自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します 328話 ソビエシュの回帰 3話 ネタバレ あらすじ ナビエに拒絶されるソビエシュ

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外伝66話 ナビエは断固としてソビエシュを拒絶しました。

 

ソビエシュは

もっとナビエと一緒にいて、

彼女の声を聞き、

彼女の一つ一つの反応を

見守りたかったけれど、

彼が熱心に話せば話すほど、

ナビエの表情は

どんどん疲れていくようでした。

 

それを見たソビエシュは、

今日が離婚法廷の日なら、

ナビエはこの日に備えて

すっかり疲れているだろうと

思いました。

そして、自分と違って

ナビエは離婚問題に

ずっと向き合っていたことを

思い出し、口をつぐみました。

 

これが夢だとしても、

夢の中のナビエは

苦痛を感じているはずだし、

今のナビエには、

彼が何を言っても

何の役にも立たないと思いました。

ソビエシュは、

ナビエも休みたいだろうと言って

謝ると、

それ以上、会話をすることなく、

その場を去りました。

それでもナビエと少し会話をし、

離婚も防いだ。

目を覚ますと

虚無感だけが残る夢だとしても、

少しでも成果があったことを

嬉しく思いました。

 

ソビエシュが寝室を出ると、

ローラは勇気を出して彼に近寄り

もう行ってしまうのか。

皇后と一緒にいないのかと

尋ねました。

他の侍女たちは目を丸くして

口を尖らせていましたが、

ローラはソビエシュを

じっと見つめました。

 

ソビエシュは、

今、皇后は、

自分に会いたくないようだと答えると

侍女たちは

さらに驚きの表情を浮かべました。

ソビエシュはローラに、

皇后は大変だろうから

彼女の面倒を見て欲しいと

告げました。

 

侍女たちは、ソビエシュが

本当に狂っているのではないかと

疑いました。

彼が、どんなに良いことを言っても

逆効果になると思ったからでした。

ソビエシュはすぐにその場を離れ、

東宮に向かい、

寝室に入ろうとした時、

すすり泣く声が聞こえて来ました。

ラスタが扉の前に立ち、

大粒の涙をぽろぽろと流して

泣いていました。

 

ソビエシュは彼女に近づきました。

後になって、ラスタと

罵詈雑言を浴びせ合ったせいか、

かつては、

ずっとこのような姿を見ていたのに

彼女の淋しそうな表情や泣き声に

馴染みがありませんでした。

 

ラスタは

ソビエシュがそばに来るまで

その場に立ち尽くし、

彼が近づくと、力のない声で

どうしてラスタに

こんなことをするのか。

ラスタを皇后にしてくれると

言ったのに。

急に、あの場で・・・と

抗議しながら、

大きな目に涙を浮かべました。

それは、あっという間に

頬を伝って流れ落ちました。

人前でバカになってしまったと

ラスタが嘆く姿は、

可憐で哀れに見えました。

 

ソビエシュはため息をつきました。

今、ラスタが

可哀想に見えるからではなく、

ソビエシュは、

ラスタと自分の仲が

良くない終末を迎えたことは

分かっているけれど、それとは別に

ラスタに対して罪悪感と

同情心を抱いていました。

 

その上、今、ラスタのお腹の中に

一生彼の胸に重く残った

娘のグローリエムがいました。

どうせ現実感溢れる夢を見るなら、

ラスタに会う前の時点なら

良かったのにと思いました。

 

しかし、すでに

この時代になってしまった以上

ソビエシュはラスタに

むやみに冷たく言うことはできないので

彼は、自分に子供ができたことを

喜ぶあまり、

よく考えずに事を進めた。

ラスタにも申し訳ないことをしたと

謝りました。


ラスタは、

自分は完全にバカになってしまった。

笑いものにされたと抗議しました。

 

ソビエシュは、

これは明らかに自分の責任で

自分が浮かれて

1人でバカみたいなことを

したせいなので、

ラスタが心を痛める必要はないと

慰めました。

 

