自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します ネタバレ ノベル 66話 マンガ 60話、61話でカットされていたこと ソビエシュの言葉を信じられないナビエ

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66話 ソビエシュはナビエとの離婚を決意しました。

◇兄の追放◇

ナビエは朝食を終えると

ソビエシュに会うために

本宮へ行きました。

ソビエシュは

いつもより優しい態度でした。

コシャールを監禁しておいて

何を企んでいるのか。

コシャールを閉じ込めたことを

申し訳ないと思っているのかと

ナビエは変なことばかり

考えました。

 

そして、ソビエシュが

ナビエが健康であることを

望んでいると言った時

彼女が、

自分も同じだと答えると、

ソビエシュは少し困った目で

ナビエを見て

口元には、優しい微笑みを

浮かべていたものの

瞳には深い悲しみが見えました。

 

ナビエは気まずい気分になり

彼の目をじっと見ていると、

ソビエシュは、いきなり

魔法庁の話を始めました。

仕事の話をした方が

ナビエは気楽だと思いました。

 

ソビエシュは、

最近になり

魔力消失現象が加速していること、

そして、ナビエが面倒を見ている

エベリーの魔力も消失し始め

授業についていけなくなったと

話しました。

 

ナビエは、魔法学園で

緊張して固まっていた

エベリーの姿を思い出し

胸が痛みました。

ナビエは、エベリーに

手紙を書くことにしました。

 

ナビエは想念から覚めると

周りはとても静かでした。

ソビエシュは、それ以上

口をききませんでした。

 

ナビエが顔を上げると

ソビエシュは複雑な顔をしていました。

彼女は、

私的な会話をする時間が来たことを

悟りました。

 

ナビエは、エベリーのことは、

自分の方でも気にかけると言った後で

いつまでコシャールを

監禁しておくつもりかと

ソビエシュに尋ねました。

 

彼は冷たい表情になると

顔を背けて、

すぐに解放されると答えました。

 

ソビエシュは、

単にコシャールの

自宅監禁を解くつもりでは

なさそうだったので、

ナビエは、コシャールが

どこへ行くかが重要だと

話しました。

 

ソビエシュは

コシャールが信じられないこと、

ナビエでは、コシャールを

コントロールできないこと。

ソビエシュの子供が生まれる前に

コシャールは変わらないと

言いました。

そして、ナビエの目の前まで来ると

断固とした口調で

自分の子供を守るために

コシャールを追放すると

言いました。

その声には

少しの揺れもありませんでした。

 

ナビエがソビエシュに背を向けると

彼は、コシャールを

永遠に追放するわけではなく

彼が反省したら

再び戻れるようにすると言いました。

 

ナビエは最大限

感情を表に

出さないようにしましたが

上手くいきませんでした。

けれども、目に力を入れて

まっすぐソビエシュを見つめると

彼は騙されたのか

ナビエを見て呆れた顔をしました。

 

ナビエは、

なるべく平易な口調で

どうして、

そこまでしなくては

ならないのかと尋ねました。

ソビエシュは、

その質問をそっくりそのまま

コシャールにしたいと

答えました。

 

そして、ソビエシュは

コシャールがロテシュ子爵を

拉致して暴行する前に

彼が襲われたことは

知らないようでしたが

コシャールがロテシュ子爵を

ボロボロにしたのは、

ラスタとラスタのお腹の子に

危害を加えるためだと

主張しました。

 

ナビエは、ソビエシュが

ラスタの過去について

聞いたかどうか尋ねるのを

ためらっていると、

彼は、

ナビエが何を言っても

コシャールは許さないので

出て行くようにと命じました。

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◇心の痛みと怒り◇

ナビエは

エベリーに手紙を書きながら

何度もペンを置きました。

 

ナビエは、ソビエシュが

ラスタと赤ちゃんを守るために

危険要素である兄を

追放するなんて

ソビエシュはラスタを

本当にとても愛しているのだと

思いました。

それを考える度に

ナビエは心臓が痛み

心が重くなりました。

 

ソビエシュはナビエのことを

配慮しているかのように

コシャールを非公式に

追放すると言っていましたが

ナビエには、

裁判所を通して事を処理することで

ラスタが

スキャンダルに巻き込まれるのを

心配して

非公式に処理するとしか

思えませんでした。

 

