115話 3部 舞台はバースに移ります。 「それでは、 お気をつけてお帰りください」 入口までトランクを運んで来てくれた フロントのスタッフが、 ローラに向かって 丁重にお辞儀をしました。 ローラは頷くと、 すぐに視線を街へ向けました。 黄昏時。 高級な…
169話 バスティアンの次の手は? 日常が揺らぎ始めた。 オデットは、 これ以上、避けられなくなった その事実を、 諦めたように受け入れました。 目の前に証拠を突きつけられると 心がさらに乱れました。 入念に準備したティータイムは オデットの計画と 大…
114話 ペンドルトン家の没落を見守るため、イアンはロンドンへ行くことになりました。 翌日、彼らは ロンドン駅に到着しました。 夜の薄暗い色合いが残っている 肌寒い夜明けでした。 ひとまず彼らは、近くのホテルで 荷を解きました。 簡単な朝食の後、イア…
168話 バスティアンがオデットの前に現れました。 太陽に熱せられた広場の熱気を 運んできた風が、 静かに見つめ合う2人の間を そっと通り過ぎて行きました。 昼食時のカフェは、 満員の客で賑わっていましたが、 オデットの世界では音が消えました。 頭の中…
113話 フェアファクス夫人の説教は続いています。 イアンは、 身分の差が何だって言うんだと 吐き捨てました。 しかし、フェアファクス夫人は 問題はあなただ。 あなたにとって、 彼女が必要な存在であり、 彼女を通じて、 あなたが得るものが大きいと 先生…
167話 バスティアンはオデットに会いに、ロスバインへ向かいました。 オデットは、 ロスバイン駅から、もう一度、 列車を乗り換えなければならない 場所に滞在していました。 ラッツを出発した夜行列車を 降りたバスティアンは、 始発の運行時間が来るまで …
112話 ローラはバースへ行くことになりました。 翌日の午前、ローラの荷物が 馬車に積み込まれました。 ダンビルパークの家族全員が 邸宅の前まで出て来て ローラを見送りました。 彼女は泣き過ぎて、 顔がパンパンに腫れている兄弟たちに 順番にキスをし、 …