自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 724話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ トゥーラを怒らせてばかりいるラティル

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724話 対怪物小部隊の指導者を決める模擬戦の結果を聞いてラティルは驚きました。

◇1位はラポレオ◇

ラティルが目を大きく見開いて

紙を見下ろすだけなので、

侍従長は、どうしたのかと尋ねると

そっとラティルに近づき、

彼女の肩の後ろから

紙を一緒に見下ろしました。

 

ラティルは、

 

そんなバカな。

 

と落胆した声で呟きました。

侍従長が「え?」と聞き返すと

ラティルは、

 

2位じゃないですか。

 

と答えました。

 

侍従長は不思議に思いながら

2位の横に書かれた名前を

確認しました。

アニャ。

皇帝が客用宮殿に

滞在させている女性でした。

 

侍従長は、

アニャという人が1位になることを

期待していたのかと尋ねました。

ラティルは、

それもそうだけれど、

1位のラポレオとは誰なのか。

初めて聞く名前だと答えました。

 

侍従長は、

自分も分からないけれど、

すぐに申請書を出したのを見ると、

この近所で

暮らしている人のようだと答えました。

 

ラティルは眉をひそめました。

怪物を相手にするのは

アニャの専門なので、

彼女に対怪物部隊小隊を

任せようと思っていましたが、

このような結果になり、

どうしたらいいのかと考えました。

予想もしていなかった人材が

現れたのは嬉しいニュースだけれど

アニャは・・・

 

しかし、ラティルは

大丈夫。

アニャに勝ったのなら強い人だろう。

それに彼女が

全く選ばれなかったわけではないので

戦力が減るわけではない。

それに、司令官にしても

副官にしても、

アニャをレアンの目の届かない所へ

出すことができるではないか。

 

素早く考えを整理したラティルは、

紙を侍従長に返すと、

意外ではあったけれど、

選ばれたからいい。

3位の人まで呼んでくれないかと

侍従長に指示ました。

彼は、「そうします」と

返事をしました。

◇意外な人物◇

ラティルは、

対怪物部隊小隊の指導部争いで

3位までに入った人々が集まる間、

ミロとカリセンの戦いについての

ニュースを、ゆっくり読みました。

 

カリセンの人々は、

アイニ皇后の自決の件で

ラティルを罵っているようだけれど

現在、衝突しているのは

ラティルではなく、

ミロとカリセンでした。

ラティルをけなしているのは

アイニ元皇后だけで、

ダガ公爵家は、このことに口を挟まず

沈黙を通していました。

反面、ミロとカリセンの間には

実質的な証拠が行き交った

事実がありました。

 

ミロでは、

自分たちの国で

怪しい怪物が作られた責任を

アイニ元皇后に

押し付けなければならないし、

カリセンでは、

ミロ王と王妃が独断でやったことに

させる必要がありました。

遠くにいるカリセンの大衆が

自分のことをどう思っても、

ラティルにとっては

知ったことではありませんでした。

一時、ヒュアツィンテの皇后になる夢に

胸を膨らませ、

カリセンの国民のことまで

好きだったこともありましたが、

それは昔のことでした。

 

報告書を半分ほど見た頃、

侍従長が戻って来て、

 

お集まりになりました。

 

と報告しました。

ラティルは頷くと

椅子から立ち上がりました。

 

アニャは、

元々、素晴らしい人材なので、

選ばれると思っていたけれど、

1位と3位が誰なのか気になると

ラティルはサーナット卿と話しながら

近くの演舞場へ歩いて行きました。

そして、壇上につながる道を

まっすぐ歩いて、

壇上の前に一列に並んだ彼らを発見し

後ずさりしました。

 

あの人が、なぜ、ここにいるのか。

ラティルが驚いた表情で見ていると、

サーナット卿が

ラティルの肩を支えてくれました。

それから、演舞場を見たサーナット卿も

やはり眉を顰め、

 

彼は・・・

 

と呟きました。

 

