自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 924話 外伝 33話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ 野営地での出来事

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924話 外伝33話 現実のラティルは、なぜタッシールが知らないふりをして皇女ラティルに近づいたのか訝しんでいます。

 

◇視線◇

しかし、ラティルが一人で

タッシール疑っても、ここでは、

何の役にも立ちませんでした。

ラティルの護衛と

一行を率いる官吏は、

意外な事故で馬車が壊れて

合流することになった青年一人を

脅威とは思っていませんでした。

皇女ラティルも同じでした。

 

約30分後、

野営の準備が終わると、

皇女ラティルは馬車の外に出て、

自分用のテントの中に入りました。 

 

ラティルは、皇女ラティルが

テントの中に入る時、遠くない所で

誰かが自分を見つめる視線を

感じました。

皇女ラティルは

そちらを見ませんでしたが、

ラティルは、きっと

タッシールだろうと思いました。

しかし、現実のタッシールが

自分を見るような視線ではないと

思いました。

◇剣の音◇

眠っていた皇女ラティルが

突然、目を覚ましました。

外が暗いので、

まだ、日が昇ったわけでは

ありませんでした。

 

どういうことなのかと

ラティルが不思議に思っていると

皇女ラティルは、

短剣と長剣を持って

テントの入口の垂れ幕を

持ち上げました。

しかし、見た目には

何事もなかったようでした。

 

不寝番の兵士は松明のそばに座っていて

あちこちに、各自のテントが

散らばっていました。

馬も大きな木の近くにいて、

馬車もすべてそのままでした。

 

皇女ラティルは、

それでも緊張を解くことなく

テントの外に出ました。

不寝番の兵士は驚いて

ラティルに近づくと

何か用事があるのかと尋ねました。

皇女ラティルは、

何か音が聞こえなかったかと

尋ねました。

不寝番は、

聞いていない。

何の音だったかと尋ねました。

 

皇女ラティルは

「剣・・・」と言おうとしましたが

口をつぐんで手を振りました。

皇女ラティルは、

この近くを見回って来るので

続けていたことをやるよう

告げました。

 

危ないので一緒に行くと言って

兵士は拒否しましたが、

皇女ラティルが、

付いて来ないよう命令すると、

兵士も、これ以上

どうしようもありませんでした。

 

兵士は、

寝ずに立っていた場所に戻っても

心配なのか、ずっとラティルを

チラチラ見ていました。

皇女ラティルは

気づかないふりをして、

野営地の周りに張ったロープを越えて

森に入りました。

 

しかし、兵士に言ったことは嘘でした。

皇女ラティルは、本当に周囲を

散歩しようとしたのではなく、

しばらく闇の中に体を隠して、

先程、自分が聞いた剣の音を

確認しようとしたのでした。

 

ところが、皇女ラティルが、

木と茂みの間の空き地に入り、

そこにしゃがみ込むと

すぐ頭の上から

笑い声が聞こえて来ました。

低い声なので、不寝番には

聞こえませんでしたが、

真下にいた皇女ラティルは

はっきりと聞こえました。

彼女は驚いて、

さっと顔を上げました。

 

大きな木の枝の上で、意外にも、

とてもリラックスして座っている

タッシールが、 

申し訳ない。

急にウサギのような人が来て

どこかをこっそり覗いているのを

見ていたら笑いが出てしまったと

言いました。

 

皇女ラティルは、

なぜここにいるのか。

別にテントを

用意してくれたはずなのにと

慌てて尋ねた。

 

タッシールは、

窮屈なので出て来た。

考えたいこともあるし。

あんなに剣を持った人たちが

うじゃうじゃいる所にいると、

集中できないと、

遊覧して楽しんでいる

旅行者のように答えました。

しかし、明るい声とは違い、

表情が木の葉の間に隠れて

見えなかったため、

どこか陰惨な感じを与えました。

 

ちょうど、皇女ラティルは

剣の音を聞いて

外に出て来たところだったので

彼女はタッシールの

意味深長な言葉に眉を顰め、

剣を持った人たちとは、

どういう意味なのかと尋ねました。

 

タッシールは、

それは、当然殿下の護衛の話だ。

殿下には護衛だけれど、

自分にとっては、数時間前に

喧嘩をした人たちだからと

答えました。

皇女ラティルは、

そういう意味で言った言葉では

なさそうだったと呟くと

タッシールは小さく笑い、

本当に殿下の護衛の話をしたと

言いました。

 

皇女ラティルは、

あの見知らぬ青年が気になり

変な奴だと思いました。

しかし、彼の言葉にも

一理ありました。

馬車の事故が起こった時、

彼は兵士たちと口論になりました。

彼が口論に勝ったので

兵士たちは、彼のことを

嫌っているようにさえ見えました。

彼が兵士たちの間にいたくない

可能性もありました。

 

渋々、納得した皇女ラティルは

彼らは自分の護衛なので、

自分が命令しなければ、

あなたを傷つけない。

だから一晩中そこで寝て、

首を痛くする計画でなければ

テントに入って寝るようにと

言いました。

◇怪我の手当て◇

翌日も、

森を抜け出せなかった一行は

再び、野営をしなければ

なりませんでした。

 

夜、皇女ラティルは、

今度は小さな呻き声を聞いて

目を覚ましました。

彼女がテントの外に出てみると、

昨日とは別の兵士が

不寝番をしていました。

 

ラティルに近寄ろうとする兵士に

そのまま、

その場にいるよう合図すると、

皇女ラティルは野営地の周囲を

見回しました。

 

昨日は剣の音。 今日は呻き声。

一体、何だろう?

