自分時間を楽しく過ごす 再婚承認を要求しますの先読みネタバレ付き

子供の頃からマンガが大好き。マンガを読むことで自分時間を楽しく過ごしています。再婚承認を要求します、ハーレムの男たちを初めとして、マンガのネタバレを書いています。

泣いてみろ、乞うてもいい 170話 外伝18話 最終話 ネタバレ 原作 あらすじ 永遠の夏の森

170話 外伝18話 最終話

新しいヘルハルトは、春と共に

この世にやって来ました。

花の蕾が瑞々しく膨らんでいる

日差しが暖かい午後でした。

 

速くて静かな足取りで

近づいて来た侍従は、

安産だった。

すぐに会えるように準備中だと

告げました。

 

マティアスは、

握りしめていたカップを置いた後

頷きました。

格式ばったお祝いの言葉を伝えた

侍従が退くと、

主治医のフェラー博士を筆頭として

医療団が入って来ました。

 

産婦と子供の状態を報告した彼らも

明るい顔でお祝いの言葉を伝えた後

去って行きました。

 

再び公爵一家だけが残った貴賓室は

しばらく静寂に包まれていました。

マティアスは、

窓越しの木の枝をじっと見つめ、

向かい側に座っている

アルビスの二人の女主人は無言で

そんなマティアスを見守りました。

弟か妹に会えると思って

とても浮かれていたフェリックスは

長い間、待っている間に

疲れて眠ってしまいました。

 

「おめでとう、マティアス。

これで二人の子供の父親になりました」

老婦人の優しい声が

貴賓室を満たした春の日差しの中に

溶け込みました。

マティアスの視線は、ようやく

テーブルの向かい側に座っている

祖母と母親に向けられました。

 

会社からまっすぐ病院に来た彼は

非の打ちどころのない

ヘルハルト公爵の姿をしていました。

表情や態度もそうでした。

自分の命をかけるほど愛する妻の

出産の知らせを聞いた男とは

なかなか思えない様子でした。

万が一、マティアスが

品位を保てない行動を

見せるのではないかと心配していた

二人の女主人たちは、

方向性が全く異なる戸惑いの中で

互いに見つめ合いました。

 

「ありがとうございます、

おばあ様。 そしてお母様」と

お礼を言うと、

マティアスは物静かな眼差しで

二人を一瞥しました。

唇の端に浮かんだ笑みも、

やはり普段と、少しも変わるところが

ありませんでした。

 

いくつかの儀礼的な会話をしている間に

侍従が再び入って来て、

病室の片づけが終わったことを

知らせました。

 

エリーゼ・フォン・ヘルハルトは

自分たちは、

フェリックスが目覚めたら

一緒に行くので、

あなたから、レイラに会ってみてと

胸に抱かれて眠っている

孫の頭を撫でながら勧めました。

 

マティアスの本音は

さっぱり分かりませんでしたが、

少なくともレイラは、

真っ先に夫に会いたがるはずだと

思ったからでした。

 

マティアスは短い挨拶を残した後、

椅子から立ち上がりました。

身なりを整えた後、貴賓室を出る姿は

やや無情にさえ

感じられるほどでした。

 

エリーゼは、

自分のお腹を痛めて産んだのに

あの子のことが全く理解できない。

自分の妻への贈り物として

あんなことまでしておきながら

肝心な今日のような日に、

あんなに冷静だなんてとぼやくと

目を細めて老婦人を見ました。

 

マティアスが、

ロビタにあるビル・レマーの墓を

ベルクに改葬するという意思を

明らかにしたのは、

先月の初めのことでした。

できるだけ早いうちに終えられるよう

ロビタ王室の協力を得たいと

言いました。

 

エリーゼ・フォン・ヘルハルトは

反対しましたが、老婦人は、

素直に孫の意思を受け入れました。

親の墓を、国境の向こうの遠い地に

置いてきた子供の悲しみを

知っているからだと言いました。

 

親って何ですか!

