自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち ネタバレ 先読み 原作240話 あらすじ 新たな皇配候補

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240話 会議場にギルゴールと血人魚が現われました。

◇血人魚の目的◇

海藻の間に姿を現した彼らは、

宝石と金属製の服を着た、

神秘的な雰囲気のある人々でした。

会議場全体が青くなり、

扉は海藻になり、

波の音が四方から聞こえてくるので、

人々はざわつきました。

そして、入って来た人たちの耳は

美しい水かきのように見えました。

ラティルは、彼らの中の何人かに

見覚えがあり、そのうちの1人は

ティトゥという名前であることを

思い出しました。

前に見た時は、

人間のような耳をしていましたが

血人魚であることをアピールしたいのか

彼も人魚のような耳をしていました。

そして、特に神秘的で威厳のある

中央にいる男は、

顔を見たことがないけれど、

他の血人魚たちが、

彼を取り囲んでいるところを見ると

彼らを統率していた、

あの髭を生やした支配者だと

ラティルは、推測しました。

今は、彼は髭を剃っていました。

 

彼らは人々の視線を受けながら

中央を歩いて来たので、

月楼の使節団は避けました。

しかし血人魚たちは、

使節団を気にすることなく、

ラティルだけを見ていました。

そして、

支配者とラティルの目が合うと、

彼は口角を上げ、

周りの人たちを見回すと、

自分たちは、人魚だ。

人間の方たちと会えて嬉しいと

挨拶をしました。

 

人々は驚き、ざわつきましたが、

ラティルは、

彼らは血人魚だから、

人魚と区別しろと言っていたのに、

どうして自ら詐称しているのかと

心の中でブツブツ言いながら、

眉を顰めました。

 

しかし、

その場にいた人々の多くは感嘆し、

中には目頭を赤くする人もいました。

伝説の中に出て来る、

神秘的で、

元々良いイメージのある人魚が

突然現われたので、驚いたけれど

童話が現実になったと

考えているのではないかと

ラティルは思いました。

 

再び、サーナット卿が、後ろで

「バキッ」という音を立てたので

ラティルは、

ちらっと、そちらを振り返りました。

彼は驚いていませんでしたが、

眉を顰めていました。

 

ひとまず、騒ぎが収まると、

血人魚の支配者は

ラティルに声をかけました。

彼女はサーナット卿から支配者へ

視線を移しました。

風が吹いていないのに、

彼の髪は、水中にいるかのように

波打っていました。

 

ラティルは、

急に人魚が現われて

びっくりしたと言って、

彼らに初めて会ったふりをしました。

支配者は、

ラティルから3歩ほど離れた所まで

歩み寄ったので、

近衛騎士たちが警戒しましたが、

ラティルは、彼らに

じっとしているようにと、

目で合図をしました。

そして、彼女は支配者に、

なせ、ここへ来たのかと尋ねました。

彼は、微妙な目でラティルを見ながら、

ラトラシル皇帝の名声が、

人魚の世界にも広く知れ渡っていると

言いました。

 

ラティルへの称賛の言葉に、

彼女だけでなく、

他の人々も少し戸惑いました。

ラティルは、即位してから日が浅く

失政をしていないけれど、

良い政治をしていると言うには

曖昧でした。

ラティルの名声が

海の世界にまで広がったと、

海上国家の人が言えば、

ひどいお世辞を言うと

笑うところでしたが、

人魚が言ったので、

人々はお世辞だと思いませんでした。

 

ラティルはぎこちなく笑い、

お礼を言いました。

その一方で、ラティルは

ギルゴールと血人魚たちが

また争うのではないかと思い、

ギルゴールを確認しましたが、

彼は、

彼らから見えない位置にいたので、

ギルゴールに気づきませんでした。

彼は血人魚に

気づいているようでしたが、

あえて、知らんぷりをしていました。

 

なぜ、

ギルゴールはじっとしているのか。

ラティルは、

心臓がドキドキするのを抑えながら、

血人魚の支配者に、名前を尋ねました。

メラディムと名乗った支配者に、

ラティルは、

急に人魚が現われて驚いたけれど、

彼らが来てくれたことを

ありがたく思うと告げました。

そして、

血人魚が来た理由は分からないけれど、

2人だけなら、

もっと気楽に話せると思う。

他の人魚たちは休ませて、

自分たちだけで話すことを

提案しました。

そして、血人魚たちが使う部屋を

侍従長に用意させようとしましたが、

メラディムは、

自分たちは疲れていないから

大丈夫だと言って、

ラティルの提案を断りました。

 