彼女は、不思議そうに

辺りをくまなく探しましたが、

不思議なものは

見つかりませんでした。

念のため、

木の上も見てみましたが、

麻薬商のような変な青年も

いませんでした。

 

首を傾げた皇女ラティルは、

再び自分のテントに

戻ろうとしましたが、気が変わり、

麻薬商のような青年が

留まるテントへ歩いて行きました。

その青年を除く全員が

宮殿から一緒に来た人たちなので、

ここで信頼できないのは

麻薬の売人のような若者だけでした。

二日続けて、

夜に不審な音がしたので、

彼を一度確認すれば

安心できそうでした。

 

テントの前に到着した

皇女ラティルは、

テントをトントン叩きました。

奥からは何の返事も

聞こえて来ませんでした。

皇女ラティルがニ度叩いても、

依然として静かでした。

 

寝ているのだろうか?

皇女ラティルは躊躇いながら

テントの入り口の幕を

めくってみました。

すぐに彼女は目を見開きました。

麻薬密売人のような青年が

自分の腕を握りしめながら

簡易ベッドにもたれかかって

床に座っていました。

 

タッシールは

苦しそうな表情をしていましたが、

こちらを見ると、あっという間に、

元気な表情を取り戻しました。

 

彼は、

むやみに人の部屋に

入って来るなんて。

自分は殿下のように

尊い人ではないけれど、

着替えていたかもしれないのにと

言いました。

 

皇女ラティルは、

その言葉に振り回されることなく

腕はどうしたのかと尋ねました。

タッシールは眉をつり上げながら

「腕?」と聞き返すと、

何ともないように腕を振りました。

 

しかし皇女ラティルは

今度も動じることなく

そちらの腕ではないと言いました。

 

タッシールは

皇女ラティルの観察力の鋭さを

認めて笑いました。

皇女ラティルはテントの中に入ると

しゃがみこんで、

通り過ぎる蟻を観察するように

タッシールが押さえている

腕を見ました。

しかし、長袖のため、

腕が見えなかったので

ラティルは、

袖をまくるよう指示しました。

 

タッシールは、自分の腕を

宝物のように抱き締めながら

体をひねると、

こんな真夜中に

何をしに来たのかと尋ねました。

 

皇女ラティルは

タッシールの質問に

返事をする代わりに、

怪我をしたのかと尋ねました。

タッシールは、

少し怪我をしているから、

ここの馬車に乗っている。

しかし、そんなにひどくはないと

答えると、皇女ラティルは

彼の怪我をした腕を

ポンと叩きました。

タッシールの瞳が揺れました。

痛みを我慢している表情だったので

皇女ラティルはテントの外に出て

荷馬車から、救急箱を持って

戻って来ました。

タッシールは、皇女ラティルが

戻って来るとは思わなかったのか

袖をまくり上げて、

自分の腕を見ているところでした。

 

殿下は行く時も来る時も

何も言わないと、

タッシールは慌てて呟きました。

 

皇女ラティルは

再び彼の前に近づいて、

腕を注意深く見ました。

彼女は大きなショックを受けました。

 

皇女ラティルは、

腕がこんな状態なのに、

どうして言わなかったのか。

このまま

放っておくつもりだったのかと

叱りました。

彼の片腕には

濃い紫色の痣ができていて、

ほぼニ倍近く

腫れ上がっていました。

見るからにひどい状態でした。

 

タッシールは、

殿下たちと合流した時から

馬車も粉々になり、

腕も粉々になったと

ずっと話していたと言い返しました。

 

その言葉に、

皇女ラティルの表情が固まりました。

確かに、彼はそう言った。

けれども、彼が、

あまりにも元気に歩き回っていたし、

口も達者だったので、

仮病だと思っていた。

官吏は怪我をしたことを

確認しなかったのかと

訝しみました。

 

皇女ラティルは、

自分が一度見てみるように

言わなければならなかった。

自分が無頓着だった。

自分のせいだと謝罪し、

救急箱を開けると、

打撲用の軟膏を取り出しました。

 

