2023-01-01から1年間の記事一覧
507話 今のラティルは、自分とだけペアでなければいけないと、サーナット卿は言いました。 ◇ファーストキス◇ ラティルは、 サーナット卿を見上げました。 彼の大きな目が 揺れ動いているように見えました。 彼の顎が、 ラティルの額に触れたかと思うと、 熱…
506話 トゥーラがラティルを訪ねて来た理由は ◇消えたアナッチャ◇ ラティルは夕方になるのを待ち、 食事を食べずに、 カルレインと一緒に出かけました。 トゥーラに会わなければならないので 仮面で顔は隠しませんでした。 傭兵団の建物を訪ねると、 吸血鬼…
505話 ラティルはサーナット卿を夕食に誘いましたが、彼は用事があると言って断りました。 ◇用事は何?◇ サーナット卿は、 個人的なことなので、 大丈夫だと答えました。 しかし、大丈夫だと言う割には サーナット卿の表情が良くないので ラティルは心配にな…
504話 ラティルがロードだと知ったクラインは、とんでもない妄想を抱いています。 ◇魔王と純粋な姫◇ 顔に熱が上がってきたラティルは クラインの肩に手を当てたまま 固まってしまいました。 次の彼の妄想は、 なぜか背景がベッドで、 クラインはベッドに腕を…
503話 ラティルがやって来た途端、クラインは逃げてしまいましたが・・・ ◇鬼ごっこ◇ 知らないふりをしてあげるべきか、 全部見えていると言うべきか ラティルは悩みましたが、 躊躇いながらも、彼女は クラインの毛先をつかんで そっと引っ張りました。 す…
502話 クロウは黒魔術師たちを集めるのに失敗してしまいましたが・・・ ◇未練は残すな◇ 洞窟に戻って来たクロウは、 アニャドミスに、 手ぶらで行って手ぶらで帰って来たと 皮肉を言われました。 彼女は棺桶に横たわったまま 読書中でした。 そして、アニャ…
119話 麗奈は智彦と幸せなクリスマスを過ごしています。 ソファーに並んで座っている 麗奈と智彦。 智彦は麗奈の肩を抱き、 麗奈は智彦にもたれかかりながら 今年も、このように智彦と クリスマスを迎えることができて 本当に嬉しいと言いました。 智彦は、 …
501話 ラティルを見つけたタナサンの人々は、彼女を歓呼しました。 ◇王と王妃の懸念◇ タリウムの皇帝が乗った馬車が 広場で人々に囲まれていたという 知らせは、やがて タナサンの王の耳に入りました 人々は馬車を囲んで歓呼し、 タリウム皇帝が、 国を救っ…
78話 ラ・ソルティオへ来たければ、いつでも来ていいとルーはカルロイに告げました。 カルロイは頬を赤く染めて、 「え?」と聞き返すと、ルーは、 カルロイも一度くらいは、 ラ・ソルティオを きちんと見て欲しいと思った。 美しい所だからと答えました。 …
500話 ラティルはギルゴールに何を尋ねたのでしょうか? ◇剣の持ち主◇ ラティルはギルゴールに タナサンの仕事が終わったので、 もう家に帰るのかと尋ねました。 何の変哲もない質問でしたが、 ギルゴールの目元が和らぎ、 彼は 「家?」と聞き返しました。 …
499話 ラティルはギルゴールに、タナサンの騎士の1人を捕まえろと指示しました。 ◇犯人だと証明する方法◇ ギルゴールは、 ラティルが言葉を吐くや否や 前に走って行き、 矢に当たった人の首を掴むと、 首が折れそうになるくらい、 その人の首を振りながら、 …
498話 グリフィンがタナサンから戻って来たので、ラティルはタナサンの状況など、グリフィンに矢継ぎ早に質問しました。 ◇避ける蝶◇ グリフィンは、 危険かと聞かれれば、危険ではない。 しかし、ややこしい状況だ。 誰かが吸血蝶を操っているのは明らか。 …
497話 対抗者のふりをして捕まっていた聖騎士をどうするか、ラティルは悩んでいます。 ◇ロードのお願い◇ ラティルは聖騎士に 少し待って欲しいと告げると、 聖騎士に声が届かず、 姿も見えない所まで ゲスターを引っ張って行った後、 彼の腕を離し、 話があ…
496話 黒い炎を蹴ったラティルに、クロウは、お前は誰だと尋ねましたが・・・ ◇大混乱◇ 蹴ってはいけなかったのだろうか。 ラティルは黒魔術師たちが なぜ、あんなに驚いた表情なのか 理解できませんでした。 ゲスターに聞けば、 答えが分かると思いましたが…
115話 ルーのそばにいたいと言うカルロイに、彼女は分かったと返事をしました。 その言葉に、カルロイは驚き 信じられないというような顔を しましたが、 ルーはカルロイの顔に両手を添えると もう一度、 「わかったから、この馬鹿。」と 言いました。 そし…