ヘルハルト公爵夫人が庭師の娘だと

全帝国に、

公然と宣言するつもりなのか。

この上なく不満でしたが、

どうしても、

最後まで、反旗を翻すわけにも

いかない状況でした。

 

数日間、悩んだエリーゼは、

庭師を家門の墓地に入れることだけは

決して許さないという言葉で

遠まわしに承諾の意思を示しました。

幸い、そんな気の狂ったことまで

敢行するほどではなさそうな

彼女の息子は、

アルビスから遠くない所に

庭師の新たな墓所を決めました。

この春が終わる前に、ビル・レマーは

自分が愛した森が見える所に

眠ることになるはずでした。

 

あのすごい愛が

一日で変わるはずがないけれど

今日は絶対に・・・と呟くエリーゼ

老婦人は「あれを見て」と言って

低い笑い声を上げながら、

少し前までマティアスが座っていた

テーブルの前を指差しました。

一口も飲んでいないカップの横に、

煌めく何かが置かれていました。

それがマティアスの

カフスボタンであることに

気づいたエリーゼの目が

丸くなりました。

 

何てことでしょう。

あれを外して、

苛立たしげに弄り回す自分の息子を

彼女は、

想像することができませんでした。

自分の身なりが乱れていることを

すっかり忘れたまま、

物を置き去りにして去って行く姿も。

 

「何てことでしょう、マティアス!」

彼女が言えることは、

ただそれだけでした。

貴賓室は、面会客が滞在する応接室と

患者の空間である病室に

分かれていました。

 

マティアスは、

二つの空間を結ぶ廊下に沿って

ゆっくりと進みました。

一歩ずつ踏み出す度に、

子供が宿り、育ち、このように

世の中に来るまでの記憶が蘇りました。

 

レイラのお腹が、どのように膨らんで

臨月になったのか、

その間、レイラは何を考えたのか、

どれだけたくさん笑ったのか、

マティアスは、もう知っていました。

 

お腹が膨らんだ姿が

みっともないのではないかと

レイラは心配していましたが、

それは無意味な心配でした。

その全ての瞬間、彼のレイラは

眩しいほど美しかったからでした。

 

廊下の終わりが近づくと、

後を付いて来た侍従が

病室のドアを開けました。

その敷居を越える前に、

マティアスは静かに息を整えました。

 

産婦も子供も元気だという報告を

すでに受けているので、

今更ながら、心配をしているわけでは

ありませんでした。

ただ、少し怖かったでした。

この瞬間だけでなく、

度々、存在し得ないはずの幸せを

味わう時に訪れる感情でした。

 

もし、これら全てが

妄想に過ぎなかったなら

どうすればいいのか。

ふと我に返ると、

一人で取り残されたまま、

手に入れられないで愛に狂って行く

一人の男の姿だけが残っていたら

どうしよう?

 

「マティ」

病室の入り口の向こうから

聞こえて来た力のない声が、

ぼんやりしていたマティアスを

我に返らせました。

目を向けた先で、彼は

すぐにレイラを見つけました。

大きなベッドに

力なく寄りかかって座っている

レイラは、

一際、小さく、か弱く見えました。

 

もう一度、今度はもっと小さく

彼の名前を呼びながら、

レイラは

静かな笑みを浮かべてみせました。

いつものように、その微笑みは

マティアスを現実に導く

光となってくれました。

この瞬間は、

決して虚像ではありませんでした。

 

狂おしいほどの渇望に

苦しんでいた間、レイラの

甘い微笑みを描き続けました。

その想像は、決して、

今、目の前にあるこの現実のように

美しくありませんでした。

マティアスは、

止まっていた足を踏み出し、

レイラのそばに近づきました。

そして力いっぱい

レイラを抱き締めました。

レイラも震える両腕を伸ばして

彼の背中を抱き締めました。

 

二人の抱擁は、

おくるみに包まれた子供を抱いた

看護師が近づいてから

ようやく終わりました。

 

「とても可愛いでしょう?」

その子を胸に抱きしめたレイラが

震える声で囁きました。

そして、

今にも泣き出しそうな顔で

日差しのような笑みを浮かべながら

「私たちの娘、レア」と言いました。

 

母親が呼んでくれる名前が気に入ったのか

子供は寝ぼけながら

小さく寝返りを打ちました。

 

「レア」

自ら名付けたその名前を囁く

マティアスの口元が

一層柔らかくなりました。

ゆっくり子供の頭を撫でる手つきも

そうでした。

 

