自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 825話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 歌を歌っている男

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825話 ゲスターはタッシールを片付けようと考えています。

◇褒め過ぎ◇

タッシールが

急に遠くに行ったせいで、

自分がどれだけ心配したか

知っているかと、

ラティルは尋ねました。

 

人々が去っていく中で

誰かが帰って来ると、

彼女の嬉しい気持ちが

より一層大きくなりました。

すべてのことが終わり、母親と兄、

そして目障りだった一時の敵まで

全て去って行く姿に、

正体不明の寂しさを

感じていたところだったので、

尚更、そうでした。

 

ラティルは訳もなく

タッシールの足を軽く叩きました。

束の間届く温もりだけでも

気分が良くなりました。

 

タッシールは、

普段は書面で進行状況を見るけれど、

一度は自分の目で

確認しなければならないと言いました。

 

タッシールは本当に有能だと

ラティルは心から感心しました。

彼みたいに、

頭のいい人になるのは

どんな感じだろうか。

ラティルは、タッシールが

自分のような状況に置かれれば、

何の困難もなく、

将来を見出せる気がしました。

 

タッシールは謙遜する代わりに、

皇帝の男なら、この程度には、

ならなければならないと言って

目を細めて笑いました。

これは、

ゲスターをからかう笑いでも

ありました。

 

皇帝が仕事をしに執務室に戻った後、

タッシールは

数日間、席を外している間に、

春の気配が広がった庭を歩きました。

 

彼の部屋がある廊下に入ると、

通りかかった使用人たちが

嬉しそうに挨拶してきました。

 

タッシールが部屋の中に入ると、

ヘイレンは扉を閉め、

皆、若頭が恋しかったようだと

楽しそうに叫びました。

そして、若頭が

急に席を外すと言い出したので

びっくりしたけれど、

今見たら、

驚く必要は一つもなかった。

皇帝も、若頭に会えて

とても喜んでいると言いました。

その後、彼は

声が大きくなりすぎるのではないかと

心配して、しばらく意識的に

唇を閉じました。

しかし、

また我慢ができなくなり、

 

ゲスターさんは

すごく怒っていますよね。

 

と言うと、ヒヒと笑いながら、

大きなスーツケースを

壁際に引きずって行きました。

 

その言葉に、タッシールは、

ゲスターが

一生懸命生きてきたみたいだと

言うと、ヘイレンは

「え?」と聞き返しました。

 

タッシールは、

ここの宮廷人たちが

自分のことを過度に褒めている。

褒め過ぎると

必ず反発する人が出てくる。

誰かが途中で意地悪をしたんだと

答えました。

 

ヘイレンはカバンを開けて

荷物を取り出しながら、

本当に、あの人間はひどい。

なぜ若頭にだけ、

しきりに文句を言うのか

分からないと怒ると、

タッシールは、

他の側室から見て、自分が

一番危険だということなのだろうと

言うと、そんなことは

気にしていないかのように

片方の口の端を上げました。

 

ヘイレンは、

怒っていないのかと尋ねました。

タッシールは、

努力したけれど効果がなかったようだ。

でも怒ってはいないと答えました。

 

ヘイレンは、

タッシールがそこまで言うと、

つられて笑い、

若頭がそう言うなら、

そういうことなのだろうと

言いました。

 

しばらくして、

メラディムが訪ねて来ると、

自分はこれから、イメージ管理を

しなければならないので、

寂しいけれど、自分が皇配になるまでは

しばらく弟と距離を置くことにすると

妙な宣言をして行きましたが、

ヘイレンは深刻に受け止めず、

人魚の王様は、真剣に

自分が皇配になれると

思っているのだろうかと尋ねました。

 

タッシールは、

もう王様ではないかと答えると、

ヘイレンは、

フナの王様だ。

彼が人間の王様になるためには

頭が・・・

と途中まで言いかけた後、

どういう意味か

分かっていますよねと確認しました。

◇皇帝を愛している?◇

夕方頃、皇帝が何も言わずに、

突然、花束を持って訪ねて来て、

タッシールの夕食は済んだのかと

聞かれたので、

ヘイレンは喜びました。

 

若頭は、

まだ、全然食事を取っていないと

慎重に答えると、

すぐに席を外しました。

ラティルは花束を抱えて

タッシールに近づきました。

 

彼のことが恋しくなって、

たまに部屋を訪ねて来ましたが、

中はがらんとしていて

寂しさを感じました。

その索漠とした気分は、

タッシールが部屋の中に

きちんと座っているのを見ると、

あっという間に払拭されました。

 

タッシールは、

自分が席を外す度に、皇帝が

このように可愛がってくれるなら

定期的に

席を空けたくなると思うと言って

ラティルをからかうと、

花束を受け取り、匂いを嗅ぎながら

半分目を閉じました。

 

ラティルは、

そんなことをしなくても

自分はいつも

タッシールに会いたがっていると

言うと、彼は、

もちろん、 心の中では

そうだろうと返事をし、

にっこり笑うと、

花束を包んでいる紙を外し、

空の花瓶に花を入れました。

 

そして、彼が

 

赤ちゃんは元気でしたか?

