自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

ハーレムの男たち 795話 ネタバレ 先読み 原作 あらすじ

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795話 イーリス伯爵はラティルが人を傷つけないことを見せて欲しいと頼みました。

◇金色の鍵◇

伯爵は期待する目で

ラティルを見つめました。

彼女は眉間にしわを寄せました。

人が安全だということを

どうやって見せればいいのか。

人と怪物を混ぜておいて、

怪物だけを攻撃する姿でも

見せればいいのか。しかし、

彼の頼みを聞き入れるためには、

ラティルは、自分の国民を

危険にさらさなければ

なりませんでした。

 

ラティルが答えないでいると、

伯爵は慎重に笑いながら

自信がないのかと尋ねました。

 

ラティルは、

完璧に受け止める自信が

あるからといって、

子供を窓の外に投げる親がいるかと

つっけんどんに答えました。

 

意外な返事に伯爵は目をぱちぱちさせ、

顎に力を入れました。

かなり定石的な答えだったために

伯爵は少し驚きました。

普通の人が、そのように答えたなら、

「そうですね」と納得しただろうけれど

相手は怪物部隊を率いて

人類を滅ぼすというロードでした。

鹿が草食を宣言するのと

虎が草食を宣言するのとでは、

違う印象を感じざるを得ませんでした。

 

伯爵が驚いているのを見て

ラティルは満足そうに笑いながら

自分は慈悲深いと言いました。

伯爵は、

慈悲深いほどではないけれど

驚いている。

自分が想像したものとは違うと

肩をすくめて呟きました。

 

伯爵が荷車を覆っている防水シートを

いじっている間、

ラティルは、

ゆっくり周囲を歩き回りながら

やはり彼は、

自分を探っていたのだろうか。

自分は彼の「探り合い」テストに

合格しただろうか。

それとも、彼は

探っていたわけではないのに

自分があまりにも熱意なく

答えてしまったのだろうか。

しかし、このような本音は

表に出すべきではないと考えました。

 

ラティルはグルグル回った後、

相手の前に立つと、

イーリス伯爵が

レアンの顔色を窺うのなら、

堂々と自分の肩を持たなくてもいいと

宣言しました。

ラティルの言葉に伯爵は眉を顰め

皇帝の味方をするなと

言っているのかと尋ねました。

 

ラティルは、

レアンが持っている情報について

自分に教え、

レアンには何も言わないで欲しい。

そのように、密かに

自分とレアンの間で二股をかければ

イーリス伯爵は

損することがないと提案すると

伯爵は顎が外れそうになるくらい

口を大きく開けました。

 

彼はラティルを

ぼんやりと見つめながら

レアン皇子と皇帝は

本当に正反対だと呟きました。

 

ラティルは、

どちらが悪い方なのかと尋ねました。

イーリス伯爵は、

どちらが悪いか良いかという

問題ではなく、性質のことだと

答えました。

そして、

二股をかけるのは、

男の問題だけでなく、

すべての問題にそうなのだと言うのは

自発的に省略しました。

 

ラティルは伯爵が驚く姿を見ながら、

わざとああしているのか

本当に驚いたのか、

やはり分かりませんでした。

しかし、ラティルは、

二股は問題にしないけれど

情報は欲しいと

一応、伯爵に要求しました。

 

伯爵はしばらく沈黙しました。

ラティルは、

彼が物思いに耽っている間、

こっそり荷車を覆っている

放水シートをめくって中を見ました。

しかし、荷車の中は

がらんとしていました。

ラティルは、

そっと防水シートを元に戻し、

さりげなくカルレインのそばに

戻って来ました。

彼はラティルが何をしていたのか

見ましたが、

気づいていないふりをしました。

ラティルはカルレインと目が合うと、

まだ考え中なのかと、

訳もなく伯爵を促しました。

 

その時、伯爵はポケットの中から

ベルベットで覆われた箱を

取り出しました。

ラティルは、

うっかり箱を受け取りました。

その中に、鍵が入っていると

聞いたラティルは、

この鍵で開けられる所に

情報を集めておいたのかと尋ねました。

イーリス伯爵が「はい」と答えると

ラティルは目を丸くしました。

しかし、彼が、

その情報がある位置は

正確に分からないと付け加えると、

箱の蓋を開け、金色の鍵を見て

感嘆していたラティルの動きが

止まりました。

 

ラティルは「何だって?」と

聞き返すと、イーリス伯爵は

レアン皇子が集めた情報量は

皇帝を最も大切にしていた先帝でさえ、

皇帝に背を向けるほど多いと

答えました。

 

その言葉に驚いているラティルに

イーリス伯爵は、

それより、さらに大きな問題は

情報が全て散らばっているということ。

レアン皇子は徹底的に

情報を管理していると付け加えました。

 

ラティルは、

ぼんやりと伯爵を見つめながら、

彼が知っているその場所はどこなのかと

尋ねました。

イーリス伯爵は、

場所に関するキーワードを

知っているだけ。

鍵の下に敷かれた

小さなクッションの下にある紙に

書かれていると答えました。

 

