自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 832話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ あなたは誰?

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832話 タッシールは、ラティルが他の男とキスをするのは見たくない。これは愛ですよねと尋ねました。

◇陛下も愛している◇

ラティルは唾を飲み込み

タッシールの視線を避けながら、

自分の考えでは・・・

愛で合っていると思うと答え、

自分の肩に掛けられた

タッシールの手を見下ろしました。

端正な爪と長い指が見えました。

学者の手のようでもあり、

強靭な面も現れている手でした。

 

でも、あなたは・・・

 

ラティルは、

何か言いたいことがありましたが、

自らも整理ができなくて

口をつぐみました。

 

タッシールは

いつも愛を囁いていました。

今、彼は、

嘘をついているようでもなく、

冗談を言っているようでも

ありませんでした。

 

するとタッシールは

自分が他の女とキスすることを

想像してみてと言いました。

ラティルは、かっとなり

さっと頭を上げました。

タッシールは、皇帝の頭が

顎にぶつかりそうになり、

首を後ろに引きました。

 

ラティルは、

なぜ、自分が、そんな想像を

しなければならないのかと

抗議すると、タッシールは

気分が悪いかと尋ねました。

ラティルは

気分がいいと思うのかと

反論すると、タッシールは、

それでは答えが出たと言いました。

 

ラティルは、

タッシールが自分を愛しているのが

正しいかと尋ねました。

彼は、皇帝も自分を

愛していると答えました。

 

タッシールは何を言っているのかと

思いながら、

ラティルは口を開けたまま

彼を見ました。

タッシールは、

自分の言うことが間違っているのかと

尋ねると、片手で

ラティルの髪を弄り回しました。

彼女は口を開けたまま首を傾げました。

 

違うと言うには違うわけではない。

けれども、そうだと認めると

何か不思議な感じがしました。

 

ラティルは、他の側室たちが

他の女とキスする姿も

順番に思い浮かべてみました。

あまり、気分が悪くならない人が

一人いたものの、

一様に気分が悪くなりました。

 

自分の方は

所有欲に近いのではないかと思うと

ラティルは、かなり客観的に

自分の状態を把握して呟きました。

タッシールは笑うと、頭を下げて

ラティルの目をまっすぐ見ました。

彼の黒い瞳

ラティルを食い入るように見つめると

彼女は唾を飲み込み、

なぜ、そんな風に見ているのかと

尋ねました。

 

タッシールは、

皇帝が自分を愛することになるだろうと

的中率が高い予言者と

同じくらい確信に満ちた声で

答えました。

彼が自分の計画について

自信満々に話す時のようでした。

 

ラティルは呆れていましたが、

彼があんなに自信を持って話すと、

そのような気もしました。

 

タッシールは、

もしかしたら、すでに

愛しているかもしれないと言うと

ラティルのこめかみにキスをして

立ち上がりました。

それから、

ラティルにあげようと思って

買って来たおやつを

探しに行きました。

 

タッシールが扉を開けて廊下に出ると

しばらくして、廊下の向こうから、

シュガークッキーをどこに置いたのかと

ヘイレンに尋ねる声が

聞こえてきました。

 

ラティルはタッシールが触れた髪の毛を

訳もなくいじっていました。

たちどころに、惑わされた気分でしたが

それほど気分は

悪くありませんでした。

◇オレンジの味◇

彼の帰りを待っている間、

ラティルは後ろで手を組んで

タッシールの部屋の中を

歩き回りました。

以前にも、タッシールの部屋を

訪ねて来たことがありましたが

今のように、部屋の隅々にまで

目を通したのは初めてでした。

ラティルはタッシールの机に座り、

彼がいつも使っているペンを

握ったりもしました。

 

扉が開く音と共に、

使ってみたものの中で

一番、滑らかに書けると、

彼の声が聞こえて来ました。

ラティルがそちらを向くと、

タッシールは、

クッキーと飲み物を乗せた

トレーを持って歩いて来ていました。

 

ロード、食事して仕事をしなさい。

 

