自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 334話 ソビエシュの回帰 9話 ネタバレ 原作 あらすじ 合わせ鏡の中の世界

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外伝72話 ソビエシュが待ちかねていた魔法学園の学長がやって来ました。

 

ソビエシュが、

自分を探していると聞いた

学長は、魔法学園に戻らず、

すぐにソビエシュを訪れたと聞き、

彼は、すぐに学長を中へ入れるよう

カルル侯爵に指示しました。

彼が出て行くと、ソビエシュは

懐から懐中時計を取り出し、

手にしました。

 

しばらくして、

学長が中へ入って来て、

ソビエシュを見ると、

すぐに、パッと顔が明るくなり

挨拶をしました。

 

ソビエシュは、現実では、

すでに聞くことのできない

学長の声を聞き、

しばらく感情がこみ上げて

答えることができませんでした。

 

学長は訝しみながら彼を呼び、

静かに歩いて行くと、

ソビエシュの肩を軽く掴みました。

ソビエシュの目元に、

自然と涙がたまりました。

突然の皇帝の涙に、学長は

今にも死にそうな声で彼に呼び掛け、

どこか具合が悪いのかと尋ねました。

ソビエシュは、それを否定し、

学長に会えて嬉しいと答えました。

 

ソビエシュと親交はあるけれど、

久しぶりに会っても、

泣く間柄ではない学長は

何と言っていいか分からず

戸惑いました。

 

ソビエシュは軽く笑い、学長に

ソファーに座るよう指示しました。

学長がソファーに座ると、

ソビエシュは彼の向かいに座りながら

もしかして、変わった懐中時計を

持っていないかと尋ねました。

 

変わった懐中時計と聞いて

学長は戸惑った顔をしていました。

ソビエシュはハンカチを取り出し、

わずかな涙をぬぐいながら、

彼の反応を注意深く観察しました。

もしかして、この時期の学長は、

まだ、この懐中時計について

知らないのではないか。

そうであれば、

説明することもできないだろうと

思いました。

 

学長は、

懐中時計は、たくさん持っているけれど

ソビエシュが変わったと

表現できるような時計があるかどうかは

分からないと答えました。

 

それを聞いたソビエシュは、

こんな時計だと言って、

手に持っていた懐中時計を

二つのソファーの間にある

テーブルに置きました。

 

学長は、慎重に

懐中時計を持ち上げましたが、

よく調べる間もなく、

大きく目を見開きました。

彼は確かに何かを知っている

表情をしていました。

 

ソビエシュはハンカチを脇に置き、

この時計を知っているかと

急いで尋ねました。

学長は答える代わりに、

これをどうやって手に入れたのかと

尋ねました。

 

この時計を知っていれば、

性能についても知っている

確率が高い。

たとえ、知らなくても、

今、助けを求められるのは

たとえ過去の学長であっても

時計をくれた学長だけでした。

 

ソビエシュは、

学長の遺品として、

この時計を受け取ったと

答えました。

驚いた学長は、口を大きく開けて

ソビエシュを見ました。

 

ソビエシュは、

他の遺品は、学長の弟子、孫、

子供たち、アカデミーに

送られたけれど、

この時計は、自分に送ってくれた。

自分は学長と、とても親しかったら

学長を思い出す意味で、

いつも、この懐中時計を

持ち歩いていたけれど、

目を覚ますと、

過去である、ここにいたと

説明ました。

 

学長は唾を飲み込んで

ソビエシュの話を聞いていましたが、

過去という単語が出てくると

懐中時計を落とすところでした。

学長は懐中時計をテーブルに置き

胸に手を当てて、

素早く呼吸しました。

 

ソビエシュは、

今いるこの場所が、夢なのか過去なのか

まだ分からない。

この懐中時計は、未来の品物の中で

唯一ここに持って来た物なので、

このような現象が起きた原因は、

これではないかと疑い、

この懐中時計をくれた学長に

話を聞きたかったと話しました。

 

学長は複雑な目で

懐中時計をじっと見つめ、

それを持ち上げると、

時計の蓋の裏にある鏡を見ました。

そして、

この懐中時計のせいだ。

結局、自分はこれを

手に入れることができたようだ。

この時計は、

時間を戻してくれる魔法物品として

伝説で伝わっている物の一つだと

答えました。

ソビエシュは、

やはり魔法だったのかと呟きました。

 

学長は、

記録によれば、

強烈な念願があってこそ

この時計を使用できると

書かれていた。

自分がソビエシュに、遺品として

これを送ったということは、

自分は生きている間に

これを発動するほどの念願は

なかったようだ。

それなりに平穏な生活を

送っていたのではないかと

尋ねました。

 

