自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作64話 マンガ 73、78、79話 あらすじ ゴミの味のするスープを飲まされた側室たち

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64話 狙われたのはクラインだと気づいたラティルでしたが・・・

◇スープにはスープ◇

ゲスターは、

誰かに薬を飲ませるような人ではない。

ラティルは彼を信じましたが、

人の本性は信じませんでした。

 

いくら善良な人でも

怒ることはあるし利害関係はあるもの。

ゲスターは何度も

クラインに侮辱されたので

一瞬、カッとなって自分を守るために

このようなことをしたのかもしれない。

もしくは、ゲスターを利用して

自分が利益を得たいと思った

他の側室の仕業かもしれない。

 

悩んだ末、ラティルは料理長を呼び、

数日前に作ったような

キノコスープを作るよう

密かに指示しました。

料理長は、腐っていなくても

すえた味のするスープを

作ってきました。

ラティルはそれを飲むと

舌なめずりをし、

ゴミ箱の味がすると言って頷きました。

 

ラティルに

褒めてもらえたと思いながらも

料理長は

少し、もやもやしていましたが

彼女に

感謝の気持ちで一礼すると

部屋から出て行きました。

 

ラティルが何をしているか

理解できないサーナット卿は、

スープをどこに使うのか

尋ねました。

ラティルは説明する代わりに

ニヤニヤしながらスプーンを振り、

確認したいことがあると

言いました。

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◇怯えるトゥーリ◇

クライン様の所へ行くスープを

ラナムン様が飲んだけれど、

その中に、何かが入っていた。

 

毒なのか、下剤なのか。

 

それを飲んで、

ラナムン様の身体がおかしくなった。

 

幸いにも、ラナムン様は

数口しか飲まなかったけれど

陛下が腹を立てて、

ほとんど残っているスープを

持って行った。

 

ハーレムで働いている宮廷人たちは

暇ができれば集まり、

スープについて

ひそひそ話をしました。

 

なぜ陛下は

スープを持って行ったのか?

 

何が入っているのか

調べようとしているのではないか。

それが分かれば

ラナムン様を治療できるのかも。

 

スープを調べれば分かるのか?

 

自然と噂話を

耳にするようになったトゥーリは

恐怖に襲われていました。

 

ラナムン様が薬を飲んで

それを陛下が持って行った・・・

 

ラナムンは、

功臣であるアトラクシー公爵家

長男でした。

ラティルは、側室たちに

非常に甘い態度で接するけれど、

即位するや否や、

父親が最も大切にしていた側室を

幽閉し、

皇位を巡って争った異母兄を

処刑させました。

ラティルは

穏やかに振舞うことが多いけれど

少しでも過ちを犯せば

相手を切ってしまうような性格なので

そんな人が

スープを持って行ったと聞けば

トゥーリは

怯えるしかありませんでした。

 

それでも、トゥーリは

証拠があるわけでもないし、

何の薬が入っていたか

分かるだけだと考えました。

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◇噂の出所◇

ハーレム全体を騒がせている

ラティルとラナムン、

キノコスープの噂の出所は

ラティルでした。

 

ラティルの命令通りに

噂を流した侍従長は、

それが良い方法とは思えず

1人ずつ呼んで

尋問した方が良かったのではと

慎重に聞きました。

彼は、

ラナムンが飲んだ薬が何なのか

正確に知りませんでした。

それが分かっていたら

ラティルが

穏便に物事を処理しようとするのを

理解できるはずでした。

けれども、ラティルは

ラナムンのために

その話はしませんでした。

 

侍従長は、今回のように

穏便に済ますことで

再び同じことが繰り返されることを

心配しましたが、

ラティルは、そうなったら

その時のことだと思うと言って

侍従長の肩を軽く叩き、

ラナムン以外の側室を

集めるように頼みました。

そして、もう一つ

頼みごとをしました。

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◇犯人捜し◇

それから約30分後、

ラティルは自ら

カリセンへ行く名目について

悩んだ末、

そろそろ側室たちが

集まっている頃だと思い

ハーレムへ向かいました。

予想通り、部屋の中には

側室たちと侍従たちが

全員、集まっていました。

 

カルレインは

いつものように無表情。

クラインは欠伸をしていました。

人が多いせいか

ゲスターは居心地が悪そうにしていて

大神官は明るい笑顔で

タッシールと、

冗談を交わしていました。

大神官がタッシールを治療したことで

2人はすぐに親しくなったようでした。

そして、部屋の片隅に置かれた

テーブルの上には、

銀色の丸い蓋で覆われた

何かがありました。

 

ラティルが現れると、

側室たちと侍従たちは

挨拶をしましたが、

ラティルは手を軽く振って

挨拶を省略しました。

そして、部屋の中が静かになると、

ラティルは厳しい表情をして、

誰かがラナムンのスープに

何かを入れたことを

話し始めました。

 

以前、誰かがゲスターに

石を投げつけた時も、

ラティルは側室たちと

宮廷人たちを集めて

小言を言ったので、

彼らは、ここへ来る前に

彼女がスープの話を

持ち出すと予想はしていましたが、

実際に、その話が出ると

彼らの顔は暗くなりました。

 

石を投げるのも危険だけれど

食べ物に毒だか何だか

得体のしれない物を入れるのは

本当にひどいことなので、

腹が立った時は

異母兄まで処刑させるラティルが

どう出るかわかりませんでした。

 

ラティルはタッシールを呼び、

銀の蓋を開けさせました。

そこには

スープの入った器がありました。

一度はスープについての

噂を聞いたことのある彼らは、

そのスープが

ラナムンの飲み残したスープだと

思いました。

これは、

ラティルの意図したことでした。

 

片手で蓋を持ち上げていた

タッシールは

なぜ、自分に蓋を開けろと言ったのか

見当がつかない様子で

ラティルを見ました。

彼女は、返事をする代わりに

扉の外で待機している侍従に

目配せをしました。

彼は、5本のスプーンを持ってきて

テーブルの上に広げました。

タッシールは、まさかという目で

ラティルを見ました。

彼女は、順番に2口ずつ飲むように

命令しました。

ラティルの言葉に

人々がざわつきました。

 

見守っていた宮廷人の一人が

 

陛下、あの中には・・・

 

と勇気を振り絞って言いましたが

ラティルが、無表情で

 

あの中に何が入っているか

知っているの?

