自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 原作 7話 あらすじ マンガ 7話、8話 トゥーラはアトラクシー公爵の次男と髪の毛をつかみ合うほどの喧嘩をしていた。

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7話 皇帝になる野望が目覚めたラティルでしたが・・・

 

◇皇帝暗殺◇

ラティルは2年間

忙しい日々を送りました。

 

レアンを教えていた教育陣が

そのままラティルに移されました。

レアンが幼い頃から

受けて来た教育を

ラティルは短時間で

受け継がなければならないため

教師は、より厳しくならざるを

得ませんでした。

 

けれども、ラティルは

不満を言うことなく

全ての日程をこなしました。

トゥーラに負けたくなかったし

彼の母親のアナッチャの期待を破り

手に入れた機会を

逃したくありませんでした。

 

思いのほか

ヒュアツィンテも役に立ちました。

時間に余裕ができると

彼のことを思い出したので

彼を思い出さないためにも

ラティルは勉強に邁進しました。

 

しかし、兄のレアンに会うために

1か月間、神殿に滞在していた

ラティルは

皇帝が宮殿内で暗殺されたと

知らせを受けました。

 

すぐに宮殿に戻るように言われ

ラティルはサーナット卿と共に

できるだけ早く馬を走らせ

首都へ戻りました。

 

突然知らされた父の暗殺は

悲しいというより

信じられませんでした。

 

しかしラティルは

宮殿に戻るどころか

首都へも入ることができませんでした。

 

トゥーラが兵士を使って宮殿を占領し

ラティルを

捕まえようとしていることを

それ以前に、

彼女が治めていた

衛兵が教えてくれたおかげで

ラティルはトゥーラに捕まらずに

首都を離れることができました。

 

ラティルは

サーナット騎士団長の

父親が領主をしている

近くのメロシー領地へ

ひとまず避難しました。

そこで数日を過ごした後

ラティルは

もう少し詳しく

状況を知ることができました。

 

サーナット騎士団長は

トゥーラ皇子が

皇帝の遺体を利用して

親皇帝派の動きを止め

遺言を捏造したと報告しました。

 

ラティルは、トゥーラが

領主と高位貴族を呼んで

忠誠を誓わせようとするだろうと

言いました。

 

サーナット騎士団長は

時間稼ぎはできない。

トゥーラ皇子が

中立派を手懐ける前に

できるだけ早く

事態を覆さなければならないと

言いました。

 

騎士団長がいないので

宮殿の近衛騎士団と軍隊は

誰も統率できていませんでした。

 

ラティルが集結できる兵士は

トゥーラよりも多いけれど

彼の所に皇帝の遺体があり

首都内で皇位争いの戦争を起こせば

国民からの信頼が落ちると

彼女は考えました。

 

トゥーラの野郎は、

いつか問題を起こすと思っていた。

 

ラティルは心の中で

呟きました。

 

彼女は、最も勢力の大きい

アトラクシー公爵を

説得しなければならないと

言いました。

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◇どちらに味方するか◇


皇帝が暗殺されたので

貴族たちは大騒ぎしました。

 

ラティルを支持する人たちは怒り

トゥーラを支持する人たちは

歓呼の声を上げました。

 

しかし貴族の中で

最も勢力が大きいのは親皇帝派で

最も混乱に陥っているのも

彼らでした。

 

皇帝が暗殺されたことに

衝撃を受けたものの

誰の肩を持つべきか

誰を助けるべきか

事態を傍観すべきか

すぐに決定しなければ

なりませんでした。

復讐と真相究明は、その後でした。

 

国と国民のためには

新しい皇帝が必要だけれど

譲位まで、

まだ、かなり時間があると考え

のんびりと皇太女の成長を

見守ろうとしていた親皇帝派は

突然の知らせに

簡単に決定を下すことが

できませんでした。

 

正統性はないが

準備されている皇子と

正統性はあるけれど

準備されていない皇女。

 

どちらが国のためになり

自分たちの役に立つのか。

貴族たちは損得を計算しました。

 

アトラクシー公爵家でも

このことについて

公爵は妻と議論していました。

 

意外にも、公爵夫人は

断固として

ラティルを助けると言いました。

 

公爵は、イライラしながら

部屋の中を歩き回り

 

