自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 942話 外伝 51話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 招待状の枚数が多い理由

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942話 外伝51話 はたして、タッシールのアトラクシー公爵への反撃方法は?

◇宛名のない招待状◇

確かに、皇配がいると楽だ。

ラティルは、

年末の祭りに関する書類を

検討しているうちに、

突然、微笑みました。

 

以前であれば、

大きな祭りや行事が開かれると、

何から何まで気を使わなければ

なりませんでしたが、今は、

必ず必要な1つか2つだけを

検討すれば良いだけなので、時間が

はるかに短縮されていました。

問題は、自分が楽になった分、

タッシールが、

忙しくなったことでした。

 

侍従長は、ラティルの気分が

良さそうだと指摘しました。

ラティルは、

もうすぐ年末だからと返事をすると

今度は侍従長に、

気分が良くないのかと尋ねました。

侍従長は、

時間が早く流れるなんて良くない。

自分は嫌だと、

苦しそうな声で答えると

ラティルは笑い出しました。

 

その後も、しばらく冗談を交わしながら

良い雰囲気の中で仕事をしていた時

ラティルは、最後の検討を控えた

年末の祭り関連の書類で

おかしな点を発見し、

紙をめくる手を止めました。

 

ラティルは、

「これは何?」と言って

紙に目を近づけました。

 

目が痛いのかと、

サーナットが後ろから

心配そうに聞いて来ました。

侍従長も驚いた目で

ラティルを見ました。

 

サーナットと侍従長は、

タッシールが書類作成のミスをする

確率より、

ロードの目が痛くなる確率の方が

高いと考えているようなので

ラティルは苦笑いをしました。

 

ラティルは、タッシールが提出した

年末のお祭り関連の書類に、

ちょっと変なところがあって

見ていたと答えました。

 

侍従長は、

皇配がそんなことでミスをするのかと

驚いて尋ねました。

ラティルは、

そんな人ではないのにと答えると

書類を机に下ろしながら

首を傾けました。

 

侍従長は、

ラティルのすぐそばに来て

一緒に書類を見下ろしました。

すぐに侍従長は、

今回発行予定の招待状の数が

どうしてこんなに多いのかと

尋ねました。

 

貴賓に送る招待状は、

決められた様式に則った封筒と便箋が

別に用意されました。

毎年デザインが少しずつ変わるため、

専門家は封筒様式を見ただけで

何年度のどの行事の時に発行された

招待状なのか区分できるほどでした。

 

その後、皇室は

直接招待する重要な貴賓に

招待状を一次的に送りますが、

この時、宛先が書かれていない

招待状を、別に何枚か送ります。

この、宛先が空白の招待状は

一次で招待された貴賓が、

他の人々を招待するのに使われました。

そのため、自然に貴族たちは

皇室から受け取った

宛先が空白の招待状の数を通して、

互いの影響力と現在の位置を

推し量ったりしました。

 

とにかく、

このように配られることになる

宛先が空白の招待状の発行枚数は

毎年そこそこでした。

パーティーの規模を

小さくしなければならない時は、

宛先が空白の招待状の枚数も減り、

パーティーの規模が大きくなれば

宛先が空白の招待状の枚数も

増えました。

それでも、ある限度を超えることは

ありませんでした。

 

ところが今日は、

侍従長がちらっと見ただけで

すぐに気づくほど、

発行しなければならない招待状の数が

一気に増えているので、

驚くのも無理はありませんでした。

しかも、この招待状の枚数を決めたのが

皇配であるため、さらに驚きました。

 

ラティルはできるだけ

タッシールのすることに

干渉したくありませんでした。

しかし、いくら考えても

この招待状の数は多過ぎるようなので

結局、タッシールを訪ねました。

 

ラティルは、

タッシールが出してくれたお茶を

飲みながら、今回、招待状を

発行し過ぎるのではないか。

普段の3、4倍の客が来ることになるので

予算をはるかに

オーバーするのではないかと

心配しました。

 

タッシールは、

特別なことが起きた時は

いつも行事の規模を

拡大していたではないか。

今や皇帝の子供が5人もいて、

怪物への対応も

安定期に入ったと答えると、

タッシールは空のグラスに

自分でお茶を注ぎ、

ラティルの手を握りました。

そして、

皇帝は即位後、常に他の皇帝より

質素な行事を行っていた。

そろそろ、一度は

大きな規模で行事を行い、

タリウムの状況が

とても良いということを

人々に見せる時になったと思うと

説明しました。

 

ラティルはタッシールが

尻尾を振っていると思いました。

説明しながら、なぜ手を握るのかも

分かりませんでした。

もちろん嫌なわけではなかったけれど。

 

ラティルが

「そう?」と聞き返すと

皇帝が嫌だと言うなら、

予算を組み直すと返事をしました。

 

ラティルは

嫌なわけではないけれど、

招待人数がこんなに多いのに、

この予算内で可能かどうか

分からないと心配すると、

タッシールは、自分の商団から、

品物を安く持って来れば

十分に可能だと答えました。

 

