自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 809話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 人気の少なくなった宮殿

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809話 グリフィンの言う良い知らせと悪い知らせとは?

◇悪い知らせだけ◇

ラティルは、

良い知らせよりも

悪い知らせの方が大変だと思い

不安になりました。

それでも、彼女は、

悪い知らせは何なのかと

聞かざるを得ませんでした。

 

グリフィンは、

全く、悪い知らせを

伝えていないような態度で

ダークリーチャーはいなかった。

地下室にはワインだけで、

狩場にはワインもなかったと

叫びました。

 

ラティルは失望しながらも

一抹の期待を抱きながら、

良い知らせは何なのかと尋ねました。

グリフィンは、

ダークリーチャーたちがいた痕跡は

残っていたと答えました。

 

ラティルが「痕跡?」と聞き返すと

戦った形跡はあった。

そこにいたけれど移動したみたいだと

クリーミーが口を挟みました。

 

ラティルは、

 

ダークリーチャーたちが

戦ったということ? 誰と?

 

と聞き返しましたが、クリーミー

自分たちは知らない。

自分たちが行った時は、

すでに片付けていたからと答えました。

 

ラティルは口をポカンと開けました。

それは、ただの悪い知らせで

良い点は、どこにもないと思いました。

しかし、グリフィンは

賞賛を期待する目で

ラティルを見ていました。


彼女は作り笑いをして、

グリフィンを労いました。

そして「可愛いですか?」と聞く

グリフィンの頭を撫でると、

レッサーパンダたちが

順番に並びました。

ラティルは彼らの頭も

そっと撫でであげました。

手に触れる毛は柔らかかったけれど

心は楽ではありませんでした。

◇大神官たちに期待◇

ラティルは、

すぐにタッシールを訪ねました。

扉を開けると、

床いっぱいに散らばった紙が

見えました。

 

タッシールは

その上を歩き回りながら

下を向いて字を見ていましたが、

扉が開く音を聞いて

そちらに首を向けました。

ラティルを確認するや否や

彼の目尻が下がりました。

 

ラティルは、

なぜ、そんなことをしているのかと

尋ねました。

タッシールは、

ヘイレンがいる時はできないけれど

こうすれば、書類を同時に

数十枚ずつ見ることができると

答えました。

 

ラティルは、

数十枚ずつ見ても理解できるのかと

尋ねました。

タッシールは、

もちろんだと答えて微笑むと、

書類を跨いでラティルに近づきました。

そして、彼女の頬を突つくと、

 

なぜ、しょげているのですか?

元気を出してください、カレイ。

 

と励ましました。

ラティルは、久しぶりに耳にする

ニックネームにくすくす笑いました。

 

ラティルはタッシールに

お礼を言うと、彼は、

きっとうまくいく。

大臣たちだけ見ていても

それが分かる。

国民も、実体のない伝説より、

これまで、

皇帝が駆けずり回って得た成果に

もっと注目してくれるだろうと

励ましました。

 

ラティルは、

彼の自信満々な微笑を見ると

本当に少し気分が良くなりました。

初めて自分の正体を明らかにすると

言った時、タッシールは

あまり表情が良くありませんでした。

ところが、事がこじれた今、

むしろ、彼は

自信があるように見えました。

 

ラティルは、

実体がないわけではない。

何度か怪物が出て来たのだからと

呟くと、紙を踏まないように

ソファに移動して座りました。

タッシールは、

紙を足でさっと片付けながら

近づいて来ると、

必要なのは頭か、 体か、

それとも心かと尋ねました。

 

ラティルは、

毛むくじゃらたちが

レアンの別荘に行って来た。

そこの狩場に、

ダークリーチャーたちと誰かが

戦った跡が残っていたようだけれど

ダークリチャーはいなかったそうだと

説明しました。

 

