が尋ねました。

ラティルが許可するや否や、

助手はすぐに中に入ってきて

ラナムンから赤ちゃんを

受け取りました。

赤ちゃんは、

助手が抱き抱えると

一気に泣き止みました。

 

ラティルは、

「ほら」という目で

ラナムーンを見つめました。

◇足並みが揃わない◇

普通に育っても、

皆が自分を皇帝の敵だと見る状況では

子供が歪んでしまう。

 

ラティルは

牛乳プリンと、きのこのスープを

夕食に食べながら、

ラナムンが言った言葉を

ずっと思い浮かべ続けました。

 

ところが食事を終える前に 

ラナムンとカルレインと

サーナット卿が来たことを、

侍女が知らせに来ました。

ラティルは、その言葉を聞いて

すべての動作が止まってしまいました。

 

ラティルはスープに浸したパンが

湿っぽくなる頃、ナプキンで

口の周りを拭いて立ち上がると

3人の入室を許可し、侍女に

テーブルを片付けるよう指示しました。

 

扉が閉まり、4人だけになると、

ラティルは、

ラナムンとカルレインと

サーナット卿を交互に見ました。

この3人は、親しい間柄では

ありませんでした。

 

ラティルは、3人の間に

もやもやした雰囲気を感じながら、

カルレインとサーナット卿は

ラナムンが嫌いだと思ったのにと

からかうような口調で尋ねました。

 

カルレインは、

ラナムンから話を聞いたけれど

自分も、ご主人様が

すぐに赤ちゃんの命を奪えないなら

遠くに行かせた方がいいと思うと

冗談を受け取る代わりに 

厳格な声で話しました。

 

ラティルは

安楽椅子の所へ歩いて行って

座りました。

あの3人が来るや否や、ラティルは

彼らが赤ちゃんのことで

来たのではないかと 

考えましたが、 やはりそうでした。

 

ラティルは、

その話をしに来たのかとぼやくと

額を押さえました。

自分がひどく疲れていることに

気がつきました。

 

ラティルは、

愛情をかけずに子供をそばに置いた方が

後で子供をどうするか

客観的に決めることができるだろうと

言いました。

しかし、カルレインは

その意見に流されませんでした。

彼は、ラティルの安全の方が

一瞬の気分よりも重要だと

考えているようでした。

 

ラティルは裏切り者を見るように

サーナット卿を見つめると、

彼はラティルの視線を避けながら

自分も皇帝の安全が最優先だと思う。

子供は、お腹にいた時から

皇帝とラナムンに危害を加えた。

それにアニャドミスの生まれ変わりだ。

少なくとも安全が確認できるまで

遠ざける必要があると言いました。

 

サーナット卿はカルレインのように

鋭い線を引かなかったものの、

現在の状況については

意見が一致していました。

 

ラティルは目を細めてラナムンを見ると

ラナムンも

同じ意見なのかと尋ねました。

彼は、冷たい目で

カルレインを見つめながら

彼は無礼で残酷な言葉を言うと

非難しました。

 

ラティルは

ラナムンとカルレインを

交互に見つめました。

一緒に来たので、

意見を一つにして来たのかと思ったら

カルレインもラナムンを

汚い犬のように眺めていました。

 

ラナムンは、

赤ちゃんの命を奪うことは

絶対にない。 自分は子供が

皇女だということを知らずに

生きられるようにするつもりだ。

そうすれば、後で、子供が

皇帝を訪ねることはないだろうと

カルレインから視線を離さずに

話しました。

 

その言葉にサーナット卿は、

そう簡単に行くと思っているのか。

ラナムンの顔は雑誌に載っている。

赤ちゃんはラナムンとそっくりなのに

赤ちゃんが、自分が誰だということを

分からないようにすることが

できるのかとすぐに反論しました。

 

カルレインとラナムンは

同時にサーナット卿を睨みました。

意見を一つにして一緒に来たけれど、

この3人は

一緒に何かをするには

足並みが揃いませんでした。

 

ラティルはため息をついて

頬杖を突きました。 

赤ちゃんはラナムンに

そっくりだという

サーナット卿の言葉が

妙に心に響きました。

 

ラティルが、

 

それではこうしましょう。

 

と小さな声で言うと、

互いに誹謗し合っていた3人の男が

同時に静かになりました。

 

ラティルは顎から手を離して

彼らを交互に見つめながら、

子供を連れて行くにしても、

今は小さすぎて連れて行けないと

主張しました。

サーナット卿は、

100日は連れて行かない方がいいと

認めました。


ラティルは、

まずは、それまで様子を見る。

自分は今、とても驚いているけれど、

時間が少し経てば

良くなるかもしれないと言いました。

 

その言葉にカルレインは

反論しようとしました。

彼は、ラティルが

子供によく接することが

できるかどうかの問題ではなく、

子供がラティルに害になるかどうかが

問題だと話したかったからでした。

しかし、サーナット卿が

ラティルに見えないように

カルレインの腰をつねると、

それを言うタイミングを

逃してしまいました。

カルレインが

サーナット卿を睨むと、

彼はラナムンが中央に来るように

場所を移動しました。

 

どうですか、ラナムン?

