2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧
809話 グリフィンの言う良い知らせと悪い知らせとは? ◇悪い知らせだけ◇ ラティルは、 良い知らせよりも 悪い知らせの方が大変だと思い 不安になりました。 それでも、彼女は、 悪い知らせは何なのかと 聞かざるを得ませんでした。 グリフィンは、 全く、悪…
130話 どうして、こんな風に真夜中に来たのかと、エルナはビョルンに怒りましたが・・・ 真夜中に夜逃げをしたエルナが 真夜中という言葉を 言うものではないと思うと ビョルンは、辛辣に皮肉るように 言い返しました。 まだ言い終えていない言葉を 飲み込む…
808話 ザイシンとヘイレンとザイオールが、神殿の正門を通り過ぎると、けたたましく鐘の音がなりました。 ◇強行突破◇ ヘイレンが ザイオールを捕まえている間、 ザイシンは、 集まってくる聖騎士たちを 見回しながら 自分は大神官だけれど 一体どうしたのか…
129話 ビョルンは衝動的にバフォード行きの列車に乗りました。 エルナは、郵便馬車が 来ないかもしれないという 予感がしましたが、 黙々と待っていました。 待つと決めておいた時間まで まだ10分残っていました。 少し早く家の中に入っても 問題になること…
807話 ロルド宰相が見た予想の範疇を超えた人とは? ◇持って行かれた情報◇ なぜ、議長がここにいるのか? 宰相は目を細め、 頭をもう少し下げました。 間違いなく議長でした。 議長は雑誌社の建物の中に入り、 すぐに姿が見えなくなりました。 議長も怪しい…
806話 レアンは、どこにダークリーチャーを準備しているのでしょうか? ◇頭脳明晰なタッシール◇ 雑誌が発行されるのは4日後でした。 3日以内にダークリーチャーを すべて処理しなければならないので ラティルは困って唇を噛みました。 時間があまりにも迫っ…
805話 会議の場に現れたベゴ(アイニ)は、レアンが個人的理由でラティルを攻撃していると爆弾発言をしました。 ◇予期せぬ助け◇ なぜ急に、あんなことを言うのか。 ラティルは眉をひそめました。 一見、アイニが 自分の肩を持っているようでした。 しかし、…
804話 ラティルはサーナット卿に、もう一度、行って来なければならないと言いました。 ◇裏切り◇ ラティルはサーナット卿に 先皇后の所へ行って、 これはどういうことなのか 聞いて来るようにと指示しました。 彼女の声からは、 先程までの余裕が消えていまし…
803話 ラティルは、ロードを倒したのは対抗者ではなく自分だと断言しました。 ◇盾が武器に◇ その言葉に、 何人かの心の中から ハッという声が聞こえてくると、 ラティルは、 急激に血が抜けるような 安堵感を覚えました。 絶壁に掛けられた 切れ目の入った一…
127話 エルナはビョルンに離婚届を送って来ました。 山のように積もった ポーカーのチップを回収する ビョルンを眺めていたペーターは これは狂気だと 舌を巻いて感嘆しました。 折れた腕でも、カードを叩き出して 勝ち取った勝利は、 それ以外のどんな言葉…
802話 ラティルが先帝の死去と関連があるという証拠を受け取ったと、とんでもないことを言いだした者がいました。 ◇だからバレた◇ 証拠を受け取ったという者は、 先帝が最も大切にしていた子供が 悪魔と変わらない ロードであることを知り、 それによって死…
127話 エルナに会いに行ったルイーゼがビョルンを訪ねて来ました。 険しい目つきで、 ビョルンを睨んでいたルイーゼは、 大公妃は絶対に 戻って来ないので諦めてと ようやく口を開きました。 とんでもない発言に ビョルンは嘲笑しながら 足を組んで座りまし…
801話 果たして裏切者は誰なのか?ラティルは側室の一人を呼びに行かせました。 ◇一番信頼できる人◇ それほど時間が経たないうちに カルレインが中に入って来ました。 扉が開いて閉まる間に、 一瞬、サーナット卿の姿が見えました。 彼は頭を下げて、 床だけ…
126話 レオニードとルイーゼがバーデン家にやって来ました。 エルナはリサに背中を押されて 応接室に入ると、 ここで会うことになるとは 夢にも思わなかった顔が エルナを待っていました。 ギョッとして立ち止まる エルナの視線が ルイーゼに向けられました…
800話 サーナット卿はレアンの護衛を探すために彼の住居へ行きました。 ◇急いで伝えたかった話◇ 音がしたのは、 アーチ型の出入り口と 短い通路でつながっている 台所でした。 一番最初に目に入ったのは テーブルにうつぶせになっている みすぼらしい身なり…
799話 アニャはレアンの受け取ったメモを見てしまいました。 ◇失望◇ アニャに失望感が 押し寄せて来ました。 彼女は気絶したレアンを 見下ろしました。 彼の頭から流れ落ちた血は、 片目を完全に隠し、顎まで流れて 固まっていました。 顔の半分はきれいでし…
798話 ラティルは、自分がロードであることを母親に打ち明けました。 ◇穏やかな安定感◇ その瞬間、先皇后は立ち上がり、 ラティルをギュッと抱きしめました。 ラティルは目を大きく見開きました。 彼女は、母親が震えていることに 気づきました。 小さく泣く…