自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 852話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 皇配の決定とラティルの出産

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852話 いよいよ皇配の発表です。

◇誰もが認める皇配◇

皇配はタッシールだと

ラティルは発表しました。

 

会議室には、すべての側室たちが

集まっていましたが、

大臣も側室たちも

誰も口を開きませんでした。

 

沈黙の中、皆がタッシールの方に

視線を向けました。

タッシールは片手で

イヤリングを触っていましたが、

人々の視線が集まると

優雅に片腕をお腹に当てて、

 

そういうことになったんですね。

どうぞよろしくお願いします。

 

と挨拶しました。

タッシールの軽々しい挨拶に

大臣たちが、ざわめき始めました。

 

ラティルはタッシールに

重々しく振る舞えと目配せしました。

タッシールは直ちに理解して

ウィンクしましたが、

依然として重々しくは

見えませんでした。

 

自分が、きちんと

選んだのだからと思いつつも、

ラティルは、少し心配になりました。

反面、大臣たちは

表向きは、ざわめきながらも

異議を唱えませんでした。

 

タッシールなら当然だ。

タッシールは優れている。

実は見当がついていたと、

何人かの大臣は

声を出して認めました。

声を出して認めない大臣たちも、

心の中では皇帝が良い選択をしたと

渋々、認めました。

 

事実、皇帝と

「以前のロード」との戦いの時、

大臣たちの大多数は

タッシールを認めていました。

ただ、他の候補者たちを

思い浮かべながら、

「それでも」「でも・・」と、

こっそり、反発しているだけでした。

 

しかし、今回の皇配テストを通じて、

結局、タッシールが

皇配にふさわしいことが、

確実に明らかになりました。

 

タッシールが、他の側室たちより

皇配になるのに不利な条件は

平民ということだけでしたが、

外交問題で、タッシールは

平民だと言う理由で

足を引っ張られませんでした。

貴族でもなく皇配でもない

タッシールは、

皇帝の側室という身分だけで、

ミロとの仲を一気に良くしました。

このように優れた能力を発揮した

タッシールに、

引き続き、言いがかりをつけるなら、

かえって、そのような人が

笑いものになることを、大臣たちは

よく知っていました。

 

ラティルは、その反応を見て

ほっとしました。

他の側室たちも皇配の座に対して、

競争心を見せてはいたものの、

ある程度は認めていたようで、

非常に驚いた人はいませんでした。

しかし、クラインは、

すごく怒っているようで 、

ずっとラティルを見つめていました。

 

彼女はクラインの視線を避けて

メラディムを見ました。

彼は、ギルゴールが

皇配にならなかったことに、

安堵しているようでした。

ザイシンは笑いながら

タッシールに話しかけていました。

彼が自分の胸に片手を上げて

過度に反応しているのを見ると、

ザイシンは、お祝いの言葉を

言っているようでした。

 

ラティルは、その後ろに立っている

カルレインを見ると、彼は俯いて、

物思いに耽っていました。

その姿を見ると、ラティルは

突然罪悪感と後悔が押し寄せて来て

眉を顰めました。

ラティルは、

カルレインの付近を見る気力も

なかったので、

すぐに大臣たちの方に

視線を向けました。

 

アトラクシー公爵とロルド宰相は

握手を交わしながら

歯を食いしばって笑っていました。

腹を立ててはいたものの、

互いに相手の息子が

皇配にならなかったことに

安堵している雰囲気でした。

 

あれだけ条件を全て備えても

皇配になれないなんて。

ゲスターが対抗者だったら、

きっと皇配になっていたはずだ。

 

しかし、ゲスターは対抗者ではない。

何を見下しているのか。

 

見下すものがあるのか。

ラナムンは皇配ではない。

 

君の息子は、色々と格好つけて

黒魔術師であることを

アピールしていたけれど、

ただ、そうするだけで終わった。

 

私の息子がいなければ、

首都全体に怪物が放たれて

大騒ぎになった。

君の煌めく邸宅も

すべて破壊されただろう。

 

彼らが、

どれほど声に力を込めていたのか、

ラティルは

少し集中しただけなのに

彼らの会話を聞くことができました。

 

ラティルは、にっこり笑って

首を横に振りました。

いずれにせよ、言葉とは違い、

非常に凶悪な雰囲気ではないので

大丈夫だと思いました。

 

ラティルは、

再びカルレインを見ました。

彼は、まだ

床を見下ろしていました。

ゲスターも状況は似ていましたが

なぜか、彼が

あのようにしている姿を見ると

罪悪感ではなく、心配になりました。

 

怒って、また問題を

起こしたりしないだろうかと

考えていたラティルは、

視線を感じたので、彼の横を見ると

ギルゴールがいました。

 

彼は他の側室たちと話をしたり、

心を痛めたりする代わりに、

悲しそうな笑みを浮かべて

ラティルを見ていました。

そうしているうちに目が合うと、

自分の唇をトントンと叩きました。

どのような意味なのか

分からないけれど、不吉でした。 

 