タッシールはラティルの隣に座ると

どこかへ移したのだろうか。

それならば、

どうやって移動させたのだろうかと

言って、首を傾げました。

ラティルは、

彼の肩に頭をもたせかけながら

分からない。

ゲスターがいれば聞けるのに、

一体、彼はどこに行ったのかと

嘆きました。

 

タッシールは、

まだ大神官たちが

帰って来ていないからと言うと

ラティルの肩を抱き、

頑張れと言わんばかりに

肩を2、3回揉みました。

 

ラティルは、

大神官に期待してみると返事をすると

辛うじて頷きました。

◇勘が鋭い侍従長

ラティルはタッシールと

さらに話をしてから外へ出て、

歩いて行こうとしたところ、

意外にもグリフィンが

手すりに座っていました。

グリフィンはラティルを見ると

飛んで来て、

また変なものを見たと訴えました。

ラティルは、

狩場で見たのかと聞き返すと、

グリフィンは、

帰って来る途中だと答えました。

 

すでに一度、

グリフィンの言葉遊びに

翻弄されたラティルは

感興をそそられることなく

「何を?」と尋ねました。

今回も、それほど重要ではない話だと

思ったからでした。

 

グリフィンは、

首都近くの領地に

人間たちが列をなして入っていたと

答えました。

ラティルは、元々、この辺は

人の往来が激しいからと

返事をしました。

 

グリフィンは、

 

その列が、

ものすごく長かったのに?

 

と言い返しましたが、

ラティルは、

一番大きい国の首都だから・・と

言いかけている途中、

今回は、本当に重要な情報であることに

気がつきました。

 

どうしたのかと尋ねるグリフィンに

返事をせず、ラティルは

急いで本宮に駆けつけました。

そのまま、公開執務室に入ると、

そこにいた秘書と侍従たちが

ラティルの方を向きました。

その数が、

普段より目に見えて少なかったので

ラティルは苦々しくなりました。

 

皆、逃げたのかと思うと、

気分は良くありませんでしたが、

ラティルは

そのようなそぶりを隠して

信頼できる秘書に近づくと、

今すぐ首都近くの領地へ行けと

指示しました。

 

突然の命令だったせいか、

他の秘書たちも戸惑いながら

ラティルを見つめ、

フローラのような所かと

聞き返しました。

 

ラティルは、

「そうです」と返事をした後、

そこへ行けば、特に徹底的に

検問を実施している所があるだろうから

いつものように検問しろと、

できるだけ早く伝えて来るようにと

指示しました。

 

指示を受けた秘書は、

依然としてラティルの命令が

理解できないようでしたが、

数人を連れて外に出ました。

 

秘書たちが、どっと出て行くと、

そうでなくても、

普段より空いていた席が

さらに空になりました。

残っていた秘書たちも、

侍従長が目配せをすると、

こっそり外に出ました。

 

二人だけになると、侍従長は、

なぜ、急に検問を確認するのかと

尋ねました。

ラティルは、その領地の中に、

領主であれ実務者であれ、

レアンの側の人々がいる。

彼らは、自分が呼んだ人たちを

遮っているようだと答えました。

侍従長は、

誰を呼んだのかと尋ねました。

 

ラティルは、

彼女が助けてあげた

ブルーミーレイクの人々を呼びました。

しかし、あまりにも急いで

事を進めたので、

彼らが来るのが正しいのか、

何人、来るのかなどは

ラティルも知りませんでした。

 

ラティルはイライラしながら

「何人かいる」と答えると、

再び、ガラガラになった秘書の席を見て

口を閉じました。

侍従長も、ラティルの視線に気づき

静かになりました。

 

しかし、しばらくして彼は

皇帝が、普通の人でも

普通の対抗者でもないということを

すでに知っている人は

皆知っていたと打ち明けました。

 

ラティルが、

「そうなんですか?」と聞き返すと

侍従長は、

そうなので、心配しないように。

今は混乱しているけれど、

結局、皆、きちんと考えて

帰ってくると思うと話しました。

 

