自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 329話 ソビエシュの回帰 4話 実際に過去に戻って来たのかもしれない

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外伝67話 ナビエはソビエシュが本当に変だと思っています。

 

ナビエは心から

ソビエシュの状態がおかしいと思い、

彼の様子が昨日から変だ。

少し体調が悪いのではないかと

遠回しに尋ねました。

 

ソビエシュは、

ナビエの手が触れた頬に

自分の手を乗せました。

跡が残っているはずがないのに、

その部分が熱を帯びてきました。

ソビエシュは手を上げたまま、

おかしくなってはいないと答え

ナビエが心配してくれたことに

お礼を言いました。

しかしナビエは、

彼の状態をさらに疑っているようで

彼女の後ろに立っている侍女たちも

驚いていました。

 

しかし、ソビエシュは

ナビエが自分のことを

心配してくれているようで

胸が温まりました。


心配しているだけでは

なさそうだけれど、

そこまで気になりませんでした。

ただ、この夢が続いていることに

感謝するだけでした。

 

ソビエシュは、ナビエの部屋から

漏れている光を見ると、

それが暖かったので、

しばらく見物しようとしていたら、

うっかり眠ってしまったと

言い訳をしましたが、

ナビエは黙ったままでした。

 

それでもソビエシュは、

自分から先に帰るという話は

したくなかったので、

彼は気まずい思いをしても、

屈することなく立って待っていました。 

するとナビエは短くため息をつき、

彼が部屋に入ることを許可しました。

 

ソビエシュは、

ナビエが心変わりするのを恐れて

すぐに彼女の後を付いて行きました。

一晩中ベンチにいたので

足が重くてしびれていましたが、

気づかれないように

平静を装いました。

 

ナビエは寝室に入りながら

宮医を呼ぶよう

ローラに指示しました。

ローラがソビエシュを

不思議そうに見つめながら

急いで外に出ると、

なぜかナビエは

ローラを少し振り返りました。

ソビエシュは、

ナビエの瞳の意味が読めなくて、

不安になりました。


もしかして、ナビエは

自分を寝室に

連れて行きたくなくなったのでは

ないか。

彼は、ナビエの心変わりを恐れて

わざと軽く咳をしました。

 

ナビエがソビエシュを見ると、

彼は訳もなく

首の周りを押さえながら

喉が少し痛い。

冷たい風に当たったせいかもしれないと

呟くと、ナビエは部屋に入ることを

許可しました。

ソビエシュは、

急いでナビエの後についていきました。


部屋の中に入ったソビエシュは

思わず息を大きく吸い込み、

そこの空気を感じようと試みました。


夢が2日間延長されて

嬉しかったけれど、そのうち目が

覚めてしまうかもしれないので

五感を使って、

ここを覚えていたいと思いました。


しかし、息を吸うや否や

ナビエと目が合ったソビエシュは

息を止めなければなりませんでした。

ナビエは眉をしかめて

何をしたのかと冷たく尋ねました。

ソビエシュが大きく息をすることすら

嫌な様子でした。

 

ソビエシュは、

息を止めた状態で首を横に振り、

冷たい所で寝たらお腹が冷えた。

ここは暖かいので、

大きく息をしたと、

自分でも驚くほど

もっともらしい言い訳ができました。


幸い、ナビエはそれを信じたのか、

浴室に近づき、扉を開けながら

お風呂に入れば、

身体の冷えが少しは収まるだろうと

話しました。

 

ソビエシュは、

ナビエがお風呂に

入ろうとしていたのではないかと

尋ねましたが、彼女は

自分は後で入ると答えました。

 

ソビエシュは、

大丈夫だと言って

かっこよく断りたい気持ちと、

ナビエの部屋に

もっといたいという欲望の間で

葛藤しました。

 