負担を感じたラティルは、

後ろに立っている秘書に

ギルゴールに花束を一つ持って来てと

指示しました。

秘書は、

タッシールではなく、

ギルゴールなのかと尋ねましたが、

ラティルが、ギルゴールに渡してと

指示すると、

秘書は戸惑いながらも

花束を取りに行くために、

横の扉から抜け出しました。

 

ラティルは、ほっとしましたが、

サーナット卿の存在感を感じ、

さっと前を見ました。

◇陣痛◇

ラティルは宮医の診察を受けながら

侍従長に、

大臣たちの反応について尋ねました。

 

タッシールを皇配にするという

発表を終えた、約30分後、

ラティルはお腹に違和感を覚え、

会議を途中で終えて寝室に戻りました。

しかし、依然として気持ちは

大臣たちでいっぱいの

活気ある会議室に留まっていました。

 

侍従長は宮医の表情を見ながら、

皆、ずっと皇配の話をしていると

報告しました。

侍従長は、大臣や皇配、会議室より

むしろ皇帝が大丈夫なのかが

気になりました。

 

ラティルは、続けて話をするよう

侍従長を促すと、彼は、

タッシールが貴族ではない点に

むしろ、安堵する人々もいるように

見えたと話しました。

ラティルが、その理由を尋ねると、

侍従長は、

タッシールが皇配になったからといって

突然、アンジェス家が

彼らと競争するほどの

貴族にはならないからと答えました。

 

話を聞いていた宮医は

タッシールには敵がいない。

自分の考えでも良い選択だと思う。

彼は、きっと上手くやると

笑いながら、話に割り込みました。

 

彼らの好意的な話に、

ラティルは安心して一緒に笑いました。

しかし、すぐに、まだ

解決しなければならないことが

もう一つあるという気がしました。

 

ラティルは扉のそばに立ち、

近づくこともできずにいる

サーナット卿を呼びました。

彼は、ずっとラティルの方を

見ていましたが、名前が呼ばれると

すぐに近づいて来て、

 

陛下、お話しください。

聞いています。

 

と告げました。

 

ラティルは、

飾りのことですと伝えました。

サーナット卿は頷きました。

 

飾りが何なのか

侍従長と宮医は理解できず、

皇帝とサーナット卿を交互に見ました。

しかし、

ラティルが何か言おうとした瞬間、

彼女は短いうめき声を上げると、

お腹を抱えて、

上半身を後ろに反らしました。

 

ラティルが再びうめき声を上げると

宮医は、急いで後ろを振り返り、

陣痛が始まったと助手に叫びました。

 

助手たちが走り回って、

あらかじめ準備しておいた出産用品を

持ってくる間、

侍従長とサーナット卿は、空気を読んで

外へ飛び出しました。

ラティルはお腹を抱えて

歯を食いしばりました。

◇おかしな態度◇

失望して

ハーレムに戻ろうとした側室たちは

 

陛下の陣痛が始まった。

 

もうすぐ出産するだろう。

 

と、遠くから叫んでいる

皇帝の侍女たちの声に

立ち止まりました。

 

彼らは、声のする方へ顔を向けると

侍女長は息を切らしながら

タッシールの前に近づいて、

急いで挨拶した後、

皇帝の陣痛が始まったので、

早く行くようにと伝えました。

 

側室たちは、

再び本宮へ向かいました。

皇帝の寝室の前に行くと、

すでに、サーナット卿と乳母、

侍従長、他の侍女たちが

苛立たし気に立っていました。

近衛兵5人は、

一人の人が通れるほどの隙間も

開けることなく、ドアを塞いで

人の出入りを阻んでいました。

 

側室たちは黙って廊下に立ち、

扉が開くのを待ちました。

普段は集まる度に、

良くない言葉を交わした彼らも、

今は何も言えませんでした。

 

人間は本当に苦労して子供を生むね。

卵で産めば楽なのにね。

どうして卵で産まないのかと言って

1時間近く続いた沈黙を

メラディムが破りました。

側室たちの多くは

彼の言葉を無視しました。

 

しかし、

タッシールが皇配になったことで

気分を害したクラインは我慢できず

このフナはおかしくなったのか。

どうやって、それを

皇帝が決めるのかと

メラディムに文句を言いました。

 

フナと呼ばれて、メラディムは、

鋭く眉をつり上げました。

クラインは鼻で笑うと、

顔を背けました。

 

メラディムは空笑いをしながら、

自分があの人間を叱っても

大丈夫だよね。

弟も彼の話を聞いたよねと

タッシールに尋ねました。

彼は、大丈夫だけれど、

今は皇帝が大切だからと答えました。

 

タッシールは、

メラディムがクラインに怒ったことを

すぐに忘れることを知っていたので、

直ちに彼の味方をしました。

しかし、それを知らないクラインは

タッシールがメラディムの味方をして

自分をいじめたという考えに

呆れました。

 

