自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 987話 外伝 96話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ ラトラシルの特異な能力

f:id:myuieri:20210206055100j:plain

 

987話 外伝96話 ラティルはゲスターの心の声を、つい口にしてしまいました。

◇言っていないのに◇

ランスター伯爵は、

ひどく驚きながらも、

自分は、

そんなことを言ったことがないと

ひとまず、言い逃れをしました。

ラティルも、つい腹立ちまぎれに

言ってしまったことを

後になって気づき、

口を固く閉ざしました。

 

ランスター伯爵は

ラティルがたじろぐ姿を見て、

彼女も、何かを確信して

言ってるわけではないと思い

ほっとしました。

 

ランスター伯爵は、

どういうことなのか。

誰がそう言ったのかと

鋭く尋ねました。

 

ラティルは、

衝動的に言葉を吐き出したことを

後悔しました。しかし、

一度、口にした言葉は戻らないので

もうどうにでもなれと思い

「あなたが言った」と嘘をつきました。

 

ランスター伯爵は目を細めて

そんなことはないと反論しました。

ラティルは、

ランスター伯爵が酔っ払った時に、

そう言った。

覚えていないのかと尋ねました。

ランスター伯爵は

覚えていないと答えました。

ラティルが、

忘れてしまったようだと指摘すると

ランスター伯爵は、

忘れていない。そんなことは、

最初から言っていなかったと

反論しました。

 

ラティルが、

違う。確かにそう言ったと

いくら言い張っても、

ランスター伯爵は、堅固な岩のように

びくともしませんでした。

むしろ、ラティルが言い張るほど、

ますます視線が鋭くなりました。

ラティルは訳もなく

ビクッとしましたが、

鋭い視線を避けませんでした。

 

ラティルとランスター伯爵は

互いに一歩も譲らず、

相手の目を探りました。

二人とも、自分の話は隠して

相手の話だけを聞きたがりました。

 

しばらくして、

自分の能力がばれるのではないかと

心配したラティルは、

自分が、これを知った方法の

何が重要なのか。

ランスター伯爵が、側室たちに

病気を広めようとしたことの方が

重要なのではないかと

話を変えました。

ランスター伯爵は、

そんなことは言っていないから

知った方法が重要だ。

自分が言わなかったことを

どうして言ったと言い張るのかと

尋ねました。

ラティルは、

あなたが言ったからと答えました。

ランスター伯爵は、

そんなことはないと反論しましたが、

ラティルは、

あなたが違うと否定しても

自分は聞いたと言い張りました。

 

懸命に言い張った効果が現れたのか。

ついに、

ランスター伯爵の瞳が揺れました。

ラティルが、

あれほど確信に満ちて言ったので、

自分は、本当に酔った勢いで

本音を打ち明けたのか。

そんな記憶は確かにないけれど

あの日、確かに酔っ払ってはいたと

訝しみました。

 

ランスター伯爵が動揺すると、

ラティルは安堵し、

とにかく、自分は、

ラナムンの肩を持つために

あなたを別宮に送ったのではないので

そのことで誤解して

傷つかないでほしいと

本論を強く押し通しました。

そして、

戻って来てはいけないのかと

先程より沈んだ声で尋ねました。

 

しかし、ランスター伯爵は

鼻で笑いながら、

自分が戻って来た途端、

側室の誰かが、

運悪く病気にでもなったら、

ロードは、また自分を疑うだろう。

それなのに戻って来いと言うのかと

尋ねました。

ラティルは、

何を言っているのか。

あなたが、したのでなければ、

あなたを疑わないと答えました。

 

しかし、ランスター伯爵は、

アトラクシー公爵が、

自分の仕業だと言って

偽の証拠を作れば、

また自分を別宮に送るのではないかと

言い返しました。

 

ラティルは、

そんなことはしないと

何度も言いましたが、

ランスター伯爵は、完全にラティルを

信頼できないようでした。

ラティルが

本音を読むことを知らないので、

引き続き自分の計画について

言い逃れしようとしました。

 