ソビエシュは、

誰かのバスルームに執着するという

卑猥な欲望を

抱いたことはないけれど、

ナビエが使う化粧品や香水、

入浴剤の香りをいっぱい吸いこんで

肺の中に溜め込むことで

夢から覚めても、

この夢を回想しながら

少しでも嬉しい気分になると

思いました。

結局、ソビエシュは欲望に負けて

お風呂に入ることにしました。


ナビエは自ら大きなタオルと

バスローブを持って来て、

彼に渡しながら、

服は下男に持って来させると

伝えました。

ソビエシュは

バスローブを抱きしめて頷きました。


返事を聞くや否や、

ナビエはバタンという音がするように

扉を閉めました。


離婚を防いでも、

自分とナビエの間には

扉と壁があるけれど、

幸いにも浴室の扉は

厚くありませんでした。

 

お風呂から上がったソビエシュは

バスローブを着ている途中、

脱いだ服のポケットの中に

懐中時計を見つけて

立ち止まりました。


過去に戻ったかのような

現実的な夢の中で、唯一、

存在する現実の物を見ると

変な感じがしました。

ソビエシュは懐中時計を持って

しばらく悩んだ末、

バスローブのポケットに

時計を入れて外へ出ました。

寝室には、既に宮医が到着して

彼を待っていました。

宮医は早速ソビエシュを診察し、

彼が、一晩中、外にいたと聞くと、

軽い風邪を引いたけれど、

症状がひどいわけではないので、

薬を飲んで2、3日ゆっくり休むよう

告げました。

 

ソビエシュは、

宮医がもっと何か言うのを

待っていましたが、

本当に軽い風邪のようで、

宮医は黙って、

ソビエシュを眺めていただけでした。

ソビエシュが、

彼に下がれと指示するのを

待っている様子でした。

 

ソビエシュはチラッと

ナビエの反応を探ると、

少し心配そうだったナビエは、

宮医から

大丈夫だと言われたせいか、

もう心配していないようでした。

 

ソビエシュは宮医に、

息をするたびに、

肺に冷たい風が入って来る感じで、

咳が止まらず、

身体が少し震えるけれど、

軽い風邪で間違いないかと

ぶっきらぼうに尋ねました。

 

宮医は、

熱はないようなので、

咳が出る時はお湯を飲むようにと

指示しました。

 

ソビエシュは、

足に力が入らない。

東宮まで歩いて行けるかと

尋ねましたが、宮医は、

適度な散歩は

風邪を早く治すのにもいいと

答えました。

 

東宮まで歩いて行くと

身体に負担がかかるので、

ここで少し休んだ方がいいと

言う気はないのか。

空気の読めない宮医の言葉に

ソビエシュは唇を

ぎゅっと閉じました。

 

宮医が出て行くと、ナビエは、

彼の服を渡しながら

「着替えて帰りなさい」と

容赦なく指示しました。

ソビエシュは力なく服を受け取り

頷きました。

東宮に続く回廊に立っていた

カルル侯爵は、

西宮へ行ったソビエシュが

戻って来なかったのは、

皇后と一緒にいるからだと思っていた。

二人が仲直りする時間が

必要だと思って、

わざと人を送らなかったのに、

庭で寝て夜を明かすなんてと

ソビエシュを叱責しました。

 

ソビエシュは地面の上ではなく

ベンチにいたと反論しましたが、

カルル侯爵は、どちらでも

大差がないと思っているような

表情でした。

 

カルル侯爵は、

軽い風邪で良かった。

もう少し大きな病気になったら

大変なことになるところだった。

皇帝の健康に

東大帝国がかかっていることを

忘れてはいけないと注意しました。

ソビエシュは、

分かったと返事をしました。

 

数日前には、

普通だと大口をたたき、

今は窓の下で

夜更かししているソビエシュに

カルル侯爵は呆れたようで、

他にも言いたいことが

いっぱいあるように見えましたが、

沈黙したまま、

ソビエシュの寝室まで

付いて行きました。

そして、寝室に着くと、

カルル侯爵は、

宮医が送って来た薬を

ソビエシュに渡し、

彼は薬を受け取って飲みました。

 

薬はとても苦かったので、

ソビエシュは眉をひそめると、

カルル侯爵はポケットから

飴を取り出しました。

ソビエシュは薬を飲み干すや否や、

飴を口の中に入れました。

甘みのおかげで、

苦みが少し抑えられましたが、

それでも、

舌に付いた悪い味と匂いが消えず、

眉をひそめ続けました。

夢なのに、

こんなにひどい味がすることが

不思議でした。

 

