自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 327話 ソビエシュの回帰 2話 ネタバレ あらすじ 離婚回避 ソビエシュの喜びとナビエの怒り

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327話 自分たちの離婚は成立していないと、ソビエシュは大神官に訴えました。

 

大神官は、ソビエシュを見つめながら

この離婚は、ソビエシュ皇帝が

申請したものであることを

もしかして忘れたのかと尋ねました。

何人かの人々が、

一緒に小さく頷きました。

今の大神官の質問は、

ここに集まったほとんどの人が

聞きたいことのようでした。

 

ソビエシュは、これが夢なら

かなり現実的な夢だと思いました。

普通の夢なら、

離婚を拒否するや否や、

すぐに祝福の花火が

打ち上げられるところなのに、

そんなことは起きませんでした。

 

ソビエシュは言い逃れせず、

すぐに頷くと、

自分が申請したことを覚えている。

しかし、性急に間違った決定を

下したことに気づいた。

離婚の申請を撤回すると答えました。

 

ナビエは、

何か言いたいことがあるのか

唇を動かしていました。

彼女を連れて行くために

ハインリが待っているのに、

今さら、何をしているのかと、

聞きたいのだろうと思いました。


ソビエシュは、

姿を隠して立っているハインリの方へ

しきりに視線が行きそうになるのを

堪え、ナビエと目を合わせて

離婚の申請を却下すると

大神官に伝えました。


大神官は、

ナビエとソビエシュの離婚を

阻止したかったし、

ナビエがハインリを

再婚相手に準備しておいたことを

知らないので、

離婚すれば可哀そうな境遇になる

ナビエのためにも、

ソビエシュは

大神官が自分の味方になってくれると

確信していました。

予想通り、大神官は不満そうな表情で

離婚は、このように遊び半分で申請し

一日で却下することではない。

今回、離婚申請が通らなかったから

また来てほしいと宰相を寄こしても

自分は来ない。

本当に却下してもいいのかと

尋ねました。

 

ソビエシュは、

もしかして、ナビエが

先に答えるかと思い、

「その通りです」と素早く答えました。

向かいにいるナビエは

作り笑いをしていました。

ソビエシュは、

そんな表情も好きなので、

ナビエを眺めながら

照れくさそうに微笑みました。

 

ナビエは彼の笑顔を見て

表情がいっそう

冷ややかになりましたが、

ソビエシュは、そんな彼女でも

見ることができて良かったと

思いました。

 

大神官は、そのような姿を

壇上から眺めていましたが、

離婚前に、

申請者であるソビエシュ皇帝が

離婚の取り下げを請求したので、

今回の離婚の件は却下すると

宣言しました。

 

大神官は小言を浴びせたいのか、

ソビエシュの方に

近づこうとしましたが、

彼が壇上から降りてくる前に、

ナビエが一歩先に彼に近づき、

少し話をしようと

小声で伝えました。

 

ソビエシュは同意し、

ぼーっとした気分で

ナビエの後を付いて行きました。

大神官は、自分も言いたいことが

たくさんあるという

顔をしていましたが

ナビエと会話するのが先だと思ったのか

再び壇上に上がりました。

ソビエシュは、

ナビエの後ろ姿を見ながら、

後を付いて行く時、

いつもの彼女の香りが

風に乗って流れてくることを

願いました。

しかし、離婚法廷の日だからか、

風が吹いてきても

何の香りも感じられませんでした。

ナビエは、

普段好んでいた香水を

少しも着けていないようでした。

 

しかし、ソビエシュは、

窓越しに吹いてくる

風の匂いだけでも、

胸がいっぱいになるような

気がしました。

今まで、

離婚後にナビエと会話する部分まで

夢で見たことはありませんでした。

 

人がほとんど通らない

廊下が交わる部分に着くと、

ナビエは、人々がどこから来ても

話を止められるような場所へ行き、

ソビエシュも後に続きました。

 

ナビエは冷たい声で、

これはどういうことなのか。

離婚を冗談だと思っているのかと

尋ねました。

ソビエシュは、

冗談ではないから、

急いで止めたと答えました。

 

ナビエは、

ソビエシュは冗談だと

思っているようだと指摘すると、

彼は絶対に違うと否定しました。

 

ナビエの目の中に

花火のようなものが光りました。

ソビエシュはそれさえも好きで、

ぼんやりと見つめました。

ナビエはソビエシュの目を見つめ続け

彼が自分と離婚するという話を聞いて

どれだけ辛くて大変で悩んだのか、

彼には分からないだろうと

言いました。

ソビエシュは、それを認めました。

ナビエは、分からないから、

簡単に離婚を申請し、

簡単に離婚を却下するのだろうと

ソビエシュを責めました。

 

