自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作238話 あらすじ ラナムンは対抗者でありえない

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238話 ギルゴールは、対抗者の剣をアイニに渡してしまいましたが・・・

◇混乱◇

首都の繁華街を歩き回っていた

ギルゴールの頭の中は、

混乱に満ちていました。

本当に対抗者は3人なのか。

剣が故障したのか。

それとも、

自分が誤った情報を得ていたのか。

 

ギルゴールは、

わざと対抗者の剣を

持って来ませんでした。

皇后ともなると、

簡単に他国へ移動できないので、

剣を持った彼女の行動を監視した後、

取り戻すつもりでした。

皇后の情報を引き続き聞くために、

皇帝夫妻の近くにいた侍従を

自分の部下にもしました。 

 

ギルゴールは、

もう一度、邸宅に行き、

サディが来ていなければ、

ラナムンの所へ行こうと思いましたが、

意欲のない怠け者の彼は、

自分の他に対抗者がいると知れば

間違いなく「良かった」と言って、

あるかどうかすら分からない

小さな正義感さえも

ふわふわの布団の中に入れて

安心すると思いました。

 

ギルゴールは、

ロード候補の皇帝に

会いに行かなければならないと

思いました。

再び、ドミスに会うために

心臓が狂ったように

走らなければならないと思いました。

◇リスト◇

その時刻、

ラティルはカルレインと共に、

対抗者が現れたらどうすべきか、

どうやって対抗者を探し出すかを

話し合っていました。

 

カルレインは、

ラティルのそばを離れていた時に

手に入れた、

神殿に集められた、

対抗者候補の子供の名前が

書かれたリストを見せました。

その中には、

神殿で過ごさなかったようだけれど、

アイニの名前がありました。

 

彼女は、カルレインのこととなると、

理性よりも感情を

優先させていたけれど、

元々、賢い人なので、

何の根拠もなしに、

自分が対抗者だと主張するはずがないと

ラティルは思いました。

そして、彼女は、リストの中に、

意外にもラナムンの名前を見つけたので

驚きました。

しかし、カルレインは

ラナムンには正義感がなさそうなので

対抗者である確率は低いと

淡々と述べました。

 

ラティルは、

ラナムンにも正義感が

あるかもしれないと反論して、

例を出そうとしましたが、

特に、思い浮かびませんでした。

 

「ほらね」と言っているかのように

頭を下げたカルレインを見て、

ラティルは、心の中で、

最善を尽くしても、

ラナムンの正義感を

見つけられなかったことを

彼に謝り、

再びリストを調べました。

◇対抗者の性格◇

昼食時に続き、夕方にも、

ラティルは時間を作って

カルレインに会い、

対抗者についての話を聞きました。

 

対抗者は正義感が強いけれど、

一般的に考えられているような

善良な性格ではない。

対抗者は「多数の人」を優先するので

例えば1000人の人を救うために、

100人の人が立っている橋のロープを

切ったりするなど、

「少数の人」を

犠牲にすることができる。

 

それを聞いたラティルは、

やはり自分が対抗者ではないかと

真剣に尋ねましたが、

カルレインは、何が面白いのか、

笑い出しました。

そして、対抗者は

子孫のために、

現世の人を取り除いたこともある。

犠牲にすべきグループに、

自分が含まれていても同様だと

話しました。

 

ラティルは、

対抗者は正義感のせいで

頭がおかしくなっている。

対抗者の世話を受けるには、

ひとまず、多数のグループに

属する必要があると思いました。

 

彼女は、自分とは少し違う。

自分は多数を優先するのではなく、

自分にとって大切なものを優先すると

話しました。

 

その極端な性格のおかげで、

ずっと対抗者は

ロードに勝ち続けて来たけれど、

それに比べて、夢の中のドミスは

人に被害を与えるのではないかと

ブルブル震えながら、

いつも彼女自身が損をして生きている。

吸血鬼を操るには、

か弱すぎるのではないかと

ラティルには思えました。

 

対抗者の話は、

ギルゴールがしてくれたのかと、

ラティルが尋ねると、

カルレインは、

少しビクビクしていましたが、

素直に「はい」と答えました。

そこで、ラティルは

カルレインもギルゴールも、

歳をとっているからと、

からかいましたが、

年齢のことを言われるのが嫌なのか、

カルレインは、返事を避けて、

視線を落としました。

 

ラティルは、くすくす笑いながら、

ラナムンには、

正義感がないように見えるけれど、

彼が対抗者かどうか

確認すると言いました。

すると、カルレインは、

ラナムンが本当に対抗者だったら、

ラティルに彼が殺せるかと尋ねました。

 

年齢のことで

カルレインをからかった仕返しを

されていると思ったラティルは、

ラナムンが、

自分の立っている橋のロープを

切ってまでも、

他の人を助けると思うかと尋ねました。

◇実験◇

ずっと自分を避けていたラティルが

突然、自分を訪ねて来たかと思うと、

 