ラティルは、

さらに話をしようとしましたが、

腹立ちまぎれに彼を抱き締め、

行かないで。

行くなと言われたら行くな。

行かないで欲しいと訴えました。

ランスター伯爵は当惑して

口を開けたまま立ち止まりました。

ラティルは彼の懐に頭を突っ込み、

行かないと約束するまでは

放さない。

行きたければ自分を振り切って

立ち去れと言うと

ランスター伯爵は虚しく笑いました。

すると、

ラティルの頭頂部が揺れました。

 

ランスター伯爵は

ここが狐の穴の中であることを

ロードは知らなくて、

どこかへ立ち去れと言うのかと

心から気になりました。

 

ランスター伯爵は、

ロードがこんなことをしたら

自分が離れられないということを

知っているではないかと

言いました。

ラティルは、

心が痛むから?と尋ねると、

ランスター伯爵は、

ロードの腕力が強いからと答えました。

 

その言葉を聞いて

恥ずかしくなったラティルは

彼を放り投げると、ランスター伯爵は、

倒れそうになりましたが、

幸いなことに、

彼は一瞬にして横に移動し、

バランスを取りました。

 

ラティルは沈鬱になって

彼を見ました。

ランスター伯爵はため息をつくと

ラティルの耳たぶを弄りました。

そして、

自分が離れないことを願うなら、

それにふさわしいことを

言ってくれないかと頼みました。

 

ラティルは、

誤解は解いてやった。

自分が怒ったのは、

あなたを信じられないからではなく

あなたが陰謀を企てたからだと

返事をしましたが、

ランスター伯爵は、

自分は酒の勢いで

そんなことを言ったことを信じないと

言い張りました。

 

ラティルはランスター伯爵を

嘘つきだと罵倒しました、

彼は彼女を詐欺師だと罵倒しました。

 

ラティルはランスター伯爵を

睨みながら、

行くなと言ったのだから

それでいいのではないかと

付け加えました。

ランスター伯爵は、

違う。 足りない。

あなたは自分の話を

いつも無視するのに、

どうして自分があなたの言うことに

素直に従うと思うのかと

抗議しました。

 

ラティルは、枕を持って来て、

彼の背中を叩きたくなりました。

ランスター伯爵は、

彼の陰謀がばれたのに、

その出所が不明だという理由で

瞬きもせずに、

腹黒な言い逃れをしました。

こいつは、

かましい豚のような奴だと

ラティルは思いました。

 

彼女は、

それでは何が聞きたいのかと

怒鳴りました。

ランスター伯爵は口角を上げ、

突然、ラティルの鼻を押したので

ラティルは後ろに退きました。

 

ランスター伯爵は、

よく考えてみるように。

とりあえず、別宮には行くと

答えると、

すぐにラティルを寝室に連れて行き

そのまま姿を消しました。

ラティルは、鼻の頭を

弄り回して眉を顰めました。

そうしているうちに、

遅れて、ラティルは

何かおかしいことに気づきました。

 

自分はゲスターに

別宮に戻れと言ったのであって

本宮に戻れと言ったのではないのに

なぜ、本宮に戻って来いと

自分が懇願するような

形になったのだろうか。

 

ラティルは遅ればせながら

息巻きましたが、

すでにゲスターは消えていました。

ラティルは部屋の中を歩き回り、

呆然としました。

 

しかし、ここでゲスターに

別宮に行けばいい。

ずっとそこにいてと言えば、

喧嘩は、さらに

大きくなるところでした。

 

ラティルはお腹を撫でながら

見下ろしていましたが、

グリフィンを呼び、

ゲスターが別宮に戻って来たか

見て来るよう指示しました。

 

グリフィンは、

いないのではないかと

言いましたが、ラティルは、

それでも一度見て来いと答えました。

 

しばらくして、

戻って来たグリフィンは

彼がいると知っていて

送り出したのか。

あいつが戻って来ていると

嬉しそうに報告しました。

 

ラティルは、

ゲスターが何をしていたのかと

尋ねると、グリフィンは、

狐の仮面を洗濯していたと

答えました。

 