彼は、それを認めましたが、

苦々しく笑うと、

誤解を招かないために、

努めて重い声で、

本当は、

ナビエが思っているよりずっと

よく分かっている。

人生の重要な決定なので、

絶対に簡単に考えたのではない。

自分たちの離婚も皇后も、

どれ一つ簡単ではないことが

分かったので元に戻した。

自分が間違っていることが

分かったからと答えました。

 

ナビエは、その言葉を

自分が信じると思っているのかと

尋ねました。

ソビエシュは、

プライドを保つために

離婚を続行したりしない。

やめたいことがあるなら、

体面を捨ててでも、

やめなければならないということを

知ってしまったと言いました。

 

ナビエは

少しも怒りが解けていない

様子でした。

額に力が入っているのも、

固く閉ざされた唇も

相変わらずでした。

 

その表情を見ていると、

さらにソビエシュは

今が現実のように思えました。

しかし、

現実であるはずがないということを

知っているので、

ソビエシュはナビエに会ったら

言いたかったことを

思う存分、全て

言ってみることにしました。

 

私の妻は皇后だけで、

皇后の夫も私だけであることを

願っています。

私たちは離婚しません。

 

ナビエは口を開けたまま、

彼を軽蔑するように見つめましたが

そんな風に見ても

自分の気持ちは変わらないと

ソビエシュは告げました。

離婚を進めるために集まった人々は

散り散りになり、大神官は、

二度と来ないと言って、

ピリピリしながら立ち去りました。 

 

カルル侯爵は

東宮の寝室に戻るソビエシュに従い、

「よく考え直してくれた。」と

何度も繰り返しました。


ソビエシュは、

数時間前、自分と酒を飲んだ

カルル侯爵の年老いた顔と

今の活力あふれる姿を比べて、

胸が痛みました。

カルル侯爵まで、

このように現実味があると

本当に過去に

戻ってきた気がしました。

 

ソビエシュは、

皆が去っても、カルル侯爵は、

いつも自分のそばにいてくれた。

彼には、いつも感謝していると

告げました。

 

カルル侯爵は、

離婚が中止になったことに

感激していたので、

突然のソビエシュの感謝の言葉に

どのように反応すればいいのか

分からないような顔をしていました。

ソビエシュは笑いながら

彼の背中を叩いて、

再び廊下を歩いていきました。

 

寝室に戻り、普段着ている服装に

着替えたソビエシュは、

今日処理すべき業務について

カルル侯爵に尋ねました。

 

業務に関しては、

自分より徹底しているソビエシュが、

このような基本的なことを

尋ねてきたことを

不思議に思いながらも、

カルル侯爵は、

離婚法廷に備えて、急用は全て

事前に処理しておいたので

予想できない事件が起きない限り、

3~4日は余裕があると答えました。

 

ここが夢の中だとしても、

このように現実的であれば、

ソビエシュは

仕事を完全に後回しにして

勝手をすることはできないので

仕事の処理が

全て終わっていると聞いて、

安心しました。

ソビエシュは気楽な気持ちで

西宮へ行きました。

ソビエシュが応接間に入ると、

集まって椅子に座っていた

ナビエの侍女たちは

驚いて挨拶をしました。

数時間前、ソビエシュが

この場所に一人で入ってきた時、

幻想として見た姿でした。 

ソビエシュは

自分がナビエの部屋で見たものが

印象深く残っているために、

こんな夢を見るのだと思いました。 

 

ソビエシュは、入って来てから

ただ立っているだけなので、

ローラは目を丸くして

「陛下、どうされましたか?」と

尋ねました。 

ソビエシュは気を取り直して、

閉じた寝室の扉を目で差しながら

ナビエの様子を尋ねました。 

 

イライザ伯爵夫人は

失礼にならない程度に冷たく

「苦しんでいらっしゃる。」と

答えました。 

 

イライザ伯爵夫人は

大げさに言ったのか、

それとも、秘密を話してしまったのか

ローラは目を見開いて

イライザ伯爵夫人を見ました。

 

ソビエシュは寂しげな表情を隠さずに

自分がナビエと話したがっていることを

伝えて欲しいと言いました。 

 

ローラは

ソビエシュとイライザ伯爵夫人を

交互に見て、

そっとナビエの寝室の中に入りました。

しばらくして、

外へ出て来たローラは

ナビエが、

ソビエシュの入室を許可したことを

伝えました。

ソビエシュは、

ナビエの寝室の扉の前に立ち、

取っ手を握りました。 

そこから感じられる温もりに

ソビエシュは考える暇もなく

涙が流れました。

 

驚いたローラは、

ソビエシュに泣いているのかと

尋ねましたが、

ソビエシュは首を横に振って

扉の取っ手を回しました。

 

