自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 835話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 侍従たちも争う

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835話 はたして、3人目の皇配候補は誰でしょうか?

◇家出をすると・・・◇

私が入っていないの?!

 

クラインは木刀を下ろして

叫びました。

周囲を歩き回っていた人たちが

同時にそちらを振り返るほど

大きな声でした。

バニルは恥ずかしくて、

声が大きすぎると、彼を止めました。

 

皇配候補が

3人に絞られたという知らせを

伝えたのはバニルでした。

クラインが怒っているのも

百も承知でした。

しかし、このような感情を

これ見よがしに露わにしても

良いことはありませんでした。

 

私が入っていないって?!

皇配候補に! 

 

しかし、クラインは

少しも声を低くしませんでした。

彼もやはり体面を重視していましたが

クラインが考えるに、これは

体面の問題ではありませんでした。

当然受けるべき、彼の地位を

得られなかったので、声を高めて

抗議しなければなりませんでした。

 

ベンチで剣を磨いていたアクシアンは

今回は自分も皇子の意見に同意する。

不満があるなら、

それを示さなければならない。

たとえ皇子が皇配にならなくても

カリセンと皇子は、

この決定に不満があることを

示さなければならないと、

自然に話に割り込みました。

 

クラインは

「皇配になれなくても」という部分が

気に入らなくて顔を顰めました。

しかし、それ以外は、

アクシアンの言葉に同意しました。

彼は歯ぎしりして、決定を下すと

自分の住居の方へ素早く歩きながら、

そちらを見ることなく

木刀を箱の方へ投げました。

 

バニルはクラインを追いかけながら

どこへ行くのかと急いで尋ねました。

クラインが怒って、

また荷造りをするのではないかと

心配しました。

 

実は、荷造りは問題ではなく、

本当の問題は、

クラインが荷物をまとめて

ここを離れる度に

必ず危険に陥ったところにありました。

 

最初に去った時は

ダガ公爵のせいで死ぬところでした。

2回目に去った時は

ディジェットの地下に閉じ込められ、

その後、白魔術師に拉致されました。

臆病風に吹かれたバニルは、

皇子はここにいた方がいいと

自分の考えを述べると、

急いでクラインの後を追いかけました。

 

誰が出て行くって?

 

幸いクラインは、

今回、家出をしようという考えは

全くありませんでした。

彼は部屋に入るや否や

引き出しを開けて

便箋を取り出しました。

 

バニルは戸惑いながら

クラインに近づき、

誰に手紙を書くつもりなのかと

尋ねました。

しかし、ちょうどクラインが

一行書いた手紙を見るや否や、

答えはすぐに出て来ました。

 

兄上、 陛下が皇配候補を

三人に絞られましたが、

そこに私が含まれていませんでした。

兄上が前に出て・・・

 

バニルは、

これ以上続きを見ることができず

背を向けました。

他の側室は大丈夫だろうか。

ラナムンとタッシールは

ある程度予想していたけれど、

最後の一人は、

本当に予想できませんでした。

驚かなかったのは

メラディムぐらいだろうかと

考えました。

◇怒るメラディム◇

最初、皇配候補が

3人に絞られたという話を

聞いた時、メラディムは、

いよいよ皇配を決めるようだけれど

この体を選んだら楽なのにねと

寛大に対応し、

尾びれがキラキラと艶が出るように

手入れしながら鼻で笑いました。

人間の皇配になれなったからといって

彼の偉大さが、損なわれるわけでは

ありませんでした。

 

メラディムは、

誰が選ばれたのか。

自分の賢い弟は当然選ばれただろうし、

もう一人はラナムンで

もう一人は大神官かと尋ねました。

ティトゥは、

ラナムンとタッシールだと答えました。

 

メラディムは頷いた後に

三人選ばれたのではないかと

聞き返しました。

 

ティトゥは、それとなく

やり過ごすつもりでしたが

メラディムに指摘されると、

通り過ぎるダークリーチャーを

見るふりをして

そちらへ顔を向けました。しかし、

メラディムに、尾びれで叩かれると、

ティトゥは仕方なく

もう一人はギルゴールだと

打ち明けました。

 

それを聞くや否や、湖の上に

巨大な水が噴き上がりました。

メラディムは憤慨のあまり

尾びれまで震えていました。

彼は怒って

湖水を手でかきまぜました。

 

ギルゴールが

皇配候補になったって?!