小公女レア・フォン・ヘルハルトは、

母親と同じ、

限りなく柔らかい金色の髪の毛を

持っていました。

庭師の墓場には

バラの木が植えられていました。

墓を改葬した年の夏、

レイラ自ら植えたものでした。

一年余りの時間が流れる間、

木はさらに丈夫に育ち、

さらに美しい花を咲かせました。

彼が最も大切にしていた

淡いピンク色の見事なバラでした。

 

「お母様!おじい様です!」

墓碑の前をウロウロしていた

フェリックスが、

確信を込めて叫びました。

レイラは明るく笑って頷きました。

 

フェリックスは本当に頭がいい。

覚えていたのかと尋ねると、

母親の褒め言葉に

得意顔になった子供は、

「これはバラです」と

花の名前も自信を持って叫びました。

 

空。木。鳥。雲。

目が届くすべてのものの名前を

フェリックスは一つ一つ、

優しく呼びました。

そして、その名前を、自分の傍らで

よちよち歩き回っている

妹にも教えてやりました。

そうは言っても、レアは自分勝手に

意味の分からない言葉を

呟くだけでしたが、フェリックスは

簡単に諦めませんでした。

 

二人の兄妹が仲睦まじい鳥たちのように

ぺちゃくちゃ喋っている間、

レイラは、これまでのことを

ビルおじさんに話しました。

学校生活。

子供たちがしでかした

突拍子もない可愛いこと。

アルビスの人々の安否。

そして、今では

いっそうリラックスした気持ちで

話せるようになった夫、

マティアスについても。

 

彼は改葬を終えた後に、

ようやくその事実を

レイラに知らせました。

しばらくは、信じられずに

ぼーっとしていましたが、

やがて、その言葉が

理解できるようになった時、レイラは

思わず泣き出してしまいました。

あの遠い地に、

ビルおじさんを一人で置いて来たという

途方に暮れる程の深い罪悪感と

懐かしさを、少しは

減らせるようになった日でした。

 

「フェリックス!レア!」

名前を呼ぶと、

手を繋いだ二人の兄妹が

近づいてきました。

自分を見上げる四つの青い目に

向き合ったレイラは、

思わず笑ってしまいました。

 

金髪マティアス。

人々は、レア・フォン・ヘルハルトを

そう呼んでいました。

反論の余地のない事実なので、

レイラも素直に受け入れた

ニックネームでした。

母親から受け継いだ金髪を除けば、

他の全ては驚くほど、

父親そっくりの子供だからでした。

 

三人目の子供ができたら、

自分に似た子かもしれない

期待を示すレイラに、

エリーゼ・フォン・ヘルハルトは

「諦めなさい」と言いました。

そして、

ヘルハルト家の数多くの肖像画を見て

感じたことはないかと尋ねました。

 

じっくり考え込んでいたレイラは、

すぐにその謎めいた質問の答えを

見つけ出しました。

彼らは、

マティアスと彼の子供たちが

そうであるように

非常に似た顔をしていました。 

 

「ああ」と感嘆する嫁を見て

エリーゼは、

勝つのが難しい血統だ。

髪の色くらい譲ってくれたなら、

事実上勝利を収めたも同然だと

彼女は冷ややかに言いました。

そういえば、

彼女がマティアスに残した痕跡も、

髪の毛の色くらいが全てでした。

 

ようやく笑うのを止めたレイラは

「おじい様に挨拶して」と言うと

二人の子供と一緒に

ビルおじさんの墓碑の前に立ちました。

レアが履いている

白いベビーシューズを見る

レイラの眼差しが深まりました。

 

「また来るね、おじい様」

フェリックスは、

かなり大人びた挨拶をしました。

そんな兄をじっと見つめていたレアは

キャッキャッと

無邪気な笑い声を上げましたた。

おじい様と、

たどたどしい発音で呟くその言葉が

とても心地よく響きました。

レイラは昼食に間に合うように

邸宅に戻りました。

マティアスは、

昼食会に出席するために外出したため

食卓には三人の公爵夫人の分の

食べ物だけが並べられていました。

 

