自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 310話 外伝 48話 ノベル ネタバレ 先読み カイを刺した犯人の黒幕

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外伝48話 モテは宮殿の近くでシーシーを見かけました。 

◇再会◇

モテが近づいてくるので

シーシーは、にっこり笑いながら

ピョンピョン飛び跳ねました。

 

モテは、お使いのため

ここへ来たと話すと

シーシーは乳母と一緒に来た、

常時泉の村へ

シーシーを探しに来たのが

乳母だったと話しました。

 

モテはシーシーと話しながら

彼女の様子を見ました。

以前より少し瘦せたけれど

ずっと明るく幸せそうなので

モテは安心しました。

 

いつまで、ここにいるのかと

シーシーに聞かれたモテは

長居はしないと答えた後

泊っている旅館を

差し示しました。

シーシーもベルディ子爵夫人の家を

教えました。

 

シーシーは

ソビエシュのことも話したいと

思いましたが

シーシーは公式には

廃位皇后の娘で、

ソビエシュの実の娘でないため

宮殿を行き来する時に

他の人々に傷つけられることを

心配したソビエシュが

シーシーはベルディ子爵夫人の

養女の身分で遊びに来ることと

他の人に、その話をしないように

シーシーに口止めしていました。

 

モテは口が軽くありませんでしたが

シーシーは

ソビエシュの希望通りにしました。

けれども、

このまま別れたら

ベルディ子爵夫人のことを

教えてくれたモテに悪いと思い

近いうちに会った時に

詳しい話をすると

モテに言いました。

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◇父と娘◇

シーシーが言ったことを

気に留めていなかったモテでしたが

まもなくシーシーは

使いと馬車付きの招待状を

送って来ました。

 

手紙は馬車の中で読むようにという

指示があったので

モテは馬車に乗り込み

シーシーからの手紙を読みました。

 

手紙には

 

あなたには

話さなくてはいけないと思い

許可をもらった。

びっくりさせるために

わざと馬車の窓を

開けられないようにしているけれど

理解してね。

来たらすべて話します。

驚かないでね。

 

と書かれていました。

 

シーシーの字から嬉しさが

にじみ出ているので

モテは良かったと思いました。

こんなに大きな馬車を

送ってくるくらいだから

よく暮らしているだろうと

思いました。

 

なぜ、あの乳母だという女性が

村で娘を探したいと言って

騒いでいたのかは

わかりませんでしたが・・

 

馬車が止まると

誰かが扉を開けてくれました。

馬車の外で

髪は黒真珠、

ドレスは白真珠で飾った

人魚姫のようなシーシーが

待っていました。

 

モテが馬車から降りると

シーシーは彼女の腰に

抱きつきました。

 

馬車が出て行くと

シーシーは

2人でいる時は

使う必要はないと言って

モテの帽子を後ろに垂らしました。

シーシーはモテに会えるのが

ただただ嬉しいようでした。

 

モテは周りを見回すと

全く同じ場所ではないけれど

似たような所へ

来たことがあるような気がしました。

 

それはどこだっけ?

 

と考えていると、シーシーは

 

人魚姫ではないけれど

似ているね。

他の人には内緒ね。

あなたにだけ話したかった。

 

と言いました。

 

モテは、シーシーが

何を言っているのか

わかりませんでした。

その時

 

この子が君の友達か?

 

と低くて暗いけれど

聞きやすい声が聞こえてきました。

皇帝の声のような気がしました。

 

モテは慌てて

帽子を目深にかぶりました。

 

シーシーがお父様と呼びました。

東大帝国の皇帝には

子供がいないので

皇帝ではないと思い

モテは緊張感がなくなりました。

 

モテは帽子を

目深にかぶりすぎたので

相手の足首くらいしか

見えませんでした。

それが礼儀正しくないと

思われたのか

シーシーの父親だと言う人が

 

なぜ、君の友達は

あんなに顔を隠しているのか。

怪しい友達ではないのか?

 

と呟きました。

 

シーシーは、それを否定し

モテに帽子を脱いで

挨拶をするように

言いました。

 

モテは、躊躇いました。

シーシーの父親なら

自分の父親である可能性が高い。

顔を見せても大丈夫かなと

思いました。

 

けれども、モテは

シーシーの父という人の顔が

気になりました。

 

シーシーが娘になったのなら

年齢も性別も違う自分を見ても

今更、自分の子だとは

言わないと思いました。

 

モテはゆっくりと帽子を下ろして

頭を上げました。

その瞬間、

シーシーの父とモテは

大きく目を見開きました。

 

