自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します ネタバレ ノベル 111話 マンガ 120、121話 カフメン大公に無視されるナビエ 

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111話 薬効が切れていないカフメン大公をナビエは避けましたが・・・

 

◇クリスタとの会話◇

思いがけずカフメン大公に会った

ナビエでしたが

別宮に閉じこもって

未来を悩む時ではないので

当初の目的通り

ナビエはクリスタを訪ねました。

 

突然のナビエの訪問に驚いたものの

クリスタはナビエを

部屋の中へ入れてくれました。

そして、2人はお茶を飲み、

お菓子を食べながら

話をしました。

 

ナビエは彼女が送ったアカシアが

根付いたかどうか

来年も花が咲きそうか

クリスタに尋ねました。

 

アカシアの花言葉は友情。

クリスタは、

社交界に精通していたので

ナビエの質問の意味を

理解できました。

彼女は

 

花が咲くか、大きくなるかは

きちんと育ててみなければ

わかりません。

けれども、生きているのは確かです。

 

と答えました。

 

クリスタの答えを聞いて

ナビエは、彼女が自分と

くっつくつもりはないと

思っているのを感じたので

幸いだと思いました。

 

ナビエは遠回しな言い方はやめて

単刀直入に話してみようと思いました。

 

私は、クリスタ様と

不毛な心理戦をやりたくはありません。

最終的に、クリスタ様にも私にも

何ももたらさないと思うので。

 

クリスタは、しばらく沈黙を守った後で

 

私もわかっています。

私もナビエ様と戦いたくない。

けれども、今は、お互いに

この状況で満足できたらと思います。

 

と、力なく答えました。

クリスタは、とても辛そうで

全てを

放棄しているようにも見えました。

 

ナビエは、

クリスタの言葉をじっくり考えた後、

さも彼女の提案が気に入ったように

 

そうですね。

 

と言って、

クリスタの部屋を去りました。

 

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別宮への帰り道、ローズから

クリスタとのことを聞かれたナビエは

良い結果を得られなかったと答えました。

 

クリスタの話を聞いた限り

和解を受け入れているように思うけれど

現状で満足するという言葉が問題。

それは、クリスタにとって有利だけれど

私には不利だから。

クリスタに近づく余地を残し

彼女は、私に敵対的でないところを

見せたけれど

彼女は、

今の距離を維持することを提案した。

自分に有利な状況を進めながら

今後のトラブルは未然に防ぎ

もしもトラブルが生じた時は

自分が回避する道を

あらかじめ作っておく。

遅々として進まない状況に

私がいら立ち

クリスタに敵対するようなことをしたら

彼女は、私と仲良くなりたかったのにと

きっと、言うに違いない。

 

クリスタはナビエの予想と反して

本音を言ったのかもしれないけれど

ナビエがクリスタの言葉を信じて

社交界で孤立したまま

彼女の心変わりを待つ時間は

ありませんでした。

 

ナビエはしばらく考えた後で

 

マレーニさんに、蝶の飾りを付けた

コリダリスとゲラディアを

送ってください。

こっそりね。

 

とローズに指示しました。

 

コリダリスの花言葉は秘密で

ゲラディアの花言葉は協力でした。

マレーニは、ナビエの言いたいことを

理解するだろうと思いました。

◇ナビエを無視するカフメン

別宮へと歩いていると

そう遠くない所に

カフメン大公がいました。

彼は、先ほどとは違う服装で

別宮の近くに、1人で佇ずみ

別宮を見ながら、

ため息をついていました。

 

何故、彼がここにいるのか

 

不思議に思っていると、

彼が突然顔を上げ、

ナビエの方を見たので

目が合いました。

これで2度目でした。

 

先ほどは、

クリスタの所へ行く途中だったので

人が多いという理由で

避けることができましたが

今は、

自分の住まいへ帰る途中なので

再びカフメン大公を避けたら

侍女たちは、

変に思うと考えました。

ナビエは、彼に近づき

平静を装って、挨拶をしました。

 

カフメン大公は

挨拶をしようとしているかのように

唇を震わせていました。

けれども、声は聞こえませんでした。

彼は、ひどく困惑した顔を

していました。

その顔で、唇だけ上下に動かすと

片手で口元をふさぎました。

 

全然、薬効が消えていない。

 

とナビエは思いました。

 

外国から来た大公が

ナビエを見ているだけなので

ローズとマスタスは

呆気に取られていました。

結局、彼は一言も話すことなく

背を向けて、去っていきました。

 

ローズとマスタスは

あの人が誰で、

なぜ、堂々と王妃殿下を無視するのか

怒りながら、聞きました。

 

ナビエが、ルイフトから来た

カフメン大公だと答えると

2人は彼の名前と

魔法学園の首席卒業生ということを

知っていました。

 

ナビエは、

 

カフメン大公は人見知りが激しいので。

 

とローズとマスタスに伝えましたが

薬効が切れていないのに

彼と一緒に

交易を進めることができるのか

心配になりました。

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 ◇カフメン大公は王妃が嫌い

この様子を全て、クリスタの侍女が

柱の陰から見ていました。

彼女は、クリスタのところに戻ると

 

ルイフトから来たカフメン大公は

ナビエ王妃のことを嫌っている。

カフメン大公が彼女を無視したので

ローズとマスタスが

かんかんに怒っていた

 

と得意げに報告しました。

 

 

カフメン大公は

コシャールに負けないくらい

ハンサムなので

彼をクリスタ側に引き入れることで

令嬢たちをクリスタ側に

引き留めることができると

侍女はクリスタに提案しました。

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◇ラスタのティーパーティ

どうすれば、貴族の心を

変えることができるのだろう?