ラティルは戸惑いながら、

イーリス伯爵たちが

知っていることはないのかと

尋ねました。

彼は、

統合された情報は、皆知っている。

個別の物証を

隠しておいたと答えました。

 

ラティルは腹を立てながら

なぜ、こんなに

念入りに備えておいたのかと

尋ねました。

伯爵は肩をすくめながら

その鍵は皇帝が持っていると

答えました。

 

自分は、彼の言うことを

どう信じればいいのか。

ラティルは箱を

カルレインに渡しながら考えました。

 

彼は、自分に説得されたかのように

話しているけれど、

あの態度は真実なのだろうか。

情報を与えたくないので、

わざと適当な鍵を

渡したのではないだろうか。

もしかしたら、これは

彼の別荘の鍵か倉庫の鍵かもしれないと

疑いました。

 

伯爵は躊躇いながら

ラティルを呼びました。

彼女は考えるのを止めて

伯爵を見ました。

 

彼は時計をチラッと見ると、

もう帰るべきではないかと尋ねました。

ラティルは

「行かなければ」と呟くと

カルレインを連れて背を向けました。

 

しかし5、6歩進んだところで、

ラティルは戻って来て

伯爵を呼びました。

 

帽子をかぶって

御者台に座っていた伯爵は、

ラティルを振り返り、

他に用件があるのかと尋ねました。

 

ラティルは、

鍵を自分にくれた後に、

レアンが返してくれと言ったら

どうするつもりなのかと

聞くつもりでしたが、意に反して

自分が怖くないのかと尋ねました。

 

伯爵は予想もしていなかった

質問であるかのように

眉をつり上げた後、笑い出し

怖いけど怖くはないと答えました。

 

ラティルは、

何の言葉遊びなのかと

文句を言うと、伯爵は、

しばらく口を大きく開けていましたが

深刻な表情で、

ニュアンスだけ察して欲しいと

訂正しました。

◇仕事を休む◇

寝室に戻って来たラティルは

眠ることができず、

しばらく窓の外を見下ろしました。

 

カルレインは、

自分の住居に帰る途中、

ラティルのことが心配になったのか

そちらへ首を向けました。

暗闇の中で

しばらく目が合いましたが、

カルレインは迷いながらも

手を振りました。

ラティルも一緒に手を振ると、

ベッドまで歩いて行って

腰を下ろしました。

 

そして次の日。皇帝の侍女は、

皇帝の体調が良くないので、

彼女が直接参加する日程を

一日休むという知らせを伝えました。

◇側室たちを拒否◇

ラティルの寝室の前で

拒否されたタッシールは

隣に立っているカルレインに、

今、クライン皇子がいたら、

カルレインの胸ぐらを

掴もうとしたに違いないと

言いました。

 

ラナムンは、

何も言葉を発しませんでしたが、

やはり冷たい目でカルレインを

見ていました。

 

ザイシンは、

昨日、皇帝とカルレインが

二人で夜に外出した時、

もしかして、

自分たちに話してくれたこと以外に

何かあったのではないかと

堂々と尋ねました。

カルレインは首を横に振ると、

話したことが全てだ。

昨日、帰ってくる時、

ご主人様は明るかったと答えました。

 

カルレインは

伯爵と別れた後の

ラティルの態度と表情を

思い出しました。

いつも彼女を注視しているので、

その様子を、ありありと

思い浮かべることができました。

弁解しているのではなく、

その時は、本当に特別なことは

ありませんでした、

 

側室たちとサーナット卿は

ギルゴールの温室まで

歩いて行きました。

眉を顰めながら

一番後ろから付いて来たゲスターは

外的な要因がなければ

皇帝の心理状態に

変化があるようだと

そっと呟きました。

 

「陛下の心理状態とは」?と

メラディムが聞き返すと、ゲスターは

昨日、イーリス伯爵に会ったことで

心境に変化が起こったみたいだ。

もう頭で

理解できないのだろうかと

皮肉で答えると、メラディムは、

そんなはずがないと

豪快に笑いました。

 

メラディムに

皮肉が通じなかったゲスターは

興冷めして、横を向きました。

その間、タッシールは

温室の扉を開けました。

 

サーナット卿は

仲間ではあるけれど、側室ではなく

曖昧な位置にいるため、

何も言わずに、1番後ろから

付いて来ました。

 

サーナット卿は、

側室たち一行が列をなして

温室に入るのを見ると、

なぜ、自分たちはここへ来たのか。

途中、自分は

何か見落としたことがあったのかと

こっそりカルレインに尋ねました。

カルレインは首を横に振ると、

温室の中に入っている

タッシールを見ながら、

自分は、あの人に付いて来たから

分からないと答えました。

 