 

と、ラティルのお腹に向かって

挨拶している間、

ラティルはタッシールの髪の間に

両手を入れて撫でました。

 

一緒に夕食を取った後、

ラティルはタッシールと一緒に

ソファーに横になりました。

タッシールは

ラティルの腰とお腹を包み込み、

彼女が思いつくまま呟く話を

聞いてくれました。

 

ラティルは、

むやみに話をしていましたが、

時々、頭を上げて

タッシールがきちんと後ろにいるか

確認しました。

自分の背中に

彼の固い胸が触れているのに、

あえて彼の顎を確認し、

彼の長い首を探しました。

 

タッシールは、

ラティルがそうする度に

彼女の頭頂部に自分の頬を当てて

猫が髭を擦るように擦りました。

 

その夜、ラティルは満足そうに

タッシール腕の中で

眠りにつきました。

絶対に彼を逃がさないかのように、

両腕は彼の腰をしっかりと

抱えたままでした。

 

タッシールは眠らず、

眠っている皇帝の瞼と睫毛を

見下ろしながら、

母親が言った言葉を

思い出しました。

 

皇帝を愛しているの?

皇帝を愛していないなら、

あなたがしたいことを

全部してもいい。

皇配にならず、

側室として残ってもいいだろう。

あなたが側室に留まったままでも

あなたは、皇配をあなたの手の下に

置いておける子だから。

しかし、あなたが皇帝を愛していて

それでも皇配になれなければ、

それでも、あなたは皇帝を愛するのか。

 

旅行が好きな母は

全世界を歩き回りながら

商団の仕事をしていました。

彼女と会うのは

かなり久しぶりでしたが、

母親はタッシールのことを

よく知っていました。

 

タッシールは母親の質問に

最後まで答えられませんでした。

彼は、人々がなぜ、しきりに

皇帝を愛しているのかと

心配するように尋ねるのか

理解できませんでした。

 

その時、どこからか

歌声が聞こえて来ました。

 

人魚の王様?

 

タッシールは、

皇帝の居心地が悪くならないように

姿勢を維持したまま

頭だけ少し上げて後ろを見ました。

しかし、その姿勢のため

窓を完全に見ることが

できませんでした。

 

タッシールは

再び首から力を抜いて,

歌声に耳を傾けました。

人を魅了する歌声は

美しかったけれど、

メラディムが歌っているようでは

ありませんでした。

彼の声は、

色濃く豊かで奥ゆかしいからでした。

 

タッシールは、

その鋭い記憶力と観察力で

声の持ち主を探そうとしましたが

懐の中で皇帝が動きました。

彼は反射的に目を閉じました。 

◇歌声の主◇

甘美な歌声を聞き、ラティルは

自然に目を覚ましました。

 

誰だろう?メラディム?

それとも血人魚?

 

ラティルは、

ぼんやりと考えながら、

さらにタッシールの腕の中に

頭を突っ込みました。

しかし、歌声が続いたので、

ラティルは、

タッシールが眠っているかどうか

確認した後、

こっそりと彼の胸から抜け出しました。

一体誰が、真夜中に

こんなに悲しい歌を歌うのか

気になったからでした。

 

つま先立ちをして扉から出ると、

応接室のベッドに座って

本を読んでいたヘイレンが

ぱっと立ち上がりました。

 

彼は、

何か食べるものを持って来ようかと

提案しましたが、

ラティルはそれを断り、

少し散歩して来る。

付いて来なくてもいいと告げると

外に出ました。

 

廊下を歩いて回廊に出ると

湖のほとりから、

歌声が聞こえて来るのが

分かりました。

 

やはり血人魚の一人が

歌っているのだろうか?

ラティルは

湖まで歩いて行きました。

水があるせいか、

そちらへ歩いて行くほど

夜と春の香りが

濃く混ざり合いました。

 

とめどなく歩いているうちに

足に水が触れると、

ラティルは驚いて立ち止まりました。

夜中にぼんやりと歩いていたので、

湖岸と湖の水が

よく区別できませんでした。

 

ラティルは一歩下がって

辺りを見回しました。

 

あの人かな?

 

ついにラティルは

歌を歌っている人を見つけました。

髪の毛の色からし

明らかに違っていたので、

やはりメラディムでは

ありませんでした。

 

誰だろう?

