自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 306話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 不気味なダガ公爵邸

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306話 ラティルとタッシール、ゲスターはカリセンへ向けて出発しましたが・・・

◇ラティルだけ知らない◇

馬車の旅は

大して辛いことがなく、

ラティルは、本を読んだり

窓の外を眺めたり、寝たりして

時間を過ごしました。

乗り物酔いもしませんでした。

 

タッシールは、

平然と書類を見たり、

自分の仕事をして過ごしました。

ラティルは、

ゲスターのことが心配でしたが、

彼は黒魔術師のせいか、

意外と馬車での移動に耐えることができ

旅は順調でした。

 

近衛騎士は、

あらかじめ予定した道筋通りに

馬車を進め、

御者台に座っていた

トゥーリとヘイレンは

馬車が止まる度に

身体を伸ばしました。

 

平和な数日間でしたが、

平和なのはラティル限定で

タッシールとゲスターは、

ラティルが馬車から降りる度に

互いに相手を攻撃しました。

 

うちのおとなしくて

素直な坊ちゃんは、

身体が弱いと言っていたけれど

乗り物酔いしないのかと

タッシールが尋ねると

乗り物酔いして欲しいみたいだと

言い返すゲスター。

 

身体が弱いふりを

することにしているなら、

もう少し、

確実にした方がいいと思う。

手伝ってあげようかと

提案するタッシール。

大丈夫、気にしないで。

と答えるゲスター。

 

気にしないわけがない。

私たちは仲良しだからと言う

タッシール。

見た目と違って、しつこいと

タッシールを非難するゲスター。

 

だから、皇帝は自分のことが好き。

見た目通りに遊んだら面白くない。

おとなしい坊ちゃんは

そうだけれどと皮肉を言うタッシール。

 

出身によって

待遇の違いはあるものの、

一応、法的には、全ての側室に、

同じ側室の身分が与えられるので

タッシールがゲスターに、

このような話し方を防ぐ術は

ありませんでしたが、

元々、ゲスターは、

誰が自分を何と呼んでも

気にしない方でした。

しかし、タッシールが

「おとなしい坊ちゃん」と呼び

馴れ馴れしく話すのは

とても気になりました。

それだけでなく、タッシールは

ラティルがそばにいる時も

ゲスターをからかいました。

その時のゲスターは、

黙って身体を小さくするだけなので、

ラティルは、

タッシールとゲスターが

とても仲が良いと誤解しました。

 

ラティルは、食事の時に、

タッシールとゲスターは

本当に仲がいい。

意外だけれど、お似合いだと

笑いながら話すと、

ゲスターは渋々笑い、

タッシールは彼の肩を抱くと、

ニヤリと笑い、

ここに来て魂の友を見つけるとは

思わなかったと、

白々しく言いました。

 

しかし、笑っているのはラティルだけ。

近衛騎士は、

馬車の中で戦っている

タッシールとゲスターを

見たことはないけれど、

ヘイレンとトゥーリが

御者台で絶えず喧嘩しているので

2人の口に猿轡でもしたくなるほど

真剣に悩んでいました。

侍従を見れば主人もわかる。

タッシールとゲスターの仲がいいと

喜んでいるラティルに、

この事実を話すべきか

困っていました。

 

数日後、

ダナサンの国境に到着すると、

馬車10台からなる商団一行が

来ていましたが、

彼らはアンジェス商団の頭と

仲が悪いと言われている

秘密の味方、

パヒュームローズ商団でした。

商団の頭は、

時計を確認しながら待っていて、

ラティル一行が乗った馬車が

近くに止まると、

中に入った人が誰なのか確認しました。

そしてタッシールが出てくると、

彼がかつらをかぶっていても

すぐに気が付き、

両腕を広げて彼に近づくと、

背中を何度か叩いて、

彼を歓迎しました。

タッシールは頭が助けてくれることに

感謝すると、頭は、

助けるのは当然とばかりに、

頼もしい表情で頷き、

馬車から降りた

ラティルとゲスターを見ました。

 

タッシールは、あの2人が

商団に紛れ込ませて欲しい

自分の友達で陛下の密使だと

紹介すると、頭は、

密使という割には

あまりにも縮こまっている

ゲスターを見て、

頼りにならないと思いましたが、

見栄を張るのに優れているラティルは

わざと堂々とした態度で

自信を持って笑っていたおかげで、

彼女を見る時は頷きました。

 

タッシールは、ラティルをサビ卿、

ゲスターをゲイミ卿という名で

紹介しました。

頭は深く関わる気はないのか、

近くに来ることなく、

頭だけで軽く挨拶をしました。

そして、タッシールに

何か大事なことをするかどうか

聞くつもりはないけれど、

絶対に騒いではいけないと

小声で念を押しました。


タッシールは、頭に

心配しないように。

仕事がうまくいけば、

おじいさんは英雄になれると

言いました。

 