そっとしておいた方が良い。

国のためには強い皇帝が必要だ。

心情的には

皇太女様が皇帝に上がるのが

良いと思うけれど

皇太女様が、この難関を

一人で乗り切るのを見たい。

 

と言いました。

 

公爵夫人は、

難関を一人で乗り切るのを

見たいのではなく

勝機をつかんだ方に

乗り換えたいのではないかと

尋ねました。

 

正直に言えば、そうだと

公爵は言いました。

 

公爵夫人は

 

皇太女が難関を切り抜けるのを

見守っているだけでは

彼女が皇帝になった時も

見守るだけになる。

困っている時に助けるからこそ

皇太女も自分たちを支えてくれる。

 

と言いました。

 

けれどもアトラクシー公爵は

乗り気ではありませんでした。

 

公爵夫人は

トゥーラが皇帝になっても

構わないのかと夫に尋ねました。

 

公爵は

トゥーラ皇子もラティル皇女と

同じくらい賢い。

夢想家だけれど

実戦する時に限界を感じて

短所を直すと思うと答えました。

 

公爵夫人は

皇太女は賢いし

しっかりしていると言いました。

 

けれども、公爵は

帝王学を2年しか学んでいない者が

皇帝になることが問題だと

反論しました。

 

公爵夫人は

夫の態度にため息をつきました。

 

公爵夫人は

自分たちには息子が3人いる。

子供の頃、

次男のパンクシュが

トゥーラ皇子と

髪の毛をつかみ合って喧嘩をした。

今でも仲が悪い。

 

トゥーラ皇子が政権を握ったら

うまくいけば現状維持。

うまくいかなければ

仕事上で、訳もなく仲が悪くなる。

 

ラティル皇太女が政権を握れば

うまくいかなくても現状維持。

うまくいけば

タリウム帝国で一番美男子の

長男のラナムンを

皇配にできるかもしれない。

 

カリセンでは

最初、ヘウン皇子を支持していた

タガ公爵が

ヒュアツィンテ皇帝に乗り換えて

娘を皇后にした。

自分たちの息子も皇配になれる。

と言いました。

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◇ラナムン◇

アトラクシー公爵を

引き込む方法について

サーナット騎士団長と話している時

アトラクシー公爵が

長男のラナムンと一緒に

メロシー領地へやって来たので

ラティルは驚きました。

 

ラナムンは有名でした。

 

彼は、社交界に出るのを面倒くさがり

ほとんどのパーティに

姿を現さないけれど

出席する度に、ゴシップ紙は

彼の話題一色になるし

彼に片思いをして苦しんでいる令嬢を

ラティルは

少なくとも15人知っていました。

 

アトラクシー公爵が来てくれたことに

ラティルはお礼を言うと

彼は、

自分を信じればよい、

皇太女殿下の全てを取り戻すと

親切そうに笑いながら言いました。

 

こんなに

優しくしてくれた人だったろうか。

 

ラティルは、

彼の言葉に感謝しながらも

急に彼が親しそうにするので

きまりの悪い思いがしましたが

今は、彼の助けが必要でした。

 

アトラクシー公爵は

未来の花嫁を見るかのように

ラティルを優しく見つめ

ラナムンを前に押し出し

彼女に紹介しました。

 

ラナムンは父を冷ややかに見つめ

渋々、ラティルに挨拶をしました。

 

ラナムンは社交界だけでなく

政治面にも興味がないので

ラティルは宮殿内で

彼と会ったことは

一度もありませんでした。

 

他の後継者たちは

後継者になるための勉強や

騎士団に入るための準備といって

あちこち歩き回っていますが

ラナムンは、そのようなことを

していませんでした。

 

なぜ、急にラナムンを連れて来たのか。

どうして、あんなに不満そうな顔で

付いてきたのか?

 

ラティルは不思議に思いながらも

ラナムンの挨拶を受けました。

 

すると、アトラクシー公爵は

ラティルとラナムンを

交互に見ながら

 

2人共、美しい黒髪のせいか

一緒にいる姿は

一対のおしどりのようだ。

 

と言いました。

 

いきなり、おしどりの話が出て

ラティルは驚き

ラナムンは父親を睨みつけました。

 

何?どうしたの?

