28話 果たして、麗奈の料理の出来栄えは?
料理が苦手な麗奈は、
簡単なチャーハンを作り、
クッキングクラスの会員は
味見をしました。
見た目はきれいだけれど
ひどい味で、
そんなものを食べさせたことに
怒り出す人もいました。
しかし、ジェイミーは
麗奈の料理のレベルは
他の人たちが来た時と
同じだと思うので、
彼女をクラスに
入れることにしました。
しかし、咲恵は、
こんな形で麗奈が接近してくることに
戸惑い、腹を立てて
出て行ってしまいました。
ジェイミーは麗奈に
御祝いの言葉を述べ、
他の人から拍手された麗奈は
お礼を言いました。
クッキングクラスを出た麗奈は、
外で待っていた咲恵に
お茶でも飲もうと
声をかけられました。
これは前向きに捉えてもいいのかと
麗奈は考えました。
しかし、咲恵が
麗奈を連れて行ったカフェには
璃香が来ていました。
彼女を呼んだのは咲恵でした。
浮かない顔をしている麗奈に咲恵は
姉妹なのに、気まずいのかと
聞きましたが、
麗奈は大丈夫だと答えました。
璃香は、時計を確認し、
ため息をつきながら
咲恵を待っていましたが、
彼女が来ると、急に笑顔になり
挨拶をしました。
自分から誘っておいて、
遅れてしまったことを謝る咲恵。
自分も来たばかりだと話す璃香。
そして、彼女は咲恵が好きな
アインシュペナーを
先に注文していました。
お礼を言う咲恵。
麗奈は、
飲み物を注文しに行きながら
落ち着かなければ、
しっかりしなければと
心の中で唱えました。
咲恵は、麗奈と璃香が
仲が良くなさそうだと言いましたが
璃香は、そんなことはない。
自分たちはとても仲良しだと
笑顔で答え、
麗奈の肩に手を置くと、
突然会ったので、
驚かせてしまったと言いました。
しかし、麗奈は
璃香の手を払い退けて
席を立ちました。
麗奈は、トイレの鏡を見ながら、
ため息をついていると、
後を追いかけて来た璃香に
顔に出過ぎだ。
どうして自分が来たのか
聞きもしないと言われました。
麗奈は、聞かなくても
璃香の考えていることは
分かると答えました。
その言葉に腹を立てた璃香は、
麗奈には、
どんなものも絶対に渡さないと
宣言しましたが、麗奈は
自分も璃香に奪われるなんて、
少しも思っていないから
心配しないようにと言いました。
29話 麗奈と璃香はトイレから戻ってきましたが・・・
咲恵は、
息子を利用して、
何かをしようとは思わない。
ただ、一人の男性を巡って
姉妹が見苦しい喧嘩をするような
揉め事は許せない。
そういうのは滑稽だと言った後、
麗奈はどう思うかと
意見を求めました。
そして、彼女が諦めたら
璃香が幸せになれるかもしれないと
言いました。
麗奈は、咲恵が
璃香に智彦を譲れと
言っているのかと思いました。
咲恵は、自分の知る限りでは
璃香が先だったのではないかと
尋ねました。
にっこり笑う璃香。
そして、心の中では
麗奈が何も言い返せないことを
いい気味だと思っていました。
しかし、麗奈は
すでに揉め事は起きているし、
これは智彦が決めることだと
言いました。
それを聞いて、
気分が悪くなった咲恵は、
麗奈が自分に
失礼なことをしていると思うけれど
これは自分の勘違いかと
尋ねました。
麗奈は返事に困りましたが、
そこへ、智彦が現われ、
失礼なのは麗奈ではなく
母親の方だと言いました。
突然、智彦が来たので
驚く麗奈と璃香と咲恵。
麗奈は、
不快な思いをさせてしまったのなら
謝る。
けれども、自分が
智彦を呼んだのではない。
自分が呼んでも、
すぐに来るような人ではないと
弁解しました。
智彦は、怒る母親を放っておいて、
麗奈を連れて行きました。
最後に、麗奈は
もう一度、咲恵に謝り、
今度、挨拶に行くと伝えました。
呆れる咲恵。
璃香は、怒りで
ブルブル震えていました。
なぜ、クッキングクラスに行ったのかと
尋ねる智彦。
自分も点数稼ぎをしようと思ったと
答える麗奈。
そして、なぜ場所が分かったのかと
尋ねると、
智彦はしらばっくれました。
智彦の様子を見て、麗奈は
もしかして
怒っているのではないかと
尋ねましたが、彼は否定し、
咲恵が、まだ自分の結婚を
受け入れられないせいで
あのような態度を取ったことを
謝りました。
麗奈は、彼が謝ることではないし
咲恵のことは、
覚悟していたことでしたが、
彼を許すと言いました。
そして、ここまで来たので
一緒にお茶を飲もうと誘いました。
家に戻り、
麗奈は、智彦がお茶を淹れるのを
じっと見つめました。
惚れるなと言っただろうと智彦。
ふざけたことを言わないでと麗奈。
智彦は、違うならいいと
返事をしました。
お茶を飲みながら、麗奈は
智彦が
寝られなかったのではないかと
指摘し、
その理由を尋ねました。
彼は、麗奈同様、
実家があまり好きではないと答え、
自分のことが気の毒だと思うかと
尋ねました。
麗奈は、
そういうわけではないと答えると
彼は、自分を寝かせて欲しいと
頼みました。
後から、割り込んだのは
麗奈ですが、
1話で碧人が璃香に愛を告白し、
麗奈と離婚をすると言った後、
プロポーズをしようとしたことから
麗奈が死んでしまった、あの時点で
璃香と智彦は、
結婚していないと思います。
璃香は智彦に執着していたかも
しれませんが、
麗奈が割り込まなくても、
智彦は璃香と、
結婚するつもりはなかったと思います。
麗奈には何も渡さないと
言い張る璃香ですが、
人の心まで、操れると思ったら
大間違い。
彼女は優秀かもしれませんが、
自分の力では
どうにもならないことがあることを
知らないようです。
ただ、彼女の性格が歪んでいるのは
恵美からの刷り込みが
起因していると思うので、
そのせいで璃香が
幸せになれないとしたら、
彼女も母親の被害者だと
言えるかもしれません。