側室のタッシールが

あれだけ商団の頭と気楽に接し、

ずっと「おじいさん」と

呼んでいるので、

ラティルはタッシールが

あの頭とかなり親しい間柄だと

確信しました。

その後、近衛騎士が首都へ戻ると、

一行は再び移動し始めました。

近衛騎士の代わりに、

商団の1人が御者の務めを果たしました。

そのようにして数日過ごし、

トゥーリが疲れて倒れる頃、

ついに一行はカリセンに到着し、

その後、首都へ行きました。

 

首都に到着した商団の頭は、

定宿に落ち着いた後、

公爵家に送る馬車2台を

選びました。

この2台いっぱいに積んできた品物を

全て公爵家に見せて

気に入った品物を

選んでもらうことになっていました。

 

公爵家に入る準備を終えた頭は

お風呂に入った後、

ラティルと、タッシールとゲスターに

くれぐれも気をつけて欲しい。

3人は、

今回、商団で新しく雇った人たちなので

訓練がてら、

あちこち連れて歩いていることに

している。

人とたくさん話さないようにと

重ね重ね注意しました。

 

タッシールは、

心配しないように。

おじいさんは、

いつも通りにしていればいいと

安心させました。

 

頭は頷くと、

馬車の中身をもう一度確認した後、

仕事の処理を進める秘書と

馬車を守る護衛5人、

ラティル一行を連れて

ダガ公爵の邸宅に向かいました。

 

見慣れた顔なのか、

公爵邸の前に立っていた兵士たちは

頭を見ると笑いながら

すぐに中に入れてくれました。

使用人2人が駆け付け、

一行は全員馬車から降りました。

これから彼らに案内されて、

邸宅の中に入るわけでしたが、

中が大変騒がしいので、

袖をまくり上げて

荷物を運ぶのを手伝おうとした

ラティルは、

音のする方を振り返りました。

あれこれ指示をしようとしていた

頭も、何かあったのかと思い、

立ち止まりました。

案内をしに来た使用人たちも

立ち止まったのを見ると、

急に何かが起こったようでした。

 

ラティルと商団一行は、

何もできずにじっとしていました。

そうしているうちに

警備兵数人が、

騒ぎが起きた方から門へ向かって

急いで走ってくるのが見えると、

頭は素早く彼らの1人を捕まえて、

どうしたのかと尋ねました。

警備兵は頭を振り切ろうとしたが、

顔を見て誰だか分かったのか、

立ち止まると、

また邸宅の中で死体が見つかったと

焦った様子で答えました。

「死体?」と

頭は聞き返しましたが、

警備兵は頭に

申し訳なさそうにしながらも

背を向けると、

入口を守っている

兵士の所へ駆けつけながら、

「門を閉めろ!」と何度も叫びました。

ラティルはゲスターを見ました。

彼も微妙な表情をしているのを見ると、

彼女と同じ考えをしているようでした。

頭は最初戸惑っていましたが、

一歩遅れて驚くと、警備兵を捕え、

自分たちが外に出てから

門を閉めるように。

自分たちは後で来ると言いましたが、

警備兵は断固とした態度で、

自分の腕から頭の手を下ろし、

公爵夫人が門を閉めて

出入りを禁止するように言った。

犯人が逃げるのを見たと言っていると

申し訳なさそうに告げました。

 

呆れた頭は、

自分たちは今来たばかりだと、

叫びましたが、

警備兵には、

少しの融通も利きませんでした。

彼は、頭の方から、

公爵夫人に話をすれば

何としかしくれると思うけれど、

自分は言われた通りに

従わなければならないと謝りました。

頭は嘆きながら額に手を当てました。

ラティルは、

公爵家の大きな邸宅を見上げました。

白い壁に

青色で装飾した邸宅は美しいけれど、

どこか不気味な感じがしました。

激しい風が吹くたびに

邸宅に掲げているカリセンの旗が

折れそうに揺れました。

 

ラティルは、

ドミスの前世の記憶で見た

彼女が何年も下女として働いていた

伯爵の領地を思い出しました。

その領地とダガ公爵邸は似ていました。

 

困った頭は、

両手で頭を抱えながら、

あちこち歩き回り、

警備兵たちに窮状を訴えました。

その間、ラティルは

ゲスターを自分の方に引き寄せ、

死体が「また」見つかったと

言うことは、

一度や二度、現れたのでは

ないということではないか。

もしかして、

公爵が犯人ではないかと、

とても小さな声で尋ねました。

 

公爵夫人は、

犯人が逃げるのを見たと

言っているようだけれど、

ちょうど正門を通って来た

ラティルたちは、

後ろや横までは直接見ていないので

何とも言えませんが、

この辺りを通る人を

誰も見ていませんでした。

 

