自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 764話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ レアンを青ざめさせる者

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764話 年末祭でレアンがラティルに近づいて来ました。

◇皇女を連れて来て◇

優雅に歩きながら

ラティルに近づいたレアンは、

いつも苦労しているラティルの

久しぶりに平和な姿を

見ることができて良かったと、

親しみを込めて話しました。

 

ラティルは、

その苦労の半分はレアンのせいだと

すぐに皮肉を言おうとしましたが

無理に笑顔を作りました。

 

ラティルとレアンが向かい合って立つと

それまで側室たちを見ていた人々は皆、

彼らの方へ目を向けました。

 

対外的には、

和解したことになっているので、

いきなり神経質になってはいけないと

自分に言い聞かせたラティルは、

今日は少し気が楽だ。

レアンは、

いつも静かに遊んでいるけれど、

今日は賑やかに遊べていいと思うと

ニッコリ笑いながら答えました。

 

それから、レアンの後ろに立っている

見知らぬ人を見て、

 

変わったね。

 

と意味深長に呟きました。

もちろん、ラティルは

以前のレアンの腹心が

投獄されたのを知っているので

腹心が変わったのも

当然だと思いました。

 

ラティルは、

こちらの方がいいと、

いたずらっぽく呟くと、

腹心の顔から血の気が失せたので、

今度の腹心は、

とても怖がりのようだと思いました。

 

レアンは、これ以上、

腹心の話を続けたくないのか、

側室たちの方を見ながら

夫たちが待っているのに、

なぜラティルはここにいるのかと

自然に話題を移しました。

 

ラティルは、

自分が踊るより

他の人が踊るのを見る方が好きだと

気まずそうに答え、

再び窓を覗き込みました。

心の中では、

レアンは、いつ、いなくなるのか。

このまま鐘の音が聞こえたら

困ったことになると

文句を言いました。

 

レアンは、

あんなに優れた青年たちを

集めたまま放置すれば、

人々によく思われないと忠告すると、

少し焦ったラティルは、

自分が良ければそれでいい。

レアンこそ踊って来るように。

レアンも

そろそろ結婚しないといけないので

相手を探すべきではないかと、

それとなく、もう向こうへ行けと

ほのめかしました。

 

レアンは、そうすると呟くと

ラティルに背を向けました。

彼女は安心して肩の力を抜きましたが

すぐにレアンは

再びラティルの方を向き、

今日も、自分の姪を

連れて来なかったのかと

思い出したように尋ねました。

 

ラティルは、

体が弱いからだと答えると、

レアンは、

身動きもできないくらいなら

療養しなければならないのではないかと

助言しました。

 

ラティルは、それほどではないと

返事をした後、眉を顰めながら

踊りに行けと言っているのに

行かないのかと、

レアンに面と向かって言いました。

 

ラティルが

フローラの別宮に行っている間、

皇女をめぐって

レアンとラナムンの間に

トラブルがあったことを

彼女は聞いていました。

その後は何もなかったと聞いたので、

ラティルは、

レアンが皇女を見に来て起きた

一時的なトラブルだと思っていましたが

そうではなかったのだろうか。

どうしてしきりに皇女の話をするのかと

訝しみました。

 

レアンは、

それならば、このような行事の時に、

少し顔を見せたらどうか。

人々がプレラの顔に

慣れるようにしなければならないと

勧めました。

ラティルは、

それは後でする。

赤ちゃんの顔は変わり続けるから、

大きくなってから

慣れさせればいいと返事をすると、

レアンは、

あまりにも赤ちゃんを、部屋の中に

閉じ込め過ぎるのではないかと

非難しました。

 

ラティルは、

自分が皇女を放置したままで

責任感がないという風に

レアンが追い込もうとしているのかと

怪しみました。

 

ラティルは眉間にしわを寄せると、

自分の子のことは自分が知っていると

反論しましたが、レアンは

皇帝の一人娘は、

ラティルだけの子供ではなく

国の宝に他ならないので、

気にせずにはいられないと

反論しました。

 

ラティルは、

気にしなくていいと言おうとしましたが

口をつぐみました。

レアンとの口論が長くなったせいか

 

陛下は皇女を嫌っているという噂は

本当らしい。

アトラクシー公爵夫妻が気の毒だ。

彼らの顔が赤くなっている。

皇女に何か問題でもあるのか。

 