と冗談を言うと、タッシールは

ラティルの隣に、

クッキーの皿とロンググラスを

置きました。

ラティルはグラスを手に取り

椅子から立ち上がりました。

 

ラティルはタッシールに

今日はどこへ出かけたのかと

尋ねました。

タッシールは、

弟が彼女を紹介してくれると

言っていたけれど、

直前に別れたせいで

紹介してもらえなかったと答えました。

 

ラティルは、

時間に間に合わなくて

会えなかったのかと尋ねると、

タッシールは、それを否定し

二人の仲が壊れたという意味だと

答えました。

 

ラティルが、

その理由を尋ねると、タッシールは

弟が嫉妬したからと答え、

ラティルの反応を観察しました。

 

彼女は三角関係のようなものを

思い浮かべました。

ラティルが

非常に反応しにくい話題でした。

ふと、ラティルは、

タッシールも弟と同じだろうかと

気になり、タッシールにも

嫉妬心があるのかと尋ねました。

 

彼は返事をする代わりに、

ラティルの唇に

自分の口を近づけました。

彼の唇が

ゲスターがキスした場所を

正確に把握し、その上を覆いました。

柔らかくて暖かくて

秘密の香りがするキスでした。

 

ラティルは、

ジュースを持っていない手で

彼の背中を撫でました。

そうしているうちに、

彼を連れて

ベッドに行きたくなりました。

しかし、お腹の中の赤ちゃんが

気になりました。

 

それでも、いいかな?

 

タッシールはその気配を感じたので

キスを止めて、

ラティルを抱き上げました。

グラスが揺れて、ジュースが

タッシールの背中にこぼれました。

濡れているはずなのに、

タッシールは

まっすぐベッドへ歩いて行き、

ラティルを座らせました。

 

すでにジュースは、1/3程度しか

残っていませんでした。

タッシールはラティルの手から

ジュースのグラスを取ると

一気に空にして、

テーブルの上に置きました。

 

自分は一口も飲めなかったのにと

ラティルは馬鹿げたことを呟きながら

タッシールの唇に

自分の口を近づけました。

彼はオレンジの味がしました。

◇金色の目の男よりも◇

ラティルは歌声で目を覚ましました。

この歌は・・・という考えは

ほとんど額を突き合わせて

眠っているタッシールを見ると

しばらく途切れました。

 

しかし、ラティルは、

タッシールの目のクマを

ぼんやりと見て、

眉を顰めているうちに、

次第に頭が冴えてきました。

この声は、湖にいた

あの神秘的な男の歌声でした。

実際に行ってみると、

そんなに大きい声で

歌っていた訳ではなかったのに、

どうして、あの男の歌声は、

こんなに、よく聞こえるのか。

もしかして、人魚みたいなものなのか。

メラディムに聞いてみようか?

 

しばらく現れなかったので

彼のことを忘れていましたが、

歌声を聞くと、

目の前で見た男の姿が

再び浮かび上がりました。

 

ラティルは、

そっと布団から腕を抜き、

起き上がろうとしましたが、

タッシールが、さらに自分の懐近くに

強くラティルを引き寄せました。

彼は目を閉じたまま、

行かないでほしいと呟きました。

 

起きていたの?

 

ラティルは動きを止めました。 

悪いことをしているのを

ばれたような気がして、

きまりが悪くなりました。

歌が上手いので、

顔だけ見て来ようと思ったと

心の中で言い訳をしました。

 

タッシールは

まだ目を開けていませんでしたが

しっかりと

ラティルの背中を抱いて

放すつもりはなさそうでした。

 

行かないよ。

 

ラティルは小さな声で囁くと

彼の額に自分の額を当てました。

あの美しかった金色の目の男の姿が

しばらく、

目の前にチラチラしました。

本当に衝撃的にハンサムな男でした。

 

しかし、ラティルは

その幻想的な姿を押し退けて、

タッシールの頬にキスをし、

彼の懐にさらに近づきました。

あのハンサムな男より、

目にクマがあるタッシールの横に

いる方が好きでした。

 