ソビエシュは頷き、

人の心中を推し量るのは大変だし、

誰にでも辛いことはある。

しかし、少なくとも

自分が知っている限り、

学長にとって、

大きな苦難はなかった。

彼の子供と孫たちは皆、健康で賢く、

学長に良くしていた。

学長の弟子たちは彼を尊敬していたし

彼は多くの人々に愛されていたと

答えました。

 

学長は、

嬉しそうに笑っていましたが、

ソビエシュには

強烈な願いがあったせいで、

回帰したことを後になって思い出し、

すぐ真顔になりました。

そして、学長は、

自分が調べたところによれば、

この時計の原理は、

鏡と鏡の間に立つと

数多くの同じ世界が見えるのと

同じようなことだ。

もっと複雑なことは、

一番頭のいい弟子でも

理解しにくい内容なので

省略するけれど、

これは気にすることではないと

説明しました。

 

ソビエシュは、

ここが本当の過去なのか、

自分がずっと、

この過去に留まることができるのかが

気になっていると言いました。

 

学長は、

正確には、

時間が戻されたわけではない。

ソビエシュの本来の世界は

そのままで、

それと同じ数多くの世界の一つに

ソビエシュの意識がつながっている。

そのつながった時間帯が

ソビエシュの基準で過去だと

答えました。

 

しばらく、

呆然としていたソビエシュは

この世界のソビエシュを消して、

自分がこの身体を手に入れたのかと

慌てて尋ねました。

 

学長は、それを否定し、

文字通り意識が合わさっている。

これは説明しづらいことだけれど、

とにかく消えたのではなく

意識が合わさっている。

こちらの世界のソビエシュも

あちらの世界のソビエシュも、

どちらもソビエシュで、

ソビエシュはこちらの世界の

ソビエシュであり、

あちらの世界のソビエシュでもあると

説明しました。

 

正直、ソビエシュは

学長の言葉をほとんど

理解できませんでしたが。

元の世界の自分の身体は

どうなっているのかと尋ねました。

学長は、意識を失ったまま

倒れているはずだと答えました。

 

ソビエシュは、

しばらく気絶した時に、

年老いたカルル侯爵が

泣きながら彼の手を

握っていたのを思い出しました。

あれは悪夢ではなく

現実だったのか。

そう考えると、ソビエシュは

現実のカルル侯爵に

申し訳なくなりました。

もし彼が死んだら、

本当に悲しんでくれるのは

カルル侯爵だけでした。

しかし、ソビエシュは

それでも、ここに残りたいと

願いました。

 

カルル侯爵には

大切な家族がたくさんいるけれど、

彼には誰もいませんでした。

彼が気にかけている人がいるけれど、

彼らは自分が死んだとしても

少し哀悼するだけで、2時間後には、

美味しい食事をしながら

快適なベッドで眠り、翌日には、

楽しく会話をする人たちでした。

彼はここに残りたいと思いました。

 

ソビエシュは、

それでも、自分はここにいたい。

ずっとここに

留まることができるのかと尋ねました。

学長は、

ソビエシュの切羽詰まった表情に

訳が分からないまま、心を痛めました。

 

今の学長から見ると、

ソビエシュは全て揃っていました。

彼は最も強大な国の皇帝であり、

優れた頭と健康で強い肉体はもちろん、

群を抜いて美しい外見まで

持っていました。

さらに、この若くて美しい皇帝は

どの楽器よりも奥ゆかしくて

甘美な声を持っていました。

そのソビエシュが

一体どんな経験をして、

こんなに難しい魔法物品を

発動させたか。

全く、見当がつきませんでした。

 

ソビエシュは、

ここにずっと留まることができるか、

自分は大丈夫なので答えて欲しいと

頼みました。

 

学長はため息をつくと、

自分も文献だけで、

部分的にしか見たことがないので

きちんと全てを

知っているわけではないと

率直に打ち明けた後、

この魔法を維持するために

必要なものが、もう一つある。

それを確実にしてこそ、

ここにずっと留まることができる。

自分はその条件が、

念願を叶えることではないかと思うと

話しました。


ソビエシュは、

もし条件を満たせなかったら

どうなるのかと尋ねました。

学長は、

おそらく元の世界に戻ることになる。

そして、二度と

この時計は使えなくなる。

一度、発動した時計は壊れると

説明しました。


学長が帰った後も、

ソビエシュは両手を合わせて

懐中時計だけを見つめていました。

懐中時計は、

全く動きが止まっていましたが、

これが動いてはいけないと

いうことなのか。

それとも、これを

動かさなければならないのかと

ソビエシュは考えました。

 