と不安そうな貴族の何人かの本音が

聞こえて来たからでした。

 

目が合うと、

レアンはにっこり微笑みました。 

ラティルは瞬きもせずに

レアンを見つめながら、

30分ほど皇女を連れて来るよう

ラナムンに伝えてと

サーナット卿に指示しました。

 

それからラティルは、

「これでいい?」と

皮肉るように眉をつり上げました。

レアンは

不機嫌そうな笑みを浮かべました。

サーナット卿は

チラッとレアンの方を見ながら、

ラナムンの方へ歩いて行きました。

 

レアンはラティルに

それ以上話しかけませんでしたが、

まだ近くにいました。

ラティルは、

なぜ、レアンは

あのようにしているのだろうか。

もやもやすると

ブツブツ言いながら、

窓辺のソファーに腰を下ろしました。

◇自分は違う◇

黒髪をきれいに後ろに流し

秀麗な顔を露わにしたラナムンが、

自分とそっくりの子供を抱いて

階段を下りてくると

悲鳴が上がりました。

子供がレースの塊のような服を

着ていることさえ、

人々は耐え切れず、

嘆声を漏らしました。

噂の皇女を見ようと、

好奇心いっぱいの視線を

送っていた貴族たちは、

皇女を見るや否や

皇女に夢中になってしまいました。

 

何ということだ!

 

ラナムン様とそっくり!

 

どうして、あんなに愛らしいの!

 

貴族たちは小さく悲鳴を上げながら

どっとラナムンの所へ

押しかけました。

彼は、あっという間に人々に囲まれて

表情が硬くなりました。

 

しかし、ラティルは

皇女とラナムンではなく、

レアンを見ていました。

彼はラナムンに近づかずに

ワインだけを飲んでいました。

 

ラティルは依然として、彼の魂胆を

知ることができませんでした。

しかし、ラティルは

とにかく、あちらに視線が集中したので

これ幸いに、鐘の音がしたら、

この隙にこっそり抜け出そう。

誰にも気づかれないだろうと思い、

そっと扉の方へ移動しました。

 

タイミングよくラティルが

扉の近くに到着すると、

外で鐘の音が鳴りました。

何度か怪物の侵入を経験した

貴族たちは、反射的に驚いて

キョロキョロしました。

しかし、

怪物の侵入を知らせる時とは違い、

今回の鐘は、ゆっくり鳴ったので、

皆は、すぐに正気に戻り、

年末だから打っているみたいだ。

本当にきれいな音だと言いながら

不吉な気分を脇へ押しやり、

浮き浮きし始めました。

一年の最後を迎えたという実感が

改めて押し寄せて来るようでした。

一方、ラティルは

拳を握りしめました。

 

アイニが来た。

アイニと決着をつけに行く。

もし、こちらの解釈が正しければ

今度こそ本当に

ロードと対抗者の悪縁を

終わらせることができる。

アリタルが作ってしまった運命を

修正できる。

 

ラティルは熱意に燃えて、

扉の外へこっそり抜け出しました。

ところが2歩進むや否や、

内側から悲鳴が上がりました。

 

どうしたのだろうかと

ラティルは後ろを振り返りました。

開いた扉の向こうで、

ラナムンを取り囲んだ人々が

後ろに退いているのが見えました。

 

あの周りで

事件が起きたのだろうかと

ラティルは怪しみました。

鐘の音は、

催促するように聞こえて来ました。

ラティルは鐘の音が聞こえる外と

悲鳴が聞こえる中を

交互に見つめました。

 

大神官様!

 

死んでしまいます!

 

尋常でないことが起きたのか、

人々は

むやみに悲鳴を上げていました。

 

ザイシンがクーベルを連れて

人々の中に入り込みました。

騒がしい騒乱の合間に

「皇女」という言葉が

行き来するのを見ると、

どうも皇女が、

あの、ぞっとする能力を

使ってしまったようでした。

 

なんてことだ!どうしよう。

 

ラティルはイライラしながら、

外と中を交互に見ました。

なぜ、よりによって、同時に

この二つのことが起きたのか。

ラティルは気が狂いそうでした。

 

今、アイニを逃したら

また機会を作らなければならない。

けれども、その機会が

いつになるかは

誰にも分からないことでした。

しかも、それは簡単なことではなく

一度、見逃せば、アイニの警戒心は

さらに上がると思いました。

だからといって、

アイニを追いかければ、

残されたラナムンと皇女が

困ることになりました。

それに依然としてレアンは、

あのように微笑んだまま

騒動を見ていました。

 