一位の席に立っている人は

百花でした。

呆然としたラティルは、

仮名で志願したのかと思いましたが

そうではないことに気づきました。

 「百花」は百花繚乱の団長を

呼ぶ呼び方に過ぎず、ラティルは、

彼の本名を知りませんでした。

 

サーナット卿も

同じことを考えたのか、

彼は、本名で志願したようだと

呟きました。

 

ラティルは、サーナット卿の肩に

額をくっつけましたが、

あっ、しまったと思い、

彼を置いて、

急いで壇上へ向かいました。

サーナット卿は、

しばらく触れた後、離れた部分を

残念な目で見つめて、

その後を追いかけました。

 

その間、ラティルは壇上に上がり、

百花とアニャ、

そして3位を見下ろしていました。

 

これは一体どういうことなのか。

百花の登場に驚いたのは

ラティルだけではないのか。

すでにアニャと百花の間でも

微妙な視線が行き交っていました。

 

ラティルは3人に

いくつかの要請をし、

創立式は、小隊員が

全員揃った時点で行うと

短く説明した後、

百花だけ別の所へ呼びました。

彼は、のんびりと歩いて来ました。

 

ラティルは、

呆れた感情を隠しながら、

ラポレオが本名なのかと

百花に尋ねると、

彼は少しも憚ることなく

「はい」と答え、

普段は使うことがないけれど、

今回は使った。

皇帝が自分の名前を見て

つい、選んでしまうのではないかと

思ったから。

自分は公正に戦うことを

望んでいたと説明しました。

 

アニャが負けたと聞いて、

ラティルは、

一体どうしたんだろうと

思いましたが、

この手の競争は

生死をかけた決闘ではなく、

非武に近いものなので、 

聖騎士を相手にした

吸血鬼のアニャは、相性上、

戦うのに不利だったようでした。

 

百花は、自分がラティルの計画を

台無しにしたことを知らないのか、

知らないふりをしているのか、

分かりませんでしたが、

知り合いが自分の副官になるなんて

嬉しいと言って明るく笑いました。

 

ラティルは、

無理矢理、百花の真似をして

笑いながら、

ふつふつしている心に

熱心に冷水を浴びせました。

 

百花は、

怪物の相手をするのに、

アニャも自分も専門家なので、

自分たちの小隊は最強になる。

これで、皇帝の心が

安らかになるだろうと言いました。

 

百花繚乱と一般兵士たちを

一緒に訓練させようという

百花の提案に、わざと返事をせず、

耐えていたのに、

どうしてこんなことができるのかと

ラティルは心の中で

悪態をつきました。

 

ラティルは、

百花が忙しいのではないかと

尋ねましたが、彼は、

それでも皇帝のために

努力しなければならない。

皇帝は、神殿の復興に

力を入れてくれているからと

答えました。

 

レアンを振り切ることに成功したのに

百花を振り切ることができなかった

ラティルは、無理矢理笑いながら

頷きました。

◇私の勝手◇

午後8時頃、ラティルは

アナッチャの住居を訪れました。

昼間に行くと、また、レアンが

来るのではないかと思い

遅い時間に行ったのでした。

こんなに遅い時間に移動すれば、

レアンが現れた時に、

自分を尾行しているのではないかと

公式に抗議することが

できるからでした。

 

トゥーラは、

なぜ、こんなに遅く来たのか。

母親が疲れているのにと、

扉を開けながら抗議しましたが、

ラティルはトゥーラの足を踏んで

中へ入りました。

トゥーラは、

 

ラトラシル!