ソビエシュは、

兄が攻撃したのは

ロテシュ子爵ではなく

皇帝の赤ちゃんに

したいようだけれど、

そうするためには、

ロテシュ子爵とラスタが

それだけ密接な関係であることを

明らかにしないといけないし、

その過程で

ラスタが逃亡奴隷である話が

広まることを

ソビエシュは防ぎたいと思っていると

ナビエは考えました。

 

そして、彼女は

コシャールが反省したら

帰って来られるようにするという

ソビエシュの言葉を

信じられませんでした。

生まれてもいない赤ちゃんのために

コシャールを追放するソビエシュが

赤ちゃんが生まれた後に

呼び戻すとは思えませんでした。

 

ソビエシュは、ラスタにとって

コシャールが邪魔だから

彼を片付けようとしていると

ナビエは思いました。

 

ナビエは

怒りで頭がいっぱいだったので

2時間ほど経ってから

ようやくエベリー宛の手紙を

書き終えました。

 

手紙には、

あまり焦らないように、

成績が良くても悪くても

自分は、エベリーを支援し続ける

書きました。

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東宮へ◇

ナビエは、

部屋の中をうろうろしながら

2時間ほど、

ソビエシュとラスタと兄について

悩んだ後、

気を引き締めて部屋を出ました。

 

ナビエは、自らラスタの過去を

社交界に広めるつもりはないけれど

それを利用して

コシャールを追放させないように

ソビエシュと取引するつもりでした。

 

ナビエは何度も深呼吸をして

東宮の中へ入りました。

深夜だったので、

できるだけ足音を

立てないように歩きました。

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◇離婚◇

ソビエシュの部屋へ行くには

ラスタが泊っている部屋の前を

通る必要がありますが

その戸口に、

ベルディ子爵夫人が立っていました。

彼女はナビエを見て

驚いた顔をしました。

しばらくナビエが

ベルディ子爵夫人を見ていると

彼女はうろたえました。

ナビエは、

互いに挨拶をしたら

ぎこちないだろうと思いましたが

ベルディ子爵夫人は

ナビエに挨拶に来るつもりが

なさそうでした。

皇后を見ても

挨拶をしないと皮肉って

叱る気もしなかったので

ナビエはベルティ子爵夫人の前を

通り過ぎると彼女は

聞こえるか聞こえないか

わからないほど小さく

悲しみに満ちた声で

ナビエを呼びました。

 

振り返ると、

ベルディ子爵夫人が涙ぐんで

ナビエを見つめていました。

ナビエは

向きを変えようとしましたが

ベルディ子爵夫人はもう一度

ナビエを呼ぶと、幽霊のように

扉の向こうへ

行ってしまいました。

 

言いたいことがあるように

見えたけれど

何も言わずに行ってしまったので

言いにくいことでもあったのかと

ナビエは思いました。

そして、ベルディ子爵夫人が

泣きそうな顔で

ナビエを見ていた場所の扉が

少し開いていました。

 

自分に何か言いたかったか。

不思議だけれど、

理解し難かったので

そのまま先へ進もうとすると、

離婚しようとすれば、

皇后の家門が反対するはずと

驚きに満ちたラスタの小さな声が

聞こえてきました。

離婚という言葉を聞き

ナビエは立ち止まりました。

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ナビエ様との離婚を決意した

ソビエシュは

ナビエ様に後ろめたい気持ちがあって

彼女に優しい態度を

取ったのでしょうね。

そして、心のどこかで

本当に離婚をして良いのか

迷っている気持ちが

少し残っているような気がします。

それは、ソビエシュが

ナビエ様のことを、本当に

愛しているからなのだと思います。

ナビエ様と別れても

彼女が自分から

離れて行くはずがないと

根拠のない自信を持たずに

迷っている時に、

考え直すべきだったと思います。

 

ベルディ子爵夫人は

お金のために

ラスタの侍女になりましたが

ナビエを裏切ったことを

心苦しく思っています。

(外伝35話にそれが出てきます。)

そして、

ラスタの所へ行った後でも

ナビエ様から受けた恩を

忘れていなかったのではないかと

思います。

 

彼女は

ナビエ様に申し訳ないという

気持ちから

ソビエシュがラスタに

離婚の話をしているのを

聞かせてあげたかったのかなと

思いました。

この時、ナビエ様が話を聞かなければ

離婚法廷ギリギリまで

それを知ることなく、

ハインリと再婚する計画も

立てられなかったので、

これでベルディ子爵夫人は、

ナビエ様に恩返しができたと思います。

 

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