タッシールは、

ラティルが目を閉じて

自分の懐に入り込むと

ようやく薄目を開けました。

皇帝が、完全に彼の懐に入って来たので

頭頂部以外は見えませんでした。

彼は口元を上げました。

このような些細なことに喜ぶ自分が

商人らしくないと思いました。

◇皇配候補◇

ラティルは、外での騒ぎを聞いて

無理やり目を覚ましました。

いつの間に朝になったのか、

カーテン越しに

日差しが入って来ていました。

タッシールは、まだ眠っていました。

ラティルは、

太陽の光が当たっている

彼の片方の頬を撫でると

ベッドから立ち上がりました。

 

昨夜、ラティルは

歌を歌う男の所へは行かず、

タッシールと

ずっと一緒にいました。

しかし、その後、なかなか

眠りにつくことができず、

ラティルは、かなり長い間

色々、考えました。

 

その考えの多くは、寝て起きたら

ほとんどなくなりましたが、

ただ一つ、ラティルが選んだ

皇配候補3人のことは思い出しました。

やはり皇配を選ぶなら、その3人が

一番適切だろうと思いました。

◇あなたは誰?◇

ラティルは、

朝食を簡単に終えるや否や

すぐに部屋を出ました。

タッシールは、

時間を大切にする人らしく、

残念なそぶりを見せながらも、

ラティルを引き留めませんでした。

 

ラティルは、

休憩中に食べるようにと言って、

タッシールが

用意してくれたおやつを持って、

早足でハーレムの外に続く道を

歩きました。

頭の中は、今日の閣議で大臣たちに

自分の決定を

どのように話すかという考えで

いっぱいでした。

そして、湖畔を通る時、ラティルは、

この前、金色の目の男に会った所を

無意識のうちに眺めました。

男は当然いませんでした。

しかし、その付近に

メラディムが立っていました。

 

彼は、ラティルを見るや否や、

そうでなくても、

ロードに聞きたいことがあると言って

素早く近づいて来ると、

なぜ、最近ティトゥの様子が変なのか

知っているかと尋ねました。

ラティルは、

 

いや、なぜ、ティトゥが?

 

と聞き返しました。

メラディムは、

自分を避けているみたいだと

答えました。

 

まさか、ティトゥが?

 

寿命が長く、

一緒に過ごした歳月が長いせいか、

ティトゥは

メラディムに仕えながらも、

時々、偉ぶって彼を馬鹿にし、

不満が生じれば

すぐに打ち明けるけれど、

メラディムを避けたりする人では

ありませんでした。

 

ラティルは、

気のせいではないかと言いましたが

メラディムは腕を組んで

考え込んでしまいました。

ラティルは彼に、あの男のことを

聞いてみようかと思いました。

しかし、メラディムは、

ラティルが口を開く前に

湖に行ってしまいました。

 

確かに、あの男は

血人魚ではなかった。

血人魚だったら、

自分の顔を覚えていたはず。

だから、

メラディムも知らないだろう。

 

そう考えたラティルは

あえてメラディムを再び呼ぶ代わりに

ハーレムを抜け出しました。

そして、人通りの少ない道に入って

歩き続けていると、

ふと隣で誰かが、速度を合わせて

一緒に歩いていました。

ラティルは、

その存在を認識するや否や、

驚きのあまり転びそうになりました。

ラティルは、

いつの間にか近づいて来た

金色の目の男を見て、

口をパクパクさせました。

 

どうやって?

 

ラティルは、この男が

そばに来ていることも

知りませんでした。

もしかして、彼は幽霊かもと

怪しみました。

 

金色の目の男は、

なぜ出てこなかったのかと

ラティルの質問に質問で答えました。

彼女は、

まだ驚きが消えていないので

胸を叩きました。

 

あなたが来ると思ったのに。

 

ラティルは、男の言うことを

すぐには理解できませんでした。

しばらくして彼女は

自分を呼ぶために歌ったのかと

尋ねました。男は、

そうではないけれど、来ると思った。

それで、ずっと待っていたと

答えました。

 

日が高く昇った朝に会っているのに

男から、妙に幽霊のような雰囲気が

漂っていました。

ラティルは、

しばらく彼を見つめた後に、

 

ところで、あなたは誰なの?