確信が持てないゲスターは、

そういう可能性もありそうだと

小声で呟きました。

ラティルは目を細めて頷くと、

誤解を招かないように、

驚いた表情をして、

ゲスターの腕を掴みました。

◇2人の秘密◇

その2人の姿を、

少し離れたところで

見守っていたタッシールは、

自分たちだけが知らない

何かがあるような気がすると、

ヘイレンにひそひそ話しました。

彼は、

ゲスターを掴んで彼に囁いている

皇帝を見て頷き、

二人で秘密の話をしているようだと

返事をし、

不愉快そうな顔をしました。

そして、タッシールのおかげで

ラティルとゲスターは、

ここまで来られたのに、

なぜタッシールを抜かすのか。

あの怖がりは、

何の役にも立たないと思うと

文句を言いました。

 

しかし、ヘイレンと違い、

ゲスターを掴んで立っている

皇帝を見るタッシールの表情は

むしろ楽しそうでした。

 

当惑したヘイレンは、

何が面白くて、

そんなに笑うのかと尋ねました。

タッシールは、 

調べるのが好きだと答えました。

◇練習の成果◇

商団の頭が、

熱心に働きかけたものの、

一行は、ダガ公爵邸に一日、

引き留められることになりました。

頭は、

高価な品物がいっぱい入った

馬車を動かす使用人たちを見るのが

気に入りませんでしたが

仕方がありませんでした。

頭は、ため息をつきましたが、

タッシールに近づくと肩を叩き、

こんなことに

なってしまったことを謝り

これは一体どういうことなのかと

疑問を呈しました。

タッシールは、

彼のせいではないので大丈夫だと

言って、彼を安心させました。

頭は、

自分たちが来たばかりであることを

見た人が多いので、

明日には出ることができるだろうと

言いました。

 

そうしているうちに、

公爵家の執事が出てきて、

一行に事がこじれたことを謝り、

急に事件が起きたけれど、

犯人がまだ外に出ていないようだ。

出入り口を塞いで、

犯人を探すつもりなので、

すぐに出られると思うと

言いました。

頭は、明日には出られるかと尋ねると

執事は、もちろんだと答えました。

 

執事は、使用人たちに、

一行を客用の部屋に案内させました。

ラティルも、

ゲスターとタッシールの部屋の間に

自分の部屋を一つもらえました。

部屋の中に入ると、

ラティルはドアを閉めて、

その場から部屋を見回しました。

ダガ公爵に

会いに来るつもりだったけれど、

公爵家に1日滞在するのは

想定外だったので、

ラティルの口元が上がりました。

商団の頭には残念なことだけれど、

ラティルにはチャンスでした。

もし死体が発見されたのが

ダガ公爵の仕業なら、

彼がここにいるということでした。


ラティルは、ドアの鍵が

もう一度閉まっていることを確認し,

窓の方へ歩いて行き、

外を見回しました。

そして、

カーテンをしっかりと閉めて

鏡の前に近づきました。

 

鏡の前に立つと

「サビ」と呼ばれる顔が現れました。

ラティルはゆっくりと手を上げ、

仮面の片側に指を当てると

鏡に映ったラティルの顔が

ドミスに変わりました。

やがて、その姿は

アイニに変わりました。

ラティルの練習の成果でした。


そうしているうちに

誰かがドアを叩く音を聞くと、

サビの顔に戻りました。

基本の顔はサビで、

しっかり集中しないと、

まだ意識的に変えた顔を

維持することはできませんでしたが

公爵に会うには、

この程度で十分でした。

 

ラティルは鏡を見ながら笑い、

本当にダガ公爵が

自分の足元に

平伏すことになると思いました。

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最後に、ラティルは、

本当にダガ公爵が

足元に平伏すことになると思い

面白がりましたが、

これは、264話で、

ラティルがダガ公爵たちに

カリセンから追い出された時に

ダガ公爵に言い放った言葉です。

 

食餌鬼になったダガ公爵に

秘密裡に、

墓場から死体を掘り起こして、

与えるだけなら、

大騒ぎすることはないでしょうけれど

死体が見つかったことで

慌てふためくということは、

食餌鬼になったダガ公爵が

邸宅内にいる人を

襲っているということなのでしょうか。

そうだとすると、

パヒュームローズ商団の人たちも

邸宅に閉じ込められた状態なので

ダガ公爵の餌食になってしまうかも。

たまたま、

ラティルとタッシールとゲスターが

この場に居合わせたのは

ラッキーだったのかもしれません。

 

ラティルの前では

本性を出せないゲスターを面白がって

からかうタッシールに

ゲスターが腹を立てて、

彼に復讐をしないことを願います。

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