 

ラティルは、

サーナット卿とカルレインの間の

微妙な戦いに気づかないふりをして、

ラナムンに尋ねました。

彼は黙ったまま悩んでいましたが、

渋々、頷き、

 

そうします。

 

と答えました。

◇孫を守る◇

100日間、ラティルは彼女なりに

たくさん努力をしてみました。

業務を終えると、赤ちゃんを訪ねて

顔を覚えようとしてみたり、

カチューシャを買って来て

赤ちゃんの頭に

付けてみたりもしました。

しかし、赤ちゃんは

カチューシャを付けると窮屈で

喉が張り裂けるほど泣きました。

赤ちゃんを訪ねても、

頬をつつくことが

唯一、彼女ができる赤ちゃんへの

接触でした。

赤ちゃんが小さ過ぎるから

そうしているのかと

宮医が怪訝そうに質問するほど

ラティルの赤ちゃんへの接触

消極的でした。

 

結局、100日目になった日、

ラナムンはアトラクシー公爵が

大事にしている乗り心地の良い

大きな馬車を持って来させました。


アトラクシー公爵は、

ラナムンが赤ちゃんを連れて

「療養」に行くという知らせを聞くと

夜明けとともに駆けつけて来て

一体、これはどういうことなのかと

大騒ぎしました。

 

それからアトラクシー公爵は

部屋の中いっぱいに積まれた

スーツケースを見ると、

皇帝が産んで、乳母が育てるのに、

ラナムンが、なぜ療養に行くのかと

怒鳴りさえしました。

馬車の旅をしている間、

赤ちゃんの世話をするために連れて行く

宮医の助手がぎょっとして

肩をすくめました。

 

ラナムンは

最後のスーツケースを置くと

後で話すと、無愛想に答えました。

アトラクシー公爵は息子の背中を

バシバシ叩くところでした。

彼の息子は、父親を安心させるために

嘘をつく誠意さえ見せませんでした。

それにやっとの思いで生まれた孫を

生後100日で連れて行くなんて

とんでもないことでした。

 

アトラクシー公爵は

親不孝の極みだ。

良いところは顔しかないと

思っていたけれど、本当にそうだと

ラナムンを非難しました。

 

しかし、ラナムンは

後で説明すると、冷たく言い放つと

公爵は失望のあまり、

ラナムンを側室に入れたことを

初めて後悔しました。

 

アトラクシー公爵は、

どこへ行くつもりなのか。

わずか生後100日の赤ちゃんを連れて、

どこへ療養へ行くのか。

ラナムンの具合が悪いのなら、

ラナムンが1人で行くのはダメなのかと

尋ねました。

 

ラナムンが「はい」と返事をすると

子供が泣き出しました。

アトラクシー公爵は、

助手から孫を受取って抱き締めました。

つられて涙が出そうでした。

彼は孫を見るのは今回が2回目でした。

 

父上、お元気で。

後で縁があれば手紙を書きます。

 

ラナムンが療養ではなく、

流刑される人のように話すと、

アトラクシー公爵は

何か尋常でないことが

起きていることを感知しました。

ただでさえ、宮医が

赤ちゃんの額の模様の話をした時、

側室たちの反応が尋常ではなく、

ずっと疑問に思っていたのに、

息子が生後100日の赤ちゃんを連れて

永遠に旅立つ人のように話すので

どういうことなのか分からなくても

絶対にダメだ。

孫に何かあったら

自分が守らなければならないと

決意しました。

 

アトラクシー公爵は赤ちゃんを抱いて

廊下に逃げ出しました。

最後のスーツケースを点検していた

ラナムンの目が大きくなりました。

 

父上!返してください!

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生後3カ月以上経つのに、

まだ名前すら付けられず、

母親から煙たがられる赤ちゃんが

哀れです。

 

壮絶な戦いを繰り広げて来た

アニャドミスの生まれ変わりだと

思うと、ラティルが赤ちゃんを

愛せないのも

分からないではないですが、

ラティルが

アリタルと同じ人生を繰り返し、

彼女とは違う選択をすることで

呪いを解くことができるのなら、

彼女の子供は

対抗者でなければならないと

思います。

ラナムンとアイニは生きていて、

ラティルの子供になれないので

アニャドミスが

ラティルの子供に

生まれ変わることは

必要だったのではないかと

思います。

 

議長は、アニャドミスを

ラティルの子供に

生まれ変わらせることまでは

操作できなかったかもしれませんが

おそらく、そうなるだろうと

予測をしていたのかもしれません。

 

アトラクシー公爵は

孫に2回しか

会えていなかったなんて!

きっと、彼の心の中では

孫への愛情がどんどん膨らんでいて、

この尋常ではない事態に

居ても立っても居られなく

なったのでしょう。

純粋に孫を愛するアトラクシー公爵への

好感度がUPしました。

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