そう思った瞬間、

ラティルは、なぜ皇女が

この事故を起こしたのか悟りました。

レアンが皇女の能力を推測して

こうなるよう仕向けたに

違いないと思いました。

 

どうすることもできずにいるラティルに

サーナット卿が近づき、

鐘の音が聞こえたら

どこかへ行くと言っていなかったかと

小さな声で尋ねました。

ラティルは、

 

そうなんだけど・・・

 

と戸惑いながら答えました。

 

サーナット卿は

急用だと言っていたのだから

行けばいい。

この問題は、

側室たちがうまく解決するだろうと

助言しました。

 

ラティルは彼の言うことを

聞くところでしたが、最後の瞬間、

家族に捨てられた時に

自分が感じた、恐ろしい絶望感が

浮び上がって来ました。

 

自分は違う。

違わなければならない。

 

ラティルはラナムンに駆け寄り、

 

みんな退け!

 

と大声で叫びました。

遠ざかる皇帝の後ろ姿を

サーナット卿は、

胸の痛む思いで見つめました。

◇レアンの策略◇

ラティルが近づくと

人々は脇に退きました。 

何人かが床に倒れていて、

ザイシンは彼らの間を歩き回って

素早く治療をしていました。

 

珍しいことに、

倒れた人たちの口から

刃が突き出ていて、

皆、死にそうな声を出していました。

皇女がとても可愛いと

押しかけた人々は、

恐怖に満ちた目で

遠巻きに見ていました。

何をどう攻撃したのか

分からないけれど、

刃を作り出したのは 

皇女であるということを

皆、知っている様子でした。

 

ラナムンはその中心で 

皇女を護ろうとするかのように

ギュッと抱きしめ、

いつにも増して殺伐と立っていました。

それを見るや否や、

ラティルは考える暇もなく大きな声で

こうなることが分かっていたから

皇女を出さないようにしていたのにと

怒ったように叫びました。

 

人々は息を吸いこんで

ラティルを見ました。

ラナムンも、やはり衝撃を受けた目で

ラティルを見ました。

今の彼女の言葉は、

まるで皇女とラナムンを

叱責しているように

聞こえたからでした。

 

そのラティルの怒った声と

拗れた状況に、誰も簡単に

声をかけることができないでいると、

レアンが中央に歩いて入って来て

皇女は普段からこうだったのかと

尋ねました。

ラティルがそうだと返事をすると、

ラナムンの灰色の瞳が暗くなりました。

 

ラティルは、

自分もラナムンも対抗者なので、

自分たち二人の間に生まれた皇女も

普通の子供ではないと言いました。

そして、

ラナムンや皇女をなだめる代わりに

舌打ちしながら

レアンをチラッと睨むと、

兄がしきりに

皇女を連れて来いと言わなければ

こんなことは起きなかったと

レアンに矢を向けました。

宙だけを見ていたラナムンは、

再びラティルを見ました。

 

レアンは少し驚いた表情をすると、

ラティルは、

まるで自分のせいのように言うけれど

皇女に、こんな鳥肌が立つような

能力があれば、

いつでもこんな事故は起こり得た。

いったい、どういうつもりで

このことを秘密にしていたのかと

悲しそうに、

皇女とラティルを追い詰める

質問をしました。

レアンの話だけ聞くと、  

ラティルが判断を誤り

危険な皇女を

庇ったように聞こえました。

 

しかし、ラティルは動揺することなく

成長すれば、自分の力を

コントロールできるから秘密にした。

レアンだって

自分がこんなに強いことを知らなかったと

つっけんどんに反論しました。

 

ラナムンは、皇帝が

自分と皇女は同じだと表現すると、

瞳が大きく揺れました。

皇帝が皇女を

叱責しているのでないことは

確実でした。

貴族たちも、ラティルが

皇女に怒っているのではなく、

レアンに怒っていることに気づいて、

それぞれ違う表情をしました。

 

レアンは、

ラティルがもっと早く

知らせてくれていたら

要求しなかったと困惑した声で話すと、

ラティルは、

すぐに問い詰めるように

自分は遠回しに表現したと

言い返しました。

 