 

と怒るメラディムを、ティトゥは

たかが人間の皇配だからと

メラディムを説得して、

彼を宥めようとしましたが、

メラディムは、簡単には

落ち着きませんでした。

彼は全身を震わせると、

ギルゴールが皇配候補になるなんて!

奴は狂っているのに、

奴は今回のロードを

心から慕っているのかと

悪口を吐きました、

 

しかし、ティトゥは聞かれたところで

分かるはずがありませんでした。

それでもメラディムは怒って

しきりに全身を使って

湖に波を起こしました。

ティトゥは

メラディムを止めるために

何度も飛び掛かりました。

 

そうしているうちに、

ティトゥの髪の間から

何かがポンと横に飛んで行くと、

メラディムが

尻尾を振るのを止めました。

 

ティトゥは、慌てて

飛んで行った泡貝の貝殻を取りに

素早く泳ぎました。

しかし、彼は支配者の速度に

付いて行けませんでした。

メラディムが手を広げると、

飛んでいた泡貝の貝殻が

あっという間に水の流れに逆らい

彼の手に入って来ました。

 

これは泡貝の貝殻ではないかと言う

メラディムの目つきが

一気に鋭くなりました。

ティトゥは肩をすくめました。

メラディムは、ティトゥが、

これをどこで手に入れたのか

尋ねました。

 

泡貝は、どこかの世代のロードが

絶滅させると言って暴れたせいで

個体数が減った怪物でした。

生き残った泡貝は深海に入り、

今は誰も、泡貝を

見つけることができませんでした。

 

ティトゥが正常な方法で

泡貝の貝殻を手に入れていたら、

彼は浮かれて

自慢していたはずでした。

ところが、こっそり

持ち歩いていたということは・・

 

メラディムは、ティトゥが

ここ数日間、

彼を避けていたことを思い出し

あっという間に事態を把握しました。

 

今すぐ言え。

 

メラディムが

声を落ち着かせて命じると、

ティトゥの首が亀のように

だんだん短くなっていきました。

 

それが・・・

◇おやつの取り合い◇

ラトラシル!ラトラシル!

ラトラシル!

 

ゲスターは悲鳴のような

叫び声を上げながら、

化粧台の上の物を

横に払い退けて壊しました。

グリフィンとランブリーは

壁に並んで立ち、

ゲスターが怒りを鎮めるのを

待ちました。

人間の侍従が帰ってくれば、

ゲスターは無理にでも

怒っていないふりをするはずでしたが

人間の侍従は、自分の怒りに勝てず、

今、演武場を走りに行って

留守でした。

 

高価な化粧品や装飾品を全て壊すと、

ゲスターは鏡まで壊しました。

怒りをぶちまけた彼が壁を蹴飛ばすと

壁にひびが入りました。

 

グリフィンは、

 

変態、落ち着いて。

私がダンスを踊ってあげる。

 

と言うと、グリフィンは

ゲスターのために踊りながら

彼を落ち着かせようとしました。

ランブリーは熱心に拍手をしながら、

床を太鼓のように叩いて

拍子を合わせました。

 

しかし、こんなことをしても

無駄でした。

ゲスターは、

何をしているのか。

人をからかっているのかと非難し

冷ややかな視線を送ると

グリフィンはダンスを止め、

しくしく泣きながら

ランブリーの尻尾の下に

頭を隠しました。

 

ゲスターは空っぽの化粧台に座り、

片手で髪をくしゃくしゃにすると

なぜ、皇帝は、このように

自分の後頭部を殴るようなことを

したのかと叫びました。

 

ゲスターは、ラティルが

皇配候補として、

自分とラナムンとタッシールの三人に

最も注目していると

推測していました。

ところが、自分は候補にすら挙がらず

百人に聞けば百人全員が仰天する

ギルゴールが皇配候補に選ばれました。

非公式に言った言葉だというけれど

国務会議で堂々と三人を

選んだということは、

言葉が非公式なだけであり、

ラティルが、ある程度

心を決めたという意味に

他なりませんでした。

 