洗濯して管理していたのかと

ラティルは一瞬、戸惑いましたが、

すぐに「分かった」と

落ち着いて答えました。

 

グリフィンは、

何か話したいことでもあれば

伝えて来ると提案しましたが、

ラティルは、断りました。

◇心が読める?◇

その頃、ゲスターは

仮面の洗濯を終えました。

彼は風通しの良いテーブルに

マスクを置いた後、

窓を半分だけ開けました。

通りかかった使用人は、

その平和な姿を見て驚きました。

使用人は、廊下を走って行き、

ゲスター様が帰って来たと

他の使用人に告げました。

 

しかし、平然とした外見とは異なり、

ゲスターの頭の中は、

ラトラシルの言葉と行動を

一つ一つ分析するのに

忙しくしていました。

 

自分が酒に酔って

計画を打ち明けたって?

酒をたくさん飲んで、酔っても

一度も失言したことのない自分が?

 

しかし、確かにラトラシルは

誰にも話していない彼の計画を

知っているどころか

確信していました。

その計画について知っているのは

その一つだけだったのに。

 

では、一体ラトラシルは、彼の計画を

どこで知ったのだろうか?

そうするうちに、ゲスターは、

いつもレッサーパンダのことを

タヌキと呼んでいたラトラシルが

ある時、突然、ランブリーと

名前を呼んだことを思い出しました。

驚いたレッサーパンダが、

どうして自分の名前が分かったのかと

聞き返すほど、突然のことでした。

ゲスターも、やはり疑問に思いましたが

ラトラシルは、

突然、話題を変えてしまいました、

 

ネイトンとクライン皇子が

衝突した時も妙でした。

クライン皇子がネイトンを攻撃し

彼が階段を転げ落ちたという状況で

誰が見ても、クライン皇子を

疑わざるを得なかったのに、

皇帝は、当然のように

クライン皇子を信じました。

彼に好感を示すために、

恩着せがましく

信じるふりをしたのではなく、

彼女はクライン王子に

落ち度がないと確信していました。

 

アニャ・ドミスが

エイレナのふりをした時も、

彼女は一人でそれに気づき、

すぐに対策を立てました。

ラトラシルが、どのようにして

アニャドミスを見抜いたのかは

依然として謎でした。

ランスター伯爵の目は

ますます細くなりました。

 

ロードごとに特異な能力がある。

自分は、ラトラシルの特異能力が

過去と関係するものだと

思っていたけれど、

他の能力もあるのだろうか。

人の考えを読むとか・・・?

 

その推測をするや否や

彼の目が大きくなりました。

しかし、ランスター伯爵は

首を横に振りました。

 

そうとは言い切れない状況も

確かにある。

ラトラシルが、

いつも考えを読んで行動していたら

自分も、あのずる賢いタッシールも

気づいただろう。

それに、今回喧嘩する前まで、

ラトラシルは、

自分がイメージ管理をしていたことも

知らなかった。

しかし、確かに疑わしい部分は

ありました。

とりあえず、騙されたふりをして

調べてみなければと思いました。

◇連れて行かれた場所◇

早い時間に夕食を終えたラティルは、

ゲスターが望む言葉を推測して

リストを作ってみましたが、

1から10まで書いたところで

頭がいっぱいになりました。

 

タッシールは、

そばでジュースを飲みながら

その姿を見ていましたが、

ラティルが首を傾げる度に

静かに笑いました。

彼から見ると、すべて誤答でした。

 

数分ほど、

途方に暮れていたラティルは

ダメだと思ったのか、タッシールに

自分が書いたリストを見せて、

あなたがゲスターだったら、

この中で、何を言われたら

感動するかと尋ねました。

タッシールは、

自分とゲスターは性格が違うので

見当がつかないと答えました。

 

ラティルは、

それでも一つだけ選ぶとしたら?

