20話 少しは自分を信じてみないかと、智彦に言われた麗奈でしたが・・・
しかし、麗奈は
食べるのは嫌だと言っている。
強要しないでと怒りました。
智彦は、
ただ一緒に食事をしたかっただけで
強要するつもりはなかった。
けれども、そう思ったのなら
すまなかったと謝りました。
麗奈は、自分にとっては強要だ。
お腹も空いていないと言いましたが
その途端、
彼女のお腹が鳴りました。
麗奈は恥ずかしくなりました。
智彦は、
嫌なら仕方がない。
強要して悪かった。
食べなくてもいいと言って
料理を捨ててしまいました。
何をしているのかと怒る麗奈。
しかし、智彦は、
麗奈は食べるのを嫌がっているし、
自分も強要するのは嫌だと
言いました。
だからと言って、
捨てなくてもいいのにと、
麗奈が言うと、智彦は
一緒に食事をすると
仲が深まると言われているので
自分は
焦っていたのかもしれない。
本当に悪かったと謝りました。
そして、智彦は
もう1つの
料理を捨てようとしましたが
麗奈は止めました。
料理を作っている過程は
全て見ていたし
智彦が毒を入れるはずがない。
自分の気持ち次第だと
気付いた麗奈は、
その料理を自分に寄こすように
言いました。
智彦は無理をしなくていいと
言いましたが、彼が
自分のために作ってくれたので、
麗奈は食べようと思いました。
彼女は、緊張しながら
料理をスプーンですくいましたが
なかなか、口の中に
入れることができませんでした。
しかし、自分は死んでも、
また生き返ったので、
このくらい何ともない。
負けたくないと思い、
口の中へ入れました。
彼女は、
食べても大丈夫なことに驚きました。
そして、料理は少し柔らかくて、
香ばしい風味がして
美味しいと思いました。
ぼんやりしている麗奈に智彦は
ドキドキしながら、
美味しいかと尋ねました。
彼女の答えを期待している
智彦を見て、
照れ臭くなった麗奈は、
思っていたよりは美味しいと
答えました。
良かったと言って、
ほっとする智彦。
麗奈は、
そんなにほっとしなくても
いいのにと思っていると、
智彦は麗奈に、
2人で一緒に暮らして、
結婚生活を送り、
一緒に食事をしてTVを見て
ゲームをして、今日から
麗奈にここで過ごして欲しいと
言いました。
21話 この家には誰も来ない。両親もここを知らないと智彦は言いましたが・・・
麗奈は、
今すぐ一緒に住むのかと尋ねました。
しかし智彦は、
そういうことではない。
自分の評価を上げるために、
しばらく実家で
過ごそうと思っていると
答えました。
良かったと思う麗奈。
智彦は、
この家の暗証番号を知っているのは
自分と麗奈だけで、
誰も、この家に来ないから
気楽に使うようにと言いました。
彼が気を遣ってくれていることを
嬉しいと思う麗奈。
ただし、彼は
廊下の突き当りの部屋には
入らないで欲しいと
麗奈に頼みました。
そこには何があるのか
気になる麗奈。
智彦は、
食料品や生活用品は
全て用意してあるので、
自分が来るまで、
家を守るように言いました。
麗奈は優里を呼んでもいいかと
尋ねました。
智彦は、今日からこの家は
麗奈の家でもあるので、
自分に許可を取る必要はない。
麗奈が望むなら、
誰を呼んでも構わないと
言いました。
そして、麗奈に家の鍵を渡しました。
彼女は、
ホテルのスイートルームの鍵から
家の鍵に
グレードアップしたと言って
笑いました。
智彦は、あの鍵を使ったあの日、
麗奈に自分の未来を
懸けたくなった。
その未来に麗奈はいるかと
尋ねました。
彼女は、いると答えました。
智彦の家にやって来た優里は、
部屋の中をキョロキョロ見回しながら
本当に彼が、ここに住んでいるのかと
尋ねました。
今日はいないけれど、
そうだと答える麗奈。
残念がる優里。
麗奈は優里に
缶入りの飲み物と珍味を出しました。
チキンの方がいいと訴える優里に
麗奈は、
自分が食べられないと言って
謝りました。
相変わらずなのかと尋ねる優里。
克服しなければいけないと
答える麗奈。
けれども、彼女は
智彦が作ってくれた
料理を食べたことを思い出し、
少しは、
マシになって来ているようだと
話しました。
克服できたら、
優里と飲み歩きたいと言う麗奈に、
優里は、上辺だけの友達なのに、
変なことを言うなと
文句を言いました。
そして、そんなことよりも、
とにかく、
本格的に始めようと言って、
パソコンを開き、
西江グループについての
重要な情報を伝え始めました。
九条栄治 60歳 難易度 低
西江グループの会長
穏やかな性格
私生活はきれいな方
政略結婚に失敗したので、
恋愛結婚に賛成する確率が高い。
一番攻略しやすい。
九条稔 82歳 智彦の祖父
難易度 低
西江グループの名誉会長
表向きは引退し、
帰村しているけれど、
いまだに西江グループの
実質的な最高権力者
何もない状態から
西江グループを立ち上げたので
格が違う。
九条雅紀 智彦の異母兄 32歳
難易度 中
西江グループの専務理事
実質的な後継者
誠実で、任された仕事はやり遂げる
ボランティア活動も
たくさんしている。
事故にあってから
片足が不自由だけれど、
コンプレックスに思うことなく
明るい性格
麗奈は、雅紀について、
それで終わりかと尋ねました。
優里は、自分が調べた情報は
このくらいだと答え、
他にもっと必要なのかと尋ねると
麗奈は、
そういうわけではないと答えました。
彼女は、
雅紀が智彦にだけ残酷だという
本当の顔を知っていると
言っていたのを思い出し、
優里が話してくれた雅紀と
智彦の話は違う。
どういうことなのかと
不思議に思いました。
麗奈と優里。
ここまで仲が良いのに、
なぜ、
上辺だけの友達と言っているのか
よく分かりませんが、
優里はともかくとして、
麗奈は、他の人と親密になった後に
裏切られるのが怖くて、
あまり深入りしないように
予防線を張っているのかなと
思いました。
子供の頃から、
自分を守るために必死だった麗奈が
智彦のおかげで
安らげるようになるといいなと
思います。
彼の麗奈に対する言葉の一つ一つが
心に響いて来ます。