食事が終わる頃、レイラは、

森にある小屋を、自分の研究室として

使ってもいいかと、

勇気を振り絞って願い出ました。

自分の所有となった小屋を

どのように使うのが良いか、

長い間悩んで出した結論でした。

 

「研究室・・・」

老婦人は興味津々の眼差しで

レイラを見ました。

そして、

あなたが勉強している植物や鳥が

近くにいるので、

それも悪くはないだろうと答えると

エリーゼの意見を求めながら、

レイラからエリーゼ

視線を移しました。

 

エリーゼは、

どうせ、あなたのものなのに、

自分たちの許可が

何の関係があるのかと返事をすると

眉を顰めてレイラを見ました。

 

しかし、レイラは、

このアルビスは、

二人の管轄下にあるので、

ぜひ許可が欲しいと訴えると

緊張感に満ちた顔で、

少し、ぎこちなく笑いました。

無愛想な表情をしていた

エリーゼ・フォン・ヘルハルトの

口元に、

クスッとした笑みが浮かびました。

 

エリーゼは、

これからもずっと

勉強するつもりのようですねと

確認しました。

レイラは、

「え?あっ・・・はい」と返事をすると

エリーゼは、

その良い頭を、ただ腐らせるのも

惜しいことだ。

ヘルハルト公爵夫人が

ラッツ大学の教授になるのも、

悪くないだろうと言いました。


レイラは驚いて

「教授ですか?」と聞き返しました。

学部を卒業した後も、

勉強を続ける決意を固めたものの、

それ以上の、具体的な目標は

まだ考えていませんでした。

 

エリーゼは、

驚くなんて。

社交界の女王よりも教授になる方が

あなたにとって、

ずっと、簡単なのではないかと言うと

片方の眉をそっと持ち上げました。

その微かな茶目っ気が滲みて出ている

顔を見たレイラは、ふと、

彼女がマティアスに残した痕跡は、

髪の色だけではなさそうだと

思いました。

 

レイラをじっと見つめながら、

彼女は、自分の息子に似た話し方で

一度頑張ってみるように。小屋は、

いくらでも好きなようにしなさいと、

やや低い声で言いました。

「お父様!」

離れの前に止まっている

黒い車を見たフェリックスが

嬉しそうに叫びました。

道端に咲いた花を見ていた

レイラとレアは、

その声に驚いて顔を上げました。

後部座席のドアを開けた運転手が退くと

マティアスが車から降りて来ました。

子供たちと一緒に船遊びをする約束を

忘れていないようでした。

 

レイラは急いで取り出したハンカチで

指先に付いた草の汁を拭きました。

その間、フェリックスは

父親に向かって走り始めました。

つられて嬉しくなったレアも、

ちょこちょこ兄の後を追いかけました。

 

レイラは一番後ろで、

子供たちが転ばないかを見守りながら

ゆっくりと歩き始めました。

薄い水色のワンピースの裾と

顎の下で結んだ麦わら帽子の

レースのリボンと、

首筋を伝って流れた髪の毛が

風に乗って柔らかく波打ちました。

 

妻と二人の子供がいる

夏の川辺の風景を捉えた

マティアスの眼差しが深くなりました。

 

自分は、

レアが誰に似ても良いけれど、

ヘルハルト公爵が望んでも

叶わないことができたということは

本当に不思議だと、

いつかレアを見つめながら

レイラが口にした言葉が

ぼんやりと浮び上がりました。

これが自分の望みだったと言う代わりに

マティアスは、

クスクス笑ってばかりいました。

 

レイラに似た娘が欲しいと思いました。

レイラがそれを望んだし、

また、それは妻を愛する男たちの

一般的な欲でもあるので。

 

しかし、

自分の胸に抱かれて眠りについた

レイラをじっと見つめる夜には、

全く違う欲望が

鮮明に浮び上がることがありました。

レイラのような女は

レイラだけであるように。

そしてレイラのような女を持つ男も

この世に、

ただ自分だけでありますように。

今も、これからも、

永遠にそうであることを

マティアスは望みました。

 