橋の上に立っている時に、

後ろからゾンビの群れが

走って来るのを想像して。

 

と深刻に質問してきたので

ラナムンは当惑しました。

 

カルレインは、

ラナムンが対抗者のはずはないと

言いましたが、ラティルは、

表向きは怠惰で、

自己中心的な美男子だけれど、

実は心の中は、

利他的かもしれないと考えました。

 

ラティルに、

とりあえずやってみてと言われたので、

ラナムンは渋々承知しました。

 

ラティルは、

橋の向こう側に、

逃げた人が20人いると言いました。

すると、ラナムンは、

その人たちの位置を

変えてはいけないかと尋ねたので、

ラティルは、

やはりラナムンは違うと思いましたが

とりあえず、

その位置を想像するようにと言いました。

彼は、やむを得ず頷きました。

ラティルは、話を続けました。

 

ラナムンは足が遅いと、

ラティルが言うと、

自分は走るのが速い。

数秒で橋を渡れると反論しました。

すると、ラティルは、

ラナムンは足を怪我しているので

ゾンビたちを引き離して、

橋を渡ることができない。

彼が橋を渡る頃には、

ゾンビたちも

一緒に到着すると言いました。

それに対して、ラナムンは、

ラティルが否定的な事ばかり言うと

不平を漏らしましたが、

ラティルは、そのような状況で、

ラナムンはどうするのかと尋ねました。

彼は、その頃には、

自分は死んでいるはずなので

選択権はないと答えました。

 

ラティルは、

橋の向こうにいる人を助けるために、

橋のロープを切ることはあるかと

尋ねました。

 

ラティルは、こんな質問だけで、

対抗者を選り分けることはできないし

対抗者を見分けるには、

ギルゴールの持っている

対抗者の剣が必要だと

知っているけれども、

ラナムンが、一つでも

対抗者らしくない

返答をしてくれれば、

気が楽になりそうでした。

 

しかし、ラナムンは、

自分は諦めない。

とりあえず最大限走る。

生きる可能性を諦めて、

橋のロープを切ったりしないと

答えました。

 

ラティルは、

橋の向こう側の人たちが

皆、死んでしまうのではないかと

尋ねましたが、ラナムンは、

自分が走れば、彼らも走ると

答えました。

しかし、ラナムンは

自分が何か悪いことを

言ったのではないかと、

少し心配になりました。

けれども、ラティルは、

生きるためには、

必死にならなければならないと言って

微笑みました。

自分の命を大切に思っているラナムンは

絶対に対抗者ではないと

ラティルは思いました。

◇忘れっぱなし◇

ラナムンの返事に満足したラティルは

浮かれながら、

本宮へ向かって歩いていると、

ハーレムをほとんど出た所で、

ゲスターが、ラティルを追って、

後ろから走って来ました。

 

どうしたのかと、尋ねるラティルに

ゲスターは、息を整えた後、

寂しそうに大きな目を開くと、

なぜ、ラティルは、

自分に関心を持ってくれないのかと

尋ねました。

ラティルは、

その言葉の意味が分かりませんでしたが

ゲスターが、

雨に濡れた猫のように、

彼女を眺めていたので、

理由は分からないけれど、

自分が悪かったようだと思いました。

 

続いて、ゲスターは、

ラティルが自分のことを

全く考えていないのかと

尋ねたので、彼女は、

彼が怪しい行動を見せたことについて

聞こうと思っていたことを

思い出しました。

ゲスターの所へ行って、

聞こうと思ったけれど、

タッシールと大神官が一緒にいたので

聞くことができず、

その後も、

問題が立て続けに起こったので、

すっかり忘れていました。

 

まさか、ゲスターは

ラティルが何か聞いてくるのを

待っていたのか。

それよりも、

彼女が話したいことがあるのを、

なぜ、知っているのか。

あの時、ラティルは

寝ているふりをしていたけれど、

ゲスターは、それを知りながら、

知らないふりをしたのかと

考えました。

 

いずれにしても、答えは同じなので

ラティルは、忘れていたと言って、

ゲスターに謝りました。

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ラナムンは対抗者なのに、

それを知らない、

ラティルとカルレインの言葉が

笑えます。

彼らとギルゴールに、

怠惰で正義感がないと

けなされるラナムンが哀れです。

それでも、ラナムンは

皇配になるために、

対抗者としての使命を

受け入れようとしていることを、

まだ、ギルゴールは

知らないのですよね。

ラナムンへ植え付けられた

不名誉なイメージを、

ラナムン自身が

払拭してくれればいいのですが、

そうなった場合、

ラティルとラナムンの関係が

どうなるのか気になります。

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