 

ラティルは心の中で呟きました。

 

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サーナット騎士団長が

ラティルの側に付いていたので

本来、中立の立場の皇室近衛騎士団も

自然に、ラティルの側へ付きました。

 

アトラクシー公爵は親皇帝派を説得し

元々、ラティルを支持していた彼らも

メロシーの領地に集まりました。

 

ラティルは、商人たちを解放して

 

皇太女が席を外している間に

トゥーラ皇子が強制的に

皇位を奪おうとしている。

皇太女は武力で鎮圧できるけれど

首都に住む国民に

被害が及ぶことを心配して

未だに乗り出せずにいる。

 

という噂を首都内に流させました。

 

トゥーラは

 

皇帝が皇太女に

その地位を譲ろうとしたのは本当だ。

けれども、襲撃された後

皇太女の教育期間が

短かったことを懸念して

トゥーラ皇子を

後継者に変えるという遺言を残した。

 

とデマを流しました。

 

この噂は

ラティルの短い教育期間を

心配する人々を刺激しました。

皇帝が皇太女を

一番可愛がっていたことを

認めた上での噂だったので

もっともらしく聞こえました。

 

このような状況だったので

ラティルとトゥーラのどちらも

確実に友好な世論を

先取りすることができませんでした。

国民たちも、集まれば

誰が皇帝になるべきか

口論するほどでした。

 

首都近くの平原で

小規模な戦闘が3回行われたものの

半年経っても

対立は続いていました。

 

ラティルは

他の国を利用する計略を立てました。

 

外国人たちは

強力な隣国の君主を望まないことを

逆手に取り

彼女は近隣諸国を回りながら

自分は経験不足で

柔弱な君主であることを

わざとアピールして

全ての近隣諸国の支持を

取り付けました。

 

ついにラティルは首都を奪還し

宮殿に入り

トゥーラ皇子を監獄に閉じ込めました。

 

彼の母親のアナッチャは

裸足で飛び出してきて

 

一度だけ息子を許して欲しい。

先の皇帝も可愛がっていた息子です。

2人は同じ父を持つ兄妹です。

先の皇帝に免じて

命だけは取らないで欲しい。

 

と哀願しました。

 

涙でめちゃくちゃになった姿は

とても可哀想でした。

 

人々は、

ラティルがトゥーラを許さなくても

彼を殺すことはないだろうと

思いました。

 

トゥーラと一緒に

監獄に閉じ込められた側近たちも

 

女帝は慈愛に満ちた存在だ。

厳しく処罰しても

監禁程度で終わるから

恐れなくて良い。

生きていれば、自分たちが

後日、策を講じる。

島流しになったら

そちらにトゥーラの側の人々を

集結させて

脱出の準備をする。

執権中に少しでも隙を見せたら

すぐに世論を掌握し覆す。

 

と言って、トゥーラを慰めました。

 

まず、ラティルは

アナッチャを

元の場所へ連れて行くように

静かに命じました。

 

一週間後、

ラティルは悩んだ末

トゥーラの処刑と

アナッチャの幽閉を指示したので

人々は驚きました。

 

トゥーラを始めとして

主導的に皇帝の遺体を隠したり

ラティルに刃を向けた者は

処刑あるいは身分を降格されました。

 

決定を下す前は

悲しみに満ちた表情をしていましたが

口から出る命令は剣のようでした。

 

人々はレアンとラティルへの

大賢者の予言を思い出しました。

 

この皇女は覇王の素質を持っている。

この皇女様が政権を取ることになれば

たくさんの血が流れるけれど

タリウム帝国は、さらに発展する。

 

ファイ歴517年春。

トゥーラ皇子の勢力を整理し

先皇帝の遺体を取り戻して

葬儀を行ったラティルは

19代皇帝としての基盤を

完全に固めた後

戴冠式を行いました。

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ラティルの頭の中には

タリウム帝国同様に

異母弟が反乱を起こした

カリセン帝国のことが

思い浮かんでいたと思います。

 

ヒュアツィンテにとっては

ヘウンは異母弟だけれど

トゥーラは異母兄の上、男性。

 

同じ政権争いでも

ヒュアツィンテよりラティルの方が

分が悪いと思います。

 

そしてヒュアツィンテが

ヘウンを殺したことも

ラティルの頭の中に

あったかもしれません。

政権を確固としたものとするために

ラティルは厳しい処罰を

下すしかなかったのではと

思いました。

 

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