ラティルが躊躇する様子を見せると、

タッシールは笑いながら

心配する必要はない。

アンジェス商団が、

ずっと皇室主催のパーティーの時に

品物を供給したのは

商人たち皆が知っている事実だし

記録にも、

すべて残っていると言いました。

 

ラティルが安心して帰ると、

タッシールはその後ろ姿に向かって

親切そうに手を振りました。

扉が閉まると、微妙に笑いながら

ヘイレンを呼びました。

◇枚数が2倍の招待状◇

皇配がいつも以上に華やかで盛大な

年末の祭りを開くという噂が広がると、

人々は、皆興奮しました。

ラティルはパーティーや行事の規模を

常に縮小し続けたので

国民には好評だったけれど、

貴族の中には、不満を持った人々が多く

特に先帝時代の楽しい日常を

記憶する人たちは、

「昔は楽しかった」と懐かしみました。

当時は怪物もいなかったし、

今のように皇帝が、兄妹の間で

血の嵐を吹かせることも

ありませんでした。

 

そのような人たちは、

タッシールが予告し続ける

「見どころ満載の眩しいパーティー

に完全に夢中になり、

年末を指折り数えて

待つようになりました。

 

アトラクシー公爵家

同様に興奮していました。

貴族の影響力を示す、

宛先が空白の招待状を

最も多く受け取ったからでした。

 

元々、公爵は、招待状を

最も多くもらう方でしたが、

以前は、ロルド宰相など、

何人かの貴族の枚数と同じでした。

ところが、今回、

アトラクシー公爵家に届いた

招待状の数が、

普通の貴族が受け取る招待状の

ほぼ2倍近くになっていたので、

 

なんだかんだ言っても、

皇帝は公爵を

一番信頼されているようだ。

 

招待状を送ったのは皇配ではないか。

皇配が公爵と親しくなりたくて

手を差し伸べたのではないか。

 

皇帝に言いつけられたので、

皇配がそうしたのだろう。

 

と、皆驚いて

羨ましがるしかありませんでした。

 

自分と対立しても良いことはないと

ついに皇配が

考えるようになったのかもしれないと

アトラクシー公爵は

妻に誇らしげに話しました。

 

公爵夫人は、

「仲良くすればいい」と

上の空で答えると、

急いで書斎へ歩いて行きました。

招待状は、

家主たちが直接書くのが礼儀でした。

公爵家から送ることができる

招待状の数が増えたということは、

彼女がすべきことが

増えたということに

他なりませんでした。

 

もう、自分と話をしてくれないのかと

アトラクシー公爵は

公爵夫人の後を追って呼びましたが、

彼女はすぐに書斎の扉を

閉めてしまいました。

◇パーティーの衣装◇

1次招待状と2次招待状が配られ、

皆が浮かれた雰囲気の中で

年末の祭りの準備を始めると、

生まれて初めて、

このように華麗なパーティー

準備するの見たプレラとクレリスは

どこへ行っても、新たに

煌めく装飾が付いているので、

ウキウキしました。

子供たちは、

しきりにカラスのような悲鳴を上げて

喜びました。

 

毛むくじゃらたちは

体面を保とうと努めましたが、

ここかしこに、

キラキラ輝く宝石が現れると、

嬉しくて毛を逆立てました。

 

ラナムンとサーナットとカルレインは

年末の祭りに着せる

子供たちの衣装を選ぶのに

忙しくなりました。

 

ゲスターは、カルレインが

東大陸から輸入したという

滑らかな生地を、

彼がハサミで切るのを

羨ましそうに見ていましたが

残念そうに、毛むくじゃらの面倒を

見るふりをすることにしました。

 

ランブリーは、

滑り台に乗りたいと

ゲスターにねだるために

訪ねて来ましたが

その場で尻尾をつかまれて

縛られてしまいました。

 

ランブリーは「離せ!」と

抵抗しましたが、ゲスターは

ランブリーの毛の色と

生地の色を合わせながら、

リボンをふんだんに使ったドレスを

作りました。

 

これを見たランブリーは

悲鳴を上げながら、もがきましたが

ゲスターは

絶対に離しませんでした。

 

ランブリーは、

自分にそれを着せたら、

人間の前で、その服を着たまま

人間の姿に変わるぞと脅しました。

しかしゲスターは、ランブリーが、

リボンだけ巻いた人間に変わったら、

ランブリーが恥ずかしいのか、

それとも、

自分が恥ずかしいのか。

自分は構わないと言いました。

ランブリーはゲスターを

卑劣な奴だと罵りました。

◇不運な人◇

そうやって、皆が楽しく

年末の祭りを準備し、

装飾がほぼ完成した頃、

問題が起こりました。

 

ラティルは、プルドゥ領地の双子たちが

まだ戦っているという報告を見て、

偽の未来の中の彼らのことを

思い出しました。

 

偽の未来では、プルドゥの領主が

とても健康そうに見えたのに、

現実の世界では、

なぜ急死したのだろうか。

もしかして、現実でも父親は、

その領主に、

何か命令を出したのだろうか。

それで、自分の味方の誰かが

領主を始末したのだろうかと

ラティルが考え込んでいると、

意外にもタッシールが困った様子で

訪ねて来ました。

ラティルは

プルドゥ領主のことを考えるのを止めて

タッシールに、そばへ来るよう

手招きしました。

よほどのことがない限り、

笑みを絶対に失わないタッシールが、

露骨に困った表情を見せると、

心臓がドキドキしました。

 