自分は相変わらず狂っている。

その心をどうすることもできずに

眠りについたレイラの額に、頬に、

そっと開いた唇に

口を合わせる瞬間が訪れると、

諦めたように考えました。

鼻先をそっと擦り、

巻きつけた髪を撫でると、

甘い自嘲が混じった笑いが

漏れることもありました。

 

いくら頑張っても、

結局完全に良い夫になれない自分が

滑稽でした。

少し歪んだこの愛は、もしかしたら

この人生が終わるまで、

このように続いていくかも

しれませんでした。

しかし、レイラが永遠に、

自分のレイラであり続けるなら

それでも良いと思いました。

 

マティアスは、

しばらく止めていた一歩を再び踏み出し

自分の所に走って来る

二人の子供に近づきました。

彼の胸に抱かれたフェリックスは、

今日も頬に浴びせるキスで

無邪気な愛を伝えました。

そんな息子に、

マティアスも喜んでキスをし、

新たな喜びとなったレアにも、

マティアスは同じ愛を伝えました。

 

そして、

「マティ!約束の時間より

早く帰ってきましたね」と言って

レイラがやって来ました。

この世で最も煌びやかで

美しい光が込められた微笑を浮かべる

彼のレイラが。

 

もがいているフェリックスを

降ろしたマティアスは、

レアを胸に抱いたまま

妻のそばに近づきました。

笑いと共に交わしたキスは、

親密で温かいものでした。

 

マティアスは、

レイラの愛が、

辛くて寂しかった幼い頃を

忘れることができるほど、

自分が与えた傷が癒されるほど

安らかで温かいことを願っていました。

やり方は違うけれど、彼は、

同じ恋をしていることを

もうよく知っているからでした。

 

実際、自分の方が

もっと愛していると言っても

構いませんでした。

愛にも光と影があり、

より多く愛する方に影が落ちるなら、

マティアスは喜んで

そちらに立つはずでした。

彼の幸せは、

レイラの光の中にあるからでした。

 

マティアスが手を差し伸べると、

レイラは躊躇うことなく

その手を握りました。

そして一緒に水の流れが煌めく

川辺を歩きました。

父親の胸に抱かれた娘と

母親の手を握った息子、

今では四人になった家族が一緒に。

 

レイラが愛する

一抱えの木の下を通りながら、

マティアスは、

ゆっくりと振り返って

彼らが通ってきた道を見つめました。

緑豊かな森と煌めく川の水、

鳥たちが舞い上がる晴れ渡った

空を通り過ぎた彼の視線は

再びレイラの顔の上で止まりました。

 

「レイラ」

名前を呼ぶ声に導かれて、

レイラは顔を向けました。

彼と目が合うと、レイラの笑顔は

さらに明るくなりました。

永遠の夏の森が煌めく

美しい午後でした。

 

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金髪でマティアス顔のレアちゃん。

性格はレイラ似でありますように。

顔はマティアスに似ている方が

曾祖母と祖母に、

より可愛がられるような気がします。

 

サプライズプレゼントが好きな

マティアス。

彼は、レイラが驚いて喜ぶ姿が

好きなので、

ビルおじさんのお墓の改葬のことも

ずっと黙っていたのでしょう。

二人が愛を確認し合った前の

マティアスのサプライズプレゼントが

全て不発に終わったのに比べて、

今のマティアスは快進撃を

続けていると思います。

 

おそらく、レイラが教授になれば

ベルク帝国初の女性教授に

なるのではないかと思います。

レイラが

社交界の女王になることよりも

ベルク帝国で一番頭の良い女性に

なることに、価値を見出した

エリーゼは、

時代の最先端を行くマティアスの

母親だと思いました。

*******************************

これまで、たくさんのコメントを

ありがとうございました。

最終話まで無事に終えられたのは

皆様の熱の入ったコメントと

温かい励ましの、

お言葉のおかげです。

改めて、お礼を申し上げます。

 

泣いてみろ、乞うてもいいは

これで終わりですが、

バスティアンに、

たまに、ヘルハルトの名前が

出てきたりしますので、

それを楽しみに

読み進めて行こうと思っています。

 

この先の予定ですが、

お話にあまりアップダウンのない

優しいお話が読みたくなりましたので

月から木は

ミス・ペンドルトンの恋を

ご紹介いたします。

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