ソビエシュは、

沈んだ目で時計を見つめると、

ズキズキする目を閉じました。

 

あの時計の話をした前後に

自分はカルル侯爵に

過去に戻りたいという話をした。

自分の願いは

ナビエの許しを得て、

彼女の心を得ること。

それができなければ、

また元の世界に戻るのだろうか。

ソビエシュは、

懐中時計の蓋を閉じて、

片手でぎゅっと握りました。

冷たい金属製の時計から

温かさを感じました。

学長が帰った後、

ソビエシュは食欲がなくなり

スープを3匙ほど飲んだだけで

食べるのが嫌になりました。

健康を回復しなければならないという

覚悟があるので、

この程度の食事はしましたが、

今のソビエシュの心情では

何も口にしたくありませんでした。

そのせいなのか、

ソビエシュは風呂に入っている途中で

記憶が途切れました。

 

目が覚めた時は、

数日前と同じように、

また寝室にいて、

宮医とナビエ、カルル侯爵が

彼を見下ろしていました。

ソビエシュが目を覚ますと、 宮医は

薬だけ、しっかり飲めば

いいというわけではない。

食事も、

しっかり取らなければならない。

それと、ストレスを受けてはいけないし

ゆっくり休まなければならないと

懇願するように指示しました。

 

宮医が出て行った後、

ソビエシュは

ナビエに合わせる顔がなかったので

慌ただしく視線を逸らしました。

その時、ナビエは

突然カルル侯爵に、

しばらく席を外して欲しいと

指示しました。

 

カルル侯爵がすぐに出て行くと、

ナビエは椅子を持って来て

枕元に置き、座りました。

その信じられない光景に

ソビエシュは目を大きく見開いて

ナビエを見つめました。

あまりにも驚いたので、

これも夢ではないかと疑いました。

しかし、ナビエの冷たい表情は

現実感がありました。

 

ナビエは、そんなソビエシュを

じっと見下ろしていましたが、

彼の呼吸が楽になると、

自分とソビエシュは

愛し合って結婚した間柄ではないと

言いました。

しかし、ソビエシュは、

ナビエを愛していると告げました。

 

続けて、ナビエは、

いつかソビエシュに

側室ができるかもしれないと

覚悟していた。

けれども、離婚の話が出るとは

思ってもいなかったと言いました。

ソビエシュは、

全て自分のせいだと謝りましたが、

彼の声は震えていて、

まともに話を続けられませんでした。

ソビエシュは、ナビエに

振り払われるのではないかと思うと

手を握ることもできず、

布団の裾を握りました。

 

ナビエはその手を見下ろして

ため息をつくと、驚くべきことに、

その手を握ってくれました

 

ソビエシュは、

目を大きく見開いて

ナビエを見ましたが、彼女は、

どうせ自分たちは

政略結婚をした仲なので、

こんな風にしがみつかなくてもいいと

優しい声で、冷たく拒絶しました。

 

ソビエシュは、

ナビエが握ってくれた手を

必死で握りしめながら、

自分が望むのはナビエの愛情だ。

時が流れ、年を取り、

人生を終える年齢になった時も、

他の人ではなく

ナビエがそばにいることを願う。

自分が欲しいのはナビエだけだと

言いました。

 

ナビエは、ソビエシュの手から

彼の震えを感じました。

彼がわざと演技を

しているわけではないことを知ると

一体この人に何が起こったのかと、

さらにナビエは混乱しました。

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自分が死んでも

悲しむ人がいないなんて、

ナビエ様を失った後、

ソビエシュが、どれだけ後悔し、

寂しい日々を送ったかを

知ることができました。

だからこそ、この世界では

ナビエ様を失わないよう

必死になっているのでしょう。

現実の世界の過去に戻ることで

幸せなナビエ様の未来を

壊すのは許せないけれど、

今、ソビエシュのいる世界は

ナビエ様がハインリと

幸せになる未来は

まだ来ていないと思うので、

まあ、許せるかなと思います。

 

ラスタのことは嫌いですが、

彼女の魂が安らぎを得られなくて

ずっと彷徨っていたのは

可哀そうだと思いますし、

ソビエシュもラスタの死に

責任を感じていたと思うので

この世界のラスタは、

惨めに死なずに済むのではないかと

思います。

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