自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

再婚承認を要求します ネタバレ ノベル 33話 マンガ 28話、29話 ハインリの魔法が計画に利用されるかも

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33話 紅炎の星を売ったのはロテシュ子爵だとばれてしまいましたが・・・


◇窮地◇

ソビエシュが

少しずつ、持ってきてくれて

いっぱいになっていた

宝石箱の底が見えてきたので

ラスタは両手で顔を覆い

ため息をつきました。

すべてロテシュ子爵のせいでした。

 

側室になって1か月少し過ぎ、

まだ、いくつか宝石が

残っていたものの、

ラスタは、まだ、品位維持費を

受け取っていませんでした。

だからといって

皇帝に新しい宝石をくれと

直接言うことはませんでした。

 

自分自身で

財産を作れない奴隷は

主人や恋人から

贈り物をもらうことが

財産を増やす唯一の方法でしたが

ラスタが付き合った

貴族の恋人たちは、

堂々とプレゼントを要求すると

嫌がりました。

彼らは権力を利用して

ラスタに近づきながらも

ラスタが、彼らの権力やお金に

無関心であることを

望んでいました。

たとえ皇帝であっても

同じだとラスタは思いました。

 

ロテシュ子爵の所にいる赤ちゃんが

自分の赤ちゃんでないとわかれば

こんなにロテシュ子爵に

引きずられることはないのに。


ため息をついて宝石箱を閉じると

ソビエシュがやって来ました。

ラスタはソビエシュを抱きしめ

頬ずりしましたが

ソビエシュは

彼女を押しのけました。

 

ソビエシュはラスタは

紅炎の星を下女にやったかどうか

再確認しました。

 

なぜ急に指輪について聞くのか、

ロテシュ子爵に

指輪をあげたことがばれたのかと

ラスタは不安になりました。

 

何かを調べているのであれば

これが嘘を暴く

最後のチャンスだと思いました。

どうせ嘘がばれるなら

ある程度、真実を

明らかにするのが良いと

ラスタは判断しました。

 

彼女は、

下女だけでなく

ロテシュ子爵にも指輪をやった。

自分には、

全て、似たり寄ったりの

指輪に見えたので

どれを下女にやって

ロテシュ子爵にやったか

わからない。

彼が、自分のために

嘘をついてくれたのがありがたくて

報いたいと思ったと言いました。

 

するとソビエシュは、

ラスタのために

嘘をついたのではなく

彼が話したことに

責任を負っただけだから

ラスタがありがたがる必要はないと

言いました。

そして、ソビエシュは

ラスタがロテシュ子爵に

脅されているのではないかと

尋ねました。

ラスタは否定しました。

正直に脅迫されたと

話せればよいけれど

ラスタは

嘘をつくしかありませんでした。

 

もし脅迫されたと言えば

皇帝はロテシュ子爵を

叱るか罰するだろう。

そうなると、ロテシュ子爵は

赤ちゃんのことを話して

自分を引きずり下ろすに

違いないと思いました。

 

一応、ソビエシュは

ラスタの言葉を信じましたが

ロテシュ子爵に

脅されているのなら

物を渡さずに自分に言うこと。

当分は自分が毎日確認し、

品位維持費はラント男爵に

管理させると言いました。

 

ラスタは青ざめました。

ソビエシュが監視したら

お金も宝石も

ロテシュ子爵へ渡すことができず

赤ちゃんの話を広めてしまうと

思いました。

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◇首席卒業者◇ 

ナビエは魔法都市ウィルウォルへ行き

彼女が後援していた、

児童養護施設から、

初めて魔法学園に入学したエベリーに

お祝いの言葉を伝えました。

彼女はナビエに抱きしめられると

消え入りそうな声で

彼女にお礼を言いました。

 

孤児院に視察に行くたびに

彼女が友達と交われないことを

心配していましたが

こんなに大きくなったことに

感心しました。

 

ナビエは学長と共に

学園内を一巡しながら

彼から魔力消失減少について

報告を受けました。

そして、

歴代の魔法学園の

首席卒業者の肖像画

見た時に、1か所、

空の場所があることに

気が付きました。

 

学長は、

交流のために

来ていたハインリ王子が

首席を取ったこと、

正式な学生ではないので

肖像画を飾っていないこと。

本人にも、秘密にしてくれと

言われていたこと。

けれども、昨日

王子が突然やって来て

誰かに肖像画のことを聞かれたら

正直に答えてもいいと言われた

ナビエに話しました。

 

