自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します ネタバレ ノベル 41話 マンガ 36話、37話 不愛想な異国の美男子カフメン大公の目が潤むと?

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41話 部屋に入って来たのはソビエシュでした。

◇恋の妙薬の効め◇ 

彼は用事があったのか

書類を綴ったファイルを

持っていました。

けれども、目を閉じて

立ちすくんでいる

カフメン大公を見て

ソビエシュは

眉間にシワを寄せました。

 

ナビエは、初めて見た人に

愛を感じるようになると

カフメン大公が

言っていたことを

思い出しました。

自分と目が合ったと思ったのに

飲んですぐに

身体の向きを変えたせいか、

薬効が現れなかったようでした。

 

そんなことを知らない

ソビエシュは

眉間にシワを寄せながら

ナビエとカフメン大公の間に

近づきました。

カフメン大公がソビエシュに

背を向けたままなのが

彼は気に入らないようでした。

カフメン大公は、その状態で

ソビエシュに挨拶をしたので

彼はしかめっ面をしました。

 

自分の方を向くように

ソビエシュは

カフメン大公に告げました。

このままでは

トラブルが起こると思った

ナビエは

ソビエシュに用件を尋ねました。

 

しかし、ソビエシュは

その手には乗らず

カフメン大公のために

ナビエが出しゃばっていることに

空笑いをしました。

そして、

2人が何かをしていたから

1人は顔を隠し

もう一人は相手を庇っている。

もしかして、

2人は口づけを

交わしていたのではないか、

カフメン大公の唇が

腫れているのではないかと

とんでもない憶測をして

ソビエシュは、

カフメン大公の肩をつかみ

無理矢理、自分の方へ向かせました。

 

ソビエシュの指先が触れた途端

カフメン大公は

短い呻き語を上げました。

そして、あの不愛想で傲慢で

皇后であるナビエを

あからさまに無視していた

カフメン大公が涙ぐんで

ソビエシュを眺めていたので

ナビエは驚いて

口をあんぐりと開けました。

その視線は、

ソビエシュに固定されていて、

彼の視界から

ナビエは消えたようでした。

誰が見ても、カフメン大公は

ソビエシュを愛しているように

見えたので

彼が言っていたように

薬に効果があるようでした。

 

普段は不愛想な異国の美男子が

潤んだ目で立っているのは

とても魅力的だと

ナビエは思いました。

 

しかし、ソビエシュは驚いて

数歩後退し、ナビエを見つめて

カフメン大公に何があったのかと

尋ねました。

 

ナビエは、

薬のことを話しても大丈夫かと

考えていると

カフメン大公は

口元に笑みを浮かべながら

ソビエシュに近づき

こんな風に会えて嬉しい。

いつもと同じく今日も美しいと

優しく囁きました。

ソビエシュの顔が強張りました。

 

何か変だと思ったソビエシュは、

しばらくカフメン大公を睨んだ後、

書類を押し付けるように

カフメン大公に渡すと

いい加減にするようにと言って、

外へ出て行きました。

ナビエには、

ソビエシュが逃げたように

見えました。

 

ナビエは呆気にとられて

カフメン大公を眺めました。

ソビエシュの後に

ついて行かないのかなと

ナビエは思いました。

 

そのまま立っている

カフメン大公の顔は

真っ赤でした。

カフメン大公のことが

心配なナビエは

彼に近づこうとしましたが

彼は、彼女に来ないようにと

言いました。

 

カフメン大公は、

ソビエシュを愛するようになったので

妻であるナビエに

嫉妬しているのかと思い、

そのことについて、

慎重に尋ねました。

しかし、カフメン大公の表情は

先ほどと変わらず

鼻まで赤くなった顔と

潤んだ目、

そして唇が震えていました。

彼は、思ったより強力な薬で、

ナビエを守るために

ソビエシュの変な誤解を

甘んじて受け入れられるほど

ナビエを愛している、

そんな感情が沸き起こっていると

話しました。

そして、その後に続く

カフメン大公の戯言を聞き

ナビエは、

本当に強力な効果のある薬だと

思いました。

 

カフメン大公はナビエに

部屋から出て行くように頼み

自分は部屋に戻って

解毒剤を飲むと言いました。

ナビエは頷き

部屋の外へ出ました。

 

誰かに愛されたら

あのような言葉を

そばでずっと聞けるのだろうか。

誰かが私のために

おかしくなるのは

どんな気持ちだろうか。

一度も経験したことのない

ことだったので

ナビエは訳もなく

ソワソワしました。

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◇消えない薬効◇

翌日、ナビエは

カフメン大公に侍女を送り

前日のことは大丈夫か

彼に尋ねることにしました。

ナビエは侍女の帰りを待ちながら

カフメン大公は

自分の部屋に戻って

解毒剤を飲んだから

大丈夫だろうけれど

昨日のことで、

ソビエシュがどう出るか

心配していました。

 