ラティルは、

少し胸をジーンとさせながら

侍従長を見つめました。

彼は少しも変わらない温かい目で

ラティルを見ていました。

 

彼女は、

侍従長も混乱する時間が

必要ではないかと尋ねました。

彼の、目の中に、

はっきりとした温かさを感じながらも

ラティルは、

ふと不安がこみ上げて来たからでした。

 

侍従長は、少し考え込んだ後、

自分は、

皇帝の隣にくっついているので、

以前から、あれこれ気になる部分が

いくつかあったと、

意外な返事をしました。

 

ラティルは目を丸くして、

それは何かと尋ねると、侍従長は、

以前、

トゥーラ皇子と手を組んだ外国が

ショード・ポリかもしれないと

ふと、思ったことがあった。

これといった証拠もないので

皇帝には報告しなかったけれど、

皇帝は、すでに、それを知っていた。

おそらく、その時から

変だと思っていたようだと

昔のことを思い出すような表情で

答えました。

 

ラティルの本音を読む能力は、

ロードの仲間たちも

知らないことなのに、

侍従長が、その部分を

不思議に思っていたことを知り

彼女は心底驚きました。

 

侍従長は、

自分は普通の人より勘が鋭いと

言いました。

ラティルは周囲を見回しながら

侍従長を横目でちらっと見ました。

幸い、彼は、

皇帝はロードなので、

何か、色々特別なものがあって

すごい程度にしか思っていないようで

ラティルに本音を読む能力があると

具体的に把握しているようには

見えませんでした。

 

ラティルは、

本当に、その能力を

バラしたくなかったので

良かったと思いました。

 

侍従長は、

とにかく、あまり心配しないように。

自分は、いつも皇帝の味方だと言って

にやりと笑うと、ラティルは一瞬、

涙が出そうになったので

額を触りました。

自分の家族は、

どうして、こんなことを

言ってくれなかったのかと

疑問に思いました。

◇消えたレアン◇

ラティルは、泣かないよう

庭を歩き回っていたついでに

レアンを訪ねました。

すでに、彼とは

行くところまで行ったけれど、

一時的に妥協するか、脅迫するか、

探ってみることになっても、

一応会ってみるつもりでした。

 

ラティルは、

レアンが滞在している住居の前に近づき

扉を叩きました。

ところが、待っていても

レアンは返事をしませんでした。

 

「レアン?」

ラティルは、扉をもう一度叩くと、

中から、人の気配がしないことに

気づきました。

ラティルは、

扉の取ってを回して見ました。

鍵がかかっていました。

 

ラティルは取ってを壊して

中に入りました。

廊下は真っ暗でした。

 

「レアン?」

ラティルは長い廊下を歩きながら

閉まった扉を

一つ一つ開けました。

扉が開くたびに軋む音がしましたが

それ以外、何の音もしませんでした。

 

ラティルは裏口のある台所まで

行きましたが、

裏口は玄関のように

しっかり閉まっていました。

 

ラティルは鍵のかかった扉を開けて

裏庭に出てみましたが、

誰もいませんでした。

レアンはどこへ行ったのか。

護衛の姿も見えませんでした。

◇人がいない◇

翌日、ラティルは

再びレアンを訪ねてみました。

しかしレアンは

まだ住居にいませんでした。

腹心も護衛もいませんでした。

 

ここにいると危険だと思い、

移動したのだろうか?