前日、ナビエが出発する時に

まだハインリは宮殿にいたので

いつ出発したのかと思いました。

そして、ナビエは

ハインリが魔法が使えることが

気になりました。

 

彼が本当に魔法を使えるなら

彼が数年前から

立てている計画について

調査をしても

分からない可能性が高いと

ナビエは思いました。

魔法使い自体が

あまりにも貴重な上に

その分野はまともに

研究をされていない

領域だからでした。

 

魔法学園を全て見て回った後

学長に見送られて

正門付近に到着した時

ハインリが青い髪の騎士と共に

向こうから歩いてくるのが

見えました。

 

ハインリは

ナビエと会えたことを喜びながら

華やかに笑って、

ナビエをじっと見つめました。

しかし青い騎士は

まるで呆れたことでも聞いたように

ハインリを不満いっぱいの目で

見つめていました。

 

ハインリは、

約束したわけでもないのに、

会えるなんて、

偶然ではなく運命による必然だ。

ここへ来たのは、

学長へ呼ばれたからだと言うと、

ナビエは、

学長の話と違うと思いましたが、

そんなことは彼に言えないし、

ここへ来たことも、

彼の計画の一部かもしれないと

思いました。

 

その後、ハインリに誘われて

ナビエは一緒に食事をすることに

なりました。

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◇正直なハインリ◇ 

ハインリは、東大帝国に

害を及ぼす計画を

立てているかもしれないのに

彼がナビエを見つめる時

ナビエはその視線を

負担だとは思いませんでした。

 

ナビエは、

ハインリの髪の色と目が

クイーンに似ていると言いました。

すごくハンサムなところも、

とは言いませんでした。


本当に鳥に似ているかと

ハインリは上体を傾けて

聞いてきたので

彼の目がナビエの目の前に

迫って来ました。

彼の瞳がとてもきれいなので

視線を負担に思わないのだと

思いました。

 

ナビエはハインリに

得意な魔法について尋ねました。

きっと彼は

答えてくれるだろうとは

思いませんでしたが

もしも答えてくれれば

彼の計画に

魔法が利用されるかどうか

判断しやすくなると思いました。

また、

彼の得意な魔法如何によっては

アルティナ卿に

ハインリのことを調べさせるのを

止めようと思いました。

ハインリは考えてから

空を飛ぶことと答えました。

 

ナビエは、

自分を連れて飛んでもらえるかと

尋ねました。

彼女は質問しながら、

当然可能だと思いました。

自分を連れて

飛んでくれることを

期待したのではなく

ハインリに、その能力があると

思いました。

 

けれども、彼は

予想外に困った表情で

視線を避けながら

ナビエは、

自分が運ぶには重すぎます

呟きました。

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ハインリの得意な魔法は

熱の魔法ですが

それがわかるのは

もう少し後になります。

 

ハインリは、

ナビエ様に嘘をつきたくないので

彼が運ぶには彼女は重すぎると

言ったのでしょうけれど

彼に女性の気持ちが

わかっていれば

そんな失礼なことを

言わなかったでしょうね。

 

ラスタは、

ロテシュ子爵に脅されながらも、

赤ちゃんを産んだことを

必死でソビエシュに隠していたのは、

彼が、そのことを知って嫉妬し、

自分を追い出すのではないかと

心配していたからだと思います。

けれども、後にソビエシュは

その事実を知っても、

何とも思いませんでした。

この時点で知ったとしても、

ソビエシュはエルギ公爵に

嫉妬しなかったことから、

同じ反応をしたのではないかと

思います。

 

けれども、ラスタは

ソビエシュが自分を

愛していると信じていたので、

絶対に嫉妬すると思っていた。

そのせいで、ラスタは

ロテシュ子爵に脅されるがままに

なってしまったのだと思います。

 

ソビエシュが自分のことを

愛しているとラスタが思ったのは

彼女が今まで付き合って来た

恋人たちと違って、

彼女にたくさんプレゼントをくれたり

彼女のために

ナビエ様を叱りつけたりと

今までの恋人たちとは

違ったからではないかと思います。

 

けれども、ソビエシュが

ラスタにそのようにしたのは、

彼女のためというよりも、

自分の欲望を満足させるため、

自分が捕まえた獲物を

動物のはく製を作るかのように

見栄えよくしたかっただけなのでは

ないかと思います。

だから、自分がきれいにした

獲物に文句を言われると怒るけれど、

一度、きれいにしてしまえば

時々、眺めて

欲望を満足させる以外、

興味を示さなくなったのではないかと

思います。

ラスタが妊娠しなければ、

彼女を捨てはしないけれど、

距離を置くように

なったかもしれません。

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