私は知りませんでした。

 

と言ったので、彼は黙りました。

ここで反論すれば

自分が犯人にされると思い

彼は、後ろに下がりました。

 

再び、ラティルはタッシールに

2口だけ飲むように命令しました。

ラナムンも2口だけ飲んだけれど

死ななかったから大丈夫だと

言い添えて。

 

大丈夫だと言いながらも

大丈夫でない話に

人々の顔が真っ青になりました。

現在のラナムンが

どのような状態か分からないので

死んでいない状態が何なのか

容易に見当がつきませんでした。

その一方で、

ラナムンに毒を盛った犯人が

分からないラティルが

八つ当たりをして、

他の人々にも罰を下すつもりだと

考えていました。

 

しかし、タッシールは

しばらく何かを考えた後、

かすかに笑って、

すぐに2口飲みました。

カルレインも躊躇うことなく

2口飲みました。

 

クラインは、

噂が本当なら、

自分も被害者になるところだったのに

なぜ?

と悔しそうな顔をしていましたが

言われた通り、2口飲みました。

 

クラインの次は

大神官がスープを飲みました。

そして、ゲスターの順番が来ました。

ラティルは、

ゲスターがスープをすくう間、

彼の侍従や使用人たちを

鋭い目で見ました。

 

トゥーリは、

ラティルの冷たい視線を

誰よりも強く感じていました。

自分の心臓の音が

隣の人に聞こえるのを恐れて

彼は息もできないほどでした。

 

本当に、あそこにあるスープが

自分が薬を入れたスープなのか。

噂になっている状況を聞けば

犯人は自分でした。

クラインの所へ行くはずだったのに

使用人たちが交換したために

ラナムンの所へ行ったスープ。

本来の計画通り

クラインがスープを飲んでいたら、

事はこじれなかったのに。

ラナムンの所へ

薬を入れたスープが行ったために

すぐに、ばれてしまいました。

 

どうしよう・・・

 

爪を噛みそうになるのを

意識して防いでいる時、

トゥーリは、ゲスターが

スプーンですくったスープを

ゆっくりと口へ運ぶのを

見ました。

 

坊っちゃんがあれを飲んだら

ダメなのに・・・

 

ゲスターがスープを口に入れて

顎を閉じた瞬間、トゥーリは

これ以上、我慢できなくなり

口を開きました。

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◇静かな村◇

数日前、百花繚乱の団長の百花は

交通の便の悪い、とある村で

黒魔術師が捕まったという報告を

聞きました。

その時、

ラティルは席を外していたため

そのことを彼女に話すことなく

宮殿を去らなければ

なりませんでした。

必要なら、

後で彼女に報告すればよいので

まずは捕まえたという

黒魔術師の確認を

することにしました。

 

昔は黒魔術師が珍しくなかったけれど

今は、ほとんどいなくなりました。

散らばったり隠れたりしているので

彼らを探すのは

容易ではありませんでした。

黒魔術師が現れたと言って

騒ぎになっても、

質の悪いいたずらだったり

誰かが濡れ衣を着せられることが

大半でした。

 

それなので、百花は

小さな村まで行ってはみたものの

そこに現れた黒魔術師が

本物だとは期待していませんでした。

ところが、村の入り口に立った百花は

奇妙なほど、

重苦しい静寂を感じたために

このことが思っていたより

簡単なことではないことに

気づきました。

百花が連れて来た2人の聖騎士も、

顔をしかめて

周囲を見回しました。

 

村はとても静かでした。

日常的な騒音はもちろん、

鳥の鳴き声も、虫の声も

何も聞こえませんでした。

その上、歩き回る人も

いませんでした。

 

聖騎士の1人が、

村に入っていいか分からないと

小声で呟くと

百花は慎重に頷きました。

 

少し気が進まないという騎士に、

百花は、ひとまず、

黒魔術師を捕まえた団員を

探すと言いました。

危険なことが起きたら

彼は印を書いていたはずでした。

まず、彼らは

村の近くを見ることにしました。

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計画通り、

クラインが薬を飲んでいたら

ばれなかったのにと

トゥーリは考えましたが、

たぶん、クラインが飲んでも

ラナムンと同じことが

起ったのではないかと思います。

もしかしたら、

ラナムンの時より、

もっと大騒ぎになったかも。

しかも、クラインは

カリセンの皇子で、

現皇帝の弟なので

下手をすると国家間の問題にまで

発展した可能性もあります。

知らず知らずのうちに

ゲスターにそそのかされたとはいえ、

トゥーリは、

スープに薬を入れるべきでは

なかったと思います。

そして、

おそらくゲスターは

トゥーリが

スープに薬を入れたことを

知っているのに

素知らぬ振りをして

スープを飲んだり、

本当は腹黒なのに

ラティルの前では

可愛いふりをしたりと、

かなりの役者だと思います。

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