モテは、向かいに立っている人が

東大帝国の皇帝だったので、

シーシーの父は、

向かいに立っている子供が

驚くほどラスタに似ていたからでした。

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◇追跡◇

その頃、

じっとしているのに

犯人の位置がわかることに

感嘆しながら、

パルアン侯爵は慎重に

犯人を追跡していました。

 

そして、

ついにパルアン侯爵は

廃屋に犯人の気配を感じたので

立ち止まりました。

 

彼は廃屋の周りを一周した後

逃走路、隠れる場所までの距離を

目分量で確認した後

塀を乗り越えて

廃屋の中へ入りました。

 

居間に犯人はいましたが

パルアン侯爵は

すぐに近づかず、

ひょっとして誰かが

訪ねてくるのではないかと思い

柱の後ろに身を隠していました。

 

しばらくすると

覆面を被った人が

あたりをキョロキョロ見回した後

廃屋の中へ入り

犯人に近づきました。

 

その人は、

カイが無事に皇居内を

歩き回っていることを指摘して

子供相手に

任務を遂行できなかった犯人を

責めました。

 

犯人は、

確かにナイフで刺したけれど

刺した感じがしなかった。

その後、護衛が来たと

言い訳をしました。

 

覆面の人は

 

そんなことはありえない。

カイ皇子は魔法薬の実力は

優れているけれど

魔法の腕は良くない。

 

と言いました。

 

パルアン侯爵は

笑いをこらえきれず

肩を震わせました。

カイの魔法の腕が良くないと言う

覆面の男をバカだと思いました。

 

ラリはものすごい魔力を元に

恐ろしい魔法を

ドンドン使うタイプ。

カイはラリほど

魔力が強くないけれど

誰よりも細かく魔力を調整し

応用できるタイプでした。

 

また、見た目は

2人の性質そのままに

ラリは攻撃的魔法を

カイは補助的魔法を

持っているようだけれど

パルアン侯爵は

カイが補助系統の魔法を

どのように使って

攻撃的に運用するのか

見たことがありました。

 

カイの能力は水で

自分の身体の一部を

一瞬だけ水に変えられる

特技がありました。

 

そんな子供を

魔法の腕が良くないと言うなんて

パルアン侯爵は

呆れてしまいました。

 

犯人は、次の機会に

必ず任務を遂行すると言いましたが

覆面の人は

今後、カイが

1人で外出することはないので

次の機会はないと言って

犯人を殺してしまいました。

 

パルアン侯爵は

死体を確認することなく

犯人を殺した、

もう一人の犯人を追いました。

 

犯人は路地裏に入るかと思いましたが

覆面を外した後

出口が6か所ある路地に

停めておいた馬車に乗り

別の路地へ入って行きました。

計画的な犯行だと

パルアン侯爵は思いました。

 

彼はすぐに宮殿へ戻り

カイにこのことを知らせ

 

犯人は共犯者に殺されたこと。

彼が共犯者を大公と呼んでいたので

リルテアン大公ではないかと思う。

 

と伝えました。

 

カイは、エルギ叔父が

自分を殺す理由がないと言いました。

 

パルアン侯爵は

 

犯人たちの狙いは

皇子様だけのようだ。

皇子様のことだけ話していた。

 

と伝えました。

 

カイは、

何を考えているか丸見えだから

そちらの方がムカつくと

言いました。

 

パルアン侯爵が帰ると

カイはソビエシュに

このことを報告するため

東宮へ向かいました。

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◇グローリーエム◇

ソビエシュは

一瞬、グローリーエムと

名前を呼びそうになりましたが

無理矢理、表情管理をしました。

グローリーエムとそっくりな

正確に言えば、ラスタと同じ顔の

もう1人の少年を

思い出したからでした。

 

ソビエシュはモテに

年齢を尋ねると

彼女は16歳と答えました。

 

年齢が近いので

ソビエシュは

やはりアンだと思いました。

 

同じ年ごろの少年より

小柄で背が低いけれど

昔、きちんと食事を

取れなかったせいだろうと

無理矢理、納得しました。

 

ソビエシュは

シーシーとアンを

交互に見ているうちに

少し離れた木の根元に

腰を下ろしましたが

震える心を

抑えることができませんでした。

 

最初からソビエシュは

シーシーが

グローリーエムでない可能性が

高いと思っていました。

 

けれども、もしかしたら

グローリーエムかもしれないので

シーシーに

優しくしてあげようと思いました。

けれども、アンを見てしまうと

シーシーは

グロリーエムではないという気が

しました。

グロリーエムは

あのアンという子供と

似た雰囲気なのではないかと

思いました。

 

シーシーは

自分がお姫様だったことに

驚いたのではと

モテに話していました。

 

ソビエシュは涙が出そうになり

目元を抑えました。

 

