自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 595話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ タッシールが仕事を任せられない理由

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595話 タッシールの部屋を訪れたラティルは、彼が倒れているのを発見しました。

◇役に立たない侍従◇

ラティルは、

急いでタッシールを抱き上げながら

宮医を呼べと叫びました。

そして、タッシールをベッドに

寝かせると、額と首筋に

指を当てました。

体温は少し高いけれど、

脈は速くありませんでした。

しかし、襟足のあたりが

湿っているので、

汗をかいているようでした。


タッシール、 しっかりして。

 

ラティルは、

タッシールの上着のボタンを

いくつか外し、手足をさすりました。

ところが、いくら待っても、

宮医どころか、入ってくる人が

誰もいませんでした。

 

ラティルは眉をひそめ、

ベッドの近くにある鐘を

激しく振りました。

3~4分ほど経ってから、

タッシールの新しい侍従が

入って来ました。

 

ラティルは、

「宮医は?」と尋ねると、

侍従は「え?」と聞き返しました。

ラティルは、

宮医を呼ぶように言ったはずだと

侍従を責めましたが、新しい侍従は、

大神官を呼ぶどころか、

ラティルが宮医を呼べと叫んだことさえ

知りませんでした。

 

ラティルの表情が険悪になると、

新しい侍従は、慌ててラティルに謝り、

自分は、他の用事で

外を歩き回っていて、

急いで戻って来たと弁解しました。

 

ラティルは、彼がきちんと

タッシールの面倒を

見ていないのではないかと思い、

怒りを覚えましたが、

まずはタッシールの面倒を

みなければならないので、

ラティルは怒りを和らげ、

宮医を連れて来るよう、

冷たい声で指示しました。

◇山積みの書類◇

タッシールの新しい侍従が

急いで出て行くと、

ラティルはタッシールの手を

ギュッと握って、

再び、さすり始めました。

その直後、宮医が息を切らして

到着しました。

宮医が

タッシールの診察をしている間、

ラティルはベッドから離れて、

新しい侍従をじっと見つめました。

彼は首を伸ばして、

タッシールを見ていましたが、

ラティルの視線を浴びると、

すぐに頭を下げました。

 

どうせ覚醒するなら、

覚醒したロードが持つ力も

持つことができればいいのに。

そうすれば、

カルレインの侍従のように、

ヘイレンを昼間に

歩き回らせることができるのに。

ヘイレンはタッシールの手足のように

動いていたけれど、あの侍従は・・・

と考えているうちに、ラティルの視線が

ますます冷たくなるのを感じたのか、

新しい侍従の頭が、

さらに下がりました。

宮医が、

タッシールの診察を終えた後になって

ようやくラティルは、

新しい侍従の後頭部から目を背け、

タッシールに駆け寄って

彼の手を握りながら、

彼の具合について尋ねました。


宮医は一歩後ろに下がると、

礼儀正しく立ちながら、

タッシールは過労だけれど、

まだ体に大きな異常が生じていない。

ゆっくり休んで、

しっかり食べれば良くなると

説明しました。

 

それから宮医は、

ラティルの顔色を一度、

ものすごい量の書類が

山積みになった机を一度、

そして、

もう一度ラティルを見ながら、

元々、タッシールは健康な体質なので

今は大丈夫だけれど、

ずっと、こんなふうに

無理をしてはいけない。

仕事を少し減らさなければならないと

忠告しました。

◇違い過ぎる◇

宮医が退いた後、ラティルは

タッシールのベッドのそばに座り、

閉じた瞼をぼんやりと見つめました。

そして、

タッシールの両手を握ったまま、

離すことができませんでした。

 

タッシールの新しい侍従に、

飲み物が必要かと

聞かれたラティルは、

彼が、まだその場にいることに

気づきました。

これがヘイレンなら、空気を読み、

医者から薬をもらって来て、

お茶も運んでくるはずなのに、

今の侍従はぽつんと立って

どうすることもできずにいました。

 

病気の人がそばにいるのに、

怒るのは疲れるので、

ラティルは飲み物を断り、

侍従に出て行くよう指示しました。

彼は、急いで扉の方へ

歩いて行きました。

 

ラティルは、その後ろ姿を

見つめているうちに、

結局、我慢ができなくなり、

 

ちょっと、待って!

