自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 957話 外伝 66話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ プレラの心配事

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957話 外伝66話 ラティルはザイシンの住居へ向かっていますが・・・

◇プレラの心配事◇

皇帝が歩いていく方向を見ると

今日も大神官を訪ねるのは確実だ。

思ったより結果がいい。

 

柱の後ろに隠れて、

皇帝の行動を探っていた百花は

満足して頷きました。

彼は、大神官が、

自分の所に回って来たチャンスを

掴まない姿を見た後、

息詰まる思いがしたので、

わざとカルレインを刺激しました。

カルレインは躊躇なく行動するので

彼の知らないところで

クライン皇子に攻撃されたことを知れば

きっと身をもって乗り出すだろうと

考えたからでした。

ところが、なぜかカルレインは

動じませんでした。

意外にも、カルレインは

自分の目の前で手を出されなければ

側室たちのことを

見逃してやるようでした。

 

ところが、ここで皇帝が

百花の予想と異なる動きをしました。

百花はザイシンの告白に

息詰まる思いでしたが、意外にも皇帝は

それに感銘を受けました。

皇帝は、ザイシンの告白後、

クライン皇子と同じくらい

ザイシンを寵愛し始めました。

 

黒魔術師と吸血鬼たちを

そばに置きながら、

純粋な大神官まで寵愛する

皇帝の好みを、百花は

本当に把握しにくいと思いました。

しかし、いずれにせよ、皇帝が

大神官のもとを頻繁に訪れてくれて、

皇帝と大神官の間に

子供が一人できれば、

神殿が力を尽くして、その子供を

次の皇帝にする準備をするので

それで良いと思いました。

 

百花は満足して戻ろうとすると、

横にある明るい大通りを

子どもが鹿のように

走って来る姿が見えました。

プレラ皇女でした。

皇女が走って行く方向は

皇帝が歩いて行く方向と同じでした。

百花は帰ることができず、

再び柱の後ろに立って

目を細めました。

 

忙しく走って来た子供は、

「母陛下!」と

皇帝を熱心に呼びました。

ほとんど大神官の部屋に

到着した皇帝は、

立ち止まって子供を見ると

明るく笑いました。

子供が素早く両腕を広げると、

皇帝は皇女を抱いて

小さな頬にキスをし、

この時間は、寝ていなければ

いけないのではないかと尋ねました。

プレラは、

いつもは寝ていると答えました。

 

ラティルは、

どうして、今日は

寝ないでここに来たのか。

お父様はどうしたのかと尋ねると

子供を連れてきた担当の下女を

チラッと見ました。

彼女は口をパクパクさせながら

両手を合わせて、

丁寧に頭を下げました。

 

皇帝は下女を叱責しませんでした。

乳母かラナムンでなければ、

皇女がむやみに言い張る時、

宥めることは難しいと

思ったからでした。

 

プレラは、

母陛下に話したいことがあって来たと

自慢するように叫ぶと、

皇帝は子供を連れて、

進行方向を変えました。

 

いくら浮気者である皇帝でも、

ラナムンの子供の前で

ザイシンと恋愛する姿を

見せたくはないだろう。

百花は、その姿を見ると、

さらに眉を顰め、

ラナムンが大神官を邪魔するために

子供を送ったのかと疑いました。

ラナムンは、

そのようには見えなかったけれど、

アトラクシー公爵のお騒がせぶりは

すでに有名でした。

百花の疑いは、

母陛下が、弟を何人作るのかという

プレラ皇女の質問を聞くと

一層、明確になりました。

 

皇帝は可愛いとばかりに子供を見て

笑ってばかりいましたが、

その質問に慌てました。

しかし、プレラは、

もっとたくさん弟が現れるだろうかと

深刻に尋ねました。

 

皇帝は回廊の欄干に

寄りかかっていましたが、

突然まっすぐに立つと、

膝を曲げて、子供と目を合わせながら

なぜ、急にそれが気になったのかと

尋ねました。

 

百花も、

皆が集まっている時に聞くのではなく、

なぜ、こんな夜中に

急にそれが気になったのか。

もし皇女が、

子供らしくない返事をしたら

これは誰かの計略で、

子供をわざと皇帝に

送ったのかもしれない。

それで皇帝も、あんなに真剣に

聞いているのではないかと

疑いました。

 

プレラは、

妹のクレはいいけれど、

3番目の皇子はとても面倒だ。

下に弟と妹もいるけれど、

もっと生まれて、

自分がもっともっと面倒になったら

どうしたらいいのかと答えました。

 

プレラの返事は、

弟妹たちが続々と生まれた長子に

ありがちな悩みでした。

ラティルも同じことを考えたのか、

怒ることなく頷き、

プレラは心配が多そうだねと

慰めました。

プレラは、

自分の言葉に皇帝が怒るとは

思ってもいない様子でした。

その姿が、プレラの心配事の中の

疑わしい部分を取り除いてくれました。

 