ゲスターを

見ていられなかったランブリーが

彼をなだめようとすると、

廊下の扉を開ける音が

聞こえて来ました。

ランブリーは姿を消し、

グリフィンは窓の外に

飛んで行きました。

 

ゲスターが化粧台から降りて

鏡を叩いた瞬間、

部屋の扉が開きました。

その短い間に、部屋の中は

元の姿を取り戻していました。

 

トゥーリは、

自分一人で怒るべきではなかったと

謝りました。

彼はゲスターが怒った形跡さえ

見つけることができませんでした。

彼は鼻をすすりながら持って来た

ブラックコーヒーをゲスターに渡すと

自分は幼い頃から

ゲスターの面倒を見て来たせいで

感情的に振舞い過ぎてしまったと

謝りました。

ゲスターは

コーヒーを受け取りましたが、

飲みませんでした。

今は、怒りが喉の真ん中まで

こみ上げて来ていて

他のものを入れる余裕が

ありませんでした。

 

トゥーリは、

そのゲスターの姿を見ると、

他の物を持って来る。

もう少し甘い食べ物の方が

いいでしょう?と尋ねると、

再びすすり泣きながら

外に出ました。

 

トゥーリは、すぐに

側室たちが共用で使う

大きな台所へ歩いて行きました。

台所には、一日中、交代で

料理人たちが勤めているので、

好きな食べ物を要求すると

すぐに準備してもらえました。

時間がかかる食べ物は

一日か二日前に、

あらかじめ注文しておく必要が

ありましたが、

甘いプリンやクッキー程度なら

長くはかからないだろうと

思いました。

ところが、台所の中には、

くそタッシールの侍従である

ヘイレンが先に来ていました。

 

まだ決められないのかと

料理人は、ヘイレンの前で

唸り声を上げていました。

ヘイレンは、まだ食べ物を

選んでいないようでした。

 

普段なら、トゥーリは

ヘイレンと挨拶をし、

何人かと話をしたはずでした。

しかし、今日は

とても腹が立っていたので、

彼はトゥーリを無視し、

フルーツプリンと

チョコレートクッキーを三枚

料理人に頼みました。

 

それを聞いたへレインは

ため息をついた後、

自分もそれが欲しい。

自分のところの若頭は

良い知らせを聞いたのに、

食事もせずに

ずっと仕事ばかりしていると

言いました。

 

料理人は慌てた表情で

トゥーリとヘイレンを

交互に見つめました。

彼は、たじたじとなりながら、

プリンとクッキーは

一つずつしか残っていない。

クライン皇子が30分前に

全部持って行ったからと

答えました。

 

トゥーリは表情を険しくしながら

自分が先に言ったのだから、

自分に寄こすように。

一個ずつで構わないからと

言いました。彼は、

「今、うちの坊ちゃんが

とても悲しんでいるので、

甘いものでも

召し上がらなければならない」

という言葉は、ヘイレンを意識して

言いませんでした。

 

しかし、ヘイレンは

トゥーリが、そう話すや否や

何を言っているのか。

自分が先に来たので、

自分にくれなければならないと

話に割り込み、

眉をつり上げました。

トゥーリは、

こいつは頭がおかしくなったのかと

当惑しながらヘイレンを見ました。 

 

彼は、自分が今、

プリンとクッキーを

持って行くと言ったのを

聞いていなかったのかと

抗議しました。

ヘイレンも眉を顰めながら、

言葉なら誰でも先に言える。

重要なのは先に来たことだと

反論しました。

 

しかし、ヘイレンも、

何度もタッシールを苦しめた

ゲスターの侍従に

不満を抱いているのは同じなので

譲歩する気がありませんでした。

 

トゥーリは、

それはおかしいと非難して

舌打ちをすると、料理人に向かって

自分に寄こすように。

料理人は

今までのことを全部見ていたので

奴が戯言を言っているのが

分かりますよね?と尋ねました。

 