ソビエシュは懐中時計を取り出し、

上着を脱いでカルル侯爵に渡し、

自分は机の前に座りました。

 

カルル侯爵は

ハンガーに服をかけた後、

彼に近づいて、

再び小言を言おうとした時、

机の上に置かれた懐中時計を見て、

見たことのない時計だと、

訝し気な声で尋ねました。

 

カルル侯爵は、

ソビエシュがどんな物を持っているのか

ほとんど知っていました。

ところが、

ソビエシュが取り出した懐中時計は

繊細な細工がされ、

使われている宝石が

とても高価に見えました。

カルル侯爵が不思議に思って

尋ねるのも無理はありませんでした。

 

ソビエシュは、この時計は

自分の「現実」から

持ってきた物だという話を

どのようにすればいいのか悩み、

すぐに答えられずに

時計の蓋だけを

開けたり閉めたりを繰り返しました。

 

ソビエシュが、

なかなか返事をしないと、

カルル侯爵は

さらに好奇心が湧いたのか、

腰を曲げて、

時計を注意深く見た後、

とてもきれいだけれど、

時計の針が動かないので、

壊れていると指摘しました。

 

最初、この時計は

よく動いていました。

時計が止まったのは、

この「夢」の中に入ってからでした。 

夢の中に入った時、

腕の中で、時計の秒針を強烈に感じ、

音も聞こえましたが、

今、時計は

完全に止まっていました。

 

ソビエシュは時計の蓋を閉めて

掴みました。

もしかしてこの現象に、

この時計が、何らかの役割を

果たしているのではないかと

考えました。

 

この時計をくれた人は

魔法学園の前学長で、

彼は自分の遺品のうち、

この時計だけを

ソビエシュに残しました。

 

彼が元学長と

親交が深かったのは事実ですが、

皇帝であるソビエシュは、

数多くの宝貨を持つことが

できる立場なのに、

前学長がソビエシュに

遺品を残したのは珍しいことでした。 

 

ソビエシュは時計を掴みました。

心臓がドキドキしました。

学長は、世界で最も

魔法の実力が優れている人々の

1 人でした。

もしかして、学長は彼のために

最後に魔法を

かけてくれたのではないか。

そしてこれが夢ではなく、

本当に現実で、

過去に戻ってきたとしたら?

 

ソビエシュは時計を胸に入れると

希望に満ちて、

魔法学園の学長と話をしたいと

指示しました。

カルル侯爵は

手紙を書くかと尋ねましたが、

ソビエシュは、

直接会って話をしなければならないと

答えました。

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生まれた時から

皇帝になることが約束されていた

ソビエシュは、自分自身の子供以外

欲しい物は、

何でも手に入れることが

できたと思います。

けれども、ナビエ様との間に

子供はできなかった。

だから、ラスタが妊娠すると、

何としてでも、その子を

後継者にしたくて、

一時的なナビエ様との離婚を考えた。

それは、

ナビエ様と離婚をした後も、

彼女は自分のものだと

信じて疑わなかったから。

けれども、ナビエ様が

即座にハインリと再婚してしまったので

彼の計画は失敗してしまった。

それでも、ソビエシュは

自分の計画を話せば、

簡単にナビエ様を

取り戻せると思っていた。

けれども、ナビエ様は

ソビエシュを突っぱねた。

この時、ソビエシュは

初めて、失ったものの大きさに

気づいたのだと思います。

その後は後悔の日々。

だから、ソビエシュは

これがたとえ夢の中であっても

ナビエ様を失わないため、

恥も外聞もなく、

必死になっているのでしょうけれど

ナビエ様の気持ちを

全く考えずに行動するのは相変わらず。

今のナビエ様に何を言っても

ソビエシュに対する不信感を

払拭することはできないので

ナビエ様が、もう少し落ち着くまで

何もせず見守ればいいのにと

思います。

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