自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

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ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作72話 あらすじ 下女になって宮殿に入り込もうとするラティル

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72話 手に入れたばかりの仮面をラティルが使う時がやって来ました。

◇宮殿へ入る方法◇

仮面が作れる別の顔は

一つだけだろうか。

ラティルは仮面を付けては

剥がすを繰り返し、

仮面の正しい使い方を

見つけようとしましたが

容易ではありませんでした。

他の機能があるかないかは

分かりませんでしたが、

他に用途が見つかりませんでした。

 

ラティルは少しがっかりしましたが、

別の顔になれるだけでも、

使い道は十分だと

その気持ちを振り切りました。

この仮面の用途はすごくて、

敵が騒ぎを起こしてまで

手に入れようとしても

おかしくないと思いました。

それ以上の価値がないからといって

がっかりするのは欲張りでした。

 

その時、

窓の外から騒々しい音が

聞こえてきました。

ラティルは万が一のため、

仮面をかぶって窓際に近づき

カーテンを開けると、

兵士たちが群がって歩き、

行きかう人々の顔を

確認しているのが見えました。

素直に応じる人は

顔だけ確認して帰しましたが、

断る人は、強引に

捕まえたりもしました。

 

自分と近衛騎士(ソスラン卿)を

探していると、

ラティルは、直ぐに理解しました。

ラティルが訪れたことを聞いた

レアンが

指示を出したと思いました。

偽者はレアンの側の人なので

彼女が指示を出したとは、

考えもしませんでした。

 

ソスラン卿は無事に出発しただろうかと

考えていると

視線を感じた兵士が

顔を上げてラティルを見ました。

ラティルは視線を避ける代わりに

兵士をじっと見ていました。

 

兵士は、

ただ見ているだけの人と思ったのか、

直ぐに頭を下げて、先ほどのように

通りがかる人を捕まえました。

 

ラティルは、

カーテンを閉めて部屋へ戻ると

ベッドに座りました。

 

レアンには簡単に会えそうもない。

どうやって宮殿に入り込もうか。

こっそり宮殿に忍び込んで

レアンに会う?

棄却、明らかにばれる。

 

ラティルは宮殿の中に詳しく

護衛兵の交代時間まで

把握していたので、

こっそり入って、

こっそり出てくること自体、

難しくなかったけれど、

そのように入れば

レアンに会うのは難しいと

思いました。

 

レアンは、今にも国を

亡ぼすような反逆罪を犯しました。

そして、彼は唯一の同母兄なので、

ラティルが

決して善良な気性ではないことを

知っていました。

おそらく、彼は自分の周りに

しっかり護衛を置いていると

思いました。

 

次にラティルは、

宮殿には毎日のように

商人が訪れるので、

商人に偽装して

入るのはどうかと考えましたが

レアンにばれると思いました。

 

最大限無難に、誰も気にせず、

偽者の顔をして歩き回っても、

誰も関心を持たない・・・

 

と考えていた時、

ラティルの頭の中に

下女として入る案が浮かびました。

 

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◇下女になる準備◇

宮殿でいつ下女を雇うのか、

どのような仕事で雇うのか、

下女を雇う際に、

どのような点を重点的に見るのか

ラティルはよく知っていました。

 

報酬が良い上に、

勤務環境が良いので、

宮殿で働きたがる人は多いけれど

いざ雇われても、

権力者に憎まれたとか、

思ったより業務が楽でないとか、

貴族と皇族に囲まれているので

彼らの気に障らないよう

気をつけるのが大変だとか、

見てはいけないものを見たという理由で

辞める人も多く、

3カ月に1回、下女を採用していました。

ラティルの知る限り、

その日は近づいていました。

 

決心するや否や、

ラティルは短期間で

下女に入って出て来る準備を

始めました。

 

まずは、下女を選ぶ採用担当者が

好みそうな内容の履歴書を作り、

人がたくさん行き来するような場所を

歩き回りながら、

知人と呼べる人を作りました。

身分証明書は、

潜行のために、すでに作られた

様々な身分証を持っていたので、

そのうちの一つを選びさえすれば

問題ありませんでした。

 

当然、ラティルは書類審査に合格し、

2日後に面接に来るようにと書かれた

合格証書を受け取りました。

 

ついに全ての準備が終わった後、

ラティルは、

できるだけきれいで無難な服を買って、

それを着ると、

面接会場へ歩いて行きました。

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◇偽皇帝シェイト◇

黒魔術師は?

偽皇帝の質問に、騎士は

まだ見つかっていないと

答えました。

偽皇帝は眉を吊り上げながら

 

思ったより、上手に逃げるのね。

 

と呟くと、騎士は

黒魔術師は、ずっと隠れていたからと

当然のように答えました。

 

偽皇帝はかすかに笑いました。

確かに黒魔術師たちは

ずっと隠れて生きていたから

上手に逃げることができるけれど、

今、彼らが探そうとしているのは

黒魔術師ではなく、本物の皇帝で、

皇后の娘として生まれ

温室の中の草花のように

宮殿の中で美しく育ちました。

タリウム

四方を兵士で囲んでいる強力な国なので

長く逃げ続けることはできない。

数多くの人が探し回れば

見つかると思いました。

 

偽皇帝はサーナット卿のことを

尋ねると、騎士は、

人を送ったので、

直ぐに戻って来るのではないかと

答えました。

 

偽皇帝のシェイトは

鏡の中の自分を見て、

 

偽物と会う前に探さないと。

 

と心を込めて呟きました。

 

外から騒がしい音がしたので、

シェイトは窓際に近づき下を見ると、

下女たちが何人か集まって

笑いながら移動していました。

 

騎士は、

今日は下女を選ぶ日で、

その日から1週間は

こんな風にうるさいと説明しました。

 