 

と彼を呼び止めてしまいました。

侍従が振り向くと、ラティルは

タッシールの眠りの

邪魔にならないように、

最大限、声を押さえたまま、

彼に、きちんとタッシールを

補佐しているのかと尋ねました。

 

侍従は「もちろんです」と

答えましたが、ラティルは、

それなのに、タッシールが

このように倒れても、

何もしないのかと責めました。

ラティルは、

何度も高くなりそうな声を

必死で抑えました。

 

ヘイレンなら、

タッシールの状態が

このようになる前に手を打ったはず。

タッシールが、

そのような時間がないと拒否しても、

彼が倒れたまま

一人で放って置かれることは

なかったはず。

たとえ、ヘイレンが

席を外している間に

こんなことが起きても、

ヘイレンは、すぐに宮医を呼ぶなど、

新しい侍従より、

はるかに速く動いたはずでした。

ヘイレンと

比較をしないようにと思いながらも

彼と新しい侍従を

比較をしないわけには

いきませんでした。

 

侍従は深く腰を下げると、

自分も、あれこれ習って、

努力しているけれど、

タッシールは仕事をする時、

自分がそばにいることも嫌がる。

彼の方式で

整理して分類しておいた書類に

誰かが触れるのも嫌だと言うので、

ここに配置された使用人の数も

はるかに少ない。

自分一人で、

その多くの仕事をしながら、

タッシールの近くに行くのも

ままならないまま、

他の侍従のように、

側室の面倒を見るのは現実的に難しいと

少し悔しそうに話しました。

 

その言葉に、

腹が立ったわけではありませんが、

これ以上、話したくもなかったので、

ラティルはため息をついて手を振り

「出て行きなさい。」と指示しました。

◇仕事を任せられない理由◇

侍従が泣きながら出て行くと、

ラティルはタッシールの方へ

顔を向けましたが、

目を覚ましているタッシールを見つけて

 

気がついたの?

 

と叫びました。

 

そして、

タッシールの手を握り締めて、

 

タッシール、私が分かる?

 

と尋ねました。

 

タッシールは口の端を上げ、

 

いいえ、

一体この美しい天使は誰でしょうか?

 

と尋ねました。

ラティルは彼の額に

自分の額をこすりつけながら

笑いました。

 

タッシールは、

そんなラティルの目元と頬に

そっと触れました。

ラティルは、

彼に好きなようにさせた後、

もう一度、

体の調子は大丈夫なのかと

尋ねました。

タッシールは、

もちろんだと答えました。

 

ラティルは、タッシールが

一体何をしていたせいで

過労で倒れるまでになったのかと

尋ねました。

タッシールは「過労?」と

聞き返しました。

ラティルは、宮医から

過労で倒れたと聞いたと

返事をしました。

ラティルはタッシールの手を

もう一度つかんで

さすっていましたが、

だんだん腹が立って来ました。

 

彼女は机の上の書類を指差しながら、

あんなに書類をたくさん積んで

働いてるから、こうなった。

今後、体調が完全に回復するまでは

働かず、遊んで食べて過ごせと

言いました。

 

しかし、タッシールは

ラティルの言葉を聞くや否や

驚いて、上半身をぱっと起こし、

そんなことをしたら、

うちの商団が大変なことになると

言いました。

 

ラティルは、

タッシールの商団には、

人が何人いるのか。

タッシール一人で、

仕事を全部しなければならないのかと

尋ねました。

 