ところが、意外にも

礼服姿のカフメン大公が

侍女と一緒にやって来ました。

髪の毛をきれいに後ろに流し

完璧な顎のラインを

見せていました。

 

ナビエと目が合うと

再び彼の目は潤んだので

イライザ伯爵夫人は

ぎょっとしました。

 

カフメン大公は

大丈夫でなさそうでしたが

ナビエは、一応、大丈夫かと

聞いてみました。

 

彼は、

侍女たちに出て行って欲しいと

頼んだので

彼女たちは、外へ出て行きました。

その途端、忍耐力が切れたのか、

カフメン大公は

会いたくて死にそうだった。

この言葉は聞き流して欲しいと

息苦しい声で呟きました。

 

ナビエは面白いと思いながらも

心配していました。

人の目は

あれだけ愛情いっぱいになるのだと

ナビエは初めて感じましたが

他の人たちも

彼女とカフメン大公が

一緒にいるのを見たら

何かおかしいと思うだろうと

ナビエは思いました。

 

ナビエは解毒剤のことを尋ねると

カフメン大公は効果がなかったと

言いました。

ナビエは、

解毒剤が間違っているのではないかと

聞きましたが、

カフメン大公は

解毒剤は間違っていないこと、

恋の妙薬は

自分がナビエに贈ったこと、

こんなに強力な効果は

期待していなかったと

打ち明けました。

 

カフメン大公が匿名で

恋の妙薬を贈ってきたことが

意外だったので、

ナビエは驚きました。

彼女は

何と反応していいかわからず

じっとしていると

カフメン大公は

もどかしかった。

バカげたこととは

わかっていたけれど

ナビエが苦しんでいる姿を

見たくなかったと言いました。

 

今の言葉は

薬が作り出した慰めなのか

本気なのか

ナビエは区別するのが

難しいと思いました。

 

ナビエはカフメン大公を

見つめていましたが

彼は視線をそらしていました。

 

しばらくするとカフメン大公は

一緒にいると

ウキウキしてしまう。

しきりに、ナビエに関心が行き、

何も話せないと言いました。

 

カフメン大公が帰ると言うので

ナビエは一歩離れて

彼の後を付いて行きました。

カフメン大公は扉を開いて

部屋の外へ出る直前

ナビエを見ました。

一瞬、彼の視線に驚き

ナビエは立ち止まりました。

息の詰まるような沈黙が流れ

ナビエは固唾を飲みました。

それは、

100年飢えて来た人のように

ナビエだけを愛しているという

視線でした。

 

カフメン大公は

こうなった以上

しばらく会わない方がいいと

言いました。

 

ナビエも同意しました。

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謁見室を訪れるほど

深刻な事情があるはずなのに、

跪いた男性が長々と話す言葉が

ナビエの耳に

あまり入って来ませんでした。

しばらく話を聞いているうちに

その男性が

わあわあと泣き出したので

ナビエは、

すまない気持ちになりました。

頭の中に散らばっている

男性の情報を寄せ集めて

彼の事情を察した後

心から慰める言葉を述べました。

 

最後の謁見者が帰った後

ナビエは額に手を当てて

ため息をつきました。

赤ちゃんを祝福して欲しいと

頼まれる以外、

謁見で嬉しい知らせを伝える人は稀で

ほとんどの人は

悔しかったり、呆れたり

悲しい事情を聞いてもらいたくて

やって来ていました。

少しでも、

他のことに気を取られていれば

完全に人々に集中することは

容易でありませんでした。

 

ナビエはゆっくりと

玉座から立ち上がると

ソビエシュが

冷たい目でナビエを眺めながら

カフメン大公とのお遊びは

終わったのかと尋ねたので

ナビエはもう一度玉座に座りました。

 

後になって考えてみたら

自分は騙されたようだ。

カフメン大公はナビエを見て

真っ赤になったのではないかと

尋ねました。

ナビエは、自分の目には、

ソビエシュを見て

赤くなったように見えたと言って

ソビエシュが黙っている間に

玉座から立ち上がりました。

ソビエシュは玉座に座ったまま

ナビエを見つめていましたが

彼女は最大限無表情のまま

扉を閉めました。

 

振り返った瞬間

ハインリが柱に寄りかかって

立っていました。

目が合うと

彼は静かに笑いながら

書類を持ち上げ、

相談があるけれど大丈夫かと

尋ねました。

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今後、カフメン大公は

恋の妙薬の薬効が

ずっと切れないまま

ナビエ様への恋心に

苦しめられることになりますが

後に、その理由は、

ナビエ様のことが

本当に好きだからということに

気付きます。

 

現時点で、

ソビエシュはナビエ様を

愛していることに

気付いていないので

カフメン大公の助言通り

ソビエシュに

恋の妙薬を飲ませていれば

彼はカフメン大公のように

ナビエ様を愛する気持ちに

苦しめられることに

なったかもしれません。

そうなれば、

ナビエ様と離婚をすることは

なかったかもしれません。

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