タッシールは、

彼女が直接薬を塗り

包帯を出している間、

何も言いませんでした。

タッシールは、

皇女ラティルが包帯を広げるのに

手を忙しく動かしている間、

このような些細なことは

殿下のような人が

気にすることではなく、

官吏が気にするものだけれど、

官吏が気にしなくても

何も言えない。

それなのに謝罪までするなんて。

殿下がこのようにすると、

このタッシールには

とても負担になる。

すべて官吏が

間違っていたことにすれば

殿下も、このタッシールも楽だと

冗談交じりに言いました。

 

しかし、皇女ラティルは、

官吏が前に出て、色々なことを

全て処理していることはある。

しかし、最高決定権は自分にあるので

自分が、ただ一言、

言いさえすれば良かったのだし、

それは、全然大変なことでもない。

それなのに、なぜ自分の過ちを

官吏に押し付けるのかと

抗議しました。

そして、

包帯を全て広げた皇女ラティルは、

タッシールの怪我した腕に

慎重に包帯を巻き始めました。

おしゃべりだったタッシールは、

包帯を巻き終わるまで

何も言いませんでした。

 

皇女ラティルが、包帯の先を

どう処理すればいいか分からなくて

リボン結びをすると、

その時になって、タッシールは、

これは、最近、

宮殿で流行している方法なのか。

腕にリボンを付けてくれると

より美しく見える。

自分が腕が細長いので

きれいだし、

さらに、よく似合っていると

再び一人で騒ぎ始めました。

 

ラティルが、

タッシールは怪我をしているのに

よく喋ると皮肉を言うと、

タッシールは、

自分の声が良いと、よく言われる。

殿下が聞いても、そうだろうか。

自分の声は聞きやすいだろうか。

だからといって、

自分の声に惚れてはいけないと

言いました。

 

皇女ラティルは、

タッシールが思ったより

元気そうに見えると、安堵し、

官吏に話しておくので、

また治療を受けるようにしなさいと

言いました。

そして、あちこちに散らばっている

他の医療道具をカバンに入れると

タッシールが、

怪我をしていない方の手を動かして

一緒に入れてくれました。

 

カバンを片付け終えた皇女ラティルは

テントの外に出ようとしましたが、

ふと、昨日と今日聞いた音のことを

思い出したので、

もしかして、昨日、剣の音とか

聞かなかったかと尋ねました。

呻き声は、

タッシールが出していたようなので

疑問が解けましたが、

しかし、昨日の剣の音は、

誰が出したのか

見当がつきませんでした。

怪我をしたタッシールは、

剣の音を立てそうに

ありませんでした。

 

タッシールは、

剣の音がしたのかと尋ねました。

ラティルは、

昨日、タッシールが

剣を持っている人が

うじゃうじゃいると言ったけれど、

ひょっとして剣の音を聞いたせいで

そう言っているのではないかと

逆に尋ねました。

 

タッシールは、

そんなはずがない。

自分は、ただ殿下の護衛のことを

表現しただけだ。

ところで、

なぜそんな質問をするのか、

もしかして、殿下は

剣の音を聞いたのかと

ニヤリと笑いながら答えると、

皇女ラティルも、これ以上、

聞くことができませんでした。

 

彼女は、分かったと

返事をすると背を向けました。

 

ところが、

皇女ラティルが外に出る直前、

タッシールは、

突然、彼女を呼びました。

もしかして、

思い出したことがあるのかと思い

皇女ラティルは、

すぐに立ち止まると

タッシールを振り返りました。

 

彼は包帯の上のリボンを

いじくりながら

彼女をじっと見ていました。

目が合うと、彼は、

夜はぐっすり寝ないで、

昼間、馬車の中で

ゆっくり寝た方がいいと

しばらく悩んだ末に助言しました。

 

皇女ラティルはビクッとして

どういうことなのかと尋ねました。

もしかしてタッシールは

何か知っているのかと思っていると、

彼は、

真夜中の剣の音は

幽霊が出している音だと言う。

だから幽霊がいない昼間に

ぐっすり寝て、

夜には起きていた方が良いと

助言しました。

タッシールの口元には、

いたずらっぽい笑みが

浮かんでいました。

 

皇女ラティルは、

先程まで、少し緊張していたことを

思い出すと、神経質になり

テントの入口の幕を、

ぐっと押し出して出て行きました。

皇女ラティルは、

自分があの麻薬の売人に

騙されたと思って

ひどく腹を立てました。

皇女ラティルは、

タッシールの言葉が

いたずらだと思いました。

 

しかし、ラティルは、

タッシールの正体を知っているため

彼が軽く吐いた言葉が気になりました。

 

皇女ラティルが

自分を治療してくれるのを見て、

タッシールが遠回しに

何かを教えようとしたのだと

ラティルは考えました。

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ゲスターとの偽の未来の時は

彼が、暗殺されそうになった

ラティルを助けたけれど、

タッシールとの偽の未来では

彼がラティルを救う番なのかと

思いました。

馬車をぶつけたのも

わざとやったような気がします。

二日続けて、森で野営をするのは

変な気がするので、もしかして、

ラティルと

行動を共にしている人たちの中に

皇帝の命を受けた人が

いるのかもしれません。

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