それでも、もしやと思ったのか、

ラティルは、

どうして弟たちが

急に面倒になったのか。

誰かが、そんな話をしたのかと

尋ねました。

 

周囲に立ってる近衛騎士たちは、

訳もなく緊張して

乾いた唾を飲み込みました。

もしプレラ皇女が、

誰か特定の人の名前を言ったら、

その言葉が本当であろうとなかろうと

その人は皇帝に

悪い印象を与えることになるだろうと

考えたからでした。

しかしプレラは、それを否定し、

遊んでいる時に思いついたと

堂々と答えました。

 

実際、プレラは、この心配事を

クレリスと分かち合いました。

しかし、プレラは義理を守るため、

クレリスの名前を隠すことにしました。

自分たちの心配事が、

ゲスターから来たものとは

全く考えていませんでした。

 

ラティルは、

率直に感情を打ち明ける

プレラを見下ろすると、

子供を抱き上げました。

そして、プレラは

心配事が多くて眠れないようだから

お母様が寝かせてあげようかと

提案しました。

プレラは嬉しそうに

「うん、いいです。」と

皇帝の首に抱き着きながら

叫びました。

 

ラティルは子供の背中を撫でながら

ラナムンの住居へ歩いて行きました。

百花は皇帝が消えるまで

その姿を見守った後、

柱の後ろから出て来ました。

しかし、彼の表情から

満足した様子は消えていました。

もし誰かが通りすがりに

彼の顔を見ていたら、

その人は驚いて

後ずさりしたはずでした。

 

こんなに雰囲気が悪くなるなんて。

なぜ、よりによって

大神官が寵愛された途端、

皇女の心配事が出て来たのか。

話にならない。

 

百花は、皇帝が

クラインとザイシンを

以前のように訪ねなくなって

数日経ってから、

このことが偶然の一致ではなく、

アトラクシー公爵や

ラナムンの計略でもなく、

彼が刺激したカルレインが

手を出したわけでもないことが

分かりました。

意外にも、

子供たちをそそのかした可能性が

最も大きい人はゲスターでした。

あの黒魔術師がと

百花は悪態をつきました。

◇遠ざかる理由◇

百花は、卑劣な黒魔術師が、

何か手を打って、

皇帝を自分の所へ

呼び寄せようとしていると

予想していました。

 

しかし、百花の予想に反して、

皇帝は、こうなったからといって、

突然ゲスターを頻繁に訪れることは

ありませんでした。

ゲスターは、最初から

皇帝が自分の所へ来るように

計略を練ったのでは

なかったからでした。

 

皇帝が

ランスター伯爵の性格を知った後、

ゲスターは、何かをする際、

以前よりずっと

念を入れる必要がありました。

そのため、二人の皇女の不安感を

刺激しながら、自分が

得をしないようにしておいたのでした。

 

皇女一人と色々な側室、

そして聖騎士団長一人が

このように知恵を絞った結果、

意外にも、得をすることになったのは

偽の未来を見せる怪物でした。

 

しかし、ラティルは、すぐに

偽の未来を見せる怪物を

訪ねたわけではなく、

しばらく静かに

仕事に没頭していました。

 

プレラに関する話を聞いた

アイギネス伯爵夫人は、

元々、その年齢の時は、

弟や妹が多くなるのを

嫌がるかもしれない。

だからといって、

皇女の一言のために

他の側室たちと皇配全員と

遠ざかるのかと、

一緒にお茶を飲みながら

わざとラティルをからかいました。

 

アイギネス伯爵夫人は、

プレラ皇女を

引き受けることになったけれど

それよりも長い歳月を共に過ごし、

自ら育てたラティルに対して、

より深い情を抱いていました。

 

伯爵夫人は、ラティルが家族に

次々と裏切られてからも、

比較的、よく暮らしているのは

他の人より、夫が多くいるおかげだと

信じていました。

アイギネス伯爵夫人は

側室たちに目が眩み、

政事を遠ざけるほどでなければ

ラティルが側室と仲良くすることを

望んでいました。

それに、長い目で見れば、

このことは、プレラのためにも、

ちょっとした笑い話で済ませるのが

良いと思いました。

 

プレラ皇女が、何の考えもなく吐いた

「弟たちが嫌い」という言葉は

目撃した人があまりにも多くて、

すでに、あちこちで

噂が広まっていました。

 

事がうまく運べば、

皇帝はプレラ皇女の言うことを

すべて聞いてくれる。

とても皇女を

大切にしているようだと

解釈されるだろうけれど、

事がうまく運ばなければ、

誰がどのように

言いがかりをつけてくるか

分かりませんでした。

 