 

しかし、相手が後ろを向いて

岩に腰を下ろしているせいで、

誰なのか確認するのが困難でした。

 

ラティルは

歌を止めたくなかったので、

その場に腰掛けて、膝を抱えました。

しかし、気配を感じたのか、

相手か歌うのを止めて

急にこちらを向きました。

 

ラティルは、

何も考えずにいましたが、

歌っていた男と目が合うと

息を急いで吸い込みました。

男の目は、ほとんど金色でした。

ラティルは口をポカンと開けたまま

何も言えませんでした。

 

しばらく、ラティルは

声をかけることもできず、

ぼーっとしていましたが、

男はラティルを

注意深く見ているかと思ったら

口元を上げて

片手を伸ばしました。

自分の所へ来てみろと

言っているようでした。

 

ラティルは、

ぼんやりと湖に入りましたが、

足に水が触れると、

驚いて後ろに下がりました。

 

人を魅了して、水の中に誘い込む

怪物に違いないと思いましたが、

攻撃しようとする考えもできないまま

ラティルは目をぎゅっと閉じて

逃げ出しました。

 

しばらくラティルは、

目を閉じたまま走っていましたが、

木に頭をぶつけて

尻もちをつき倒れました。

その時になり、

ようやくラティルは正気に戻り

額を擦りました。

 

あれは一体、何だったのだろうか。

ラティルは、後になって

後ろを振り返りましたが、

歌声はもう聞こえませんでした。

ラティルは戸惑いましたが、

額を押さえて、

再びタッシールの住居に

走っていきました。

◇アウエル・キクレン◇

誰かが自分の領域で

歌を上手に歌っていると、

メラディムは興奮して

湖の上に顔を出しました。

彼が見たのは、岩に腰かけている

アウエル・キクレンでした。

良い歌を聞いて

気分が良くなったメラディムは、

にっこり笑いながら、

合唱しないかと提案しました。 

しかしアウエルは

満面の笑みを浮かべながら

メラディムの頭を押さえつけ、

水の中に入れました。

 

怒ったメラディムは、岩を壊し、

再び頭を

水の中から突き出しましたが、

彼はすでに消えていました。

メラディムは、よろめきながら

湖に入りました。

 

その姿を、白いイタチ一匹が

茂みの間に身を隠したまま

口をポカンと開けて眺めていました。

人魚が消え、周りが静かになると

イタチは目を何度も擦りました。

 

まさか、アウエル・キクレンが

生きていたの?

◇良心の咎め

翌朝、ラティルは

目を覚ました後も、

まだ夢の中にいるような気分でした。

 

一体誰だったのか。

月明かりの下で

ぼんやりと見た顔が

残像のように頭に入り込み、

簡単に外に出ていきませんでした。

 

本当にハンサムな人だった。

そんな男が近くにいたら

自分が知らないはずがないのに。

 

美しいというだけなら、

他の側室も負けておらず、

ラナムンとクラインは、

見る人の魂が抜けるほどの

イケメンでした。

しかし、夜中に見たその男からは、

生きた者ではないような

奇妙な雰囲気が漂っていて、

とても強烈な感じを受けました。

 

これは、別の男のことを

考えている顔だと

タッシールが呟くのを聞くと、

ラティルは、

良心が咎めて飛び上がりました。

ラティルは、

 

いや、違う。 他の男って何なの!

絶対に違う!

 

と否定しましたが、タッシールは、

その激しい拒否反応を見れば

確かなようだと、ふざけると

ラティルは素早く立ち上がり、

浴室に逃げました。

 

洗面台の前に立って初めて、

ラティルは、

自分がこんなに驚かなくても

いいことに気づきました。

ただ、歌声を聞いて

外に出てみたら、

誰かが夜中に歌っていたと

不思議そうに言えばいいことでした。

 

ラティルは両手の手のひらで

首を2、3回叩き、

しっかりしろ。 何をしているのと

自分を励ましました。

◇正体不明の感情◇

タッシールの勘は

とても優れていました。

彼は誰かと真剣に恋愛したことは

ありませんでしたが、

皇帝の態度を見て、

すぐに良くない感じを受けました。

 

皇帝は昨日、

ある男の歌を聞いて

外に出て行きました。

帰って来た皇帝は

そのことを話さずに

隠そうとしました。

皇帝が、

その話を自分にしてくれたなら、

タッシールは、

何も考えませんでした。

しかし、皇帝が

良心が咎めているような

怪しい行動を見せると、

不思議なことにタッシールは

気分が沈み始めました。

 

彼は皇帝が使っていた枕に

頭を乗せて、

この正体不明の感情について、

じっくり、考えてみました。

 

なぜ気分が悪いのだろうか。

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今まで名前しか出てこなかった

アウエル・キクレンが登場!

もしかして、メラディムは

アウエル・キクレンを知っていて

ギルゴールよりは、彼に対して

悪感情を持っていないのでしょうか。

そして、まさか白いイタチが

ハーレム内に入り込んでいるとは

思いもしませんでした。

灯台下暗しで、

敵のすぐ近くにいる方が

見つからずに済むと

思っているのかもしれません。

 

アウエル・キクレンは

ゲスターの中に

入っていると思うのですが、

顔でも頭でも勝てないゲスターは

アウエル・キクレンの顔なら

タッシールに勝てると思って

勝負に出たのでしょうか?

ラティルが一目見て魅了されるなんて

アウエル・キクレンは

どれだけイケメンなのか😅

 

タッシールは、母親の質問に

答えられませんでしたが

ラティルが男のことで

隠し事をしていると知って

気分が沈んでいるのは、

彼女を愛しているからだと思います。

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