タッシールは、

商団に人は多いけれど、

自分のすべきことをするのは

自分だけだと答えました。

 

ラティルは、

それでも、仕事を少し減らしたり

延ばしたりすることは

できないのかと尋ねました。

 

タッシールは、

そんなことをすれば大変なことになる。

自分がいるか、いないかによって

利益が千差万別だと答えました。


タッシールは、

ラティルが彼の商団の財産を、

空中にばら撒けと言ったかのように

震えました。

そして、ラティルと目が合うと

タッシールは狐のように微笑んで、

それでも適当に仕事は調節する。

普段はこんなことはないと

言いました。

 

しかし、ラティルは、

今回、タッシールが倒れたと

指摘すると、彼は、

しばらく席を外している間に

仕事がたまってしまった。

けれども、

もうほとんど片付いたので、

今後は、こんなことはないだろうと

話しました。


ラティルはタッシールを

信用していますが、

彼が今言っていることは

全く信用できませんでした。

ラティルが何か言うのではないかと

心配して、言い訳しているとしか

思えませんでした。

しかし、

自分の財産がなくなると言って、

あんなにびっくりするのを見ると、

「やめろ!」と断固と命令するのも

難しいと思いました。

 

タッシールは、

皇帝も机の上に、

たくさん書類を積んでいるし、

自分より書類が多い時もたくさんある。

皇帝だって、

数日間、徹夜をすることがあるので

自分にだけ、そう言ってはいけない

言いました。

 

ラティルは、

自分も仕事が多いけれど、

一緒に仕事をする人も多い。

けれども、タッシールは

あれだけの量を一人で全てやっている。

だから、タッシールも

秘書を何人か置けばいいと

提案しました。

 

ところが、タッシールの表情が

また変になりました。

その表情を見ると、

ラティルは秘書ではなく

産業スパイをそばに置くよう

提案したかのようでした。

 

ラティルは、

秘書を置けと言ったのに、

なぜ、そんな顔をしているのかと

尋ねました。

 

タッシールは、ラティルに謝った後、

他の人に安心して任せられないことは、

自分が処理するのが一番いい。

自分がするのが一番完璧で

一番早くて、一番適切なのに、

あえて他人に任せる必要が

あるのかと尋ねました。

 

ラティルは、

ヘイレンにはよく任せていたと

言い返すと、タッシールは、

ヘイレンは、元々、

自分たちの商団に雇われていた人で、

アンジェス商団でも

指折り数えるほどの人材だと

説明しました。

 

ラティルは、そのような人を、

もっと連れて来ればいいと

提案しましたが、タッシールは

そんな人が必要なだけいれば、

本当にいいと思う。

父親も思い切って、

ヘイレンを自分につけてくれたと

返事をしました。


ラティルは、今の侍従は、

あまりキビキビしていないので

もう少し気の利いた人に

変えた方がいいのではないかと

提案しました。

しかし、タッシールは、

ロープ程度で十分だ。

気が利いて頭がいいのに

信頼できない人よりは、

むしろ適当に使え、あまり意欲もなく、

気が利かないロープの方がいい。

それで、彼をそばに置いたと

返事をしました。

 

ラティルは、タッシールの口を

一発殴りたいと思いました。

過労で倒れた人に、

過労にならないよう、

色々アドバイスしているのに、

タッシールが、

これも嫌だしあれも嫌だし、

全部ダメだと言うので、

彼を心配している気持ちが、

微かな苛立ちに変わって行きました。

しかし、病気の人に

怒ることはできないので、

ラティルは彼の上半身を押さえつけ、

横になって休むように。

少しでも仕事を減らすよう努力しろと

言いました。

 