 

と抗議しましたが、

ラティルは、

アナッチャが疲れているのと

自分に何の関係があるのかと

言い返しました。

そして、ヘウンの居場所を

尋ねました。

 

トゥーラは、

中にいると答えると、ラティルは

トゥーラが寝室として使っている

部屋の扉を開けました。

ヘウンは、彼専用のベッドに

しっかりと置かれていました。

トゥーラのベッドの上に

本が伏せてあるのを見ると、

トゥーラがヘウンに

本を読んであげていたようでした。

 

ラティルは、

トゥーラは、とても思いやりがある。

ヘウンの体を取り戻したら、

トゥーラが寂しいだろうと言って

舌打ちしました。

トゥーラは怒りを抑え切れず、

部屋の外に出ました。

ヘウンは目を見開き、

ラティルに向かってかすかに微笑むと

本当に仲の悪い兄妹だと指摘しました。

 

ラティルは、

ヘウンにも、

腹違いの兄弟姉妹が多かったから、

大体、どんな関係か分かるだろうと

つっけんどんに返事をし、

ヘウンの頭を持ち上げました。

そして、ベッドに座って、

ヘウンの頭を膝の上に乗せると、

彼は目をギュッと閉じました。

 

ラティルは、

ヘウムの髪の毛をつかんで、

力の流れのようなものを感じようと

努めました。

 

そうしているうちに、

扉がパッと開き、香ばしい匂いが

部屋の中に漂って来ました。

トゥーラが熱々のスープを

ボウルに入れて持って来て、

ラティルのそばに

トレーごと置きました。

そして、食べながらやるようにと

言うと、ラティルは、

中に何か入れたのではないかと

疑いました。

 

トゥーラは、その言葉に怒りましたが

ラティルは鼻を鳴らして、

再びヘウンの頭をいじくり回しました。

ヘウンは気まずくて、

ただ目を閉じて耐えました。

治療のためとはいえ、

親しくない誰かに、

自分の頭をやたらと触られることが

とても恥ずかしいと思いました。

 

トゥーラは、

自分を無視するラティルを睨みつけ、

鼻で笑うと、持ってきたスープを

飲み始めました。

この中には何も入っていないと

見せようとしているようでした。

しかし、ラティルが、

どうせトゥーラは食餌鬼だから

毒を飲んでも平気だと言ったので

トゥーラはトレーの上に

音を立ててボウルを置きました。

 

ヘウンは薄目を開けて

友達を見つめました。

怒りのせいで、

トゥーラがハアハア息を吐いているのが

足を見ただけでも分かりました。

ラティルは、

トゥーラが怒れば怒るほど嬉しくて

もっと怒ってみろと言って

鼻歌を口ずさみました。

 

トゥーラは、

ラティルが本当に悪い子だと

非難し、彼女の夫たちにも

そうしているのかと尋ねました。

ラティルは、

そんなはずがない。

どれだけ優しくしてあげているか

分からない。

しかし、トゥーラは

自分の夫ではないので、

そうしないと答えました。

 

トゥーラは、

ラティルが夫たちに

優しくしているというのは、

ラティルの勘違いだろう。

彼女の夫たちに聞いてみれば

答えが違うだろうと言うと、

ラティルは、

 

聞いてみて、 聞いてみて。

 

とふざけました。

トゥーラは怒りのあまり、

首筋まで真っ赤になりました。

そして、

夫たちに聞いてみて、一人でも、

ラティルが優しくないと言ったら

どうするのかと尋ねました。

ラティルは、

身の程も知らずに、自分をけなした者は

リストアップすると答えました。

その言葉に

口をポカンと開けたトゥーラが

呆然のあまり震えている間、

ずっと頭を触られていたヘウンの瞼が

だんだん下がって行きました。

 

トゥーラは、

元々、ラティルは

レアンの味方だけしていたのに、

なぜ、この間は、

レアンではなく自分を助けたのかと

尋ねました。

ラティルは、

 

私の勝手でしょう。

 

と答えました。

 

トゥーラが、きまり悪そうな声で

皇帝に尋ねるのを聞きながら、

ヘウンは

仮眠状態に陥って行きました。 

◇あの人◇

調べてみました。

 

と言う声を聞いたレアンは、

バイオリンを調律するのをやめて

頭を上げました。

アーチ型の入口の向こうに

彼の腹心が立っていました。

レアンが頷くと、

腹心は足音を殺して

そばに近づいて来ました。

 