ギルゴールが植えた頭型植物は、

住居の破壊事件以後、

工事をしている間に消えました。

 

ラティルは、工事が終わって、

きれいになった家の外観を眺めた後

温室に行ってみました。

温室の中は依然として

主がいなくて荒涼としていました。

 

ザイオールがギルゴールの代わりに

植物を管理していないせいか、

いつも生き生きとしていた植物も

しおれていました。

ラティルは、

葉のついた植物だけに

水をやりました。

 

ギルゴールを信頼するようになっても

彼が狂っているのは治せない。

残念な気持ちがないと言えば

嘘になるけれど、一方では、

ギルゴールが自分を傷つけようとせず

何かで忙しく歩き回っているだけでも

安心ではありました。

 

ラティルは、どうせ出たついでに

宮殿を全体的に見回しました。

今日は会議が取り消しになったので

大臣たちも来ていませんでした。

そのせいか、

とりわけ宮殿が荒涼としていました。

ラティルは、「もしかして?」と

ふと思い浮かんだことがあって

立ち止まりました。

 

ラティルは

急いで第一警備団のいる

兵営を訪ねました。

警備兵たちは交代の準備をしながら

休憩をしていましたが、

ラティルを見ると

どっと立ち上がりました。

 

副団長は、

すぐにラティルの方へ走って来て

挨拶すると、用件を尋ねました。

ラティルは、

一人の警備兵を探していると

答えました。

 

先日、ラティルが

先帝の魂を呼び出した時、

ある警備兵が、彼女の方を見ながら、

先帝の魂を呼び出したのかと

心の中で呟くのを聞きました。

レアンの側の人に違いないけれど

かなり下っ端のようだったので、

ラティルは、

彼の身元しか調べませんでした。

 

ラティルは、

その警備兵の名前はベリーだと

告げると、副団長は

その名前を聞くや否や、

少し怒った表情で、

その警備兵は、

昨日、病気で早退した後、

今日は無断欠席していると

答えました。

 

その言葉を聞くや否や、頭の中に

ビールの泡のように浮かんでいた

疑念が完全に消えました。

今日に限って

宮殿に人が多くない理由は

もしかしてではなく、確かでした。

 

ラティルは急いで

 

地下へ行け!

皆、地下に避難しろ!

 

と叫びました。

警備兵たちは、

皆、ラティルに近づいて来ましたが

わけが分からず躊躇しました。

 

ラティルは、

レアンが宮殿に怪物を放つので

地下に下りてと、

副団長に素早く説明すると、

外に飛び出し、

地下に避難しろと叫びました。

 

人々は、皆、当惑した表情で

素早く行動することが

できませんでした。

ラティルは、

直接、見張り小屋に上って

鐘を鳴らしました。

その時になってようやく人々は

訓練された通りに

地下室に降り始めました。

ラティルは素早く動く

宮廷関係者と官吏を見下ろし、

拳で欄干を叩きつけました。

 

演武場にいたサーナット卿は

すぐにラティルのそばに

近づいて来て、

どうしたのかと尋ねました。

ラティルは、レアンが宮殿に

ダークリーチャーを

放つつもりだと答えました。

 

サーナット卿は驚いて、

 

本当ですか?

でもどうやって・・・

 

と尋ねると、ラティルは、

アイニと手を組んだから、

レアンも宮廷に張られた

結界について知っていると答えると

再び鐘を激しく鳴らしました。

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今回の計画を成功させるためには

側室たちを遠ざける必要があると

レアンは言っていたけれど、

もしかして、

ギルゴールが留守なのは、

先帝の部下がギルゴールを

レアンの狩場に誘き出して、

ダークリーチャーを倒させるよう

仕向けたのではないかと思いました。

その一方で、ギルゴールが

そんなことに

騙されたりするだろうかという気も

するのですが・・・

 

クラインだけは、

全面的にレアンのせいではないけれど

今は側室が5人もいなくて

ラティルは、

まんまとレアンの術中に

陥ってしまった状況。

それでも、彼女は

残っている人たちと力を合わせて

必至でダークリーチャーと戦い

打ち倒すのでしょうけれど、

今度は、それが

ラティルが危険な証拠だと言って

レアンは自分を正当化するように

思います。

傍から見ると、

ラティルを破滅させるために

ダークリーチャーまで

利用するレアンの方が

余程、危険だと思いますけれど。

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