67話 今回の主役はぽん太です。
俺は偉大な猫様。
名前は、ぽん太。
でも、元々の名前は坊や。
執事に初めて会ったのは
母親がいなくなった後。
母親は、
外で食べ物を探して来るので
ここでじっとしているようにと
言った。
俺は、帰って来ない母親を探しに
家を出て、しばらく歩き回った。
そして、母親に、
二度と会えないことに気づいた時、
家に帰る道が
分からなくなってしまった。
もう疲れ切った状態だった。
お腹を空かせた俺の前に
執事が現われた。
この子も、
母親に捨てられたようだ。
元気がないと言う美紗。
無塩ソーセージならある。
これを食べさせればいいと言う亘。
人間の声に気づいた後、
ソーセージの匂いを嗅いだ。
久しぶりに食べる美味しい食べ物。
なかなか使えそうな人間だ。
人間は、
自分の名前は美紗だと
自己紹介をし、
俺には名前がないよねと
聞いて来た。
俺は、自分の名前を名乗ったけれど
美紗にはわからず、
母親は、少しどこかに
行っているだけ。
こんなに可愛い子を
置いていなくなるはずがないと言った。
この人間は、
母親が食べ物を探しに行ったことと
俺が可愛いことまで知っている。
この人が、前に母親が話していた
執事だろうか。
母親は、猫の偉大さを知って
猫に尽くす人間もいて、
そんな人間のことを執事と呼ぶ。
母親も幼い頃は、
執事が世話をしてくれた。
執事に新しい家族ができたら
自分は追い出されたけれど
執事は善良な人間だったと
話してくれた。
だから、優しい人間は執事だ。
この人間も優しいから執事だ。
美紗を俺の執事に任命する!
ある日、執事は俺に
彼氏を紹介した。
彼は、ある晩、
僕にキャットフードをくれたけれど
それを食べた途端、苦しんだ。
目覚めた時、
俺は動物病院にいた。
早く連れて来てくれて良かった。
治療が終わったら、
元の場所に戻すのか。
それとも引き取るのかと
尋ねる獣医。
引き取ると答える亘。
猫の名前を考えているかと
尋ねる獣医。
俺は、自分の名前を訴えたが
ぽん太にされてしまったので
俺は怒った。
俺を「坊や」と呼んでくれる
執事はどこに行ったのか。
今、俺は元気がないので、
他の人の所へ行くけれど、
執事の匂いを、
忘れないようにしないと。
その日以来、
俺にぽん太という新しい名前ができて
俺は、その人間を
臨時執事と呼んだ。
俺がソファーを引っ掻くと
怒って嘆く臨時執事。
もう俺の爪に慣れたよね?
臨時執事は、
今日、自分が誰を見たと思うか。
うちの会社に神戸美紗が来た。
自分を覚えていないようだ。
少し会っただけだから
仕方がないと言った。
俺は、この人間は
今日に限って口数が多いと思った。
臨時執事は、
神戸美紗を自分の部署に
来させるよう、
人事課に話した。
今度は必ず声をかけると言った。
神戸美紗さん、
私たち、どこかで
会ったことはないですか?