レアンは、

いつ、ラティルが

そんなことを言ったのかと尋ねると、

ラティルは、

おおっぴらに言わなかったのは、

人々が怖がるのではないかと思って、

それなりに気を使ったからだ。

人々は一面だけ見て

簡単に誤解するからと答えました。

 

レアンは、 生まれて初めて聞く

ラティルの反論に呆れて、

いつラティルが皇女について

遠回しに表現したのかと、

尋ねようとしましたが、

その前にラティルは、

レアンもよく知っていると思うけれどと

妙なニュアンスで付け加えました。

 

レアンは、

ラティルが今言った言葉は

皇女ではなく、

自分に関する話だということに

気づき、目を大きく見開きました。

 

ラティルはラナムンに近づくと、

普段より頬が2倍赤くなっている  

皇女の頬を撫でながら、

怖がることはない。

何年か経って、皇女が

きちんと能力を

コントロールできるようになれば、 

誰よりも頼もしくなるだろうと

言いました。

 

それからラティルは、

すぐにザイシンに

治療はどうなったかと尋ねました。

ザイシンは、

終わった。

幸い、見た目より

傷はひどくなかったと

元気よく答えました。

 

事件を目撃した人々は、

怪我をした人たちの口から

刃が飛び出して来たけど、

傷がひどくないことに驚きました。

そして、

すでにザイシンが治療した人たちは

傷跡一つ残らず元気になっていたし、

それによって証拠も消えていたので

反発するのも大変でした。

 

レアンは、

口裏を合わせてもいないのに、

事故をうまく切り抜けた妹を

複雑な目で見つめましたが

しばらくすると、

皇女の能力はとても危険だ。

特に将来皇太女になるかもしれない

子供なのに危険すぎると

心配そうに言いました。

 

ラティルは

 

皇太女?

 

と聞き返すと、レアンは

皇太女が誤って

人をたくさん傷つけたりしたら

誰がその責任を取るのか。

いつも大神官が

そばにいるわけでもないのにと

非難しました。

 

ラティルは、レアンが

皇女を皇太女と呼んだのは

間違ったか、

仮定で言っているのかと思いました。

しかし、レアンが引き続き皇女を

「皇太女」と呼ぶと、

彼の本音を察知し、そら笑いしました。

 

レアンは皇女が危険だと

繰り返し語るだけでなく、

巧妙に皇女を皇太女と

呼び続けながら

この状況を思い通りに

動かそうとしていました。

 

もし、ここで、

ラティルが皇女は皇太女ではないと

一言でも言えば、その言葉は、 

あっという間にあらゆる解釈を

産むことになり、

皇女とラティルの間の不和説は

さらに大きくなるだろうと思いました。

一方、ラティルが

ここで皇女の肩を持ったとしても、

人々は、

皇帝も皇女の能力が忌まわしいので、

絶対に後継者に据えないだろうと

囁くと思いました。

それに皇女の実父であるラナムンと

アトラクシー公爵の一派も

非常に失望するだろうと思いました。

 

レアンは皇女を

「皇太女」と呼ぶことで、

いくつかの雰囲気を

同時に作り出していました。  

だからといって、

このまま見過ごすわけにも

いきませんでした。

皇太女になる子なのに、

こんなに危険で無責任に

放置するなんてと、

非難されるからでした、

 

ラティルは、腸が

煮えくり返りそうになりました。

レアンと仲が良かった時は、

彼が異母兄弟姉妹たちと

口論する姿を見て、

やっぱり自分の兄は頭がいい。

トゥーラとは比べ物にならないと

誇らしげに自慢していましたが、

レアンと敵になってからは、

彼の口を思い切り

つねりたくなりました。

 

この様子を見守っていたタッシールが

前に出ようとした瞬間、

今バイオリンは

何と言っているのかと、

けだるそうな声の白髪の男が

装飾用の花を噛みながら

ゆっくりと歩いて入って来ました。

その目に、

自分は誰とも言葉が通じないと

書かれているギルゴールの登場に

レアンが初めて青ざめました。

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偽皇帝事件の時もそうですが、

レアンは妹のラティルを

子供の頃からずっと見て来ているので

彼女の言動を大方、

予測することができると思います。

タッシールも頭の良い人だけれど

レアンとの舌戦は

平行線のままのような気がします。

けれども、ギルゴールは

捉えどころがなく、

何を考えているか分からないし、

レアンの前で

暴力的な姿も見せています。

いつも自信満々の彼が

青ざめたということは、

本当に彼が怖いのだと思います。

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