サーナット卿は

周囲を見回しているうちに、

他の側室たちも、何も考えず

無意識のうちに

タッシールに付いて来たということに

気づきました。

ゲスターもまた、

タッシールが自然に

彼らを率いて来たことに気づき、

一歩遅れて眉を顰めました。

◇自分の考え◇

側室たちに

申し訳ないことしたと

ラティルは心の中で謝りながらも、

布団の中にうずくまったまま、

出て行こうとしませんでした。

 

他の人に相談すると、彼らの考えが

頭の中に混ざってしまうので

今は自分の考えだけが必要でした。

この仕事に責任を負うのは

自分なので、

もう少し自分の心に

耳を傾けたいと思いました。

 

翌日の明け方。

心を決めたラティルは

一人で冷水に入浴し、

何の模様もない白い服に着替えました。

 

日が昇って人々が動き出すと、

ついにラティルは

寝室の扉を開けました。

侍女たちは応接室に集まり

声を低くして

話を交わしていましたが、

ラティルが元気な姿で現れると

急いで駆け寄り、

ラティルの体調について心配しました。

 

ラティルは、

すぐに治ったと答えると

丈夫な腕を見せました。

それから彼女は侍女長に

百花を呼ぶよう指示しました。

 

侍女長は、

ザイシンではないのかと

聞き返しましたが、

ラティルは、

百花を呼んでと答えました。

 

皇帝が、一日中、

門前払いをしていた後で

最初に呼んだ人が百花なので、

これは何の兆候だろうかと、

侍女たちは互いに横目で

見つめ合いました。

◇いつもと違う皇帝◇

クライン皇子は

宮殿の中にいる時、

冷たいスープのような扱いを

受けていたのに、姿を消した途端、

最も寵愛される対象になったのを

見ているはずだと、

百花はザイシンを挑発していました。

 

ザイシンは、

皇帝はクラインを

探し回っているけれど、

それを寵愛と呼ぶのは

少し変ではないかと

反論しましたが、百花は、

とにかく今、側室の中で

皇帝の心の中の一番広い席を

占めているのが

その皇子ではないかと言い返すと

ザイシンは黙ってしまいました。

 

百花は、大神官も

1ヶ月か2ヶ月ほど

旅に出たらどうかと提案しました。

 

ザイシンは、

こんな時期に旅行なんてと

躊躇いましたが、百花は

旅行とだけ言わなければいい。

どんな言い訳でも構わないので、

とにかく宮殿を離れて歩き回り、

その間に人々も治療し、

大神官としての面目を見せて

怪物も処理する。

そうすれば、大神官の名声は

皇帝と同じくらい

高くなるのではないかと

言いました。

 

ザイシンは、

その意見に納得すると、百花は、

そうしておけば、

大神官を差し置いて、

誰かが皇配になろうとした時に、

国民が反対してくれるだろうと

主張しました。

 

百花卿は、

あまりにも皇配の席に

固執していると

ザイシンが指摘すると、

百花は味気ない大神官の態度に

憤慨しました。

しかし、彼が、

もっと小言を言う前に

意外にも皇帝に呼ばれました。

 

百花は、

よく考えてみるようにと、

何度も大神官に勧めた後、

皇帝の部屋に行きました。

 

百花は、閉ざされた扉の前で

待機していると、

しばらくして扉が開き

皇帝の侍女が現れ、

中へ入るよう言われました。

 

百花が部屋の中に入ると、

神官のような格好をした皇帝が

落ち着いて座りながら

壁を見つめていました。

なぜ呼ばれたのかは

分からないけれど、

百花は良い兆候だと思いました。

 

彼は、皇帝が自分を

呼んでいると聞いたと挨拶しました。

彼の方を振り向いた皇帝は

意外にも、

少し緊張した表情をしていました。

いつも自信満々に上がっている

口元は、少し固まったまま

下を向いていました。

 

その姿を見た百花は、

席を外す時を除けば、

具合が悪くてもベッドで働く皇帝が、

昨日、一日中部屋に

閉じこもっていたことを

思い出しました。

百花は、もう少し姿勢を正すと、

自分に大事な話があるのかと

尋ねました。

ラティルが「ある」と答えると

百花は話して欲しいと頼みました。

 

ラティルは、

昨日、一日中このことについて考え

そして、ついに決定を下したと

話しました。

百花が「決定?」と聞き返すと、

ラティルは、

自分の側の人で

百花は一番親しくないので呼んだ。

だから、

自分とは完全にかけ離れて

客観的に答えてくれと頼むと、

ゆっくり説明し始めました。

 

百花の口が

大きく開き始めました。

彼はショックを受けた目で

皇帝を見つめました。

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誰も気づかないうちに

自然と側室たちとサーナット卿の

グループリーダーとなっている

タッシール。

後から、それに気づいたゲスターが

苦々しく思っても、タッシールは

他の側室たちを

落とし入れようとしている

ゲスターと違い、他の側室たちと

共存しようとしながら、

彼らより一歩抜きん出る

行動をしている。

ゲスターは、どんなに足掻いても

司令官としての天性の才能を

持っているタッシールには

勝てないと思います。

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