分からないことは
私に聞いてください。
全部、私に聞いてと、
何を話すか悩んでいる臨時執事。
俺は、
あいつの頭はどうなっているのかと
思った。
臨時執事は、
毎日、神戸美紗の話をしながら
笑った。
神戸美紗。
どこかで聞いた気がするけれど
思い出せなかった。
しかし、臨時執事が笑う日は
長く続かなかった。
美紗の結婚式の日、
彼女は笑っていた。
自分は美紗を
笑わせてあげられなかったと思うと
たくさんの酒瓶の前で嘆く臨時執事。
臨時執事は、
とても悲しそうに見えた。
そのようにして、臨時執事と
一緒に暮らしていたある日。
前田の匂いがして
彼は俺を抱き締めると
臨時執事が亡くなったことを告げた。
彼の肩が震えていた。
臨時執事はどこへ行ったのか。
人間も星になるのか。
その日以来、
俺はご飯を食べていない。
ただ、食欲がなかっただけ。
そして、俺もすぐに猫の星に行った。
臨時執事に会ったら、
話してあげる。
もうソファーを引っ掻かない。
物陰から、いきなり、
足を引っ掻いたりしない。
これからは、
本当の執事にしてあげる。
だから、一緒に地球に帰ろうと。
俺をぽん太だと確認すると、
俺の頭を撫でながら、
執事の所へ連れて行くので
一緒に行こう。
ここでは、君1人だから、
自分の娘と婿と長生きして欲しいと
言った。
俺たちはタクシーに向かった。
俺は、執事に、
ちょっと待っていて。
俺が行くからと呟いた。
俺は猫の星から帰って来た後、
約束通り、
臨時執事を本当の執事にした後、
最愛の執事にも再会した。
それも、すぐ近くで。
最愛の執事は、
俺のことを可愛いと言って
名前は何かと聞いて来た。
執事は、ぽん太だと答えた。
俺は最愛の執事の手に
スリスリした。
知っている猫かと尋ねる
最愛の執事に、
執事は、自分が飼い主だと答えた。
最愛の執事に、
頭を撫でられながら、
俺は、あの時の赤ちゃん猫だと
訴えた。
最愛の執事は、
昔、俺みたいな
かわいい猫がいたと言ったので、
俺以外の猫に仕えていたのかと
腹を立てたけれど、
彼女は、
その猫は、いなくなった。
凄く小さくて可愛かったから、
誰かが連れて行った。
あの子も、きっと元気よねと
言ったので、
俺の話だと分かり喜んだ。
それは俺だよ、
元気だったよと訴えながら、
彼女の顎をペロペロした。
すごく、彼女に会いたかった。
その後、以前と180度変わった
2番目の人生を
過ごすことになった。
自分が遊ぶと言って、
俺を取り合う翔と昴。
尻尾を掴まれたので
執事に助けを求める俺。
ぽん太をいじめてはいけないと
言ったのにと、双子を怒る執事。
俺は執事の後ろに逃げ込み、
双子たちは謝った。
やっぱり、彼女は
俺の一番好きな執事だ。
そして、俺に仕える執事も増えた。
双子たちを従えて、
トイレに行こうと叫ぶ未来。
あの女執事がいると、
子供執事が、
俺を追い回さないので、とても楽だ。
爺さん執事は、
まだ俺を飼っているのかと
嫌がるふりをするけれど、
来る度に、
おやつを買ってきてくれる。
家族なので、
死ぬまで一緒に暮らすと言う
最愛の執事。
当たり前だと答える俺。
最愛の執事の言うことが
分かっていると言う爺さん執事。
うちのぽん太は、
全て分かると言う執事。
本当かと疑いながら、
爺さん執事は俺に、
自分の孫と最愛の執事と出会えて
幸せかと尋ねた。
それを今、聞くのか。
僕は、誰が何と言おうと、
世界で一番幸せな猫だ。
ぽん太も一度死んで、
美紗の父親に連れられて、
過去に戻って来たとは!
このシーンに
ウルウルしてしまいました。
日本版のマンガでは、
猫の名前がぽん太なので、
名前の由来について、亘は、
狸みたいだからと言っていますが
韓国版では、猫の名前はカビ。
その由来は、
猫の模様がカビみたいだから。
ちょっとひどいと言うか
亘のセンスがないというか・・・
美紗がぽん太に紹介した彼氏は、
友也の前に付き合っていた人で
麗奈に一目惚れした彼は、
美紗の可愛がっている猫を
片付けたら付き合うと
麗奈に言われて、
殺鼠剤の混じった餌を与えたと
原作に書かれているようです。
友也もそうだけれど、
麗奈を好きになる男は、
ろくでなしばかりだと思います。