 

と尋ねました。

 

宮殿には外部の人が

たくさん歩き回っていました。

しかし、ハーレムへの出入りは

かなり厳しい方でした。

 

ラティルは男に、

一体、どうやって

ハーレムの中に入って来たのか。

こっそり入って来たのかと

尋ねました。

実はずっと前に聞くべきでしたが

男の神秘的な雰囲気に流されて

聞くことができませんでした。

 

先皇后とレアンが去った今、

宮殿の中では、もう、ラティルに

むやみに接する人はいませんでした。

しかし、外には

ロードであるラティルに敵対的な人が

少なくないだろうと思いました。

誰かが宮殿の中に隠れていて、

ラティルに害を与えたいと

思うかもしれませんでした。

 

アウエル・キクレンは

「いいえ」と答えると

好奇心半分、警戒心半分の

ラティルを見つめながら、

自分の一部はゲスターであり、

自分とゲスターの関係は

ランスター伯爵とゲスターの関係と

同じだと言った方がいいのだろうかと

悩みました。

 

本来は、もう少し後になって話すか、

全く話さないつもりでした。

しかし、昨夜、ラティルは

彼が呼んでいたにもかかわらず、

タッシールの部屋から

出て来ませんでした。

そのため、アウエルは

作戦を変えようかと考えていました。

 

こっそり入ってきたのでなければ

どうやって入って来たのか。

自分は、ハーレムで

あなたのような人は見たことがない。

確かだと、男に詰め寄りました。

ラティルは、

相手の外見のせいで曇っていた心が

警戒心のおかげで

少し、晴れてきました。

 

ラティルは、この男が

自分を狙って

イケメン系で参らせようと

しているのではないかと考えました。

 

アウエルは、

ラティルの疑いの表情が

可愛いと思いました。

ラトラシルが、

見慣れない相手を

受け入れることができなければ、

ある程度の安心感を与えても

良さそうに見えました。

しかし、

今はその時ではなかったので

もう少しヒントをあげようと

考えていた時、

 

ゲスター様なんですよね?

 

と、後ろの道で、誰かが話に

突然割り込んで来ました。

アウエルは強張った表情で

振り返りました。

ラティルは目を大きく見開いて

アウエルを見ました。

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ラティルがタッシールといる時に

いつも邪魔をするゲスター。

それだけ、タッシールを

敵対視しているからなのでしょうけれど

一緒にいても、自分がラティルに

何かしてもらうことばかり

期待しているゲスターより、

ラティルの気持ちを理解し

優しく包み込んでくれる

タッシールの方が

はるかにいいと思います。

「行かないで欲しい」と言う

タッシールの言葉に

ドキドキしてしまいました。

 

確かに、昼間、

ラティルを追いかけて来るよりも

月明かりに照らされながら

湖畔で歌を歌う

アウエル・キクレンの方が

神秘的だと思います。

歌を歌っても

ラティルがタッシールの所から

来てくれなかったものだから

ゲスターは焦って、

そのような行動に

出たのでしょうけれど、結局、

ラティルに怪しまれてしまいました。

ゲスターがタッシールに

勝ちたいと思うなら、

忍耐力を養うことも必要だと思います。

 

つい泡貝の貝殻の誘惑に負けて

アウレルのことを黙っていると

約束してしまったけれど、

本当は、そうしては、

いけなかったのではないかと

気が咎めているのかもしれません。

そんなティトゥが変だと

すぐに気づいたメラディムは

部下思いの支配者だと思います。

 

ラティルが決めた

皇配候補は誰なのでしょう?

ラナムンとタッシールは

確実に入っていると思いますが

あとの一人は、

ゲスターかカルレイン?

家柄や仕事のことを考えると

ゲスターが妥当なのでしょうか。

カルレインには

先皇后という強い味方がいましたが

追放されてしまったので

もう無理ですね。

可愛そうなカルレイン・・・

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