ラスタはソビエシュに近づき、

彼の袖をつかんで

悲しい目で見上げると、

彼が約束した皇后の座と赤ちゃんは

どうなるのかと尋ねました。

 

ソビエシュは、

皇后は変えないと答えました。

するとラスタは、

自分たちの赤ちゃんは

どうなるのかと尋ね、

辛そうな目でソビエシュを見つめながら

自分のお腹を手で包みこみました

それでも、ソビエシュは

どうせ期限付きの約束だったと

断固とした態度を取りました。

 

ラスタは、その言葉に瞳が揺れ、

彼に背を向けて走って行きました。

 

ソビエシュは

ヴェルディ子爵夫人を呼んで、

ラスタを慰めるよう

指示しようと思いましたが、

いつ夢から目覚めるかわからないので、

ナビエとの事にだけ

没頭したかった彼は、

すぐにそうしないことにして

寝室に入りました。

ところが、

ソビエシュが寝室に戻ってきて、

昔のインテリアを

懐かしい目で見回していた時、

カルル侯爵が

きれいに整理された書類の束を

持って現れ、ソビエシュに渡しました。

 

3、4日分の業務は

事前に処理しておいたと

カルル侯爵は話していたので

ソビエシュは不思議に思っていると

カルル侯爵は申し訳なさそうな顔で

急ぎの案件が入って来たので

数件だけ確認してもらえれば幸いだと

言いました。

 

ソビエシュは舌打ちをしながら、

カルル侯爵が渡した書類に

目を通しました。

夢だから、働かなくてもいいと

思いましたが、

幼い頃から徹底的に

教育を受けてきた彼は、

どうしても仕事だけは

放り投げることができませんでした。

 

仕事を終えると、

あっという間に3時間が

過ぎていました。

カルル侯爵は、

ソビエシュが渡す書類を見ながら

仕事のスピードが前より速くなった。

これは、どういうことなのかと

不思議そうに首を傾げました。

 

ソビエシュは、今の自分は、

この時よりも

経験を積んでいるからだと思い

心の中で笑いましたが、

このような点まで反映されるなんて

あまりにも夢が現実的過ぎて

鳥肌が立つほどでした。

 

もし、これが夢ではなく現実ならと

しばらくソビエシュは、

希望を抱きましたが

夢を見る度に同じことを願っても、

一度もそれが実現したことは

ありませんでした。

これが現実であることを強く望むほど

目覚めた時に

孤独な現実に直面することになり

辛さが増すので、

これが夢だということを

ずっと思い出す必要がありました。

 

そう考えたソビエシュは、

今こんなに時間を

無駄にしている場合ではないと思い

一人で夕食を終えた後、

部屋の中をうろつきながら、

無理やり時間を過ごし、

結局、夜に、再び西宮を訪ねました。

 

先程、ナビエは

一人でいたいと言ったけれど、

何時間も経ったので、彼女の気持ちが

変わったかもしれないと期待しました。

 

しかし、

ソビエシュの訪問を伝えると言って

寝室の中に入った侍女は3分後に、

皇后は、もう休んでいると

伝えました。

もしナビエが本当に眠っていたら、

侍女が中に入ることはなかったので、

ソビエシュは

ナビエに拒否されたことに気づきました。

 

ソビエシュは、

夢の中のナビエにも

嫌われることを望まなかったので

彼女の部屋の扉を

こじ開けることはできませんでした。

 

彼は、明日来ると言って

立ち去りましたが、

ナビエの気が変って、

彼を呼んでくれるのではないかと思い、

できるだけゆっくりと

階段を下りていきました。

しかし、ナビエは

彼を呼びませんでした。

ソビエシュは階段を下りきっても

東宮に戻ることができませんでした。

もしかしたら、今からでも

ナビエの気が変わるかもしれないと思い

ソビエシュは後ろを振り向きましたが、

誰も自分について来ないと分かると

窓の下に歩いて行きました。

 