扉を開けると、

ナビエの家具が優雅に配置され、

彼がいつも声をかけていた

額縁はありませんでした。

しかし、部屋の中央には、

額縁に入っていた彼のナビエが

まっすぐな姿勢で立ち、

冷たい視線で彼を見つめていました。

 

ソビエシュはナビエと目が合うや否や

彼女に近づき、

我慢できなくなって、

 

会いたかった。

ずっと会いたかった。

いつも皇后に会いたくて

狂いそうだった。

 

と胸の内を明かしました。

 

ナビエの瞳が

いつもより少し大きくなり。

驚きのあまり、

彼女は半歩後退するほどでした。

しかし、すぐに

平静を取り戻したナビエは、

ソビエシュはすでに

おかしくなったようだと

落ち着いた声で言い返しました。

 

ソビエシュはハンカチで

目元を拭きながら、

頭がおかしくなったのは、

一度や二度ではない。

自分が離婚せずに済んで

どれだけ幸せだと思っているか

ナビエにはわからないだろうと

言いました。

 

ソビエシュは、

夢から覚めても後悔しないように、

ナビエから冷たく突き放されても

負けずに言葉を続けました。

 

ソビエシュは、

一度離婚してしまえば、

二度とナビエを

取り戻すことができないと

分かっていたから、

その場で離婚に

反対するしかなかった。

臣下たちは、自分が

錯乱したと思っているだろうし

大神官も

自分に腹を立てているだろう。

しかし、離婚を防げて良かった。

まだナビエが自分の妻で良かったと

言いました。

 

ナビエは、そんなソビエシュを

息もつかせぬ様子で見つめ、

彼が、今、心を変えたからといって

ソビエシュが自分と離婚するために

したこと全てが消えるわけではない。

今回は離婚を取りやめたけれど、

彼は再び、

離婚を申し出るかもしれないと

反論しました。

 

ソビエシュは、

そんなことはないと

否定しましたが、ナビエは、

たとえそうだとしても、

自分は、いつ離婚を言い渡されるか

一生気にしながら

生きていかなければならない。

自分と両親、

自分を助けてくれる全ての人が

ソビエシュの気まぐれな

離婚請求に巻き込まれたかと思うと

腹が立つ。

むしろ本当に

離婚手続きを進めていたら、

ラスタへの

ソビエシュの愛情が真実であり

そのせいで、自分が

犠牲になったと思ったはずだと

言いました。

 

ソビエシュは

ナビエの手を取りたくて

手を伸ばしましたが、

彼女は手を取らせませんでした。

 

それでも、ソビエシュは

空中に向かって手を伸ばしたまま

自分が愛するのはナビエだと

告げましたが、

ナビエは少しの隙も与えずに

背を向けると、

自分が望んでいるわけではない。

ソビエシュが望むのが愛の遊びなら、

ラスタと続けるように。

自分はそうしたくないと

きっぱり言いました。

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自分たちの離婚も皇后も

どれ一つ簡単なことではないことが

分かった。

つまり、ソビエシュは

離婚も皇后も簡単なことだと

考えていたということです。

 

ナビエ様が再婚することはないし

ラスタが自分の横で

おとなしく座っているだろうという

考えは、

あくまでソビエシュの考え。

けれども、ソビエシュは、

それまで、自分の思い通りに

事を運んで来たので、

この2人が、ソビエシュの想定外の

行動をすることなんて

全く考えていなかったのだど

思います。

 

再び自分のものになると

思っていたナビエ様は

ハインリに取られて

ソビエシュがあれだけ欲しがっていた

子供まで産んだ。

おとなしくしていると思ったラスタは

権力を傘に着て、

デリスにひどいことをしたし、

皇后という地位の重みを知らないので

外交問題に発展するようなことを

平気でしでかしたり、

エルギ公爵に港をあげてしまったりと

東大帝国最悪の皇后となってしまった。

 

ラスタに皇后は務まらないと

カルル侯爵から助言され、

ソビエシュも、

それは分かっていたけれど、

まさか、

ここまでひどいことになるとは

想像もしていなかったでしょう。

 

大神官の前で

結婚、離婚するということは

それが国家の命運を

分けることもあるので

慎重に執り行う必要が

あるからだということ。

実際、

ナビエ様がハインリと結婚したことで

西大帝国は安泰。

東大帝国は

ソビエシュ1人では

治められない状況に

なってしまいました。

 

ソビエシュの考えの甘さのせいで

東大帝国は大きな犠牲を

払ってしまった。

ソビエシュが、

必死で離婚を阻止しようとするのは

彼はナビエ様が再婚した直後から

彼女との離婚を

後悔し続けている証拠だと思います。

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