ラティルは、

「どうしたの?大丈夫?」

と尋ねると、タッシールは、

本当に、何かが起こったのか、

「陛下、どうしましょう」と

ようやく口を開きました。

 

ラティルは、どうしたのかと

尋ねた後、

この場の宮廷人たちを

追い出すべきかどうか悩みました。

しかし、タッシールは

そのような合図をすることなく、

すぐに、

アンジェス商団と皇帝、

そして東大陸についての噂を

気にしている父親が、

今回のパーティーの品物を

以前のような安い値段で

渡すのは難しいと言っていると

話しました。

 

ラティルは、

元々、パーティーの品物は

アンジェス商団で買っていたのにと

言うと、タッシールは、

そうなのだけれど、

安く提供していることを知られたら、

アンジェス商団と皇室が

私的に取引していると、

誤解されるかもしれないと

説明しました。

 

侍従長は、

タッシールの心配そうな表情を見て、

眉をしかめました。

問題になったのは、

皇室がアンジェス商団に

特恵を与えることであって、

皇室がアンジェス商団から

利益を得ることではありませんでした。

ところが、タッシールは、

今、その二つを一緒にまとめて

扱っていました。

しかし、ある程度

かましい人でなければ。

その二つは違うことだとは

言えませんでした。

 

ラティルは、

それで予算は大丈夫なのか。

普段なら大丈夫だけれど、

今回は、招待状を

たくさん送ったからと心配すると

タッシールは、自分のミスなので

ある程度は、

私財で補填しようと思うと答えました。

 

ラティルは

もったいないと思いましたが、

自分も補填するので、

いくら必要なのかと尋ねました。

自分のミスではないけれど、

最終的に許可をしたのは自分なので

タッシール一人に、

責任を負わせることは

できませんでした。

そうでなくても、タッシールは

数年前に私財をかなり投じて、

国で使う避難所まで

購入してくれたからでした。

 

東大陸の予言者の件で

タッシールに

申し訳ないことをした上に、

今回までタッシール一人に

責任を負わせたら、ラティルは

心が落ち着かないと思いました。

 

しかし、タッシールは

本当に大丈夫。

自分のミスなので、皇帝に

迷惑をかけるわけにはいかないと

言いました。

 

しかし、ラティルは、

大丈夫。自分たちは夫婦だからと

言い返しましたが、

タッシールは、にっこり笑って

本当に大丈夫だと返事をした後 、

自分が私財を投じても足りない金額は、

今回、大幅に増やした客数を

減らすしかないので、

予算を超過して、

客を招待した貴族たちには、

人を送って謝罪し、

招待を取り消すようにすると

付け加えました。

 

ラティルが、

大丈夫なのかと心配すると、

タッシールは、

キャンセルができないと言われたら、

そちらへ、別に追加費用を請求する。

幸いなことに、先帝の時代にも、

12回ほど、

そのような事例があったので、

皆が理解してくれるだろうと

説明しました。

 

あらかじめ、

そんな先例まで調べてみるなんて、

皇配は本当に頭がいいと、

侍従長は、心の中で感嘆しながら、

タッシールが出した報告書をめくり

追加で金額を出すか、

客を取り消さなければならない

不運な貴族が誰なのか確認しました。

 

名簿を見た侍従長は、

慌てて報告書を

落とすところでした。

名簿に載っていたのは、

アトラクシー公爵

ただ一人だったからでした。

◇直接見たい◇

計画したミスを謝罪したタッシールが

部屋に戻ると、ヘイレンは、

皇帝は何と言っていたかと

慎重に尋ねました。

タッシールは

「わかりました」と答えました。

 

ヘイレンは安堵しました。

彼はタッシールの計画を聞いて

喜んだけれど、万が一、皇帝が

タッシールに怒ったらどうしようと

心配していたからでした。

 

皇帝が大丈夫だと聞くと、

ヘイレンは遅ればせながら嬉しくなり、

アトラクシー公爵が、この話を聞いたら

大騒ぎするだろう。

考えるだけも楽しい。

直接、その場面を見れなくて残念だと

言いました。

 

タッシールは

「そうだね」と返事をして頷くと

コートを羽織りながら、

だから見に行かなければならない。

付いて来てと言いました。

 

驚いたヘイレンは目をパチパチさせ、

直接、公爵家に行くつもりなのかと

尋ねました。

タッシールは否定し、

当前のように笑うと、

公爵をこちらへ呼ばなければと

答えました。

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アンジェス商団から、

今まで安く買えていた物を

高い金額で買うことになった。

予定が狂ったタッシールは

自分の責任だからと言って

私財を投じることにした。

一見、タッシールが

自分を犠牲にして

損をしているようですが、

結果的に、そのお金は、

アンジェス商団に入り

いずれは、タッシールに

回って来るのではないかと思います。

だから、彼は損をすることがないと

思います。

 

改めてゲスターは

手芸が好きなのだと知りました。

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