自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 808話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 神殿の地下で見つけた物

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808話 ザイシンとヘイレンとザイオールが、神殿の正門を通り過ぎると、けたたましく鐘の音がなりました。

◇強行突破◇

ヘイレンが

ザイオールを捕まえている間、

ザイシンは、

集まってくる聖騎士たちを

見回しながら

自分は大神官だけれど

一体どうしたのかと、

落ち着いて尋ねました。

 

「大神官?」と聞き返しながら

騒々しく集まって来た聖騎士たちは

たじろぎました。

「はい、 大神官です」と

ザイシンが大神官らしく笑うと、

聖騎士たちの何人かは、

ザイシンの顔を探るように見ました。

 

そういえば、

会ったことがあるような気がすると

呟く人もいれば、

他の神殿にいた時に、百花卿と一緒に

人々の治療に来たことがあると

言う人もいました。

 

ヘイレンは、

大事には至らなそうだと思い

安堵しましたが、聖騎士の1人が、

それでは後の二人は誰なのかと、

鋭い声で

ヘイレンとザイオールを

指差しながら尋ねました。

 

ザイシンは、すぐに

修行司祭だと答えました。

返事の速度は良かったけれど、

彼らが果たして信じるだろうかと

ヘイレンは緊張を緩めることなく、

聖騎士たちを見守りました。

聖騎士たちも、自分たち同士で

視線を交わしていました。

 

ヘイレンは、

見張り小屋をチラッと見ました。

あそこで鐘の音がした後、

聖騎士たちが集まって来たので

あそこに、何か仕掛けが

あるのかもしれないと考えました。

 

その時、聖騎士たちの間から

1人の神官が出て来て、

その返事でもするかのように、

怪物が侵入すると

色が変わる聖物があると

知らせました。 

手を後ろに組んで歩いて来た神官は

ザイシンの前に到着すると、

この神殿の責任者だ。

以前、大神官に会ったことがあると

丁寧に挨拶しました。

 

その一方で、責任者の神官は

ヘイレンとザイオールを

見つめはしましたが

挨拶はしませんでした。

その代わりに、

鋭い視線を二人に投げかけ、

大神官があの二人を連れて

神殿に入ってきた瞬間、

見張り小屋を守る神官が

鐘を鳴らした。

聖物の色が変わったという意味だけれど

あの2人は修行司祭なのかと

尋ねました。

 

「もちろん!」と、ザイシンは

大きな声で堂々と答えました。

しかし、責任者は簡単には譲らず、

ザイシンに

あの2人を確認してみてもいいかと

尋ねました。

 

困ったヘイレンは

ザイオールを見ました。彼は

腰に差した杖をいじっていました。

 

これではいけないと思った

ヘイレンは、

とりあえず帰ろうと

ザイシンに言うことにし、

声をかける暇を窺っていました。

ところが、ザイシンは、

この神殿に、

そんな聖物があるという話は

聞いていないけれど、

どこで、そんなものを手に入れたのかと

神殿の責任者に質問しました。

それに対する神官の返事は、

どういうわけか手に入れたという

怪しいものでした。

 

ヘイレンとザイオール、

ザイシンの3人は、

その曖昧な答えを聞くや否や、

この中に

何かを隠しておいていることに

気づきました。

責任者の神官も

自分が失言したことに気づき、

咳払いをすると、

あの2人に軽く聖水を注いで

試させて欲しいと申し出ました。

 

ザイシンはすぐに答えず、

ザイオールが1/4程度

杖を取り出すと、

聖騎士たちの表情に

不審な気配が強くなりました。

 

これに気づいたヘイレンは、

誰にも気づかれないように

ザイシンの背中を突き、

とりあえず帰ろうと小声で囁きました。

 

しかし、責任者の神官は

何か差支えがあるようだと、

すでに変なことに気づいた後でした。

彼は、ザイシンに

申し訳ないと謝った後に、

「捕まえろ!」と

聖騎士たちに向かって叫びました。

 

ヘイレンは慌てて、

ここの雰囲気が変なので・・・

と言い始めました。

そして、後でまた来ようと、

言おうとしたところ

ヘイレンが言い終わる前に、

ザイシンは近づいて来た聖騎士を

拳で殴りつけました。

武器を取り出した聖騎士は、

ザイシンに一発殴られるや否や、

飛ばされるように

ひっくり返りました。

 

「大神館様!」

ヘイレンは声を出さずに

悲鳴を上げました。

一瞬のうちに、

皆、静かになりました。

一歩遅れて驚いた責任者は

何をしているのかと叫びましたが、

ザイシンはさらに前に進み、

ここに悪い行いがあることを知り

やって来たと、

むしろ堂々と叫びました。

 

歩いて行くザイシンに

聖騎士たちが飛びかかりましたが、

ザイシンは、

1人ずつ殴り倒しながら

歩いて行きました。

 

ヘイレンは、

タッシールが事を始める前に

何十回もチェックすることに

慣れていたので、

力を信じて攻め込むような行動は

嫌いでした。

しかし、こうなった以上、

仕方がありませんでした。

 