彼は、

小隊の指導部の名簿は

公開されることなく

シャレー侯爵と皇帝だけが見た後、

すぐに処分されたので、

小隊の指導部に誰が選ばれたか

分からなかった。

しかし、指導部に選ばれた人々が

どこで訓練するかは分かった。

そして、何人かを

小隊志願者の間に忍び込ませた。

皇帝が、外で不審な指示を下せば、

すぐに証言できる人たちだと

告げると、レアンは頷き、

再びバイオリンを調律し始めました。

彼が弦を弾く度に、

面白い音が飛び出しました。

 

側近は、

レアンも指導部の訓練場所へ

行ってみるつもりなのかと尋ねました。

レアンは、

宮殿の外でするので、

自分まで行く必要はない。

どうせ指導部に志願したのは

ラティルを揺さぶるためだったので

情報だけ集めておくようにと

答えました。

 

腹心は、

レアンの言葉をよく心に刻んだ後、

ついに、あの人から

「便り」が届いたと告げました。

レアンはバイオリンを脇に置き、

しっかりと彼を見ました。

レアンは、

どこにいるのかと尋ねました。

腹心は、

アドマルに行くそうだと答えました。

 

あの呪われた都市へ行くと聞いて

レアンは眉を顰めました。

どんなに強い国でも、

アドマルを自分たちの国に

入れることはなかったので、

アドマルは3ヶ所ある

無国籍地帯の中の一つでした。

 

レアンは、

なぜ、あの人は、

そこへ行ったのかと尋ねると、腹心は

探してみるものがあるそうだと

答えました。

レアンは物思いに耽って

バイオリンを見下ろしながら

頷きました。

あの人と手を握ったものの、

あの人とレアンは親密な関係ではなく

あの人も彼も、

全てを打ち明けていませんでした。

 

続けて腹心は、

2時間前くらいに、皇帝が

またアナッチャの所へ行ったと

報告しました。

レアンは差し支えなさそうに

落ち着いた様子で頷くと、

再び、バイオリンを持ち上げました。

 

腹心は報告が終わったので

出て行こうとしましたが、

彼が廊下に出る直前、

後ろからバイオリンの弦が

切れる音がしました。

腹心は戸惑いましたが、

聞こえないふりをして外へ出ました。

◇変化◇

2時間以上、ヘウンの頭をつかんで

うんうん唸っていたラティルは、

ため息をついて、手を離しました。

何だか今日は

できそうな気がしたけれど、

ヘウンはそれほど変化がないように

見えました。

 

ラティルがヘウンをベッドに置くと、

 

お前、きちんとやっているのか?

 

と、トゥーラは不審そうな声で

尋ねました。

ラティルは黙って、

彼の足の甲を踏みました。

トゥーラは抗議しましたが、

ラティルは「帰る」と

つっけんどんに告げると

歩き出しました。

 

ラティルは、

自分が扉を出る直前まで、

トゥーラが追いかけて来て

さらに2、3言文句を言うと

思っていましたが、

トゥーラは付いて来ず

 

おおおおっ!

 

と驚きの叫び声を上げました。

ラティルが振り向くと、

トゥーラはヘウンの首の下を指して

目を大きく見開いていました。

トゥーラはラティルを見つめながら、

変化していると、大声で叫びました。

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ドミスの魂を封印し、

ドミスの棺が見つからないように

協力していた百花とアニャが

再び協力し合うことになるなんて、

二人がどんな気持ちでいるのか

聞いてみたいです。

 

トゥーラは善意から

スープを用意したのに、

ラティルに疑われて

少し気の毒だと思いました。

これまで、2人の間に

起こったことを考えれば、

疑われても、

仕方がないように思います。

もっとも、ラティルは

トゥーラを

信頼できるようになっても

彼に対する態度を

変えることはないだろうと思います。

 

バイオリンの弦が切れたのは

ラティルが

再びアナッチャの所へ行ったと聞き、

レアンが動揺したからでしょうか?

もし、そうだとしても、

レアンにラティルを責める資格は

ないと思います。

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