クラインは、

いよいよ、タッシールは

本性を現わした。皇帝の前では、

皆に優しくしてあげるふりを

していたけれど、

これからは、人魚の王様だけ

面倒をみるということだねと

皮肉を言いました。

しかし、その騒ぎを

見ていられなくなったカルレインは、

静かにしろと、無愛想な様子で

割り込んで来ました。

 

クラインは鼻で笑いながらも

口をつぐみました。

しかし、メラディムは、

カルレインの言うことを聞くつもりは

なかったので、

これは、黙っていれば

済むことではない。

しきりに、この人間の皇子が・・・

と反論しかけましたが、

突然、横から聞こえて来た

すすり泣きに、

その声は、かき消されました。

メラディムは口をつぐんで

そちらを向くと、

皇帝の乳母が、突然大声で

泣き始めました。

ザイシンは、すぐに乳母に近づいて

 

どうしたのですか?

大丈夫ですか?

 

と尋ねました。

乳母はプレラ皇女の

乳母でもあったので、ザイシンは

赤ちゃんの面倒を見ている時に、

彼女と親しくなっていました。

 

乳母は、このような佳き日に

訳もなく泣いてしまったことを謝ると

実は感激して泣いている。

皇帝の血縁家族で残っている人が

ほとんどいなくなったけれども、

夫たちだけでも多くて

良かったと思ったと打ち明けました。

 

乳母の意図通り、

側室たちは再び静かになりました。

廊下が静かになると、

乳母はほっとして

ため息をつきました。

 

そうしているうちに、ふと彼女は

サーナット卿が皇帝に

片思いをしていたことを思い出し

彼を見てしまいました。

乳母は心の中で舌打ちしました。

 

サーナット卿は青ざめた顔で

彫像のように立っていました。

 

もう、本当に皇配が

決まってしまったし、

結局、サーナット卿は、

皇帝と結ばれなかったので

あのようにしているのだろうと

乳母は彼の気持ちを察して

少し同情しました。

 

しかし、サーナット卿の気持ちは

乳母の推測とは違っていました。

彼が固まっているのは、

タッシールが皇配になったからではなく

皇帝が彼に言おうとした言葉が

気になったからでした。

すでに2回も言葉が途切れたので、

一体、皇帝が何を言おうとしたのか

気になって気が狂いそうでした。

 

その時、部屋の奥から

足音が聞こえて来ました。

耳のいい側室たちは、

同時に扉の方へ顔を向けました。

扉を開けて出て来た宮医は、

すぐに見つめられたので、

びっくりして、

扉を閉めそうになりました。

 

カルレインは慌てて、

皇帝は無事かと尋ねました。

宮医は、

カルレインが目の前に近づくと、

さらに負担になりましたが、

皇帝はとても元気だ。

彼女は普通の人たちと

全然、体質が違うからと、

素早く答えました。

 

カルレインは、

いつ、中に入れるのかと

苛立たしげに聞き返しました。

宮医は、

30分後には入れる。

乳母は、今入ってもいいと

答えました。

その言葉を聞いた乳母は

すぐに部屋の中に入りました。

 

カルレインは宮医から離れて、

壁の前に立ちました。

彼の人生で30分は

とても短い時間でしたが、

今から30分は

とても長く感じられました。

 

タッシールは、

ニコニコ笑いながら、

いつも宮医が

皇帝の面倒を見てくれることを

労うと、

ようやく宮医は安心しました。

 

宮医はタッシールにお礼を言うと

思い出したように、

赤ちゃんはとても愛らしい皇女様だと

伝えました。

ところが、話をする彼女の表情が

妙に変でした。

 

ラナムンは皇配になれなかった後、

ずっと沈黙していましたが、

とうとう我慢ができなくなり、

皇帝の具合が悪いのかと尋ねました。

 

宮医は、

自分にはわからない。

皇帝の問題ではないと、

もっと変な返事をしました。

 

どういうことなのか。

宮医でも分からなければ、

どうしたらいいのかと

ザイシンまで出て来ると、

宮医は首を素早く横に振り、

逃げるように、彼らの横を

通り過ぎて行きました。

 

何かあったのだろうか。

側室たちは、

互いに見つめ合いました。

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とうとう、タッシールが

皇配に選ばれました🎉🎉🎉

彼が皇配になるための

一番の障害は、

彼が平民であることでしたが、

大臣たちが、プライドを捨てても

タッシールを皇配として認めたのは、

彼の努力の賜物だと思います。

おそらく、タッシールは、

他の側室たちが、

口だけで皇配になりたいと

言っている頃から、

自分の実力を、人々に

着実に知らしめていたのではないかと

思います。

 

商人のタッシールが皇配になれば、

タリウムの財政も

赤字になることはないでしょうし

他国との関係も良くなり、

タリウムは末長く安泰だと思います。

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