その言葉を聞いたシェイトは

低い声で下女と呟くと、

口元に笑みを浮かべました。

彼女は、

 

そちらへ来るかも。

 

と言うと、執務室を出て

面接会場へ真っ直ぐ歩いて行きました。

 

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◇すでに出発した◇

その時刻、ラティルの命を受けた後、

休まずに移動して、

早くメロシー領地に到着した近衛騎士は

すぐに領主の城を訪れ、

サーナット卿はどこにいるか、

陛下が急な命令を下したと告げました。

幸い、偽皇帝が送った人や噂は、

ここまで流れていないようでした。

ところが、サーナット卿は

すでに、前日出発したとのこと。

近衛騎士は驚きました。

途中で行き違いになったのだと

思いました。

 

メロシー領主は心配そうな顔で、

ここから宮殿までの道のりは

かなり長いので

息子がどこに行ったのか

見当もつかない。

昨日、

ずっと忙しく馬を走らせていたら

すでに、

遠くまで行っているかもしれない。

緊急事態なら、人を出そうかと

提案しました。

 

このままでは、偽皇帝側の人が

サーナット卿に会う確率が高くなる。

それは絶対に駄目なので、

近衛騎士は素早く一礼した後、

城を後にしました。

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◇面接◇

ラティルが面接会場に入ると

20人くらいの人が

ひそひそと話をしていました。

ラティルが入って来ると

同時に彼女の方へ顔を向けましたが

すぐに、自分たち同士の話に

戻りました。

 

ここにいるのは皆、

書類審査に合格した人たちで、

そのうち何人採用されるかわからず、

皆、お互いを

ライバルだと思っているので

知り合いとだけ話しているようでした。

ラティルは、壁の隅の椅子に座り

面接官が来るのを待ちました。

 

担当官吏が2人の助手を連れて

待合室に入ると

部屋の中は静かになりました。

ラティルは、

官吏が自分に気づかないことを

分かっていても、イライラして、

足の指を動かしました。

幸いなことに、担当官吏は

志願者たちをちらりと見ましたが

ラティルの方へは視線も与えず、

 

宮殿で働くのは非常に栄誉なことだ。

そのためには、

それなりの覚悟と才能が必要だ。

1人ずつ奥の部屋に入り

面接を受ける。

全員採用することもあれば

全員落とすこともある。

隣にいる人がライバルと考えないで

自分の実力を伸ばせばいいと思う。

 

と説明しました。

 

担当官吏が奥の部屋へ入ると

1人の助手が付いて行きました。

もう1人の助手は、扉の前に立ち、

中の状況をうかがっていました。

そして、担当官吏が合図をすると

手帳を取り出し、

誰かの名前を呼びました。

すると、見かけは

裕福な家の令嬢のような

金髪の女性が

威風堂々と中へ入って行きましたが

3分も経たないうちに、

真っ青になって出て来ました。

 

彼女とずっと話をしていた女性が

どうしたのか、何を聞かれたのかと、

尋ねましたが、

金髪の女性は、

話してはいけないと言われた、

自分で中に入って確かめてと

答えました。

 

あの中で、どんな話をするのか、

他の志願者たちは、

突然緊張して

ブルブル震え始めました。

一方、ラティルは

担当官吏から、

どのような方法で志願者を絞り出すか

聞いていたので、

緊張することなく、

ぼんやりと座っていました。

 

ラティルの偽名バネッサは

9番目に呼ばれました。

彼女は、

あまり自信満々に見えないように、

かつ、落胆しているようにも

見えない態度で立ち上がり、

適度な速度で扉に近づきました。

助手は、疑いもせず扉を開き、

ラティルは、

わざと緊張した様子を見せるため、

両手を握りしめて中へ入りました。

ところが、

ラティルは面接室に入るとすぐに

自分の予想していた状況が

完全に外れたことに気づきました。

面接官が座るべき席には、

官吏ではなく、

貴族の令嬢のように着飾った

偽皇帝が座り、面接官は

その隣に気まずそうに座り、

助手は壁の隅にいました。

ラティルは表情を震わせないように

全力で顔の筋肉を制御しました。

 

偽のラティルは

自分が皇帝であることを隠したまま

座っている。

彼女は、ラティルが

下女として潜入して来ることを

予想していたと

ラティルは考えました。

 

ラティルは、偽物が

剣術の実力だけでなく

頭の使い方も

自分にかなり似ていることに

気づきました。

一体、どこから

あのような女性を連れて来たのか、

ラティルは兄の胸倉をつかんで

真面目に聞いてみたいほどでした。

顔は似ているどころではないので、

もしかしたら、向こうにも

顔を変える仮面が

あるのかもしれない。

古地図に「3」と書かれていたので

そのような仮面が

いくつかあるのかもと考えました。

 

とにかく、ここで自分が

偽皇帝を見て反応したら、

彼女は自分が

偽の志願者であることに気づくと

ラティルは考えました。

貴族は皇帝の顔を見る確率は

高いけれど、

平民はそうではありませんでした。

 

担当官吏に指示され、

ラティルは、

面接を受ける人と同じくらい

緊張した様子を見せながら

指定された椅子に腰かけました。

すぐ向かい側に、

偽皇帝の顔が見えました。

ずっと黙っていた偽ラティルの視線が

真っ直ぐ、ラティルに注がれました。

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偽皇帝は、

ラティルが宮殿という温室の中で

草花のよう美しく育ったと

言っていますが、

これまでの彼女の行動を見れば

決して軟な性格ではないと思います。

もっとも、ラティルが

下女として来ることを

見抜いているように

ラティルと性格も似ている偽皇帝なら

彼女が弱いだけの人間でないことを

知っているのでしょうね。

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