ラティルは、

アイギネス伯爵夫人が切ってくれた

リンゴを食べながら、

分かっている。自分も一生、

側室たちを

集めておくだけにするつもりはないと

膨れっ面で答えました。

 

アイギネス伯爵夫人は、

なぜ、急に側室たちの所へ

行くのを止めたのか。

人々は、皇帝が皇女のために

側室と遠ざかっていると

ひそひそ話していると言うと、

ラティルは、

その言葉は正しいと答えました。

 

アイギネス伯爵夫人は、

「えっ?」と聞き返すと、

ラティルは、

今、プレラ皇女は子供だから、

思いつくまま言ったのだろうけれど

大きくなって、

今回のことを伝え聞いた時に、

自分がプレラのために

しばらく側室たちを

遠ざけていたという話を聞けば

心を痛めないからと説明しました。

 

アイギネス伯爵夫人は、

ラティルの予期せぬ言葉に

少し感動しました。

どうやら皇帝が、

一番目の皇女を嫌っているという

以前の噂のなごりのようでした。

 

その数日後。ラティルはついに

カルレインを訪ねました。

ところが、彼と話をしてみると、

意外にも、カルレインは、

クラインと偽の未来を見せる怪物との

取引について知っていました。

 

ラティルは、自分が見たのが

カルレインとの

偽の未来ではなかったことを

努めて隠していたので、

その事実を知って驚き、

飲んでいたコーヒーを

半分吐き出すところでした。

 

ラティルはハンカチで

口元を拭いながら、

なぜ分かったのかと尋ねました。

カルレインは、

色々な状況を当てはめて知ったと

答えました。

 

ラティルはすでに拭ったコーヒーを

拭い続けるふりをしながら

カルレインの顔色を窺いました。

ラティルは、

彼が気分を害したのではないかと

思いましたが、

意外にも彼は淡々としていました。

 

見かねたラティルは

怒っていないのかと

大っぴらに尋ねると、

彼は笑いながら首を横に振り、

クラインには腹が立つけれど、

ご主人様が、

自分との偽の未来を見なくて

良かったと思っているので、

彼に八つ当たりはできないと

答えました。

 

ラティルは、カルレインの話を聞くと

異端審問官事件が起きたせいで

しばらく押さえていた好奇心が

再び湧き起こりました。

 

一体、カルレインは、

偽の未来を見せる怪物を通じて

何を見たのだろうか。

 

翌日の夜10時。

どうせこうなったついでに、

ラティルは、ずっと気になっていた

カルレインとの偽の未来を

確認することにして

怪物を訪ねました。

怪物はラティルを見るや否や

恐怖に震え、牢屋の壁に張り付き

近づこうとしませんでした。

 

時間が経ったせいで、

ラティルの怒りは、

ほとんど解けていましたが、

わざと怒りが解けていないふりをして

怪物自身、何を間違ったのか

知っているようだと

無愛想に皮肉を言いました。

 

怪物は体を丸めて

ロードは、あまりここに来ないし

ロード以外に、

自分と話をしてくれる人もいないのに

この狭い所に

閉じこめられているだけなので 

とても窮屈だったと

不機嫌そうに答えました。

 

ラティルは、

確かに、怪物だって、

小さな牢屋にいれば窮屈だろうと

同意しました。

自分も小さな部屋の一室に入って

数ヶ月を耐えろと言われたら

大変だろうと思いました。

 

ラティルが、

大変だっただろうと理解を示すと

怪物は驚いて目を丸くしました。 

もしかして、

外に出してくれるのかと、

怪物は、突然やってきた幸運に

両手を合わせました。

 

ところがラティルの配慮は

友達を捕まえて来て、

隣の牢屋に一緒に入れてやると

いうものでした。

期待外れの返事に、

怪物は顎を落として

何も答えられませんでした。

 

ラティルは、

その困惑した表情を見ると

咳払いをし、冗談だと言い直すと、

その点については

別に話をしようと言いました。

 

ブスッとしている怪物に

ラティルは、こっちへ来いと

手を差し出しました。

そして、今回は、

前に自分が見せてくれと言ったのを

きちんと見せてくれと要求しました。

 

カルレインさんとの

未来のことですよね?と尋ねると

怪物は、グズグズ近づいて来て

ラティルと手を取り合りました。

まもなく薄暗い牢屋が消えて、

他の風景が広がりました。

ラティルは驚いて息を吸いました。

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カルレインが見たがらないものを

わざわざ見に行くなんて、

ラティルも悪趣味だと思います。

偽の未来は偽の未来に過ぎないので

そろそろ見に行くのを止めたらどうかと

思いますが、

ゲスターの時のように、

偽の未来を通して、

隠している本性がバレる分には

見に行くのも悪くないと思います。

 

アイギネス伯爵夫人の

実の家族より深い

ラティルへの愛情に泣けました。

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