と尋ねると、タッシールは、

全部言うように。そうすれば、

そのうちの一つは

正解ではないかと答えました。

しかし、8番目に

「君がいないから私の心が寂寞だ」

と書いて、9番目に、

「君がいないから、

私の心が落ち着かない」と書いたのは

賢いと言いました。

 

ラティルは、

「え?何が?」と聞き返すと、

タッシールは、

騙されないですよと、答えました。

ラティルが

リストをくしゃくしゃにして

机に放り投げると

タッシールは爆笑しました。

 

ラティルが、

自分は真剣なんだと抗議すると、

タッシールは、

自分も真剣だ。

恋敵を助ける気はないと

言い返しました。

 

ところが、

ラティルとタッシールが、

しばらく話していた時、

どこからか、

強い視線が感じられました。

ラティルが振り向くと、

狐の仮面が立っていました。

 

タッシールは再びジュースを手に取り

ストローを噛んで両手を振りながら、

久しぶりに見ると、仮面が、

よりサラサラしているように見えると

狐の仮面に言いました。

しかし、狐の仮面は無視し、

来る途中、

5番目の皇女が4番目の皇子を連れて

湖に浮かんでいたと言いました。

その言葉を聞いて、

タッシールの余裕の微笑は

消えました。

彼はため息をつくと、ジュースを置き、

ちょっと行って来ると言いました。

 

数週間前にも、5番目の皇女は

4番目の皇子を連れて

湖に入ろうとして

失敗したことがありました。

とても幼い上、双子のように育ったため

4番目の皇子と5番目の皇女は

4番目の皇子が、

水中で息ができないことを

理解できていませんでした、

 

タッシールが急いで扉の外に出た後、

ラティルは閉じた扉を

しばらく眺めていましが、

我慢できなくなって立ち上がり

自分も行ってみなければならないと

言いました。

 

しかし、ラティルが

扉の前に到着するや否や、

狐の仮面は、気まずそうに、

嘘だから、行かなくてもいいと

教えました。

 

ラティルは扉の取っ手を握ったまま

当惑して、

狐の仮面の方へ顔を向けました。

狐の仮面は、すまないとも思わないで

手を差し出すと、

ついて来い。

代わりに他のものを見せてやると

言いました。

 

ラティルは、彼の手をさっと振り払い

抗議しようとしましたが

狐の仮面から、

芳しい洗濯石鹸の匂いが

漂って来ました。

ラティルは、

その香りをかいだ途端、

仮面を丁寧に洗って、

毛を乾かすゲスターの姿が思い浮かび、

怒りが解けてしまいました。

 

ラティルの唇が蠢くと、

狐の仮面は、

むしろ、それが気にかかり

眉を顰めながら

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは、何でもないと答えると

何を見せるつもりなのかと

尋ねました。

ラティルは

ゲスターの手を握りました。

温かい体温が感じられるや否や、

体がむやみに流される感じと共に

周囲の風景が変わりました。

 

ラティルは辺りを見回しました。

そこは、

ある広い邸宅の廊下でしたが、

とても明るかったので、

先日、行った狐の仮面の地下城では

ありませんでした。

 

ラティルの疑問に気づいたのか、

ゲスターは冷笑しながら、

ここはアトラクシー公爵邸だと

教えてくれました。

ラティルは、

本当に悪霊を放つつもりなのかと

尋ねると、

狐の仮面が答える前に、

誰かが近づいてくる音がしました。

 

足音が聞こえるや否や、狐の仮面は

ラティルを角の向こうに連れて行き

抱きしめて壁に張り付きました。

 

自分だって、百花の奴を

信じているわけではない。

 

アトラクシー公爵の、その言葉を聞いて

ラティルは目を見開きました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain

f:id:myuieri:20210206071517p:plain

タッシールに、

ゲスターが感動しそうな言葉を聞くなんて

ラティルには、

デリカシーというものがなさそうです。

 

洗濯したことまでは知らなくても

タッシールが違いに気づくほど、

洗う前の狐の仮面は、

ベタベタ感があったのでしょうか。

 

ゲスターが狐の仮面を洗う時は、

グリフィンやレッサーパンダたちを

洗う時と同じく

優しい手つきなのではないかと

思いました。

f:id:myuieri:20210206060839j:plain