ヘイレンは、

どこへ行くのかと抵抗しながら

逃げようとするザイオールを捕まえて

ザイシンを追いかけました。

◇変なこと◇

ラティルは、

確かに議長の顔を拳で殴ったのに

議長は微風が過ぎ去ったかのように

元気な姿でした。

 

彼はラティルが殴った部分を

手で撫でながら、

自分は皇帝と戦うつもりはないと

言いました。

 

ラティルは、

かつては文字がぎっしりと書かれた

紙だったのに、

今ではモンステラの葉のように

変化した植物の葉を振りながら、

これは戦いの合図ではないのか。

ハンカチを投げたのと同じではないかと

抗議すると、

再び議長に飛びかかりました。

しかし、議長は反撃もせずに

素早く逃げました。

 

ラティルは「止まれ!」と

怒って叫びましたが、

彼は、すぐに窓の外に

出てしまいました。

ラティルが窓を大きく開けた時、

そこには、見たことのない花が

一輪咲いていました。

 

ラティルは窓をバタンと閉めると

廊下に出ました。

扉を開けると、

ロルド宰相が両手を合わせて

立っていました。

 

ラティルが

「宰相?」と声を掛けると、彼は、

議長が雑誌社の中に入るのを

見たけれど

防げなかったと打ち明けました。

彼女は

どういうことなのかと尋ねると

ロルド宰相は、

雑誌社で起きたことを素早く知らせて

肩を落としました。

 

彼が珍しく

自信がなさそうにしているので

ラティルは怒りませんでした。

彼女は、

ロルド宰相のせいではない。

他の人でも、誰でも

議長を阻めなかったと慰めました。

 

ロルド宰相は、

それでも自分が

封筒を奪い返していたらと

残念がりましたが、

ラティルは手に持った葉を振りながら

ロルド宰相の前でもこうなった。

どうせ原本は手に入らないと

返事をしました。

 

首相は目を丸くして

大きな葉を受け取ると、

これは何かと尋ねました。

ラティルは、

議長が持ってきた紙だと答えると、

ロルド宰相は、

訳がわからないようでした。

 

ラティルは、

こうなった以上、仕方がないので

雑誌社に行って、

既存の雑誌に記事を混ぜて

数量限定で発行するよう

伝えて来てと指示しました。

 

ロルド宰相は、

原本がないけれど大丈夫だろうか。

記事を捏造したと

疑われるかもしれないと

心配しましたが、ラティルは、

何も出さないよりはマシ。

とりあえず、そうしておいて

自分は母が盗んだ残りの原本を

探してみるつもりだと話しました。

 

ラティルがぼんやりと

説明したにもかかわらず、

ロルド宰相は話を聞き取れたのか、

すぐに背を向けました。

しかし、回廊に入ろうとした宰相は

突然、戻って来ると、

議長が変なことを一つ言って

立ち去ったと話しました。

 

ラティルは、

それに何かと尋ねると、

ロルド宰相は、

自分の子供の中に

黒魔術師がいると言われたけれど、

どういう意味か分かるかと

逆に質問しました。

 

ラティルは急いで彼に背を向けると

今、忙しいので、

自分は向こうへ行くと

しらばっくれました。

◇もう遅い◇

レアンは、

議長がラティルを訪ねて来て

彼女と喧嘩をした後、消えたことと

その前に起こった

議長とロルド宰相との一件について

腹心から話を聞いている間、

真剣に頷きました。

 

腹心は話し終えると、

レアンの顔色を窺いました。

彼は、さらに眉を顰めていました。

 

腹心は、

自分たちに役立ちそうだけれど

何か気になることがあるのかと

尋ねました。

レアンは、

「議長の意図」と答えた後、

大神官と百花繚乱の団長が

ラティルを支持しているのに、

なぜ、議長はそうしたのだろうかと

不思議がりました。

 

腹心は、

聖騎士たちが

あまりにも分裂し過ぎているせいで

彼らだけで集まることもできないし

共通した意見を持たない集団だから

議長も同じではないでかと

答えました。

 

レアンは表情を曇らせて

そうなのだろうかと呟きました。

もちろん、

そのような単純な理由のためかも

しれませんが、あまりにも突然、

ラティルの方に議長が現れたのが

気になりました。

 

腹心は、

それよりもアイニ皇后の方が心配だ。

皇子が準備しておいた怪物について

すでに皇帝に話したのではないかと

心配しました。

 

レアンは、

そちらは大丈夫。アイニ皇后は

怪物の居場所を知らないし、

たとえ、それが分かったとしても

もう遅いと返事をしました。

レアンは窓の外を見ました。

見知らぬ木が風に揺れていました。 

◇地下室で◇

ザイシンは、恐るべき力で、

聖騎士たちを全員、一発で

殴り倒しながら進みました。

 

あれは大神官なのか?

それとも怪物なのか?