ヘイレンも、ニコニコ笑いながら

料理人に、

自分が先に来たのを見ましたよねと

尋ねました。

間に挟まれて困ってしまったのは

料理人だけでした。

 

トゥーリの言葉もヘイレンの言葉も

両方、正しい気がしました。

ヘイレンの主人は

皇配候補になりましたが

まだ「候補」であり、

トゥーリの主人は、

皇配候補ではないけれど、

「現在」の宰相の息子でした。

 

途方に暮れ、

自分にはよく分からないと

返事をした料理人は、

一人がプリンを持って行って、

もう一人がクッキーを

持って行ったらどうかと提案しました。

 

ヘイレン腕組みをして悩んだ末、

それでは、自分が

クッキーを持って行くと、

やむを得ず承諾しました。

 

今日、皇配候補の結果が

出ていなかったら、トゥーリは、

この程度で退いたはずでした。

彼は余計なことに、

こだわる性格ではないからでした。

しかし、今、ゲスターは

泣くこともできず、化粧台の前で

魂が抜けたように立っていました。

だから、トゥーリは、絶対に

憎たらしいタッシールの侍従に

譲ることができませんでした。

 

トゥーリは、

自分が全部持っていくのが正しい。

なぜ、自然に、

自分に譲れろと言うのか。

その上、一つ持って行く物も

なぜヘイレンが決めるのかと

鋭く問い詰めると、

ヘイレンのこめかみに

血が上ぼって来ました。

 

ヘイレンはトゥーリを見て、

今、何と言ったのかと尋ねました。

トゥーリは、

なぜヘイレンが決めるのかと言ったと

答えました。

ヘイレンは、

トゥーリが彼の主人に似て

礼儀のないことを言うなんて

最低だと罵りました。

 

トゥーリも負けじと、

今、うちの坊ちゃんのことを

礼儀がないと言ったのか。

麻薬の売人のような陰気な奴に

どれほどの礼儀があるのかと

言い返しました。

 

麻薬の売人?陰気?

 

とヘイレンが聞き返すと、

助手の一人が、顔色を窺いながら

外に飛び出しました。

タッシールとゲスターを呼んで来て

あの二人を、

止めなければならないと

思ったからでした。

 

その瞬間、台所の中から

悲鳴が聞こえて来ました。

助手は立ち止まって振り返りました。

飛び出して来た料理人の

エプロンと両手に

血が付いていました。

 

彼は助手に

急いで皇帝を連れて来てと叫びました。

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クラインが、どのようにして

白魔術師に拉致され、

ゲスターに救出されてカリセンへ行き

どのようにしてランスター伯爵は

ヒュアツィンテを説得して

クラインと一緒にタリウム

連れて行ったのか、

書かれていないので

モヤモヤしています。

 

クラインが荷造りをして

どこかへ出かけると

必ず、悪いことが起こる。

クラインだけでなく、

バニルも酷い目にあったので、

トラウマになっても

仕方がないですね。

 

おそらくバニルもアクシアンも

クラインに皇配になる資質が

ないことを知っているけれど、

皇子にそれが言えるわけがないし

身分だけを考えれば

クラインは皇配に相応しいので

悩むところですね。

 

メラディムは、

フナの頭と呼ばれて

馬鹿にされていますが、

洞察力はありますよね。

やはり、長い間、

支配者をやっているだけのことは

あります。

 

ゲスターが

皇配に選ばれなかったのは

正々堂々と戦わずに

ラティルの信用を

失わせるようなことをしたから。

ゲスターの自業自得なのに、

腹を立てるなんて、

まさに下衆ターだと思います。

その彼を宥めるために

グリフィンが踊って、

ランブリーがそれに合わせて

床を叩くなんて、可愛いです。

 

私はトゥーリが嫌いだけれど

おやつの件に関しては、

先に言い出したトゥーリが

もらう権利があると思います。

今までの恨みつらみがあるので

ヘイレンが引き下がらないのも

分からないではないですが、

ヘイレンは優秀な侍従なので、

こんなことでタッシールの足を

引っ張って欲しくないです。

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