空気の読めない血人魚に、

ラティルは閉口しました。

彼女の意図を察した侍従長は、

メラディムに、

どのような用件で、

タリウムへやって来たのかと

尋ねました。

ラティルも、その場にいる人々も、

それが気になっていたので、

メラディムの言葉に耳を傾けました。

彼は、

怪物が現れていると聞いた。

自分たちは強いので、

その力が必要だと思い、

やって来たと答えました。

その言葉が終わるや否や、

タリウムの役人たちは

ひとまず拍手をしたものの、

人魚が自分たちの味方をすることが

不思議なようでした。

一方、月楼の使節団は、

他国に転がり込んできた幸運を

喜んでいないようでした。

 

しかし、

人魚を詐称した血人魚たちは、

人々の反応などお構いなく、

ラティルのことを勇猛だとか、

公平だとか、

タリウム皇帝と手を握ることができたら

人魚たちは嬉しいなど、

ありとあらゆる称賛の言葉を

並べ立てました。

 

けれども、ラティルは、

血人魚が

「ロードの味方である時も、

そうでない時も」と

言っていたのを思い出したので、

血人魚の称賛が、

本当に好意から来るものなのか、

分かりませんでした。

ラティルは、彼らともう一度、

内密に話し合おうと考えました。

 

彼女は、

海にいる彼らが陸地に来れば、

水分が不足すると思うので、

ひとまず休んでから話をすることを

提案しました。

しかし、メラディムは

またもやラティルの提案を断りました。

そして、

2つの種族が危機に面しているので、

これからは力を合わせる必要がある。

けれども、自分たちは、

人間と長く離れて暮らしてきたので、

まずは、人間の世界について知りたい。

皇帝は、まだ皇配を決めていないと

聞いたので、

自分が皇配になったらどうかと、

予想外の提案をしました。

 

自分たちの推す側室を

皇配にすることを望んでいた役人たちは

突然、現れた童話の中の存在が

皇配にしてくれと頼んだので、

当惑しました。

それでも、彼らは

何とか表情管理をしていたものの、

月楼の王子は、

それができませんでした。

彼は、ラティルと目が合うと、

嫌悪感を帯びた視線を送って来たので、

ラティルは彼をそばに置いて、

いじめるために、

留学生として

彼を受け入れたいと思いましたが、

今は、後継者争いに負けた王子など

重要ではありませんでした。

 

ラティルは、騒ぎが収まると、

メラディムに礼を言った後、

自分の結婚は、

簡単に決められることではないし、

人魚も同じだろうから、

互いに

時間を持つことにすると言って、

シャレー侯爵に、

彼らの部屋を用意するように

指示しました。

しかし、メラディムは

人間の部屋で過ごすよりも、

水の中で過ごす方が楽なので

宮殿内にある大きな湖で過ごしたいと

願い出ました。

偶然なのか、知っていたのか、

その湖は、

ハーレム内に位置していました。

ラティルは、それを認めました。

 

彼らが出て行くと、

会議場の中は、

元の色を取り戻しました。

ラティルは、どっと疲れが出ました。

◇次はギルゴール◇

月楼の使節団を

適当な客間に案内すると、

ラティルは、

全ての予定をキャンセルして、

自分の部屋に戻りました。

 

ムカつく王子の後ろで、

笑っていたギルゴールが

とても気になっていたけれど、

知っているふりをすることは

できなかったので、

彼の方を見ないようにしました。

彼女は気を落ち着けるために、

お茶を持ってくるように

頼みました。

 

なぜ、ギルゴールは来たのか。

なぜ、血人魚たちは、

人魚に偽装して、ここへ来たのかと

考えていると、

お茶を持ってきた侍女が、

月楼の護衛が、

使いにやって来たけれど、

どうするかと尋ねました。

ラティルは、

ギルゴールだと思いました。

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ラティルは、

ギルゴールと血人魚たちが

争うことを心配していましたが、

多くの人々が集まっている会議場で

争うことは、得策ではないと

ギルゴールは分かっていたと思います。

彼は、狂っていると言われていますが

感情に流されなければ、

案外、

分別のある行動をするように思います。

サディが死んだと聞いた時のように

感情が昂ると、

何をしでかすか分からない、

恐ろしさがありますが・・・

 

ラティルの周りが

ますます騒がしくなり、

このお話は、

どのように展開していくのか。

原作は、

とうとう700話を超えました。

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