495話 ラティルは、対抗者が捕まったという話を聞きました。 ◇黒魔術師クロウ◇ ラティルはゲスターを見つめました。 人々が周りにいなかったら、 ラナムンやアイニが 捕まったという意味だと思うかと 聞くところでした。 しかし、今は、 他の人たちが近すぎ…
118話 璃香は子供を碧人に渡し、彼の子供だと告げました。 璃香の言葉に、 碧人は衝撃を受けました。 彼の母親は、 それは、どういうことなのか。 璃香の頭が おかしくなったのではないかと 叫びました。 璃香は腕組みをして、 信じられないなら、 親子鑑定…
494話 聖騎士はゲスターに狐の仮面を脱ぐことを要求しました。 ◇助けてくれた人々◇ ラティルはゲスターを 横目で見つめ続けました。 仮面を脱いでも問題だし、 脱がなくても問題でした。 こういう時はどうすればいいのか。 仮面を脱いで、誰かに気づかれたら…
493話 ギルゴールは年寄りだから大丈夫だとゲスターは言いましたが・・・ ◇橋を架ける◇ もちろんギルゴールが 世界で一番年上だけれど、 年寄りと呼んで大丈夫なのかと ラティルは納得できなさそうに 尋ねました。 ギルゴールが、これを聞いたら とても怒る…
492話 そろそろタナサンに到着する頃なのに、ギルゴールとラナムン一行から連絡が来ません。 何日間か、徹夜で処理した 避難所の件が少し落ち着くや否や、 ラティルは、ラナムンのことが、 とても心配になりました。 他の側室たちは、 頼もしい実力があるけ…
491話 ザイシンの部屋に百花がいて、ラティルの話を聞かれてしまいました。 ◇一時的に信じる◇ ここへ百花が現れるなんて、 全く予想できなかったことでした。 ラティルはポカンと口を開けて 百花を見つめた後、 眉をひそめながら、 なぜ、百花は 大神官のク…
490話 ギルゴールは、アイニをタナサンに連れて行くと言い出しました。 ◇止める理由はない◇ ラティルはギルゴールに 頭がおかしくなったのかと 尋ねるところでした。 誰を連れて行くのかと思ったら まさかアイニだなんて、 想像もしていませんでした。 ラテ…
489話 ラナムンは、自分の意見も聞くのかとショックを受けた表情でラティルを見つめましたが・・・ ◇勘違い◇ ラティルは戸惑いました。 ラナムンは、 タナサンへ行かなくて済むよう、 彼が意見を出す代わりに 自分がその場で阻止することを 期待していたのか…
114話 何だったら思い通りにできるのかと、ルーはカルロイに言い返しました。 ルーは、 自分たちの関係は終わったのに、 自分たちの間に残っているのは 憎しみと後悔と 罪悪感だけでないといけないのに カルロイを 生ける屍のようにしているのが、 愛のため…
488話 急遽、タナサンの使節団がやって来たので、侍従はタッシールの部屋にいたラティルを呼びに来ました。 ◇吸血蝶◇ 侍従は、 タナサンから使者がやって来た。 どうしても皇帝に会いたいと 言っていると告げました。 通常、外国の使節は、 真夜中に皇帝に …
487話 ラティルは、タッシールに下品なことをやって見るかと聞かれましたが・・・ ◇愛を交わす◇ ラティルは唾を飲み込み、 タッシールを見つめました。 「そうする」という言葉が 喉元まで上ってきましたが、 そうしてもいいのだろうかという 迷いも、少し残…
117話 璃香は仁志に、碧人の引っ越し先を調べて欲しいと頼みましたが・・・ 智彦はソファーに座り、 麗奈は、彼に膝枕をしてもらい 横になっていました。 退院して家に戻って来た智彦は 家は最高だと言いました。 麗奈は、自分も智彦と こうやって一緒にいら…
486話 ラティルはタッシールにヘイレンのことを話そうとしています。 ◇警戒するように◇ ラティルは、 タッシールの手を握りしめて 歩きながら、 頻繁に彼を振り返りました。 その度にタッシールは 問題なさそうに微笑みました。 しかし、ラティルは 大丈夫な…
485話 その問題はタッシールが解決すると声がしました。 ◇豊かさの香り◇ 皆、驚いて一箇所を見ました。 入口の扉の枠に タッシールがもたれかかって 立っていました。 ラティルの口元が自然に上がりました。 数多くの大臣たちの視線が殺到しても、 タッシー…
484話 ラティルはギルゴールに、自分に触りたいのかと聞かれましたが・・・ ◇誘惑に勝つ◇ ラティルは、 ギルゴールに触ろうとしたのではなく 彼がカルレインをアニャの所へ送れと 憎まれ口を叩いたので 腹を立てただけでした。 しかし、ギルゴールが優しく囁…