タッシールは

「そうします」と返事をすると、

ラティルがそれ以上、

自分を説得しなくなったので、

満足そうに目尻を下げ、

それから訳もなく

ラティルの手の甲に、

そっと触れながら

ところで皇帝は、

何の用事でやって来たのか。

状況を聞いたところによれば、

自分が倒れているのをロープが発見して

皇帝を呼んできたわけではなさそう。

ということは、

皇帝が自分を訪ねて来て、

自分が倒れているのを

発見したということだから、

自分に用事があったのだと思うと

指摘しました。

 

確かにタッシールに用事があって

訪ねて来たのだけれど、

過労で倒れた人に

そんなことを言われて、

ラティルの良心は、

大きな衝撃を受けました。

彼女が口をポカンと開けて、

タッシールをぼんやり見つめていると

彼は、ラティルの手の甲を撫でながら

どうしたのかと尋ねました。

 

ラティルは、

すぐには答えられませんでした。

 

ただ、あなたの顔を見に来たのです!

 

と言い逃れをして、

彼の面倒を見るという狡猾な考えが

思い浮かびましたが、

しきりに良心が、それはダメだと、

大声で叫んでいました。

 

そうしているうちに、ラティルは

タッシールの笑い声を聞いて、

ぱっと正気に戻りました。

タッシールと目が合うと、

彼はラティルの本音を見抜くような

笑みを浮かべながら、

大丈夫、分かっている。

結婚の問題で来たのではないかと

尋ねました。

 

ラティルは、

どうして分かったのか。

ロープはタッシールに、

そのような情報を

知らせてくれるようには思えないと

聞くと、タッシールは

色々あるからと答えました。

 

そして、タッシールは傲慢に笑うと

ラティルを探るように見つめながら

皇帝が、結婚を断る方法を知りたいのか

それとも、側室たちの反発なしに

結婚を受け入れる方法を

知りたいのかは分からないと言うと

ラティルは、

知っているはずだと言い返しました。

しかし、タッシールは

知らないと言いました。

 

全部、分かっているくせにと

思いながら、ラティルは

眉をつり上げて

タッシールを見つめましたが、

彼は屈することなく

知らんぷりをしました。

 

なぜ、タッシールが

あえてそのように振舞うのか

分からないまま、ラティルは

断る方法を探していると答えると

タッシールはニヤリと笑い、

承諾するのは難しいけれど、

断る方法はとても簡単だと

答えました。

 

ラティルは、

本当に断るのは簡単なのか。

どうやって断るのか。

意外と国民は結婚を望んでいるし、

大臣たちも、自分たちの利益が

かかっている者たちは

気乗りしていないようだけれど、

そうでない者たちは、

結婚が国益だと思っているので、

この状況で結婚を断れば

反発されるに違いないと話しました。

 

あっという間に

タッシールのペースに

巻き込まれたラティルは、

タッシールの顔色を窺って

言えなかったことを、

ペラペラ吐き出してしまいました。

話し終わった後になってようやく、

心の中で悲鳴を上げましたが、

すでに、全て打ち明けた後でした。

ラティルはため息をつき、

素直にタッシールの返事を待ちました。

 

しかし、タッシールは、

簡単だと言いながらも、

すぐには答えませんでした。

代わりに、彼は

片手で自分のイヤリングを触りながら

このタッシールが皇配になるなら、

皇帝は結婚しない方がいい。

しかし、他の側室が

皇配にならなければならないのなら、

むしろ皇帝は、

結婚する方がいいと思うと答えました。

その言葉に、ラティルは驚きました。

タッシールの目は、

半月の形に曲がっていました。

彼は、ラティルに、

自分を皇配にする気はあるかと

尋ねました。

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自分が皇配にならないのなら、

ヒュアツィンテと

結婚した方がいいと言うタッシールに

うんうんと頷いてしまいました。

以前に比べると、ラナムンも

かなり存在感が出て来ましたが

皇帝と共に国事を行うには

経験値が少なくて力不足だと

思います。

あらゆることに対する経験値が豊富で

頭脳明晰なタッシールが

皇配に一番、ふさわしいと思います。

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