 

ラスタは考えた末

首都に住む貴族全員に

ティーパーティの招待状を

送りました。

 

特別な事情がない限り

誰も皇后の招待を辞退しないと言った

ベルディ子爵夫人の言葉通り

貴族たちは、

いきなり当日に招待され、

困ったものの

全員、ラスタの庭に集まりました。

 

ラスタは庭に大きなテーブルを置き

目がくらむくらい華やかで

見て驚くような食べ物を

用意しました。

いきなりの招待に戸惑っていた貴族たちも

テーブルの上のお菓子の城に

驚きました。

城の周りには、

アイスクリームの川が流れ

色々な種類の果物で作ったジャムが

ビスケットの馬車にはさんでありました。

 

貴族たちは、

いつもより声のトーンを落とし

ナビエと同じ口調で話すラスタにも

驚きました。

また、ラスタが着ている赤いドレスが

ナビエが普段着ていたドレスに

似ていることに気づき

黙って目くばせしました。

 

ラスタは上品に笑い

貴族たちに

席に着くように勧め

自分も上座に座りました。

そして、

 

これからは新しい時代です。

私は皆さんと友情を築いて

良い関係を維持したいです。

貴族の間で争いがあれば、

皇帝陛下の迷惑になる。

 

と言って、乾杯のため

シャンパングラスを手に取りました。

ラスタはシャンパンを

半分だけ飲んでから

 

赤ちゃんのために、

飲むのはここまでにする。

 

と言うと、

面食らっていた貴族たちは

大笑いしました。

 

確かに新しい時代が開かれ

ナビエ皇后は戻ってこない。

廃妃になったままであれば

戻ってくる可能性もあるけれど

他国の王と再婚した。

それならば、

ラスタからよく思われた方がいい。

また皇后が変わることがあっても

嫡子はラスタのお腹の赤ちゃんだから。

 

と貴族たちは考えました。

 

ラスタは

 

この西宮の主人は誰なのか

貴族たちの上にいるのは誰なのか

次の皇帝は、誰のお腹にいるのか

 

それを貴族たちに

わからせるもくろみは

成功したと思いました。

 

ラスタは、

彼女の機嫌を取ろうとする

貴族たちと話をし、

笑いながらお腹をさすった瞬間

死んだ赤ん坊の遺体を思い出して

ぎょっとしました。

 

ロテシュ子爵が、

生まれてすぐに死んだと言って

差し出した赤ちゃんの遺体。

 

ラスタの赤ちゃんではなかったけれど

遺体は本物でした。

彼女は死んだ赤ちゃんを抱きしめて

わあわあ泣きました。

悲しくて、苦しくて

胸が張り裂ける思いがしました。

 

いったい、

あの赤ちゃんは誰の子供だったのか。

ロテシュ子爵は

どこから連れて来たのか。

そして、ラスタは、

生きている、自分の子供のアンに

思いを馳せました。

 

ぼーっとしていたラスタに

ベルディ子爵夫人が声を掛けました。

ラスタは、我に返り

 

すべては過去のこと、

今は、彼女も赤ちゃんも

嬉しいことばかり。

 

と考えていると

テーブルの片隅から

悪意のある笑い声が起こりました。

パルアン侯爵でした。

離婚法廷の時に

 

なぜ離婚しなけれなならないのか!

 

と飛び掛かろうとした人でした。

 

ラスタはトロビー公爵夫妻を除いた

すべての貴族をパーティに招待しました。

その中には、

ナビエ派の貴族もいることは

わかっていたけれども

その人たちに、

自分が西宮の主人であることを

わからせようと思いました。

しかし、ラスタはパルアン侯爵を

招待したことを後悔しました。

 

彼は、

 

この状況がおかしい。

平民のための皇后になると

記者たちに宣言した方が

貴族たちと

楽しく過ごそうと言っているのは

皮肉に思える。

 

と言いました。

 

彼の言葉に悪意を感じたラスタは

眉間に皺を寄せながら

自分と親しくなりたくないのであれば

出ていくように命じました。

 

パルアン侯爵は

 

命令だから出ていきます。

 

と言って、外へ出ていきました。

そして、お腹が痛いなど

様々な理由をこじつけて

1/3の貴族たちが、

パルアン侯爵に続いて

出ていきました。

ラスタは拳を握り

唇をかみしめました。

 

パーティが終わった後、

ラスタはエルギ公爵を呼び

彼の助言の通り

インタビュー形式で記者と話をしたのに

パルアン侯爵に皮肉を言われた。

エルギ公爵の助言は

間違っていたのではないかと

彼を責めました。

 

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現王妃と元王妃の権力争い。

クリスタに

退くだけの潔さが

あればよいのですが

まだ若い彼女が

隠居生活を送るのは

辛いのでしょう。

自分たちの地位をまもるために

侍女たちも必死なので

少なからずクリスタに

悪い影響を与えていると

思います。

 

どれほど、見かけや

立ち居振る舞いを真似しても

中身は以前のラスタのまま。

ナビエの仮面を被っただけの

ラスタが

まともな皇后になるとは

思えません。

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