モテは驚いたと答えました。

 

シーシーは

正確に言えばお姫様ではない、

悲運のお姫様について

聞いたことがあるかと

モテに尋ねました。

 

彼女は、

高価な服がしわくちゃになることも

気にせず

木の根元に座っている

ソビエシュを横目で見ながら

頷きました。

 

富川主の妻はモテに

童話を読むように

何度も悲運のお姫様について

話をしました。

モテが、他の話はないのかと

言うほどでした。

 

母親は、もしやと思い

その話をわざとしたのだと

モテは思いました。

 

おそらく本当の悲運のお姫様は

自分だろう。

そして、あそこにいる男は

実父であることは不確かだけれど

自分の父だろうと思いました。

 

実父だとしても

実母を廃位させて

塔に閉じ込めたのは

あの男でした。

 

人々から悪口しか言われない地位へ

実母を上げながら

守れなかった人。

世の中で最も強い権力を

持っているのに

何も守り抜くことが

できなかった人。

 

ラスタ皇后は自殺したと

聞いていました。

 

会ったこともない実母に

今さら愛情は湧きませんでした。

モテにとって実母は

常時泉の養母でした。

 

けれども、ソビエシュと自分が

ずっと家族でいるためには

彼は実母を守るべきだったと

モテは思いました。

 

モテは

10年以上経った今でも

暗くて寂しい重圧に苦しんでいる

麗しい皇帝に

心の中で話しかけました。

 

急に実母を愛さないように

急にあなたのことを

憎むわけではない。

この話が

自分の話ではないように思うし

あなたに愛情は湧かない。

 

シーシーは生みの親を見つけて

とても喜んでいるし

ソビエシュはモテを見て

衝撃を受けた顔をしていましたが

最後まで知らんぷりをしていました。

 

モテはみんなのために

黙っていることにしました。

 

シーシーは

急に暗くなった皇帝とモテを見て

仏頂面をしていました。

 

モテは、数日前に

兵士に殴られて頭が痛いので

先に帰ると言いました。

 

モテは

宝石を探してあげようとした時に

騎士に殴られた部分をこすると

縮こまっていたソビエシュは

身をすくめました。

 

モテは、彼の視線を感じましたが

気づかないふりをして

シーシーに馬車を呼んで欲しいと

頼みました。

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◇剣と共に暮らす◇

旅館へ戻るや否や

モテは荷造りをしました。

 

どうして、もう荷造りをするの?

 

帰って来たケルドレックが

呆れて尋ねると、モテは

自分が廃位になった

お姫様だったのかと

聞きました。

 

ケルドレックは驚いて

半歩後ろに下がりました。

 

モテは、シーシーが

その席にいたと話しました。

 

ケルドレックは

何が恐ろしいのか

わからないけれども

この状況自体が恐ろしく

モテを恐ろしい表情で見ました。

 

モテは

 

シーシーは元気に過ごしていて

とても幸せそうに見えた。

お姫様の身分には戻れないけれど

本当の家族が見つかって

嬉しそうだった。

私は、お父さんとお母さんを

愛しているから

シーシーの席に欲はない。

廃位された皇女として暮らすより

剣と共に暮らした方がいい。

けれども、皇帝が

私の顔を見たので

念のため、隣の町へ行きます。

用事が終わったら

そこへ来てください。

 

話し終えたモテは

急いで旅館の階段を降りました。

 

モテは、馬の手綱を握ると

馬は風のように走りました。

モテはこらえていた涙を流し

 

こんにちは、お父さん。

 

と言いました。

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カイはナイフで刺された時

自分の身体を水に変えたので

ケガをせずに済んだのですね。

 

ラスタは、子供を

皇子、皇女に

したがっていました。

ソビエシュは

ナビエが不妊だと信じていたので

ラスタとの子供を

どうしても跡継ぎにしたいと

思っていました。

 

だから、皆の反対を押し切り

ナビエを追い出してまで

ラスタを皇后にしましたが

彼女に権力を持たせたことで

ラスタは罪を重ね

最終的に

塔に閉じ込められ自殺しました。

 

ソビエシュが、

ラスタの子供は

皇子、皇女になれないことを

納得させ

彼女が側室の時から

彼女の行動をしっかり監督し

ラスタの子供を

後継者にしようとしなければ

モテは母親と一緒に

暮らせたのではないかと

思います。

 

エルギ公爵が復讐のため

色々と画策しても

ソビエシュが

自分勝手な行動をしなければ

モテは母親と暮らせたのではと

思います。

 

実の父母への思慕は

断ち切れるものではありませんが

養父母に愛されて育ったことが

モテにとって

せめてもの救いかなと思います。

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