カーテンの間から

かすかに漏れ出る光を見ると、

ソビエシュの頭の中が

真っ白になりました。

現実でソビエシュが

あの部屋を見上げる度に

見ることができたのは、

ただ暗いだけの空間でした。

その時、カーテンが

ぱっと横に動くと、

窓の向こうにナビエの顔が現れました。

避ける暇もなく、

ソビエシュはナビエと

目が合ってしまいました。

ナビエの目が、いつもの2倍は

大きくなりました。

ソビエシュは、

ぎこちなく口元を上げて

手を振りましたが、2回振る前に

カーテンがしまっていました。


ソビエシュは、

ナビエは、とても怒っていると

苦々しく呟くと、

近くのベンチに行って座りました。

離婚を途中で止めても、

それまでの過程で、

ナビエはすでに傷ついているので

今さら彼がすまないと言っても

すぐに納得できないと思いました。


ソビエシュは、

あまりにも多くのことを

望んではいけないと思いながらも、

どうせこんな夢を見るなら、

もう少し前の時間帯だったら

良かったのにと思いました。

しかし、この時期に戻ったからこそ

離婚を防げたのだと思い直しました。


ソビエシュは、

閉じた窓をじっと見つめました。

いつこの夢から

覚めるかわからないけれど、

もうすぐ壊れる夢なら、

少しでも彼女の痕跡が

見える所にいたいと思いました。

ソビエシュは鋭い悲鳴を聞いて

目を覚ましました。

見知らぬ下女が慌てて跪き、

ここで皇帝が寝ているとは

思わなかったと謝りました。


ソビエシュは、

ここが西宮庭園であることに気づき、

昨日ナビエの部屋の窓を眺めながら

夢から覚めるのを待っていたけれど

その前に、

朝が先にやって来たのでした。


冷たい夜の空気を浴びながら

寝たせいで、

肺の中に冷たい空気が

入ったような気がしました。

しかし、それよりも、

まだ自分がここに留まっていることに

もっと驚きました。

 

ソビエシュが、

下女に立ち上がるように

指示したその時、彼女の後ろから、

自分を呼ぶ冷たい声が

聞こえてきました。ナビエでした。

彼女は、ソビエシュが

ここで徹夜したことに

すぐに気づいたのか、目を見開いて

彼に近づくと、言葉を失ったように

じっとしていました。

 

ソビエシュは

ナビエに見つめられると、

もう少ししてから戻ろうと

思っていたら寝てしまったと

素早く言い訳をしました。

 

ナビエは、

護衛を連れて来なかったのかと

尋ねると、ソビエシュは、

気楽に来たくて、

全員置いてきたと答えると、

ナビエは眉をひそめました。

 

ソビエシュは、

またナビエに嫌われたと思い、

残念そうに笑った瞬間、

ナビエは手を伸ばし、

ソビエシュの頬に、

軽く手の甲を当てました。

冷たくて柔らかい手が

彼の頬に触れるや否や

ソビエシュは思わず

泣いてしまいました。

 

涙がナビエの手の甲に触れると、

彼女は炎にでも触れたかのように

手を引っ込め、ソビエシュを

狂っている男のように

見つめました。

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ソビエシュは

ナビエ様を手放したことを

ずっと後悔していて、

離婚して何年経っても、

ナビエ様を恋しがり、

以前は一瞬で魅了された

ラスタの可憐で可愛そうな姿にも

動じなくなった。

それだけ、ナビエ様のことを

愛していて、彼女を

取り戻したいと

思っているのでしょうけれど

ソビエシュは、

ナビエ様がハインリと再婚して

幸せになった姿を見ています。

ソビエシュがナビエ様と

離婚しなければ、彼女は

その幸せを掴むことができないので

ナビエ様の幸せより

自分の幸せを優先するソビエシュは

相変わらず、自分勝手な男だと

思います。

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