 

2人の吸血鬼は

後をついて行きながら考えました。

そうしている間にザイシンは

押し寄せて来る最後の聖騎士の

槍の柄を真っ二つにした後、

どちらへ行けばいいかと尋ねました。

ヘイレンは急いで右側を指差して

「あちらです」と答えました。

 

一行はそちらの方へ走って行きました。

ヘイレンが何を知っていて、

そう言うのか、

ザイオールは疑わしく思いながらも

とりあえず一緒に走りました。

 

そうやって、

走り回っていた一行は、

ついに、ある離れの前に到着しました。

扉を開けると

中に1枚のカーペットだけが

ぽつんと見えました。

ヘイレンがカーペットをめくると

隠れた地下室の入り口が現れました。

 

ザイシンは感嘆し、

ここから入ればいいのかと

尋ねました。

しかしヘイレンは眉を顰めて

腰を曲げながら、

こんな所にある出入り口は危険なので

詳しく調べなければならないと

言いました。

 

しかし、

ヘイレンが腰を曲げるや否や

ザイシンは彼の背中を叩いて、

「早く入りなさい、早く早く!」

と急かしました。

 

そして扉の外で足音がしたので、

3人は、結局、

地下室へ続く扉を開け、

列を作って中に入りました。

 

ザイオールが

地下室の扉を閉めるや否や

部屋の扉がバンと開く音が

聞こえました。

彼は内側から鍵をかけ、

すばやくヘイレンの後に付いて

地下室の階段を降りました。

 

階段を全部下りると、

光が全くなくて、真っ暗でした。

しかし、

吸血鬼のヘイレンとザイシンは

見るのに問題がありませんでした。

しかし、吸血鬼でないザイシンは

何も見えないと言って、手探りで

ザイオールとヘイレンの顔や髪の毛を

むやみにこすりました。

それでも、2人の吸血鬼が

彼の両腕を握ってくれると、

彼も、たちまち落ち着きました。

 

3人は恐る恐る前へ進みましたが

しばらく歩いたところで、

ヘイレンは重い声で

「一本道ですね」と呟きました。

ザイオールは、

大神官が踏むそうになった石を

蹴りながら、横を見て

「え?」と聞き返しました。

ヘイレンは、

ここは出入口が一つしかない

通路だと答えました。

 

ザイオールは、

なぜヘイレンに、それが分かるのか。

自分には分からないけれど

何か風のようなものを

感じられるのかと尋ねました。

 

ヘイレンは、敵がこれ以上、

追いかけて来ないのは、

この中に入っても、

また出てくる道が一つだということを

敵が知っているから。

だから、自分たちが出て来るのを

敵は待っていると答えました。

 

ザイオールは、

タッシールだけが

頭が良いと思っていたけれど

ヘイレンも頭が良いと

褒めたところで、

突然、2人は話を止めました。

2人の話を聞いていたザイシンは、

訝しみながら両脇を見て、

どうしたのかと尋ねました。

2人は言葉だけではなく

足も止まっていました。

 

「これは・・・」

ヘイレンは、

ザイシンの腕を壁に当てて

前に歩きました。

ザイオールはザイシンを連れたまま

それは、あれではないかと

尋ねました。

 

2人の吸血鬼の異常な行動に

ザイシンは、もどかしくなり、

どうしたのかと、再び尋ねました。

 

ヘイレンは息が切れそうな声で

「石版」と答え、

先皇后が盗んだ皇帝の証拠が

ここにあると言いました。

 

驚いたザイシンは

「本当ですか?!」と聞き返し、

明るく笑いながら、

良かった。

これを発見するとは思わなかった。

すると、ダークリーチャーは

レッサーパンダが行った方に

いるようだと言いました。

 

ザイオールも、

いくら神殿がレアンを

擁護しているとしても

神殿でダークリーチャーを

保管してはくれないようだと

頷きながら偉そうに言いました。

 

そして、早く持って行こうと

言ったその時、

岩が転がって来る音が鳴り響き

彼らのいる空間が

小さく揺れ始めました。

3人は音のする方に首を向けました。

◇良い知らせと悪い知らせ◇

「ロード!ロード!」と

呼ぶ声を聞いたラティルは

いたずら書きを止め、

急いで窓際に走りました。

レッサーパンダ2匹が

グリフィンの背中からぴょんと飛び降り

すぐにグリフィンも

窓枠に着地しました。

 

ラティルは「見つけた?」と

慌てて尋ねました。

グリフィンは、

良い知らせと悪い知らせが

一つずつあると答えました。

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そういえばザイオールは

爆発専門の魔術師なので

その気になれば、

聖騎士たちを攻撃できるし

神殿だって

破壊できるでしょうけれど

そんなことをすれば、

敵がラティルを攻撃するきっかけを

与えるようなものなので、

そんなことをしなくて、

良かったと思います。

 

ザイシンも聖騎士たちを殴ったのは、

まずいのではないかと思いますが

彼なら、

怪しい行動をする聖騎士たちを

正常に戻すために

神聖力を注いだと誤魔化せそうです。

常にタッシールのそばで

彼の慎重さを見ているヘイレンは

お気の毒さまでした。

 

私個人としては、

そろそろ、ギルゴールが

恋しくなってきました。

そろそろ、彼が

白馬の王子のごとく登場して、

皆を助けてくれればいいのにと

思います。

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